楽天(☆3対2★)オリックス =リーグ戦10回戦(2019.05.24)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
0001100002800
楽天
00102000X3500
勝利投手:美馬 学(3勝3敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗12S))
敗戦投手:山岡 泰輔(4勝1敗0S)
  DAZN
◆楽天は3回裏、茂木の適時打で先制する。その後、1点ビハインドとなって迎えた5回、辰己の適時三塁打などで2点を挙げ、逆転に成功した。投げては、先発・美馬が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは7回に1死満塁の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆楽天は3回、茂木が右前へ先制適時打。先発美馬は2、3回と2死から安打を許すも、後続を抑えて序盤は無失点の立ち上がり。 オリックスは4回に頓宮、5回に中川と2つの犠飛で勝ち越し。楽天は5回に辰己の適時打で追いつき、暴投の間に勝ち越した。 楽天は美馬が4月20日以来の3勝目。松井が12セーブ目。オリックス山岡は8回5安打3失点9奪三振で完投も今季初黒星。

◆楽天辰己涼介外野手(22)が4試合連続打点となる同点適時打を放った。 1点を追う5回無死一塁。バントの構えで2球見逃し、2ボールとなってから甘く入ってきた直球をはじき返した。右中間を割る適時三塁打に「2ボールでしたので、甘い球は積極的にいこうと思っていました。1発でしっかり捉えることができました」と笑顔を見せた。 続く小郷の打席では暴投の間に頭から滑り込み、勝ち越しの1点をもたらした。

◆オリックスは打線が好機を生かせず、惜敗した。1点を追う7回1死から大城の二塁打、伏見の内野安打などで1死満塁のチャンスを作りながらも、後が続かなかった。 西村監督は「チャンスをものにできなかった。(7回の)満塁のところで点に絡めないといけない」と敗戦を悔やんだ。打線は合計8安打に終わり、1試合1桁安打が21試合連続となった。

◆オリックスドラフト2位頓宮裕真が昇格即スタメン出場し、存在感を示した。 2回2死からの第1打席で左前打をマーク。3回に先制された直後の4回、1死二、三塁のチャンスでは、美馬の内角低めの変化球を左翼後方に運び、同点犠飛とした。「前に飛ばすことを意識しました。チャンスだったので、初球から行こうと思ってました」。西村監督は「下(2軍)で状態がよかったのでスタメンでというところで、ヒットも打点も挙げたしよかったんじゃないですか」とたたえた。

◆オリックスの先発した山岡泰輔投手が8回3失点で今季初完投も、初黒星を喫した。1点リードの5回、先頭のブラッシュに四球、続く辰己に右中間への同点適時三塁打を浴び、小郷の打席での暴投の間に勝ち越しを許した。 山岡は5回を振り返り「ブラッシュの1発を警戒しすぎてインコースがなかなか決まらなかった。(三塁打は)もったいなかった」と悔やんだ。この日の敗戦で楽天戦4連勝で止まり、1年目の17年から続いた楽天生命パークでの連勝も「4」でストップした。

◆楽天の若き力が、今季3勝を献上していたオリックス山岡に初黒星をつけた。1点を勝ち越された直後の5回無死一塁から、ドラフト1位の辰己涼介外野手が右中間を割る適時三塁打。セーフティーバントの構えで2球揺さぶった後のファーストストライクを「1発で捉えられた」とうなずいた。4月5日の対戦では3打数無安打。初めてプロのエース級と相対し「一流の投手を、身をもって感じることができた。1つ(打つべき相手の)目標ができた」と話していた。10日の再戦での初ヒットに続き成長を示した。 続く無死三塁からは、プロ初スタメンのドラフト7位ルーキー小郷裕哉外野手が山岡の変化球に食らいついた。低めをしっかり見極めた7球目が暴投となり、辰己が頭から滑り込んで勝ち越した。初先発を告げられると、辰己が山岡の特徴や薄暮の守備の注意点などを即座に助言してくれた。「2人で点を取れるくらい思い切ってやろうと話してました。今日は辰己が1人でやっちゃいましたけど」と笑った。「これ以上打てへんかったら、小郷に外野を取られる」と危機感をにじませていた辰己も「しっかり低めを見極めていて、小郷すごいなと。暴投の場面は、2人で本当にいい点の取り方ができたと思います」と喜んだ。 今季3試合目の先発マスクで美馬を懸命にリードし、先制につながるバントを決めた9番堀内も、1学年下ながら2人と同じ22歳。浅村やブラッシュら2~6番の中軸が無安打でも、少ないチャンスをものにして難敵に土をつけた。【亀山泰宏】

◆楽天美馬学投手(32)が待望の勝ち星を手にした。オリックス相手に変化球で丹念にコーナーを突いて6回6安打2失点と粘り、4月20日以来の今季3勝目。 岸離脱に伴い"表ローテ"のカード頭を任されてきた右腕が浮上のきっかけをつかみ、25日の同戦で復帰する大黒柱に白星でバトンをつないだ。美馬が喜びを爆発させた。「めちゃくちゃうれしいです!」。約1カ月前にオリックス相手に勝って以降の4試合は5失点、4失点、6失点、6失点。「大量失点の流れをストップできた」と胸をなで下ろした。シーズンでは初コンビとなる22歳の堀内が「真っすぐに対して振ってくる打者が多い」と、大胆に変化球の配分を増やしてリード。丹念にコーナーを突き、球数は6回で99球とかさんでも無四球。犠飛2本による2失点で踏みとどまった。 エース則本昂が右肘を手術し、岸も開幕戦で左太もも裏に違和感を訴えて離脱。自らも右肘のクリーニング手術明けながらローテの柱として奮闘するも、勝ち星に見放されてきた。口にしたのは、25日のオリックス戦で復帰することが決まった大黒柱へのリスペクトと感謝。「岸さんが帰ってきてくれて、誰よりも僕が安心したと思う。いなくなってから(自分が)全然ダメで、勝てなかった。今日も最後までいてくれたし、うれしいし、心強い」と繰り返した。 もちろん、待っていたのは美馬だけではない。試合終盤、25日の予告先発として「岸孝之」の名前がコールされた瞬間、2万8150人と満員の本拠地のボルテージは最高潮に達した。「投げる以上は責任を持って、いけるところまでいく」。復帰戦となる岸も、思いを受け止めるように覚悟を示した。先発投手陣の防御率は12球団ワーストと苦しむ中、救世主として期待される大黒柱。美馬の粘りが、舞台を整えた。【亀山泰宏】

◆オリックスの山岡が今季初黒星を喫した。2-1の五回、先頭打者のブラッシュに四球を与え、続く辰己に同点三塁打を浴びた直後に暴投で勝ち越しを許し「今日はこの三つ」と反省した。  五回以外は切れのあるボールを低めに集めた。わずか96球で8回3失点と今季初完投をマークしながら勝利に結び付かなかった。

◆オリックスの得点は四回と五回の犠飛による2点だけだった。2-3の七回1死満塁では中川が空振り三振、代打福田が左飛に倒れた。絶好機を逃し、西村監督は「そういうところでしっかり点を取っていかないと」と打線に奮起を促した。  今季は投手陣の好投を援護できていない試合が目立つ。負け越しは今季ワーストに並ぶ8に膨らんだ。

◆先発右腕の美馬が6回2失点で3勝目。4月20日のオリックス戦以来の白星に「めちゃくちゃ、うれしい」と笑顔を見せた。25日に岸が復帰登板を果たすことには「岸さんがいなくなって(自分が)全然駄目になったので、帰ってきれくれて心強い」と歓迎した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
25192 0.568
(↑0.01)
-
(-)
97199
(+6)
173
(+3)
60
(+3)
44
(-)
0.262
(↑0.001)
3.320
(↑0.02)
2
(-)
楽天
24211 0.533
(↑0.01)
1.5
(-)
97234
(+3)
222
(+2)
56
(-)
14
(-)
0.260
(↓0.001)
4.610
(↑0.06)
3
(-)
西武
23211 0.523
(↑0.011)
2
(-)
98240
(+10)
239
(+5)
56
(+2)
56
(+1)
0.259
(↑0.003)
4.630
(↓0.01)
4
(-)
ロッテ
21221 0.488
(↓0.012)
3.5
(↓1)
99191
(+3)
186
(+6)
53
(+1)
33
(-)
0.240
(↓0.002)
3.790
(↓0.04)
5
(-)
日本ハム
21232 0.477
(↓0.011)
4
(↓1)
97191
(+5)
187
(+10)
29
(+1)
17
(-)
0.254
(↑0.001)
3.830
(↓0.15)
6
(-)
ORIX
17253 0.405
(↓0.01)
7
(↓1)
98148
(+2)
196
(+3)
33
(-)
39
(+1)
0.224
(↑0.001
3.970
(↑0.02)