オリックス(☆5対4★)ロッテ =リーグ戦9回戦(2019.05.22)・大阪ドーム=
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ロッテ
0000030104322
ORIX
101000003X5600
勝利投手:山﨑 福也(2勝1敗0S)
敗戦投手:益田 直也(2勝2敗10S)

本塁打
【ロッテ】清田 育宏(3号・6回表ソロ),レアード(17号・6回表2ラン)

  DAZN
◆オリックスが劇的なサヨナラ勝ち。オリックスは2点ビハインドで迎えた9回裏、代打・後藤の適時打で同点とする。なおも2死満塁の好機をつくると、小田の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、5番手・山崎福が今季2勝目。敗れたロッテは、6番手・益田が誤算だった。

◆オリックス榊原翼投手(20)はここまで45回2/3を投げて、パ・リーグ規定到達者で唯一の被本塁打0。 1軍デビューした昨季も18回を被本塁打0に抑えており、プロ初登板から63回2/3被本塁打0を続けている。

◆オリックス小島脩平内野手(31)が3回、貴重な2点目を先発の榊原に贈った。 初回に吉田正の犠飛で1点を先制。3回2死三塁で小島がロッテ岩下のフォークを捉え、遊撃手の頭上を越えて中前に落ちる適時打に。「とにかくランナーをかえすことだけ考えて打席に入りました。甘めに入ってきたフォークをうまく捉えることができたと思います」と、15日ロッテ戦以来の打点を振り返った。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手が6回に逆転の17号2ランを放った。清田の2試合連続となる3号ソロで1点差とし、なお無死一塁。オリックス先発榊原の投じた140キロのフォークを左翼席へ運んだ。 「入るか分からなかったから一生懸命走ったよ。入ってくれて良かった。前の打席までスランプだと思っていたけど、そうじゃなかったね。幕張スシ、さいGO(さあ、行こう、最高)」と喜んだ。

◆オリックスが序盤で2点を奪った。初回に吉田正の犠飛で1点を先制。3回は小島が適時打を放ち、先発榊原を援護した。 ロッテが6回に逆転した。先頭の清田の3号ソロで1点差に迫り、なおも無死一塁からレアードが17号の逆転2ランを放った。 オリックスは2点を追う9回、後藤が2点適時打を放ち同点。なお満塁とし、小田がサヨナラ打を放った。ロッテは益田が誤算。 オリックス山崎福が2勝目、ロッテ益田が2敗目。

◆ロッテ守護神の益田直也が捕まりサヨナラ負けを喫した。 先発岩下が6回途中2失点でバトンをつなぎ、その後4投手がオリックス打線を無安打に抑えた。9回の益田はきわどい判定もあったが、4四死球を与えるなど制球が定まらなかった。 井口資仁監督は「(益田は)うちの抑えですし、次はしっかり投げてもらえるようにね。打線はつながりはしなかったが、しっかり点はとれた」。チームは4位に転落した。

◆オリックスが今季初の逆転サヨナラ勝ちで、ワースト借金9を阻止した。2点を追う9回2死満塁で、代打後藤が中前に同点の2点打。さらに2死満塁で、小田がサヨナラ打を放ち、試合を決めた。 外野の定位置獲得を期待されながら、チャンスをつかみきれなかった2人。後藤は若手の台頭にあってもがき苦しみながら、懸命に立ち位置を探る。「なんとかぼくも同じ舞台に立ちたい、その一心でした」と執念の一打だった。 一方の小田は今季は開幕からレギュラー起用されながら、左大腿(だいたい)部裏の筋損傷で4月初旬に出場選手登録を抹消。プロ入りからチャンスをつかむたび、故障に泣いた。「気持ちが先走って、体以上のプレーをしてしまっていた」と振り返るが、イケメンの裏にある熱さ、闘志が小田の持ち味だ。1軍復帰3試合目のこの日、チームを救い、監督から「頼りになるね」とねぎらわれた。 サヨナラの瞬間、小田はウオーターシャワーの中で後藤をつかまえた。「プロ入り以来、ずっと切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲ですから」と2人で固く抱き合った。【堀まどか】

◆オリックスの小島が三回に適時打を放った。沈む球を中前へと運び「とにかく走者をかえすことだけを考えて打席に入った。うまく捉えることができた」と納得の口ぶりだった。  オリックスは打線が機能せず、日替わりの打順が続いている。5番や6番、守備位置も外野に内野とさまざまな役割をこなしているベテランが「3番・右翼」で出場し、きっちりと仕事を果たした。

◆ロッテは益田が2点のリードを守れずに、サヨナラ負けした。3四死球でピンチを招き、代打後藤の中前2点適時打で同点とされた。さらに四球の後、小田にサヨナラ打を浴びた。守護神は「僕の技術不足」と責任を背負った。  チームは勝率5割となり、貯金がなくなった。井口監督は「うちの抑えなので。次はしっかり投げてほしい」と変わらぬ信頼を口にした。

◆オリックスの榊原はプロ3年目で初めて一発を浴びるなど、6回3失点で降板した。「流れを悪くしてしまった」と悔やんだ。  調子は良かったと言い、五回までは1安打無失点だった。ただ、2-0の六回に清田にソロ本塁打、レアードに2ランを浴びた。20歳の伸び盛りの若手は「自信のある真っすぐで、ストライクをほしがってしまった」と安易な攻めを反省した。

◆今季初となる逆転サヨナラ勝ち。小田が決めた。九回に後藤の2点打で4-4とし、なおも2死満塁。ロッテの守護神・益田の直球を左前に弾き返した。歓喜のウオーターシャワーを浴びた小田は、後藤と熱い抱擁。「一緒にやってきた仲間なんで。(後藤)駿太が打って、僕も打ってやろうと。いろんな感情でした」と笑った。左太もも裏筋損傷から復帰した小田の活躍で連敗を2で止め、西村監督も「いい勝ち方ができた。次につながる」とうなずいた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
24192 0.558
(↓0.013)
-
(-)
98193
(+3)
170
(+7)
57
(-)
44
(-)
0.261
(↑0.001)
3.340
(↓0.05)
2
(-)
楽天
23201 0.535
(↑0.011)
1
(↑1)
99229
(+5)
209
(+3)
56
(+2)
14
(-)
0.262
(-)
4.510
(↑0.04)
3
(1↑)
西武
22211 0.512
(↑0.012)
2
(↑1)
99230
(+7)
234
(+3)
54
(-)
55
(+1)
0.256
(↑0.004)
4.620
(↑0.04)
4
(1↓)
ロッテ
21211 0.500
(↓0.012)
2.5
(-)
100188
(+4)
180
(+5)
52
(+2)
33
(-)
0.242
(↓0.004)
3.750
(↓0.01)
5
(-)
日本ハム
20222 0.476
(↓0.012)
3.5
(-)
99175
(+3)
175
(+5)
25
(-)
16
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.720
(-)
6
(-)
ORIX
17243 0.415
(↑0.015)
6
(↑1)
99146
(+5)
193
(+4)
33
(-)
38
(+1)
0.223
(↓0.001)
3.990
(-)