日本ハム(☆11対2★)楽天 =リーグ戦12回戦(2019.05.23)・札幌ドーム=
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楽天
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日本ハム
10202240X111303
勝利投手:杉浦 稔大(2勝0敗0S)
敗戦投手:辛島 航(3勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(9号・3回裏2ラン),杉谷 拳士(1号・5回裏ソロ),杉谷 拳士(2号・6回裏2ラン)

  DAZN
◆日本ハムは1-1の3回裏、中田の2ランで勝ち越しに成功する。そのまま迎えた5回に杉谷のソロと王の適時打でリードを広げると、6回には杉谷の2打席連続となる本塁打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・杉浦が今季2勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム杉浦稔大投手(27)は移籍してから3勝0敗といまだ負けがなく、白星はすべて札幌ドームで記録している。 同球場では通算20イニングを投げてまだ失点がないが、今日も無失点を続けられるか。

◆日本ハム中田翔内野手(30)が勝ち越しの1発を放った。 同点の3回2死一塁で先発の左腕辛島から、134キロ高めの真っすぐを捉え、左中間スタンドへと運ぶ9号2ランとした。 5月10日の西武戦(札幌ドーム)以来、10試合42打席ぶりの本塁打は、4連敗中のチームに勢いをつける大きな1本となった。「少しボール球だったけど、思い切っていった。同点に追いつかれて、早めに次の点が欲しかったから、いいところで打てたと思うよ。チームが勝てるよう最後までやるだけ」と話した。

◆楽天先発の左腕辛島航が一発攻勢につかまった。 同点の3回に2死から近藤を歩かせ、続く中田に左翼席へ2点本塁打を打たれた。5回にも伏兵杉谷に左ソロを運ばれた。結局5回108球を投げ、7安打5失点、3三振3四球。「球が高かったですね。もう少し粘ることができればよかったんですけど。申し訳ありません」と反省の表情で話した。

◆日本ハム杉谷拳士内野手(28)が今季1号を放った。 5回1死の第3打席。ファウルで粘るなど、フルカウントで迎えた場面で、先発辛島の10球目、133キロの直球を左翼スタンドへと運んだ。 杉谷の本塁打は昨年8月1日のロッテ戦(帯広の森)以来で、本拠地札幌ドームでの本塁打は、14年9月3日の楽天戦以来となった。「厳しいコースを必死にファウルでしのいでいけば、いつか甘い球が来ると思って粘りました。今シーズン初ホームランを打てましたが、最後まで気を抜かず1打席1打席集中していきます」と話した。

◆日本ハムは1回無死三塁から杉谷の中犠飛で先制。楽天は2回に同点としたが、日本ハムが3回に中田の9号2ランで勝ち越した。 日本ハムは5回に杉谷の1号ソロなどで2点追加。楽天は6回に1点かえすが、6回に日本ハム杉谷が2打席連続の2号2ラン。 日本ハムが逃げ切り、連敗を4で止めた。楽天の連勝は4でストップ。辛島が粘れず、主導権を渡したのが響いた。

◆スイッチヒッターの日本ハム杉谷拳士内野手(28)が、自身プロ初の1試合両打席でのアーチを放った。 6回2死二塁の第4打席、楽天2番手右腕今野の2球目144キロの内角直球を右翼スタンドへ運ぶ2号2ラン。第3打席に右打席で左翼スタンドへと放った1発に続き、2打席連続の本塁打を記録した。 左右両打席での本塁打となると、球団では07年6月19日の広島戦(広島市民)でセギノールが記録して以来。「右打席より、左打席の方がいい感じで打てました。セギノール以来ですよね。これから『スギノール』と呼んでください。最後まで集中を切らさずに、全力でプレーします」と話した。

◆日本ハム杉谷拳士内野手が5回に右打席、6回に左打席で本塁打。左右両打席本塁打は18年8月1日田中(楽天)以来19人目(42度目)。日本ハムでは87年白井一、99年フランクリン、04年2度、06、07年セギノールに次いで4人目。 日本人選手の両打席本塁打は8人目(17度目)だが、杉谷のように2打席連発で記録したのは82、83、85年松永(阪急)03年金城(横浜)に次いで3人目。前日まで通算8本塁打、札幌ドームでは14年の1本しか打っていなかった杉谷が、日本人選手では3人目となる2打席連発での左右両打席本塁打をマークした。

◆"札幌ドーム男"が連敗中のチームを救った。中11日で先発した日本ハム杉浦稔大投手が、また本拠地で快投だ。1点リードの2回に今季初失点も「丁寧に投げることができた」と、5回4安打1失点で2勝目を挙げた。 心の事前準備も完璧だった。調子は「特別いいわけではなかった」。長所の真っすぐは「前回対戦の時より、バットに当てられると思っていた」という。 今季初先発した4月23日楽天戦(札幌ドーム)では、伸び上がる直球を主体に5回パーフェクトも「ああいう直球は常時、投げられるわけではない」。ある程度は打たれることを覚悟しながら、変化球を効果的に織り交ぜて大ケガはしない"大人の投球"だった。 これで昨季から本拠地では25イニングで1失点。相性のいいマウンドで再び躍動した右腕は「他の投手より休ませてもらっているので、しっかり仕事をしようと思っていた」。右肩周りのコンディション維持を優先しながら、次回の先発機会へ向けて、またきっちり調整を進めていく。

◆横浜高前監督の渡辺元智氏を祖父に持つ楽天のドラフト6位渡辺佳明内野手(22)が出場2試合目でプロ初安打を放った。 21日に代走&守備で初出場。この日は平石監督が「根拠はないですど、佳明が(日本ハム先発の)杉浦と勝負できると思った。今日は佳明でいこうと迷わず送り出しました」と「9番三塁」でスタメン起用。その期待に応えた。 プロ初打席となった第1打席は良い当たりの右飛。「1打席目から感触は良かったので、初球からどんどん振っていこうと思った」という5回の第2打席で杉浦の初球スライダーを中前へ運んだ。 試合後は「真っすぐを張っていたんですけどスライダーの甘いのが来たので振っていきました。結果がヒットで良かった」。平石監督も「甘い変化球を逃さず、佳明らしい打撃だった。こうやって良い姿を見せてくれると、またチャンスをあげたいなと思います」と目尻を下げた。 今年1月24日、他の新人選手とともにニッカウヰスキー仙台工場を訪問した。もともとハイボールが好きで工場内の試飲コーナーで5~6杯もグラスを空けた。だが「1軍で活躍するまでお酒は飲まない」と、それ以来、酒を一滴も口にしていないという。この日もプロ初安打こそ放ったが「まだ活躍してないと思うので(飲むのは)やめておきます」と禁酒生活の継続を宣言した。 記念のボールは実家に飾ってもらうという渡辺佳は「(祖父に)打ったことは伝えますけど、まだ1本出ただけ。ずっと1軍に残っていけるように頑張りたい」とさらなる活躍に向けて意気込みを新たにしていた。【千葉修宏】

◆"スギノール"が大暴れだ。日本ハム杉谷拳士内野手(28)が5回に右打席で今季1号ソロ。6回には左打席から2打席連続の2号2ランを放った。プロ11年目で初めての1試合2発。球団では07年6月にセギノールが記録して以来の左右両打席本塁打を決めた。1回の先制犠飛を合わせて4打点も初めて。元気印のスイッチヒッターが、初めて尽くしの活躍でチームの連敗を4で止めた。元気印・杉谷のトークが、試合並みに大爆発した。本拠地でのヒーローインタビュー。高らかに宣言した。「今日から僕は『スギノール』として頑張っていきたいと思います!」。プロ11年目。スイッチヒッターとして生きてきた男がプロ初の1試合2発を左右打席で決めた。球団では助っ人セギノール以来となる左右両打席アーチ。自ら"スギノール"を襲名した。 5回1死の第3打席。ファウルで粘った10球目。フルカウントから辛島の133キロ直球を捉えた。「待っていれば必ず甘い球はくる。強い気持ちで甘い球をしばきにいきました」。左翼席へ運ぶ今季1号ソロ。スタンドは大いに沸いたが、それだけでは終わらなかった。続く6回2死二塁で迎えた第4打席。右腕今野の144キロ内角真っすぐを右翼席へたたき込んだ。立て続けの2号2ランに「準備していた結果が今日につながった」と満面の笑みをみせた。 左右両打席での本塁打は、プロ野球史上19人目。快挙にもかかわらず、2打席ともベンチへ戻るとハイタッチがなかった。「サイレント、サイレントでただの無視じゃないかな、と思います」。サイレントトリートメントならぬ、サイレント無視で、チームメートから冷たい? 祝福を受けた。そんな同僚の仕打ちも、愛されているからこそ。現役時代に同じ両打ちを経験している栗山監督は「右と左で打つのは本当に難しいこと」と評した。 チームの連敗を4で止めた元気印は「打った本人にが一番びっくりしています」と笑った。"スギノール"の活躍がチームへの大きな潤滑油になる。【山崎純一】

◆日本ハム王柏融が4試合ぶりの適時打を放った。5回2死二塁で中前適時打。「前の打者がいい流れを作ってくれ、それに続くことができて良かったです」と、1号ソロの杉谷、二塁打でチャンスメークした近藤に感謝。 「さらに追加点がほしい場面だったので、気持ちで食らいついていきました」と、貴重な5点目をたたきだした。

◆"スギノール"が大暴れだ。日本ハム杉谷拳士内野手(28)が5回に右打席で今季1号ソロ。6回には左打席から2打席連続の2号2ランを放った。プロ11年目で初めての1試合2発。球団では07年6月にセギノールが記録して以来の左右両打席本塁打を決めた。高校野球の名門、帝京出身の杉谷が高校生の頃から大事にしてきた言葉がある。 「もっと長所を伸ばしなさい」 「もっと個性を伸ばしなさい」 恩師の前田三夫監督から言われてきたアドバイスだ。「僕の野球人生を変えてくれた言葉です」とプロ入り後も苦しい時には思い返していた言葉だ。 杉谷の長所であり、個性でもあるのがスイッチヒッター。お立ち台で「右打席より、左打席の方が打てていないと、みなさん思っている」と自虐的に話したように、プロ入り後に苦しんできたのが左打席だった。 この日のスタメンも、チームが苦手とする左腕辛島対策の一環。右打席では首脳陣の期待に応えて好サウスポーを打ち崩し、勢いに乗って左打席でも結果を残した。諦めずに両打ちを続けて伸ばした「長所と個性」。4連敗中だったチームを救った。【日本ハム担当 木下大輔】

◆"スギノール"が大暴れだ。日本ハム杉谷拳士内野手(28)が5回に右打席で今季1号ソロ。6回には左打席から2打席連続の2号2ランを放った。プロ11年目で初めての1試合2発。球団では07年6月にセギノールが記録して以来の左右両打席本塁打を決めた。1回の先制犠飛を合わせて4打点も初めて。元気印のスイッチヒッターが、初めて尽くしの活躍でチームの連敗を4で止めた。 プロ11年目、28歳の杉谷が、お立ち台で高らかに改名を宣言した。「今日から僕は『スギノール』として頑張っていきたいと思います!」。球団ではパナマの怪人、セギノール以来の1試合両打席アーチ。そもそも1試合2発自体がプロ初だった。本人だけでなく、周囲も大興奮。インタビュアーを務めたNHKのアナウンサーも「杉谷選手ならぬスギノール選手」と紹介するほど。チームの元気印は、会心のコメントを豪快に決めて胸を張った。 1本目は得意の右打席で放った。5回1死。10球粘って辛島の133キロ直球を捉えた。「待っていれば必ず甘い球はくる。強い気持ちで甘い球を、しばきにいきました」と左翼席へ今季1号ソロ。快挙は続く6回に決めた。右腕今野から左打席から右翼席へ2号2ランを運んだ。 1試合両打席アーチはプロ野球史上19人目。価値ある記録だが、そこはいじられキャラのスギノール。ベンチへ戻ると、2本ともサイレント・トリートメントを食らった。歓喜のハイタッチを無視し続けられ「サイレント・サイレントで、ただの無視じゃないかなと思います」。底抜けの明るさから繰り出した最高の切り返しで、全てを笑いに変えた。 普段は選手ファーストのコメントに徹する栗山監督も、スギノールの2本塁打については「見てなかったですね」とニヤリ。まさかのイジりをかましたが、続けて「右と左は本当に難しい。ケンシはいろいろとやってくれるけど...本当に素晴らしかった」と両打ちの先輩として、しっかりたたえた。 初回の先制犠飛を合わせ、1試合4打点もプロ初だったスギノール。初もの尽くしで野球人生最高の輝きを放った。チームの連敗も4でストップ。「期待に応えられないまま10年が過ぎていた。左右両打席で打てたのは大きな1日」と満面の笑みで球場を後にした。【山崎純一】

◆待ち望んでいた会心の当たりだった。日本ハムの中田が10日の西武戦以来、10試合ぶりの9号2ランを放った。1-1の三回2死一塁で辛島から左翼席へ豪快に運び「同点に追いつかれて早めに次の点が欲しかったから、いいところで打てたと思う」とうなずいた。  1-0の一回1死一塁では難しい低めの球に手を出して中飛に打ち取られていた。三回の打席では追い込まれながらも高めに浮いた失投を逃さず振り抜き「少しボール球だったけど思い切っていった」と持ち前のパワーでスタンドまで運んだ。  試合前まで打率2割2分8厘、得点圏打率は1割6分3厘と低迷していた。4番打者として「今の状態はひどいので巻き返せるようにしたい。チームの勝利に貢献したい」と奮起し、アーチをかけた。

◆日本ハムの杉谷がパ・リーグ15人目、35度目の左右両打席本塁打をマークした。両リーグでも19人目という快挙に「打った本人が一番、びっくりしている」と驚いた。  3-1の五回に右打席で左翼席へ今季初本塁打。追い込まれながらもしぶとくファウルで粘り、真ん中に来た10球目を捉え「粘っていれば必ず甘い球が来ると思っていた」と笑顔で振り返った。続く六回2死二塁の左打席では右越えへ2ラン。「右打席よりも左打席の方が打てないと思われているので打てて良かった」とうなずいた。  左右両打席本塁打は日本ハムなどでプレーしたセギノールが両リーグで最多の9度をマークしている。チームとしてもセギノール以来の記録となり「これからスギノールと呼んでください」とはしゃいだ。

◆楽天のドラフト6位ルーキー渡辺佳がプロ初安打をマークした。五回1死で杉浦の初球の変化球を中前へ運んだ。2試合目の出場で初先発して記念の一打を放ち「こんなに早く出るとは思わなかった」と喜んだ。  神奈川・横浜高から明大に進み、昨年の東京六大学秋季リーグで首位打者に輝き入団した。祖父は横浜高を率いた渡辺元智氏。渡辺佳は「打ったことは伝えるけどまだ一本出ただけ。これからも結果を残して1軍に残れるように」と表情を引き締めた。

◆日本ハムの杉浦は制球がばらつきながらも5回4安打1失点で2勝目を挙げた。今季3試合目の登板で1-0の二回に今季初失点を喫したが、崩れずに打たせて取り「走者を出してもしっかり粘ることができた」と振り返った。  過去に肩や肘を故障した経験があるだけに登板間隔を空け、5イニング程度の投球が続いている。「他の投手よりも休んでいるので、しっかり仕事をしようと思った」と笑顔で話した。

◆日本ハムは23日、楽天12回戦(札幌ドーム)に11-2で大勝。スイッチヒッターの杉谷拳士内野手(28)が五、六回に自身初となる1試合2本塁打をマーク。左右両打席の本塁打は史上19人目、球団では2007年のセギノール以来となる快挙を達成し、自ら「スギノール」と命名。小兵の活躍でチームの連敗は「4」で止まった。  ひどい"仕打ち"が待っていた。五回1死。右打席で辛島から左越えに今季1号のソロを放った杉谷がベンチに戻ると、祝福してくれたのは、栗山監督と数人だった。  「サイレント・トリートメントといわれますが、あれはサイレント・サイレント。ただの無視です...」  六回2死二塁では左打席で、今野から右越えに2号2ランをマーク。球団では2007年のセギノール以来、12年ぶり4人目となる左右両打席弾の快挙に「"スギノール"と呼んでください」と調子に乗った。  両打席本塁打は楽天・田中が2018年8月1日のオリックス戦(京セラ)で達成して以来。通算10本塁打の小兵は、七回の打席で3連発を狙ったが、三邪飛に終わり、「いきった。ああいうところですよね」と猛省した。  元々は右投げ右打ち。帝京高3年時、桐光学園との練習試合が両打ちの始まりだった。前田監督から「プロのスカウトが見に来ているから左打席で打て」と指令を受け、人生初の左打席で、現ロッテの東條からサイクル安打を達成したという。  メットライフドームでの打撃練習では場内アナウンスの女性からいじられるのがお決まり。チームきってのお調子者は「流れを変えるプレーをしたかった。打った本人が一番びっくりしています」と興奮気味だった。  自身も現役時代に両打ちだった栗山監督も「結果的にはものすごく大きい。左右で打つのは、ものすごく難しい」とにっこり。元気印の杉谷が、大仕事をやってのけた。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
24192 0.558
(-)
-
(-)
98193
(-)
170
(-)
57
(-)
44
(-)
0.261
(-)
3.340
(-)
2
(-)
楽天
23211 0.523
(↓0.012)
1.5
(↓0.5)
98231
(+2)
220
(+11)
56
(-)
14
(-)
0.261
(↓0.001)
4.670
(↓0.16)
3
(-)
西武
22211 0.512
(-)
2
(-)
99230
(-)
234
(-)
54
(-)
55
(-)
0.256
(-)
4.620
(-)
4
(-)
ロッテ
21211 0.500
(-)
2.5
(-)
100188
(-)
180
(-)
52
(-)
33
(-)
0.242
(-)
3.750
(-)
5
(-)
日本ハム
21222 0.488
(↑0.012)
3
(↑0.5)
98186
(+11)
177
(+2)
28
(+3)
17
(+1)
0.253
(↑0.002
3.680
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
17243 0.415
(-)
6
(-)
99146
(-)
193
(-)
33
(-)
38
(-)
0.223
(-)
3.990
(-)