ロッテ(☆9対2★)オリックス =リーグ戦7回戦(2019.05.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:種市 篤暉(3勝0敗0S)
敗戦投手:山本 由伸(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(5号・4回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは1点ビハインドで迎えた5回裏、2死二塁から藤岡が適時打を放ち同点とする。続く6回には、清田の適時打などで4点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・種市が6回5安打2失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは守りのミスが重なり、痛い敗戦を喫した。

◆ロッテ角中勝也外野手(31)はオリックス先発の山本由伸に対して、通算15打数0安打。角中が15打席以上対戦した投手の中で、唯一安打がない苦手な相手だ。 今日は天敵を打ち崩して、チームの白星に貢献できるか。

◆柔道世界選手権男子100キロ級代表のウルフ・アロン(23)が、始球式を行った。 はだしに柔道着でマウンドに上がると、打席には荻野。捕手役の藤岡を相手に、外角低めにストライクを投げ込んだ。「練習の成果が出たかと思います。マウンドは畳と違ってバランスを取るのが難しかったです」と話した。

◆オリックス先発の山本由伸投手(20)を打線が序盤に援護した。 両チーム無得点で迎えた2回、吉田正、小島の連打で無死一、三塁とし、マレーロの打席の初球に暴投で先制点を奪取。1死一、三塁から若月健矢が種市の低めスライダーをとらえ、4月17日の日本ハム戦以来48打席ぶりとなる左前へのタイムリーでさらに1点を追加した。若月は「ここまで打つ方で貢献できていなかったので、タイムリーになってくれて良かったです」と喜んだ。 これまで6試合に先発し、計46イニングを投げたが、投げている間に味方が取った得点が計4点と援護が少なかった。打線の援護に応えるように、山本も3回まで無安打無失点を継続中だ。

◆オリックス山本由伸投手(20)が5回2/3を投げ6失点(自責点2)で降板した。 最速155キロの直球を軸に3回まで無安打無失点と抜群の立ち上がりをみせた。打線も2回に2点を奪い、序盤の援護に成功。しかし、4回2死から井上にソロを浴び、5回には2死二塁から藤岡に左前適時打で同点に追いつかれた。 6回に悪夢が待ち受けていた。先頭の鈴木の右翼への打球を小島が捕球できず、三塁まで進塁を許すと、清田に適時打を浴び、勝ち越しを許した。続く井上を二ゴロで併殺を試みたが、福田の送球を遊撃の大城がこぼし、この回2つ目のエラーを記録。2死一、三塁から吉田に中前適時打を許し、藤岡の四球を挟み2死満塁で迎えた荻野貴の一塁への打球をT-岡田がトンネル。この回3つ目の失策でさらに1点を追加された。味方野手陣が足を引っ張り、無念の途中降板となった。

◆ロッテ4番井上が反撃の口火を切る5号ソロを放った。2点を追う4回2死、オリックス山本の4球目、真ん中高め146キロカットボールを逆方向の右中間スタンドにたたき込んだ。 「前の打席の三振も悔しかったですし、やられっぱなしではね」。前日まで46イニングで被本塁打1本の相手エースから、チーム初安打となる豪快な1発で、打線を勢いに乗せた。

◆オリックス山本由伸投手(20)が5回2/3を投げ6失点(自責点2)で降板した。最速155キロの直球を軸に3回まで無安打無失点と抜群の立ち上がりをみせた。打線も2回に2点を奪い、序盤の援護に成功。しかし、4回2死から井上にソロを浴び、5回には2死二塁から藤岡に左前適時打で同点に追いつかれた。 6回に悪夢が待ち受けていた。先頭の鈴木の右翼への打球を小島が捕球できず、三塁まで進塁を許すと、清田に適時打を浴び、勝ち越しを許した。続く井上を二ゴロで併殺を試みたが、福田の送球を遊撃の大城がこぼし、この回2つ目のエラーを記録。2死一、三塁から吉田に中前適時打を許し、藤岡の四球を挟み2死満塁で迎えた荻野貴の一塁への打球をT-岡田がトンネル。この回3つ目の失策でさらに1点を追加された。味方野手陣が足を引っ張り、無念の途中降板となった。 山本は「3回までいいリズムで投げられていましたが、長打は流れが変わってしまうことがあるだけに、4回のホームランは防ぎたかったです。なんとか踏ん張りたかったんですが、流れを止めることができませんでした」と残念がった。

◆オリックスは2回、ロッテ先発種市の暴投と若月の適時打で2点を先制。先発山本はロッテ打線を3回まで無安打無得点に封じた。 ロッテは4回、井上の5号ソロで1点。5回に藤岡の適時打で1点を加え同点。6回に清田の適時打などで一挙4点を勝ち越した。 ロッテは8回に3点を追加し、継投で逃げ切り貯金を1とした。種市が3勝目。オリックスは守備のミスが響いた。山本が2敗目。

◆ロッテ種市篤暉投手が粘投で3勝目を挙げた。2回に2点を先制されたが、3回以降は持ち直して追加点を許さず6回を2失点。お立ち台では「最高です!」と笑みがはじけた。 同学年のオリックス山本に投げ勝ち「めちゃくちゃ意識してました。自分たちの世代で1番の投手。追い越せるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。

◆巨人陽岱鋼のいとこ、オリックス張奕(ちょう・やく)が1軍デビューした。 2日に育成から支配下選手登録された右腕は、6点ビハインドの8回1死二塁で山崎福を救援。持ち味の直球を中心に投げ込み、荻野は中飛に打ち取ったが、鈴木に右前打を浴びて追加点を許した。 続く岡には死球を与えたが、高浜をこの日最速の146キロ直球で左飛に仕留めた。2/3回を投げ1安打無失点。「緊張しました。次は絶対大丈夫だと思います」と前を向いた。

◆ロッテ清田育宏外野手が、今季初の3番起用に応える決勝打を放った。 同点の6回無死、先頭の2番鈴木が相手失策で三塁まで進塁すると、オリックス先発山本の2球目、150キロの内角直球を中前にはじき返した。勝ち越し点に笑顔でベンチへガッツポーズ。「チャンスで回ってこいと思っていた。いいところに飛んでくれました」と振り返った。 17年8月以来、約2年ぶりの3番。ここまでは代打や7番での出場が多かったが「調子がいいので」(井口監督)と主軸に抜てきされた。この日は第1、第2打席ともに打ち取られたが、じっくりチャンスをうかがっていた。 「試合で何打席ももらえると、1打席ずつ自分のスイングを変えていける。(山本に)ボール球で出てきたところにつけ込めましたね」。試合前時点で被打率1割4分1厘とリーグトップだった山本を33歳ベテランの修正能力が崩した。

◆ロッテは16日、オリックス7回戦(ZOZOマリン)の五回、打率2割前後と苦しむ2人の活躍で同点に追いついた。  1-2の五回1死から、この試合まで打率・194と苦しんでいた中村奨が左中間を破る二塁打でチャンスをつくると、2死から同・202だった藤岡が左前への適時打を放って同点に追いついた。  チームは今季、山本と2度対戦し、計16回で9安打わずか2得点と苦戦していた。難敵から同点の一打を放った藤岡は「甘い球は積極的にいこうと思っていた。種市も粘って投げているので、何とかしたいと思っていた。同点に追いつくことができて良かった」と振り返った。

◆ロッテの井上が0-2の四回2死無走者で右翼席に5号ソロを放った。山本からチーム初安打となる反撃の一発に「前の打席の三振も悔しかったし、やられっぱなしではね」と4番の意地をのぞかせた。  山本と前回対戦した2日の試合で2本の二塁打を放つなど、相性の良さを感じさせる。開幕直後は不振で2軍落ちを経験したが、これで10試合連続安打。頼れる男に本来の打棒が戻ってきた。

◆ロッテの清田育宏外野手(33)が16日、オリックス7回戦(ZOZOマリン)で今季初めて3番に入り、六回に起用に応える勝ち越しの適時打を放った。  「三振だけはしないようにと思っていた。ランナーをかえせてよかった」  2-2の六回無死三塁、オリックス先発・山本の2球目を鮮やかに中前にはじき返した。勝ち越しの一打に、一塁上で笑顔もはじけた。  3番に座るのは、2017年8月27日のソフトバンク21回戦(ヤフオクドーム)以来、2年ぶり。「いいところで一本打ってくれますし、しつこいバッティングもしてくれる」と起用した井口監督の期待に、しっかりと結果で応えた。

◆ロッテの種市篤暉投手(20)が16日、オリックス7回戦(ZOZOマリン)で今季3度目の先発。6回5安打2失点で6つの三振を奪った。  「今日はフォークボールがすごくよかった。失点した後、しっかり投げることができたことは良かったと思います」  二回に暴投と8番・若月に適時打を浴びて2点を先制されたが、その後は最速150キロをマークした直球と、鋭いフォークでオリックス打線を封じ込めた。  試合前までソフトバンク千賀に次ぐ、防御率リーグ2位の1・37を誇っていたオリックス先発・山本との同級生対決で、堂々としたピッチングを披露した。

◆オリックスは2-2の六回の守備で3失策が絡み4点を勝ち越された。先頭打者の鈴木の飛球を落下点に入った右翼手の小島が捕れず三塁まで進まれ、続く清田に勝ち越し打を許した。その後も大城、T-岡田に失策が続き、失点を重ねた。  二回に二塁手の福田がゴロを後逸したのを含め、リーグ最多の29失策。西村監督はインフィールドフライが宣告された三飛を落とした中川にも苦言を呈し「こういうことをやっていると上には行けない」と嘆いた。

◆オリックスの山本は5回2/3を投げて6失点で2敗目を喫した。2-2の六回に3本の適時打を許すなど4点を奪われて途中降板したが、3失策が絡む不運な内容。「野手も反省する部分があると思う。最少失点で抑えたかった」と唇をかんだ。  今季は好投しながらも味方の援護が乏しく我慢の投球が続く。西村監督は「足を引っ張ってしまうと、気持ちが持たない」とかばった。 若月(二回に適時打) 「ここまで打つ方で貢献できていなかったので、タイムリーになって良かった」

◆2017年8月27日以来、2年ぶりに3番に入った清田が六回、起用に応える決勝の中前適時打。一塁上で笑みがはじけた。「チャンスで回ってこいと思っている。走者がいると集中して積極的にいける。最近は内側からバットが出て、いい状態」。これで2試合連続の打点。井口監督は「いい場面でしっかり打ってくれた」とたたえた。

◆闘争心を前面に押し出した。高卒3年目のロッテ・種市篤暉(あつき)投手(20)が今季最長の6回を投げ、5安打2失点。無傷の3勝目でチームは単独3位に浮上した。  「めちゃくちゃ意識した。相手は世代ナンバーワンだと思っている。投げ勝ってはいないけど、勝ち投手になれてよかったです」  オリックス・山本との3年目右腕対決で勝利。最速150キロの直球に、鋭いフォークボールがさえ渡った。  今季は救援でスタート。8試合で結果を残し、先発に抜擢(ばってき)された。プロ初勝利を挙げた4月29日の楽天戦から自身3連勝だ。  青森・三沢市出身。八戸工大一高では、2年秋の県大会準優勝が最高成績で、3年夏は準々決勝敗退。甲子園には縁がなかった。高校BIG4と呼ばれた今井(作新学院→西武)、藤平(横浜→楽天)、高橋昂(花咲徳栄→広島)、寺島(履正社→ヤクルト)ら同期生は「雲の上の存在だと思ってみていた」という。  2017年入団の高卒同期は、すでに通算7勝の広島・アドゥワや同6勝のDeNA・京山らもいるが、「世代で1番を目指して頑張る」と種市。どん欲な20歳右腕に、スポットライトが当たり始めた。 (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
22172 0.564
(↑0.011)
-
(-)
102178
(+5)
153
(+1)
53
(+2)
40
(-)
0.258
(-)
3.270
(↑0.06)
2
(-)
日本ハム
20182 0.526
(↑0.012)
1.5
(-)
103166
(+2)
151
(-)
25
(-)
14
(-)
0.254
(-)
3.540
(↑0.09)
3
(1↑)
ロッテ
19181 0.514
(↑0.014)
2
(-)
105161
(+9)
154
(+2)
42
(+1)
32
(-)
0.244
(-)
3.640
(↑0.07)
4
(2↓)
楽天
19191 0.500
(↓0.014)
2.5
(↓1)
104194
(-)
188
(+2)
48
(-)
12
(+1)
0.259
(↓0.004)
4.540
(↑0.07)
5
(-)
西武
18201 0.474
(↓0.012)
3.5
(↓1)
104199
(+1)
215
(+5)
48
(+1)
46
(-)
0.250
(↓0.002)
4.830
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
15213 0.417
(↓0.012)
5.5
(↓1)
104127
(+2)
164
(+9)
30
(-)
35
(-)
0.225
(-)
3.820
(↓0.05)