ソフトバンク(★4対5☆)ロッテ =リーグ戦9回戦(2019.05.12)・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
00011120051001
ソフトバンク
0130000004812
勝利投手:石川 歩(1勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝1敗10S))
敗戦投手:嘉弥真 新也(0勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(4号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】デスパイネ(8号・2回裏ソロ),今宮 健太(8号・3回裏3ラン)

  DAZN
◆ロッテは3-4で迎えた7回表、4番・井上の適時打で同点とする。なおも1死二三塁の好機から、中村奨が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・石川が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、先発・ミランダが試合をつくるも、中盤以降の好機であと1本が出なかった。

◆ソフトバンクは2回、デスパイネの8号ソロで先制。3回には今宮の8号3ランで追加点を挙げ、リードを広げた。 ロッテは4回に井上が4号ソロ。5回は鈴木の適時打。6回、松田が押し出し四球を選び、1点差に迫った。 ロッテは7回、井上の適時打で同点に追いつくと、さらに中村が1点を勝ち越す適時打。石川が初勝利。益田が10セーブ目。ソフトバンク戦は7勝2敗となった。嘉弥真が1敗目。

◆ロッテのドラフト7位松田進内野手がプロ初安打を放った。 「9番遊撃」でプロ初先発すると3回無死の第1打席、カウント3-1からソフトバンク先発ミランダの143キロ直球を捉えた。打球はライナーでミランダの横を抜ける中前打となった。「3-1だったので1、2、3で打ちにいきました。素直にうれしいです。ボールは母の日ですし、母に渡そうと思います」と喜んだ。 188センチ、95キロの大型内野手で、井口監督と同じ国学院久我山出身。高校時代は「井口2世」と呼ばれた。中大からホンダに進み、同期には阪神木浪らがいる。 10日に1軍登録されると同日7回の守備から三塁に入り、8回にはプロ初打席に立った。右翼フェンス際まで運んだが右飛に倒れ「緊張せずにファームでやってきたことを出そうと思った。あれがヒットになれば最高でしたけど持ってないですね」と話していた。

◆ソフトバンクの今宮健太内野手、アルフレド・デスパイネ外野手の3、4番コンビがそろって2試合連続アーチをかけた。 まずはデスパイネが2回に右翼スタンドへ8号先制ソロ。「タイミングがずれたけど、うまく芯で打てました」。タカ・ガールデーでピンク一色に染まったスタンドへ向け、ベンチ前で得意のデスパイネ・ポーズを披露した。 3回には1死一、二塁から、今宮が初球内角への142キロをとらえ左翼ホームランテラス、デッキチェア席の緑のパラソルを直撃させる8号3ランを放った。「打った瞬間、外野の頭は越えると思いました。インコースの厳しいボールでしたが、いい反応が出来て、良い追加点になってくれた」と喜んだ。

◆EXILE/EXILE SECONDパフォーマーの黒木啓司が始球式を行った。女性ファンを盛り上げるイベント「タカガールデー」としての開催にちなみ、選手が着用するピンク仕様のユニホーム、またシューズもピンクに合わせて登場した。 高校まで野球をしていたという黒木は力強いフォームで外角高めに107キロを投げ込み、ピンクに染まったスタンドを沸かせた。「(球速は)全然いかなかったけど、楽しく投げさせてもらいました。女性が野球に興味を持つのはすごくいいこと。球場もエンターテインメントしているのを感じる。みなさんワクワクドキドキしてもらえると思う」と話した。 黒木は17年に続き、2度目のヤフオクドームでの始球式。前回の登板前に工藤監督からもらった金色の特製グラブにこの日は直筆サインももらった。「監督に自腹で作っていただいた。いつも枕元に飾っています」という家宝を携え、堂々の投球を見せた。

◆ロッテがじりじりと追い上げ、接戦をものにした。最大で4点差をつけられたが1点ずつ返し、7回1死二、三塁から、中村奨吾内野手が決めた。 フルカウントからソフトバンク甲斐野のフォークを捉え、勝ち越しの中前適時打。「最後の球が甘かったのでそれがうまく打てたかなと思います。一本ずつ頑張っていくしかないです」。調子を落とし、6日の日本ハム戦から打順を6番に下げたが、ここぞの場面で頼もしい一打を放った。チームは3カード連続の勝ち越しで、貯金は再び1。2位タイに浮上した。

◆1点を追う9回2死、3万312人のタカ・ガールたちの「いまみー」コールも届かなかった。 ソフトバンク今宮健太内野手が三ゴロに倒れ試合終了。4-0からの逆転負け。ヤフオクドームはため息に包まれた。 先発ミランダを5回で代えた。87球で2失点だった。工藤公康監督は「四球であったり、そういうところがあって決断した」と明かした。だが6回に出てきた泉がストライクが入らず2四球。続く加治屋も2四球で押し出しで1点を許した。工藤監督は「勝負して打たれるのは仕方がないが、四球から生まれるものはない。勝負してほしい」と厳しかった。 7回は左キラーの嘉弥真が左打者に連打を浴び無死二、三塁。代わった甲斐野が2本の適時打を浴び逆転を許した。甲斐野は「カウントを悪くしてアジャストされた。期待に応えたい一心だった」と悔しがった。 ここまで鉄壁だった中継ぎ陣に疲れが見えてきている。この日で6試合目の逆転負けだが、この5日間で3試合も増えた。武田が先発を外れた影響もあり14日西武戦(北九州)は中継ぎで1試合しか登板していない2年目の椎野が先発予定。長いイニングは投げさせず中継ぎを総動員する。森ヘッドコーチは「いい予行演習になったと思って」とこの日6人のリリーフ陣を使ったことを前向きにとらえた。対ロッテは3カードすべて負け越しで2勝7敗。今季5勝1敗と得意な西武戦で勢いを取り戻す。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク今宮健太内野手が2戦連発の8号3ランを放った。 1点リードの3回1死一、二塁で左翼テラス席へ弾丸ライナーを突き刺した。左翼への本塁打は4月10日以来1カ月ぶり。「体が勝手に反応した。力むことなく、回転して打てました」。 だが4回以降は追加点を取れず逆転負け。「何回もチャンスがある中で点を取れなくて、逆転負けというのが続いている。次の週、しっかり勝てるように頑張りたい」と気を引き締めた。

◆乱調のブルペン陣の中で6番手に登板したソフトバンクの松田遼馬投手が好投した。 7回、逆転を許してなおも続いた1死満塁のピンチで甲斐野からスイッチ。江村を右飛、松田を空振り三振に抑え、8回も無失点で切り抜けた。「1人1人、しっかりと抑えてベストパフォーマンスできるようにマウンドに上がった。いい状態を維持してしっかりと仕事をしていきたい」。開幕から12試合連続無失点を続ける右腕は気を引き締めた。

◆ソフトバンクは勝利にはつながらなかったが、今宮、デスパイネがともに2試合連続本塁打を放った。  デスパイネは二回に8号の先制ソロ。右翼席へ豪快に運び「タイミングがずれたけど、うまく芯で打てた」。5月に入って5本塁打目とペースが上がってきた。  今宮は1-0の三回に左越えへ8号3ラン。「体が勝手に反応した」と初球の厳しい内角速球を捉え、状態の良さをにじませた。

◆開幕投手を務めたロッテの石川が6試合目で今季初勝利を挙げた。三回までに4点を失ったものの、四~六回はゼロを並べ、打線が七回に逆転した。ただ、6回4失点での白星に「良かったんじゃないですか」と喜びは控えめだった。  二回にデスパイネにソロ、三回は今宮に3ランを浴びたが、集中力を切らさなかった。井口監督は「切り替えて、しっかりと投げてくれた」とたたえた。

◆4-2の六回から早めの継投に入ったが、七回に試合をひっくり返された。ここ5試合で3度の逆転負け。計9四球と、各投手の制球が定まらなかった。六回は2番手のD6位・泉(金沢星稜大)が1死しか取れず2人を歩かせ、加治屋も押し出しを含む2四球を与えた。ロッテには3カード連続で負け越し、対戦成績は2勝7敗。工藤監督は「切り替えていきましょう。まだまだこれから」と言い残して引き揚げた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21152 0.583
(↓0.017)
-
(-)
105162
(+4)
136
(+5)
49
(+2)
36
(-)
0.259
(-)
3.140
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
18172 0.514
(↓0.015)
2.5
(-)
106143
(+3)
141
(+6)
22
(+1)
14
(-)
0.248
(-)
3.690
(↓0.07)
2
(1↑)
ロッテ
18171 0.514
(↑0.014)
2.5
(↑1)
107150
(+5)
149
(+4)
41
(+1)
31
(-)
0.244
(↑0.002
3.730
(↓0.01)
2
(1↑)
楽天
18171 0.514
(↑0.014)
2.5
(↑1)
107184
(+8)
165
(+5)
43
(+2)
11
(-)
0.265
(↑0.007)
4.340
(↓0.02)
5
(-)
西武
16191 0.457
(↑0.016)
4.5
(↑1)
107182
(+6)
199
(+3)
40
(+2)
42
(+4)
0.246
(↑0.002)
4.910
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
14203 0.412
(↓0.012)
6
(-)
106122
(+5)
153
(+8)
30
(+1)
34
(-)
0.226
(↑0.001)
3.820
(↓0.09)