オリックス(★5対8☆)楽天 =リーグ戦9回戦(2019.05.12)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
03100013082002
ORIX
1003000105911
勝利投手:西宮 悠介(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(1勝1敗9S))
敗戦投手:エップラー(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】ウィーラー(7号・2回表ソロ),島内 宏明(3号・3回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(8号・4回裏2ラン)

  DAZN
◆楽天は4-4で迎えた7回表、嶋の適時打で勝ち越しに成功する。続く8回には、島内とウィーラーの連続適時打で3点を奪い、相手を突き放した。投げては、2番手・西宮が今季初勝利。敗れたオリックスは、先発・アルバースが試合をつくれず、連勝は3で止まった。

◆楽天藤田一也内野手(36)が通算1000安打へあと1本。15年目の藤田は現在36歳10カ月。 通算1000安打の最年長記録は18年石原(広島)の38歳8カ月で、36歳10カ月で達成すれば6位タイの年長記録となる。

◆オリックス大城滉二内野手(25)が先制適時打を打った。1回1死三塁の好機に、楽天福井からレフト前へ運んだ。 大城は「先制のチャンスでしたし、積極的に打ちにいくことを意識していました。しっかりとボールをたたくことができたと思います」とコメント。 これで11試合連続安打。打点も4試合連続となった。5日のソフトバンク戦から3番で起用されているが、その期待に応えている。

◆楽天が1点を先制された直後の2回に逆転に成功した。 まず先頭のゼラス・ウィーラー内野手(32)が4月23日の日本ハム戦以来となる7号ソロを放って同点。オリックス・アルバースのチェンジアップを左翼席に運び「今日は負けられないからね。1打席目から集中してしっかりコンタクトできたよ」と笑った。 さらに銀次内野手(31)と嶋基宏捕手(34)の連打で一、三塁とすると、ドラフト1位ルーキーの辰己涼介外野手(22)が三塁線に絶妙なセーフティースクイズ。オリックス・アルバースが一塁へ悪送球し、右翼中川がクッションボールの処理を誤る間に一塁から嶋も生還してこの回一挙3点を奪った。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)が反撃の1発を放った。3点を追う4回、無死二塁のチャンスに、楽天福井から左翼スタンドへ運ぶ8号2ラン。 「完璧です。しっかりヘッドが立って、逆方向に引っ張ることができました」と自賛する一撃だった。これで1点差とすると、小島、山足の連打で再びチャンスを作り、西浦の二ゴロで同点に追い付いた。

◆楽天先発の福井優也投手(31)が4回6安打4失点でマウンドを降りた。 1回に先制を許した後は2、3回と3者凡退に仕留めたが、3点リードの4回に急変した。先頭のオリックス大城に二塁打を浴びると、続く吉田正には左翼席に放り込まれて今季6試合目の登板で初被弾。さらに小島と山足の連打でピンチを招き、西浦の二ゴロの間に同点に追いつかれた。 「ホームランを打たれてしまった事は仕方がないですが、その後に追加点を取られたのが良くなかったですね。しっかり試合をつくれず、申し訳ないです」と悔しそうに振り返った。

◆オリックスは1回に先制。楽天は2回にウィーラーの7号ソロなどで3点を奪い逆転。3回にも島内の3号ソロで加点した。 オリックスは4回に吉田正の8号2ランなどで同点に追い付く。4回から登板したエップラーも6回まで無失点に抑える。

◆オリックスは投手陣が4年ぶりに20安打を浴びて今季初の4連勝を逃した。 2本塁打を浴びるなど3回4失点だったアルバースの2軍落ちが決まった。 前回6日ソフトバンク戦で2回途中9失点したのに続く不振に、西村徳文監督は「下で気持ちも体もやり直してほしい」と話した。 田嶋やディクソンら故障者もおり、指揮官はこの日2番手で4回1失点のエップラーを先発させる見込みと明かした。19日の西武戦で来日初先発することになりそうだ。

◆楽天銀次が、5日間で2度の1試合5安打をマークする離れ業を演じた。 「いいところに飛んでくれたのもあるけど、ヒットはヒット。初めてはうれしい」とニッコリ。単打4本は2本ずつ左右に打ち分けた。 7回は無死一塁から「(一塁手がベースについて)一、二塁間が空いてるわけですから」と狙いすまして右前へ引っ張るなど、状況を整理して巧みにバットを操った結果だ。唯一の長打となった3回の二塁打は、左腕アルバースの逃げていく変化球を素直にはじき返して左中間を割った。「今日一番。あそこから、ちょっと感覚が良くなった」とうなずいた。 「(状態が)決していいわけではない」と繰り返すものの、着実に上がってきている。3、4月を終えた時点では打率2割2分8厘だった。3度の猛打賞を記録するなど、5月の打率4割3分6厘は西武秋山と並んでリーグトップ。「自分は3割を打ってのプロ野球選手だと思っている」。トータルでも2割9分まで上げ、バットマンとしてこだわりを示す数字に近づいてきた。【亀山泰宏】

◆連敗ストップにも楽天平石洋介監督(39)の表情は硬いままだった。今季最多20安打。「打つ方は良かった」としつつ、同点で迎えた7回の攻撃について聞かれ「どう見てもミスでしょう」と厳しい口調で振り返った。 無死満塁から嶋の痛烈な打球が中堅後方へ。オリックスの中堅手西浦が猛然と追いかけ、わずかに及ばなかった。二塁走者の銀次は背走する西浦と打球が重なって見える位置だっため、ノーバウンドで捕球したかどうかのジャッジに遅れが生じた。少し戻るような形になってから走り出し、本塁生還は難しいタイミングとなったが、一塁走者のオコエがすぐ後ろまで来ていたため三本間で挟まれてアウトになった。 平石監督は「銀次は(西浦とボールが)縦位置で捕ったかどうかの判断が難しい部分もあった。戻ってしまったところもある」とした上でオコエについて「前の走者を全く見ていない」と語気を強めた。三塁に残ったオコエは1死二、三塁から辰己の遊直で飛び出して併殺。「普通に考えたら2、3点は取れた」という状況から、勝ち越しはしたものの1得点にとどまった。 直前の無死一、二塁から三塁線に絶妙なバントを決め、自慢のスピードで内野安打として好機を拡大していたオコエ。平石監督は「アグレッシブにいくのはいい。ただ、いい走塁をするためには、もう少し視野を広げないといけない」と課題を指摘した。

◆楽天松井裕樹投手(23)が、4月23日以来となる9セーブ目を挙げた。 「セーブシチュエーションに合わせて準備していた」という登板は、ハーマンの乱調で3点リードの8回2死一塁からと前倒しになった。「呼ばれたところでいくのが仕事」とオリックス山足を見逃し三振に仕留めると、9回も3者凡退で締めた。佐野を空振り三振に斬った1球、最後の打者となったマレーロへの2球と9回に投じた3球が154キロを計測。「ここの(スピード)ガン、絶対速いですよ」と苦笑したものの、奪った4つのアウトのうち3つが三振だった。 これでチームメートの高梨と並んでリーグ最多20試合目の登板。青山とハーマンが19試合、宋家豪が18試合で続き、開幕から救援陣のフル回転が続いている。「中継ぎは大変になっていますけど、打線が心強いですし、カバーし合って、何とか後ろの投手につないでという形を確認し合っていた。一番最後にいく投手として、責任を持って投げていきたい」と表情を引き締めた。

◆楽天銀次が5日間で2度の1試合5安打をマークする離れ業を演じた。 リーグ初の記録に「いいところに飛んでくれたのもあるけど、ヒットはヒット。初めてはうれしい」とニッコリ。単打4本は2本ずつ左右に打ち分けた。 7回は無死一塁から「(一塁手がベースについて)一、二塁間が空いてるわけですから」と狙いすまして右前へ引っ張るなど、状況を整理して巧みにバットを操った結果だ。唯一の長打となった3回の二塁打は、左腕アルバースの逃げていく変化球を素直にはじき返して左中間を割った。「今日一番。あそこから、ちょっと感覚が良くなった」とうなずいた。 「(状態が)決していいわけではない」と繰り返すものの、着実に上がってきている。3、4月を終えた時点では打率2割2分8厘だった。3度の猛打賞を記録するなど、5月の打率4割3分6厘は西武秋山と並んでリーグトップ。「自分は3割を打ってのプロ野球選手だと思っている」。トータルでも2割9分まで上げ、バットマンとしてこだわりを示す数字に近づいてきた。【亀山泰宏】 ▼銀次が8日ソフトバンク戦に続いて今季2度目の5安打を放った。1週間以内に5安打以上を2度記録したのは、63年丸山(国鉄)が7月7日巨人戦で5打数5安打、同13日広島戦で5打数5安打して以来、56年ぶり。パ・リーグでは10年今江(ロッテ)が9月1日楽天戦、同20日楽天戦と月間2度記録しているが、1週間以内に2度は銀次が初めて。パ・リーグでは月間2度も10年9月の今江に次いで2人目になる。

◆オリックス・吉田正尚外野手(25)が12日、楽天戦(ほっと神戸)で左翼へ強烈なアーチを描いた。  「(感触は)完璧です。しっかりヘッドが立って、逆方向に引っ張ることができました」  1-4の四回無死二塁から左翼席へ8号2ラン。大きな放物線を描いた一発は反撃のノロシとなり、チームはこの回3得点を奪い、追いついた。

◆楽天の銀次が8日に続き、今季2度目の1試合5安打をマークした。二回に高めに浮いた球を右前へ運んで10打席ぶりの安打とすると勢いづき、全5打席で安打をマークしてチームの快勝に貢献した。  4月下旬に一時、2割を切った打率は2割9分まで上昇した。「いい反応ができている。良かった」と手応え十分の表情だった。 平石監督(西宮に) 「持ち味が出た。いい仕事をしてくれた」 西宮(五回から2回無失点で2年ぶり勝利) 「一つでも多くのアウトを取ろうと思った。打者一人一人に勝負することを心掛けた」

◆4-4の七回無死満塁で嶋がエップラーの高めに浮いた速球を捉え、勝ち越し適時打を中越えに運んだ。試合の流れを呼び込み「よかった。あそこで点が入るのと入らないでは違う」と拳を握った。1-1の二回1死一塁で右前打、五回にも中前打を放って2年ぶりの1試合3安打。それでも今回の3連戦で19失点したことに、正捕手として「迷惑を掛けている。申し訳ない」と表情を引き締めた。

◆楽天・銀次内野手(31)が、8日に続く今季2度目の1試合5安打。5日間での2度達成はパ・リーグ初で、打線を今季最多の20安打と活性化させた。  「うれしいです。状況に応じた打撃を心がけ、いい反応はできている」  二回は右前打で出塁し辰己のセーフティースクイズで生還。三回は左中間二塁打、五回は左前打、七回は右前打、最後は八回に左前打で5打数5安打とし、4月下旬に一時2割を切った打率を・290まで上げた。  それでも「決して球が見えているわけではない。飛んでいる位置がいいだけ」と謙遜。母の日に新記録をマークし「おふくろに恩返しできましたかね」と照れ笑いを浮かべた。  思い出すのは岩手・普代小4年のときのこと。仲間と学校をさぼって普代川へイワナ釣りに繰り出すと、母・一枝さんにあえなく"確保"され、車で小学校に連れて行かれた。3人の子を持つ父となった今「本当に迷惑をかけた」と母の懐の深さに感謝している。  「家庭のことを完璧にやってくれる嫁(夏子さん)にも頭が下がる」と銀次。チームは貯金1での2位タイに浮上。家族を束ねる"母の偉大さ"を知る男が、主将として力強くチームを束ねる。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21152 0.583
(↓0.017)
-
(-)
105162
(+4)
136
(+5)
49
(+2)
36
(-)
0.259
(-)
3.140
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
18172 0.514
(↓0.015)
2.5
(-)
106143
(+3)
141
(+6)
22
(+1)
14
(-)
0.248
(-)
3.690
(↓0.07)
2
(1↑)
ロッテ
18171 0.514
(↑0.014)
2.5
(↑1)
107150
(+5)
149
(+4)
41
(+1)
31
(-)
0.244
(↑0.002)
3.730
(↓0.01)
2
(1↑)
楽天
18171 0.514
(↑0.014)
2.5
(↑1)
107184
(+8)
165
(+5)
43
(+2)
11
(-)
0.265
(↑0.007
4.340
(↓0.02)
5
(-)
西武
16191 0.457
(↑0.016)
4.5
(↑1)
107182
(+6)
199
(+3)
40
(+2)
42
(+4)
0.246
(↑0.002)
4.910
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
14203 0.412
(↓0.012)
6
(-)
106122
(+5)
153
(+8)
30
(+1)
34
(-)
0.226
(↑0.001
3.820
(↓0.09)