ロッテ(☆6対1★)楽天 =リーグ戦7回戦(2019.05.17)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
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勝利投手:二木 康太(4勝2敗0S)
敗戦投手:美馬 学(2勝3敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(14号・2回裏ソロ),鈴木 大地(3号・7回裏満塁)

  DAZN
◆ロッテは1点を先制して迎えた2回裏、レアードのソロで追加点を挙げる。そのまま迎えた7回には、2死満塁から鈴木のグランドスラムが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・二木が7回無失点の好投で今季4勝目。敗れた楽天は、打線がつながりを欠いた。

◆先発はロッテ二木と楽天美馬。ロッテは1回1死三塁から清田の二ゴロの間に1点先取。2回にはレアードが14号ソロを放った。 両先発が安定し、ロッテ二木は6回まで3安打無失点で三塁を踏ませない力投。楽天美馬も3回以降、本塁を守った。 ロッテは7回に鈴木が3号満塁弾を放ち快勝。日本ハムに並んで2位に浮上した。7回無失点の二木が4勝目。楽天美馬が3敗目。

◆楽天先発美馬を援護できなかった打線の中でゼラス・ウィーラー外野手が気を吐いた。 8回2死一、二塁。ロッテ西野から中前適時打を放ち、チーム唯一の得点をたたき出した。二木からも左前打を放ち、守備でも5回に荻野の三遊間への痛烈なライナーを横っ跳びキャッチ。 試合後は「ここ2試合は打線が湿っていたけれど明日は明日、また新しい1日だ。自分の最後の一打がいい流れにつながれば」と前を向いた。

◆楽天先発の美馬学投手が粘りきれなかった。 6回までは4安打2失点とまずまずの投球。しかし7回2アウトから満塁のピンチを招き、鈴木に2ボールから満塁弾を献上した。「ストライクを取りにいってしまったのかなという気がします」と反省。これでここ4試合で被本塁打7。「被弾グセがやばいです。でも打たれている球は打たれる球。それ以外は(いい球を)投げられている」。いかにいい球の再現性を上げていくかがカギとなりそうだ。

◆基本、謙虚な男が自画自賛した1発だった。ロッテ鈴木大地内野手(29)は2点リードの7回2死満塁。2ボールから楽天美馬の144キロを右中間へかっ飛ばした。ぎりぎりスタンドへは届かなかったが、新設されたホームランラグーンへイン。試合を決定づけ「あんまり言いたくないんですけど、最高の仕事ができたと思います」と照れた。 人生2度目のグランドスラムだ。1度目はプロ2年目の13年8月に、西武大石から。現役だった井口監督と、1イニング2本のアベック満塁弾をお見舞いした。当時、鈴木をベンチで隣に座らせ、内野守備や打撃のノウハウを伝授していた指揮官は「それ以来? そうですか?」ととぼけながら「大地がいいところで打ってくれた」としっかりたたえた。 がむしゃらに定位置をつかんでいる。16年は遊撃、17年は二塁、昨季は三塁で3年連続全試合出場。今年はキャンプから挑戦した一塁でも出場し、練習では外野でノックも受ける。「それだけ選択肢があるのは悪いことじゃない」と腐らず多数のグラブを使いこなすが、4月末から出番はもっぱら指名打者。昨年は満塁19打席で1安打だった。今季は6度の満塁機で既に2度、快音を響かせた。 2死から藤岡、今季初安打の江村、そして荻野があきらめずにつないでくれた打席。ダイヤモンドを1周してベンチに戻ると、バットを見詰めて声を掛けた。「バットに感謝してました。それ以上、特に意味はないですけど」。イニング間の「大地」コールには、グラウンドに出て帽子を取ってスタンドのファンへ会釈。そういえば学生時代から、打席に入るとき審判に一礼するのがルーティンだった。律義だ。 だがやっぱり、謙虚なのでおごらない。「今日は余韻に浸ります。でも今日は今日なので、12時を過ぎたら明日1日、どう頑張るかだけを考える。その積み重ねです」。言葉に、プレーに、ファンに愛される人間性が宿っている。選手会長に率いられ2位タイ浮上だ。【鎌田良美】

◆ロッテ・レアードが14号ソロを放った。 1点リードで迎えた2回先頭、楽天美馬の138キロフォークを高々とすくい上げた。ベンチに戻ると魚を釣り、さばいて、握って、三木に食べさせるまでの恒例パフォーマンス。5月8日の西武戦で打ったグランドスラム以来、28打席ぶりのアーチに「すしが恋しくて恋しくて待ち焦がれたよ」と満面の笑み。この日のネタは「タコ」と日本語で答えた。

◆ロッテ二木7回0封で4勝「年下のいい投球が刺激」 ロッテ二木康太投手が7回4安打無失点の好投でチームトップの4勝目を挙げた。 フォークを効果的に使って9三振を奪い、今季ソフトバンク以外から初白星。「走者が得点圏にいったところでギアを上げて、投げミスもなくしっかり投げられた。岩下、種市と年下がすごくいい投球をしていることが刺激になっています」と話した。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が17日、楽天7回戦(ZOZOマリン)の二回、追加点となる14号ソロを放った。  1-0の二回先頭、2ボール2ストライクから楽天先発・美馬の変化球を左翼席中段へと運んだ。「前橋のライオンズ戦以来だね。すしが恋しくて恋しくて待ち焦がれたよ。幕張スシ、さいGO!(さあ、行こう、最高)」と、7試合ぶりの一発に笑顔を見せた。  美馬からは開幕2戦目の3月30日の本拠地での同カードでも、五回に2号ソロを放っており、開幕3連戦に続いて、本拠地での楽天戦は4試合連続の本塁打となった。

◆ロッテの荻野貴司外野手(33)が17日、楽天7回戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で出場。2-0の四回1死一、二塁のピンチで、6番・銀次の左中間手前への飛球をダイビングキャッチ。飛び出した二塁走者の島内もアウトにし、併殺で無失点で切り抜けた。  四回1死から、ここまで無安打投球を続けていた先発の二木が4番・島内に初安打を許すと、続くウィーラーにも連打を浴びて一、二塁。抜ければ同点にも追いつかれかねない打球に迷いなく飛びついた。  荻野は一回先頭の打席でも、左中間へ二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。プロ10年目の幕張のスピードスターが、攻守にわたってグラウンドを駆け抜けた。

◆ロッテの二木康太投手(23)が17日、楽天7回戦(ZOZOマリン)で今季7度目の先発。7回を4安打無失点、9奪三振の好投でチームトップの4勝目を挙げた。  「得点圏にいったところでギアを上げて、ミスなく投げられた結果、0でおさえることができた」  今季初対戦の楽天打線に対して、フォークを武器に三振の山を築いた。2点リードの四回1死で初安打を許し、連打を浴びて一、二塁のピンチを招いたが、中堅手・荻野が横っ飛びのスーパーキャッチで併殺に仕留め無失点。「あのプレーで無失点でいけた。助けてもらったので、あとは絶対おさえる気持ちでいった」と、五回も2死一、二塁のピンチとなったが、2番・辰己をフォークで空振り三振に斬り、ガッツポーズを見せた。  今季ここまで3勝はすべて首位・ソフトバンクから。「不思議な感じですね」と話していたが、他球団からも初めて白星を挙げた。  「次も勝ちまーす!!!」。お立ち台は絶叫で締めた。

◆ロッテの鈴木大地内野手(29)が17日、楽天7回戦(ZOZOマリン)に「2番・DH」で出場。七回に、2013年8月22日以来、6年ぶりとなる満塁本塁打を放った。  「気持ち良かった。きょうは余韻に浸ります。みんながつないでくれたチャンスだったので、なんとかしようと。強い気持ちでいった。あんまり言いたくないですけど、最高の仕事ができたと思います」  2-0の七回、9番・江村の今季初安打などで2死満塁のチャンスをつくり、選手会長の鈴木が右中間のホームランラグーンに飛び込む3号アーチ。楽天先発の美馬をノックアウトした。

◆ロッテは17日、楽天7回戦(ZOZOマリン)に6-1で快勝。2連勝で貯金を今季初の「2」とし、2位タイに浮上した。  一回1死三塁から清田の二ゴロの間に1点を先制。二回はレアードが左越えに14号ソロを放った。七回は2死無走者から連打と四球で満塁とし、鈴木の3号で4点を加えた。  先発の二木は9三振を奪い、7回4安打無失点でチームトップの4勝目を挙げた。  井口監督は「(二木は)今年一番のできだった。真っすぐもかなりいっていて、本当にいい強気のピッチングだった。若い岩下、種市も頑張っているので、それに負けじと頑張ってくれた。2-0からなかなか動かないところで、みんなでつないで、最後は大地でとれたことは大きかった。明日、明後日と大事になるので、全力でいきたい」と力強く話した。

◆楽天の美馬は一発に泣き、3敗目を喫した。0-1の二回にレアードにソロを運ばれると、七回には2死から走者をためて鈴木に満塁本塁打を浴びた。鈴木には2ボールからの3球目を打たれ「ストライクを取りにいっちゃったかな」と反省した。  前回10日のオリックス戦でも3本塁打を浴び、被本塁打の多さが目立つ。「それが致命的になっている。何とか粘りたい」と危機感をにじませた。 平石監督(二木を攻略できず) 「序盤に直球が多かったので、そこをしっかりスイングできれば良かった」

◆ロッテの鈴木が2013年8月22日の西武戦以来、6年ぶり2本目の満塁本塁打を放った。2-0の七回2死で、美馬の外角シュートを右中間へ運んだ。接戦の中で貴重な追加点を生み「気持ち良かった。最高の仕事ができた」と余韻に浸った。  今季はレアードに三塁の定位置を奪われ、5月に入ってからは指名打者での出場がほとんど。2番という難しい打順も懸命に務め「午前0時を過ぎたら次のことを考える。一日をどう頑張るかということしか考えていない」と言葉に力を込めた。

◆ロッテのレアードが7試合ぶりの14号ソロを放ち勝利に貢献した。1-0の二回、先頭打者で2ボール2ストライクから美馬のフォークボールを捉え、左翼席中段へ運んだ。恒例のすしを握るポーズを披露し「すしが恋しくて、恋しくて待ち焦がれたよ」とご満悦だった。  来日5年目に日本ハムから移籍し、開幕から好調を維持して打率3割1分9厘。お立ち台で「自分の仕事をしていくだけ。ますます頑張っていく」と頼もしく言い切った。 井口監督(2位タイに浮上し) 「二木が強気の投球をしてくれた。順位は関係なく、自分たちの野球をやっていく」 荻野(四回に銀次の中飛を好捕して併殺を完成) 「左打者だったので、少し左中間に寄っていた。いけるかなと思って飛び込んだ」

◆二木が7回を4安打無失点の好投で、チームトップの4勝目を挙げた。「(走者が)得点圏にいったところでギアを上げて、ミスなく投げられた結果、ゼロに抑えることができた」。ここまでの3勝は、すべてソフトバンクからだった。今季初対戦の楽天打線を相手にフォークがさえ、今季最多の9奪三振。お立ち台では「次も勝ちまーす!!」と絶叫した。

◆スタンドインを確認し、二塁ベース手前で右拳をグッと握りしめた。ロッテ・鈴木大地内野手(29)が2-0の七回に3号満塁本塁打。勝利を決定づけた。  「みんながつないでくれたチャンスだったので、何とかしようと強い気持ちで打った。あんまり言いたくないけど、最高の仕事ができた」  甘く入ったシュートを捉えた打球は右中間席へ伸びる。昨季までのフェンスより最大4メートル手前にせり出した観客席「ホームランラグーン」に飛び込んだ。2013年8月22日以来、自身6年ぶりの満塁弾。この一発で楽天・美馬をKOした。  6年前に放った人生初のグランドスラムは思い出深い。当時現役だった井口監督にも満塁アーチが飛び出し、プロ野球史上5度目の1イニング2本の満塁弾を記録。「覚えていますよ。6年、経ったんだなぁって」と、しみじみと振り返った。  選手会長を務める鈴木は8年目の今季、レアードの加入もあって開幕戦は出番なし。それでも井口監督に「必ずレギュラーに戻る日はある」と励まされた。井上や来日1年目のバルガスが不振に陥ると、鈴木は慣れない一塁手やDHで出場し、打率はリーグ8位の・296。試合前には外野の練習もこなしている。  チームは2連勝で貯金を今季最多の2とし、2位タイに浮上。首位・ソフトバンクにも1・5差に迫った。「つないで、最後は(鈴木)大地で(追加点を)取れたことは大きかった」と井口監督。ロッテが勢いを増してきた。  (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
22172 0.564
(-)
-
(-)
102178
(-)
153
(-)
53
(-)
40
(-)
0.258
(-)
3.270
(-)
2
(-)
日本ハム
20182 0.526
(-)
1.5
(-)
103166
(-)
151
(-)
25
(-)
14
(-)
0.254
(-)
3.540
(-)
2
(1↑)
ロッテ
20181 0.526
(↑0.012)
1.5
(↑0.5)
104167
(+6)
155
(+1)
44
(+2)
32
(-)
0.244
(-)
3.570
(↑0.07)
4
(1↑)
西武
19201 0.487
(↑0.013)
3
(↑0.5)
103206
(+7)
220
(+5)
50
(+2)
48
(+2)
0.251
(↑0.001)
4.820
(↑0.01)
4
(-)
楽天
19201 0.487
(↓0.013)
3
(↓0.5)
103195
(+1)
194
(+6)
48
(-)
14
(+2)
0.258
(↓0.001)
4.590
(↓0.05)
6
(-)
ORIX
15223 0.405
(↓0.012)
6
(↓0.5)
103132
(+5)
171
(+7)
32
(+2)
35
(-)
0.225
(-)
3.890
(↓0.07)