楽天(☆4対1★)オリックス =リーグ戦12回戦(2019.05.26)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0100000001421
楽天
02001010X4711
勝利投手:石橋 良太(3勝2敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗13S))
敗戦投手:K-鈴木(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(3号・2回表ソロ)
【楽天】今江 年晶(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆楽天は1点を先制された直後の2回裏、堀内の2点適時打で逆転に成功する。その後は、5回に銀次が適時打を放つと、7回には今江のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石橋が5回1失点で今季3勝目。敗れたオリックスは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆楽天堀内謙伍捕手(22)が先制を許した直後の2回2死満塁から中前へ2点適時打を放った。 2死一塁から2者連続四球で満塁となり、初球の直球に食らいついた。「フォアボールが続いていましたので、ストライク先行で来ると思っていました。点を取られた後でしたので、すぐに逆転できて良かったです」。今季ここまで8打数2安打で2本のヒットはいずれも満塁からの2点適時打となっている。

◆楽天今江年晶内野手(35)が追加点となる今季初アーチを放った。 2点リードの7回にオリックス比嘉から左翼席に放り込む1号ソロ。今季はキャンプ直前に「右眼球中心性漿液(しょうえき)性脈絡網膜症」で出遅れた。「黒目の中心に水がたまる」という状態から慎重に調整し、5月4日に1軍に合流。ここまで12試合の出場で打率3割7分8厘と結果を残している。

◆楽天石橋良太投手(27)が、5回3安打1失点で先発初勝利の権利をもってマウンドを降りた。 失点は2回にオリックス頓宮に浴びた先制弾のみ。4回のピンチではこの日最速となる150キロをマークするなど79球を投げきり「勝負どころで集中してしっかりと腕を振って投げることができました。もったいない1球はありましたが、ここ最近では一番の投球だったと思います」と納得の表情で振り返った。 今季プロ初勝利を含む2勝をマークしているが、いずれも救援登板。勝てば4度目の先発では初勝利となる。

◆「楽天ペイ イーグルスガールデー」として開催された試合前には、今季チームを応援する女性「イーグルスガール」のイメージキャラクターを務めるアイドルグループ欅坂46メンバーの石森虹花(22)と守屋茜(21)が始球式を行った。 この日は女性入場者全員にピンクのユニホームがプレゼントされ、ともに宮城県出身の2人も背番号46のピンクユニホームで登場。ノーバウンド投球を披露した石森は「少し横にそれてしまいましたが、目標としていたノーバウンドは達成できたので本当にうれしいです! 1人で投げていたらとても緊張していたと思いますが、あかねん(守屋)やファンの皆さんがいてくれたのがとても心強かったです。年に1度のイーグルスガールデーということで、スタジアムの外もすごい盛り上がりでしたので、試合も普段の倍以上に盛り上がって選手の皆さんを応援したいと思います!」とコメント。 ワンバウンド投球となった守屋は「事前の練習でアドバイスをたくさんもらえて、その成果もしっかりと出すことができましたし、とにかく真っすぐ投げることができたのでよかったです。もっと緊張するかと思っていたのですが、スタジアム全体がとてもきれいなピンクに染まっていて力が湧きました! こんなに楽しく、気持ちよく投げられるとは思いもしませんでした。この後もスタジアムが一体となって選手の皆さんに力を与えられるように、私たちも精いっぱい応援したいと思います!」と振り返った。

◆オリックスドラフト2位頓宮裕真内野手(22)が先制の3号ソロを放った。2回2死走者なしの打席でカウント2-2からの5球目、石橋が投じた内角寄り149キロの直球を完璧にとらえ、左中間スタンドに運んだ。 頓宮は「しっかりと芯で捉えることが出来ましたし、風もあったので入ってくれると思いました。まずは先制することができて良かったです」とコメント。今季の日曜日は8試合で7敗1分け。日曜日の初勝利へ1歩近づいた。

◆オリックスは2回に頓宮の3号ソロで先制。直後の2回に楽天は2死満塁から堀内が中前へ逆転の2点適時打を放った。 オリックスは4回2死二、三塁の好機も無得点。楽天は5回に銀次の適時打で1点を追加。先発石橋は5回3安打1失点と好投。 楽天は7回に今江の1号ソロで追加点。石橋が3勝目、松井が13セーブ目で3カード連続勝ち越し。オリックスK-鈴木は2敗目。

◆最下位オリックスはまたしても「惨デー」から抜け出せなかった。反撃の糸口をつかめず、3点を追う最終回も守護神松井の前に3者連続三振。4度の得点機をものにできず、わずか4安打と1桁安打は23試合連続に伸びた。西村監督は「(得点圏で)ずっと取れていない。チャンスは何回かある中で本塁打の1点だけですから。つないでつないでいかないと」と肩を落とした。 唯一の光は23日に1軍再昇格したばかりのルーキー頓宮の先制パンチだけだった。2回2死から石橋の149キロの内角直球を「しっかりと芯でとらえることができた」と完璧にとらえ、左中間へ運んだ。約1カ月ぶりの3号ソロに指揮官は「状態がいいから1軍に上げたんですけど、しっかり振れるようになってきた」と目を細めた。 これで今季日曜日9試合で8敗1分け。借金は今季ワーストタイの8となり、日曜日が足を引っ張る形となっている。チームの浮上にはこの"呪縛"を解くほかないのかもしれない。【古財稜明】

◆楽天の高卒4年目捕手、堀内謙伍が初めて本拠地お立ち台に上がった。「緊張しすぎて、何をしゃべっていいか...」。試合では肝が据わっていた。先制された直後の2回に連続四球で2死満塁となり、初球の直球を中前へ2点適時打。「変化球は仕方ない。腹をくくりました」。指揮官が好んで使うフレーズが口を突いて出た。守っても先発石橋から守護神松井まで年上の5投手を懸命にリード。ソロ1本の1失点でしのいだ。 日本代表でも主軸を担った高校時代には、今春東京6大学リーグタイ記録の5試合連続本塁打を放った法大・安本らと3者連続アーチの離れ業を記録したことも。2軍監督時代から指導し「(嶋)基宏の年齢を考えると次の捕手も大事」と話す平石監督も目を細める。「プレー、発言、考え方...。試合を支配し、皆から信頼を得なければいけない捕手としては少し軽く見えるところもあったが成長している。星野(仙一)さんも『こいつを何とかせな』と、ずっと言ってましたから」。今季マスクをかぶった4試合全て白星。本人も「嶋さんに早く近づきたい」と貪欲だ。【亀山泰宏】

◆楽天今江年晶内野手(35)が、2年連続で「イーグルスガールデー」にアーチをかけた。 7回、女性入場者全員にプレゼントされたピンクユニホームで鮮やかに染まった左翼席へ1号ソロ。代わったばかりのオリックス比嘉の2球目を捉え「感触は悪くなかった」とうなずいた。 今季はキャンプ直前に右目の不調を訴えて出遅れた。最近までアルコールを控えるなど体調に細心の注意を払い、4日の1軍合流後は12試合で打率3割7分8厘と持ち前の勝負強さを発揮している。 本塁打直前の7回の守備では頓宮の打球をはじいてピンチを招くも、続くマレーロの強烈なゴロを横っ跳びで好捕して併殺。攻守で魅了した。

◆新境地を開いた。楽天石橋良太投手(27)が、オリックス打線を5回3安打1失点に抑えてチームトップタイの3勝目を挙げた。プロ初勝利を含むこれまでの2勝は、いずれも救援登板。 得意のカットボールと平石監督のひと言で磨きをかけたシュートを駆使する横の揺さぶりに加え、カーブで緩急をつけて先発初白星。チームは3カード連続勝ち越しで首位ソフトバンクに0・5ゲーム差と肉薄した。プロ初勝利を含む石橋の3勝は、1つのボールと切っても切り離せない。「シュートを思い切って放れるのが大きい」。もともと投げていた球種ではあったが、カットボールに頼る傾向があった。「せっかくいいシュートがある。石橋イコール、シュート。そう意識させるだけでも効果はあるぞ」。平石監督の言葉が進むべき道を照らしてくれた。開幕戦でロッテ・レアードに2球続けたシュートが甘く入って逆転被弾。心が折れなかったのは「ビビったら、使わんぞ」という指揮官のげきがあったからだ。 駒不足もあり、今月5日の西武戦から先発ローテ入りして4試合目。試合前のブルペンで投げる球の強度を上げると、立ち上がりが良くなった。2回に先制ソロを浴びても崩れない。目先を変えるカーブが、速球系に偏りがちだった組み立てのスパイスになった。「堀内が強気にリードしてくれた」。年下ながらドラフト同期の女房役への感謝を口にする。4回のピンチでは最速150キロを計測。腕の振りは、最後まで緩まなかった。 5回を投げ終えると、ベンチで平石監督が隣に腰掛けてねぎらってくれた。3回にオリックス小田を遊ゴロに打ち取るまで13球を要した場面にも言及。「こういう風にしたら、バッターは嫌やぞ」とヒントをもらった。ロングリリーフ要員で開幕を迎え、先発が長いイニングを投げる重要性を感じているだけに、より少ない球数で試合を進める助言が身に染みた。「チームの勝ちにつながって良かった」。昨年7月の支配下復帰後も地道に牙を研ぎ、つかんだ1軍のポジション。覚悟を決めて、打者の懐を攻め続ける。【亀山泰宏】

◆楽天の高卒4年目捕手、堀内謙伍が初めて本拠地お立ち台に上がった。先制された直後の2回に連続四球で2死満塁となり、初球の直球を中前へ2点適時打。守っても先発石橋から守護神松井まで年上の5投手を懸命にリード。ソロ1本の1失点でしのいだ。平石洋介監督のコメント。 「プレー、発言、考え方...。試合を支配し、皆から信頼を得なければいけない捕手としては少し軽く見えるところもあったが成長している。星野(仙一)さんも『こいつを何とかせな』と、ずっと言ってましたから」

◆オリックスのK-鈴木は5回5安打3失点で2敗目を喫した。1-0の二回2死一塁から連続四球を与えて満塁とされ、堀内に中前へ2点適時打を許して逆転され「もっとストライクゾーンで勝負しなければいけなかった」と唇をかんだ。  一、三回はテンポよく三者凡退に抑えただけに、西村監督は「あの二つの四球がもったいなかった」と指摘した。 頓宮(二回に3号ソロ) 「しっかり芯で捉えることができた」

◆オリックスは好機を生かせず、1点止まりで逆転負けした。四、七回にともに先頭打者が出塁して無死一、二塁の好機をつくったが、後続が凡退した。  打線の不振は深刻でチーム打率、得点がともにリーグワースト。打順の組み替えも奏功せず、西村監督は「何とかしていかないといけない」と頭を悩ませた。

◆楽天の堀内が攻守で勝利に貢献した。0-1の二回2死満塁で中前へ逆転の2点適時打を放ち、捕手としても5投手を好リードして1失点で切り抜けた。  静岡高から2016年にドラフト4位で入団して4年目の22歳。成長著しいホープは「最少失点だったし、捕手としての役割はできた。嶋さんとは違う良さがあると思う。どんどんアピールしたい」と手応えを感じていた。 平石監督(堀内に) 「捕手は試合を勝たせるためにやっている。よくやってくれている」 石橋(5回1失点で先発ではプロ初勝利) 「とにかく腕を振ることを忘れないようにした。勝利に貢献できて良かった」

◆プロ4年目右腕の石橋が5回3安打1失点で、先発ではプロ初勝利となる3勝目。失点は二回にD2位・頓宮(亜大)に打たれたソロのみだった。「腕を振って投げられたことがよかった。カーブでカウントを稼げたこともよかった」。平石監督は「本塁打を打たれた以外は、よく投げた」とねぎらった。

◆最高気温31度を記録した炎天下の杜の都で、躍動した。4年目の楽天・堀内謙伍捕手(22)が二回に決勝の2点打を放つなど、攻守の活躍でチームの2位浮上に貢献した。  「四球が続いていたからストライク先行で来ると思った。腹をくくった。変化球が来たら仕方がない」  1点を追う二回2死満塁。捕手らしい読みでK-鈴木の初球、145キロの外角直球をたたいた。打球を中前に運び、逆転の2点タイムリーとなった。  静岡高から2016年にドラフト4位で入団。174センチと捕手としては小柄ながら、強肩と強気なリードが持ち味で、正捕手・嶋の後継者としても期待されている。  今季4試合目で初めてフル出場し、5投手を好リード。同期入団で、先発初勝利を挙げた石橋も「攻めのリードで引き出してくれた」と感謝した。  2軍監督時代から堀内を指導する平石監督は「リードは攻める一方で冷静でもある。点がほしい場面で、ものすごく大きい一打だった」とたたえた。楽天に新たな風が吹いた。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
25212 0.543
(↓0.013)
-
(-)
95204
(+2)
185
(+8)
61
(-)
45
(-)
0.260
(↓0.001)
3.390
(↓0.04)
2
(1↑)
楽天
25221 0.532
(↑0.01)
0.5
(↓1)
95239
(+4)
227
(+1)
58
(+1)
14
(-)
0.258
(-)
4.520
(↑0.08)
3
(1↓)
西武
24221 0.522
(↓0.011)
1
(-)
96252
(+5)
250
(+6)
58
(-)
59
(+2)
0.259
(↓0.001)
4.640
(-)
4
(-)
ロッテ
23221 0.511
(↑0.011)
1.5
(↑1)
97203
(+8)
191
(+2)
58
(+3)
36
(+2)
0.243
(↑0.002)
3.690
(↑0.04)
5
(-)
日本ハム
22242 0.478
(↑0.011)
3
(↑1)
95202
(+6)
199
(+5)
30
(+1)
18
(-)
0.254
(↑0.002)
3.850
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
18263 0.409
(↓0.01)
6
(-)
96153
(+1)
201
(+4)
35
(+1)
40
(-)
0.221
(↓0.002)
3.920
(↓0.01)