広島(☆8対1★)DeNA =リーグ戦9回戦(2019.05.12)・マツダスタジアム=
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DeNA
0000100001801
広島
31110200X81301
勝利投手:アドゥワ 誠(1勝1敗0S)
敗戦投手:京山 将弥(0勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】伊藤 光(3号・5回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(11号・1回裏3ラン)

  DAZN
◆広島は初回、4番・鈴木の3ランで先制に成功する。その後は2回裏にアドゥワの適時打、3回には磯村の適時打が飛び出すなど、小刻みに加点してリードを広げた。投げては、先発・アドゥワが9回1失点の力投で今季初勝利。敗れたDeNAは、先発・京山が誤算だった。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が1回に左翼席へ11号3ランを放ち、先制点を奪った。1回1死一、二塁からDeNA京山のチェンジアップを拾った。「少しバットの先でしたが、先制点になって良かったです」。開幕戦以来の貯金生活突入へ、チームを勢いづけた。 この日は「母の日」ということで、鈴木の打撃手袋、エルボーガード、レガースはすべてピンク色に。アドバイザリー契約するアシックス社のツイッターでは「ママ、いつもありがとー!!!笑 感謝してプレーします!」と母へのメッセージを送っていた。「母の日」に限れば、一昨年に続き2戦連続本塁打となった(昨年の「母の日」は降雨中止)。

◆広島のバッテリーがそろって適時打を放った。 3点リードの2回1死三塁から投手アドゥワ誠投手(20)が右前に適時打を放つと、3回にはバッテリーを組む磯村嘉孝捕手(26)が同じ1死三塁から中前適時打を記録し貴重な追加点を奪った。「甘く来たところを一振りで仕留めることが出来ました」。先発アドゥワに大きな援護点をプレゼントした。

◆DeNA伊藤光捕手(30)がリプレー検証弾を放った。5回、先頭で広島アドゥワの低めのチェンジアップを拾い上げ、左翼への大飛球。打球はスタンドからグラウンド内にはね返って、塁審は手を横に広げてインプレーと判定した。 伊藤光は三塁まで到達していたが、審判が審議し、リプレー検証に移った。結局、ホームランが認められ、3号ソロで1点を返した。 「先頭だったので何とか出塁して、流れを変える思いで打席に入った結果、本塁打になってくれました」と話した。

◆広島が1回に鈴木の11号3ランで先制。2回はアドゥワ、3回には磯村の適時打で1点ずつ追加。DeNAは2回途中に捕手交代。 DeNA京山は3回5失点降板。4回に1点を加えた広島は5回、DeNAに1点返されるも、6回に磯村の2点打で突き放した。 広島はアドゥワが先発初勝利を初完投勝利で飾り連勝。3カード連続勝ち越しで貯金1。DeNAは連敗で借金が今季ワースト11。 DeNA京山が4敗目。

◆広島が開幕戦で勝って以来、44日ぶりの貯金生活に突入した。 1回に4番鈴木誠也外野手(24)が先制の11号3ラン。その後も着実に得点を積み重ねた。 投げては先発アドゥワ誠投手(20)が9回8安打1失点でプロ初の先発勝利を、完投勝利で飾った。 広島は今季、3月29日の巨人との開幕戦に勝ったが、翌30日と31日に連敗。開幕カードを含め、5カード連続で負け越しを喫して最大借金8を抱え込んだ。 だが4月17日から8連勝で同27日に勝率5割に。しかし、翌28日から4連敗。それでも、5月2日から引き分けを挟んで4連勝で勝率5割として、同7日に開幕戦以来の貯金へ3度目のチャレンジ。そこから●○●○で、この日を迎え、5度目の挑戦を迎えていた。

◆広島が快勝し、3人がお立ち台に上がった。先発アドゥワ誠投手(20)は9回8安打1失点でプロ初の先発勝利を、完投勝利で飾った。4番鈴木誠也外野手(24)は先制11号3ラン。磯村嘉孝捕手(26)は3打点の活躍だった。 ◆アドゥワ -今シーズン初勝利。それも先発としてはプロ初勝利、さらにいうと完投勝利 アドゥワ 磯村さんのリードがあったおかげです。 -今ここに立って、たくさんのお客さんの歓声いかがですか アドゥワ はい、とても気持ちいいです。 -どんなことを思ってマウンドに立ったか アドゥワ とりあえず長いイニングを投げるということだけを考えて投げました。 -今日はユニホームが母の日仕様です。そんな母の日に達成できたということはいかがですか アドゥワ 何もプレゼントとかは考えていなかったので、今日の勝利ボールを渡そうと思います。 ◆磯村 -初の猛打賞、3打点です 磯村 はい、よかったです。 -今の気持ちは 磯村 うれしいです。 -リードのならず、アドゥワ投手を引っ張りましたね 磯村 序盤に点取ってくれましたし、あとはストライク先行でいいピッチングができたんで、この両サイドの2人のおかげです。 -母の日に女房役の活躍と、素晴らしいものがありました。お立ち台にバッテリーで上がれるというのはいかがですか 磯村 頑張ったかいがあったなと思います。 ◆鈴木 -お母さん方の疲れも吹っ飛ぶホームランだったと思いますが 鈴木 今日は母の日なので、すごく気合入ってましたし、皆さんの前でホームラン打ててよかったです。 -開幕以来の貯金ができたということになります 鈴木 特に借金とか貯金とかよくわからないので、1戦1戦しっかり戦って、1戦1戦勝つっていう気持ちでやっています。 -ここに来ているお母さん方に、一言ずつメッセージお願いします 鈴木 球場に来てくださっているお母さん方、いつも応援ありがとうございます。これからも頑張りたいと思います。一番はやっぱり東京にいるお母さんに、一番感謝していますので、たぶん今日テレビで見てくれていると思うので、俺やったよ! 磯村 今日来てくださったお母さん、いつもお疲れさまです。僕も子供のころはすごく迷惑をかけて、でもこうやってプロ野球で活躍できるようになったので、今のお母さん方も、子供のために頑張っていただきたいと思います。愛知県にいるお母さん、いつもハラハラドキドキさせてごめんなさい。でも、今日俺やったよ! アドゥワ 今日は暑い中、足を運んでくださってありがとうございます。親は見に来てないんですけど、たぶんテレビで、熊本から応援してくださっていると思うので、テレビの前のお母さん、俺やったよ!

◆広島の首脳陣、選手らは母の日の12日に行われたDeNA戦で「ピンクリボンユニホーム」を着用した。 「かあさんありがとう~Pink Ribbon Day~」と題された母の日イベントの一貫で、裾の部分には選手が少年時代にしてもらったことなどのイラストが刺しゅうされていた。各選手はメッセージを添え、それぞれの母親へプレゼントする。左腕には、乳がんの早期発見と早期治療を推進する「ピンクリボンワッペン」がつけられていた。 大瀬良大地投手(27)は「感謝 体に気を付けて、いつまでも元気で!」と書き込み、野村祐輔投手(29)は「いつもありがとう ハルの世話 よろしくね」と愛犬に触れた。

◆DeNAバッテリーが崩れ、今季ワーストの借金11となった。京山が初回に3失点し、2回も投手アドゥワに2ストライクから適時打を浴びた。 2回途中には3月30日中日戦以来の先発マスクだった戸柱が早々に交代。京山も3回まで4盗塁を許し、ボークも重ねて5失点KOされた。 ラミレス監督は「勢いを止めるために捕手を変えた。京山は抹消する。活躍した後の年は難しい部分がある」と右腕の再調整を決めた。 京山は「完璧に(モーションを)盗まれているのでクセが出ている。今日は打者に集中できなかったのが1番。クセを修正して、レベルアップしたい」と話した。

◆広島磯村嘉孝捕手がプロ初猛打賞を記録した。プロ入り初の6番で起用されると、3回1死三塁で中前適時打を放ち、バッテリーを組むアドゥワを援護した。 5回にも再び中前打を放つと、6回2死満塁では左前への2点打で突き放した。「シンプルに打席に立って複雑に考えず、来た球を打つことを意識した」。1試合3打点もプロ初。守ってはアドゥワを初完投に導いた。

◆2試合ぶり先発復帰の広島野間峻祥外野手が今季4度目の猛打賞を記録した。1回、2球で追い込まれながらしぶとく左前打を放つと、すぐに盗塁を決めて鈴木の先制弾につなげた。 2回も左前打を放ち、4回には左翼線を襲い一気に三塁へ。貴重な追加点の呼び水となった。「何とか塁に出ようと、打席でも粘り強く必死に食らい付いていった」。3安打はいずれも反対方向への当たりだった。

◆広島4番鈴木誠也外野手が母にささげるアーチを描いた。 1回1死一、二塁の場面でDeNA京山のチェンジアップを拾い、11号先制3ランを左翼席に突き刺した。3回には早くも昨季を上回る5盗塁目で追加点をお膳立て。チーム今季最多13安打の猛攻に火を付け、開幕戦以来の貯金生活に導いた。 「母の日」にまた打った。昨年は降雨中止も、一昨年の「母の日」にも本塁打を記録した。今年は決勝弾を含む複数安打で3打点。「迷惑をかけ過ぎたので打たせてくれるんですかね。喜んでくれたらそれでいい」と笑った。この日使用したユニホームと「感謝」と記されたピンク色のマスコットバットは実家へ贈るつもりだが、1発と勝利が何よりのプレゼントとなった。緒方監督にとっても孝行息子だ。快勝で開幕戦以来の貯金生活に突入し「誠也の3ランはものすごく大きかった」とたたえた。

◆熊本のお母さん、俺、やったよ~! 広島アドゥワ誠投手(20)が、プロ初の先発勝利を完投で飾った。 母の日にちなんだピンクの特別ユニホームで登板。低めに集める投球でDeNA打線を8安打無四球1失点に抑え、110球で9回を投げきった。チームは開幕戦以来、5度目の挑戦で貯金生活に突入。3位タイに浮上し、上位を追いかける態勢を整えた。3人で上がった母の日のお立ち台で、アドゥワは重圧を感じていた。先発初勝利の余韻に浸る余裕はない。決勝打の鈴木が「今日、俺やったよ~」と左手を突き上げた。猛打賞の磯村も同じセリフで続く。最後にマイクが回ってきた。やるしかなかった。「テレビの前のお母さん、俺、やったよ~!」。故郷熊本で見守る母純子さんに向け、思いきり右手を突き上げた。 母に贈る白星だった。少年時代から勉強嫌いを叱られることもなく、存分に好きな野球をさせてくれた。高校は愛媛・松山聖陵で寮生活を送り、寂しい思いをさせてきた。「ユニホームを送ろうと思います」と話していたが、ウイニングボールも贈る。「恩返しができました」とかみしめた。 9回8安打1失点。196センチの長身を器用にたたみ、低め目がけ腕を振った。動く直球でバットの芯を外し、カーブ、チェンジアップで緩急をつけた。スライダーで目先も変えた。無四球完投。佐々岡投手コーチから「イニングの入りで高めに浮いたけど、低めに集めてゴロを打たせた。持ち味が出た」とほめられた。 打席でも必死だった。3点リードの2回1死三塁で右前打。「バットに当たってくれ」と念じた今季初安打がプロ初適時打となった。守っては6回の石川の強い当たりを難なく処理するなど、好フィールディングで自分を救った。 昨季は中継ぎで53試合に登板し、リーグ3連覇を支えた。今季は途中から先発に回り、4試合目で初勝利。アドゥワの好投に導かれたチームは、開幕戦以来5度目の挑戦でついに貯金生活に入った。【村野森】

◆広島が2連勝を決め、開幕戦以来の貯金1を記録した。アドゥワ誠投手(20)が先発初勝利を完投で飾り、打線が大量援護でもり立てた。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 緒方監督 アドゥワでしょう。よく最後まで投げ抜いた。キャッチャーの磯村がしっかりといいリードをしたし、何より打撃のほうでもアドゥワを助けた。アドゥワも1本打ったけど。ナイスバッテリーです。 -アドゥワは何がよかったか 緒方監督 イニングの入りが課題なんだけど、今日はしっかりと修正できた。入りが高い部分はあったけど。持ち味はゴロを打たせてとる投手。今日はしっかりと緩急を生かした。イソ(磯村)がカーブもうまいこと配球の中で使っていたし、真っすぐは最後まで強さも出ていたしね。 -鈴木が本塁打 緒方監督 初回の攻撃のほうではね、誠也の3ランはものすごい大きかった。いい攻撃を緩めることなく、1点1点という攻撃ができた。非常にうちらしい攻撃ができた。 -ついに貯金 緒方監督 そういうのはぜんぜん...。1試合1試合カープの野球をやるだけです。

◆DeNA・京山が12日の広島戦(マツダ)に先発したが、3回7安打、5失点で降板した。  一回に野間に二盗を許すなど鈴木に先制3ランを浴びた。二回には田中広に二盗後、セットポジション中に三盗を許した。三回には一走の鈴木に二盗された後にボークで三進を許し、磯村に中前適時打を浴びて1点を失われた。  試合序盤に三浦投手コーチが「田中選手に三塁へ盗塁を許すなど、スキを見せているように感じる。コントロールにバラつきもあるのでコース、高さどちらかにボールを集めること。追加点を与えないためも粘り強く投げてほしい」とコメントしていたが、早い段階で2番手・赤間にマウンドを譲った。

◆負け越しが今季ワーストの11に膨らんだDeNAのラミレス監督は、序盤から崩れたバッテリーに厳しかった。  3月30日以来の先発マスクだった戸柱については二回、投手のアドゥワに2ストライクからの3球目を適時打とされたリードのまずさを指摘。この回0-4とされ、2死後の一、三塁となった場面で戸柱だけを交代する非情采配。「何かを変えないといけなかった」と話した。  開幕から未勝利で4敗目を喫した京山には、2軍降格を明言。「起用法を考えたい」と救援転向も示唆した。

◆アドゥワが持ち味の打たせて取る投球で無四球の110球でプロ初完投。「気持ちいい」と喜びをかみしめた。196センチの長身からボールを低めに集め、凡打の山を築いた。昨季は救援で53試合に投げて6勝とブレーク。4月23日の初先発から4戦目で待望の勝ち星をつかんだ。ナイジェリア人の父とバレーボールの実業団選手だった母を持つ20歳は「(母の日の)プレゼントを考えていなかったので(勝利の)ボールを渡そうと思う」と笑った。

◆軽くミートした打球がグングンと伸びて左翼席へ着弾した。広島・鈴木誠也外野手(24)が母の日に2年ぶりの一発。孝行息子がチームを開幕戦以来の貯金生活に導いた。  「東京のお母さんに感謝している。家族とともにテレビを見てくれていると思う。俺、やったよー!!」  一回1死一、二塁でDeNA・京山の外角チェンジアップをバットの先でひろい、先制の11号3ラン。お立ち台では母・貴美江さんへ、感謝の言葉を伝えた。  "母の日男"だ。昨年の阪神戦(マツダ)は中止だったが、2017年の巨人戦(同)では六回に田口から決勝2ラン。若き4番に緒方監督も「誠也の3ランがものすごく大きかった」と最敬礼だ。  小学2年で荒川リトルで野球を始めた。父・宗人さんから特訓を受ける日々を支えたのが、貴美江さんだった。地元で喫茶店を営む多忙な生活の中でサポートしてもらった。この日は側面に『感謝』と記したピンク色の特注バットで打撃練習を行った。胸文字がピンクの特別ユニホームを着用した試合では、手袋などもピンク色で母の日仕様。登場曲も女性歌手・AIの「ママヘ」に変更するなど気合が入っていた。  「迷惑をかけすぎたので打たせてくれているのかな」と鈴木はポツリ。チームは阪神と並び、3位に浮上。3月29日の開幕戦(対巨人、マツダ)に勝って以来の貯金生活に突入した。  (柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21141 0.600
(↓0.018)
-
(-)
107189
(+1)
135
(+4)
48
(-)
20
(+2)
0.268
(↓0.003)
3.500
(↓0.02)
2
(-)
ヤクルト
21162 0.568
(↑0.012)
1
(↑1)
104193
(+4)
177
(+1)
47
(-)
17
(+1)
0.248
(↑0.001)
4.150
(↑0.09)
3
(1↑)
広島
19181 0.514
(↑0.014)
3
(↑1)
105133
(+8)
151
(+1)
35
(+1)
22
(+4)
0.234
(↑0.004
3.190
(↑0.06)
3
(-)
阪神
19182 0.514
(↓0.014)
3
(-)
104151
(+2)
164
(+5)
25
(-)
24
(+2)
0.241
(↓0.001)
3.540
(↓0.03)
5
(-)
中日
17200 0.459
(↑0.015)
5
(↑1)
106137
(+5)
139
(+2)
25
(-)
24
(-)
0.263
(↓0.001)
3.680
(↑0.05)
6
(-)
DeNA
13240 0.351
(↓0.01)
9
(-)
106133
(+1)
170
(+8)
41
(+1)
7
(-)
0.233
(↑0.001
4.180
(↓0.12)