オリックス(☆6対3★)楽天 =リーグ戦8回戦(2019.05.11)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
0000000303600
ORIX
00000105X6900
勝利投手:金田 和之(1勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗11S))
敗戦投手:ハーマン(3勝2敗0S)
  DAZN
◆オリックスが3連勝。オリックスは2点ビハインドで迎えた8回裏、白崎の適時打で同点とする。なおも1死一二塁の好機から、山足の2点適時三塁打が飛び出し、リードを奪った。投げては、5番手・金田が2年ぶりの白星。敗れた楽天は、5番手・ハーマンが誤算だった。

◆楽天石橋良太投手(27)が5回2/3を投げて4安打1失点でマウンドを降りた。 5日の西武戦から先発に回り、プロ2試合目の先発マウンド。カットボールとシュートという対になる2つのボールを軸に、5回までオリックス打線を散発2安打に封じた。 0-0の均衡が続く中、6回2死三塁からオリックス大城に三塁前へ意表を突くセーフティースクイズを決められ、先制を許したところで降板。先発の役目は果たしたものの「投手戦の展開で先に点を与えてしまってはダメですね。球数も少なかったので、勝負どころでもうひと踏ん張りしたかったです」と悔しさをにじませた。

◆オリックス大城滉二内野手(25)が、先制の適時内野安打を決めた。0-0の6回2死三塁のチャンス。大城は2球目を三塁線に絶妙なセーフティーバント。 楽天の三塁手ウィーラーが必死にダッシュし一塁へ送球するが、それより早く一塁にヘッドスライディング。判定はセーフ。その間に三塁走者の高城がホームインした。 楽天側からリクエストがあったが判定は覆らず、打ちあぐんでいた石橋から先制点をもぎ取った。大城は「サード(の守備位置)が後ろに下がっていたので、転がせばなんとかなると思っていました。うまく三塁線に転がってくれて、先制点を取ることができてよかったです」と話した。

◆オリックス先発のK-鈴木は3回に3者連続三振を奪うなど、3回まで無安打無失点。楽天先発の石橋も1安打無失点投球。 オリックスは6回に大城の適時内野安打で1点を先制。楽天は6回に1死二、三塁の好機を逃すなど6回まで無得点。 オリックスは6回に先制。8回に逆転されたが、その裏に山足の適時三塁打などで5点を奪い再逆転。逃げ切り、今季初の3連勝。 金田が初勝利、増井11セーブ。ハーマンが2敗目。

◆楽天石橋良太投手(27)が、6回途中4安打1失点と好投した。 5日の西武戦から先発に回り、プロ2試合目の先発マウンド。カットボールとシュートという対になる2つのボールを軸に5回までオリックス打線を散発2安打に封じた。「前回はギリギリというか、精いっぱいの感じだった。メリハリをつけられた」と振り返る。 0-0の均衡が続く中、6回2死三塁からオリックス大城に三塁前へ意表を突くセーフティースクイズを決められ、先制を許したところで降板。「70球くらいで下がってしまったのは良くない」と悔しがったものの、最後のイニングとなった6回でも直球は149キロを計測するなど、スタミナ面でも問題ないことを印象づけた。 先発陣の駒不足を踏まえての先発起用だったが、平石監督は「十分すぎる、いいピッチング」と称賛。伊藤1軍投手チーフコーチも「ゴロを打たせて、常に主導権を握る投球だった」と評価し、次回も先発で投げてもらうことを明言。連敗で勝率5割に逆戻りしたチームにあって、プラス材料となった。

◆オリックスK-鈴木投手がチームの3連勝を喜んだ。7回4安打無失点で勝利投手の権利を持って降板したが救援陣が打たれていったん逆転され、プロ初勝利はまたもお預けに。 それでも「自分の投球どうこうより、チームが勝ったことが一番ですね」と話した。結果を残すことで「1試合づつ自信になっています」という。両親の前で見せた快投が、白星に結びつく日は近そうだ。

◆オリックスが二転三転したゲームに競り勝ち、今季初の3連勝を飾った。 6回に1点を先制も、逃げ切りを狙った継投策が裏目に。8回、セットアッパーの沢田が同点打を浴びるなどでKO。小林、左沢らも止められず3失点で逆転された。それでも打線が奮起。その裏に楽天ハーマンを攻め1死満塁から白崎の2点打で同点、山足の適時三塁打で決勝点を挙げた。1イニング5点のビッグイニング。白崎が「本当になんとかしたい一心でした」と振り返れば、先発で好投したK-鈴木と同期入団の山足は「Kが頑張っていたので、僕も刺激をもらいました」と笑顔を見せた。 西村監督は「信頼している投手がああいう形になる。継投ミスですね」と、開口一番、K-鈴木のプロ初勝利を消してしまった継投失敗を反省した。そのうえで「野手がよくカバーしてくれた。(3連勝を)弾みにして乗っていきたい。明日も続けていかないと」とナインを鼓舞した。 3連勝中、試合前の声出しを担当している山足は「明日もやります。僕しかいないでしょう!」と笑った。5位西武と0・5ゲーム差に。まだ最下位だが、ムードは盛り上がってきた。【高垣誠】

◆オリックス・大城滉二内野手(25)が11日、楽天戦(ほっと神戸)で懸命なプレーを見せた。  0-0の2死三塁で三塁線に転がす絶妙なセーフティースクイズ。一塁へ頭から滑り込み、1点をもぎ取った。直後に楽天・平石監督からリクエストの要求があったが、審判団によるリプレー検証後も判定はかわらず一塁はセーフ。これで大城は10試合連続安打、3試合連続打点をマークした。

◆楽天は痛恨の逆転負けを喫した。3-1と逆転した八回に登板したハーマンが1死満塁から3者連続適時打を浴びて5失点。疲労を考慮され4日以来の登板だったが、大きく崩れた。  平石監督は「腕が振れていなかった。しっかり切り替えて」と渋い表情。チームは最下位オリックスに2勝5敗1分けで敵地では4敗1分けとなった。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(ハーマンに) 「球威がなかった。次はいい登板を期待したい」 ハーマン(2敗目) 「何を言っても言い訳になる。自分が対応できなかった」 石橋(六回途中1失点) 「投手戦の展開で先に点を与えてしまっては駄目」

◆オリックスのK-鈴木が7回4安打無失点と好投した。1点リードを守って降板。救援陣が崩れてプロ初勝利は逃したが「チームが勝てたことがうれしい」と笑顔だった。  150キロ前後の速球で押し、スライダーの制球も良く9三振を奪った。プロ2年目。今季3試合目の先発登板で「(内容が)良くなっている。一試合一試合、自信になっている」と成長を実感していた。 高城(昨季DeNAから移籍後初出場) 「勝ったことが一番。K(-鈴木)がしっかり投げてくれた」 大城(六回にセーフティーバントで打点を挙げ) 「三塁手が後ろに下がっていたので、転がせば何とかなると思った」

◆打線が八回に逆転したものの、直後に5番手で登板したハーマンが1死しか奪えず、4安打5失点で2敗目。球威がなく再逆転を許し、「傷口を広げたことがいけなかった。自分が対応できなかった。これ以上言うと、すべて言い訳になる」と肩を落とした。平石監督は「どうして腕が振れなかったのか原因を探して、気持ちを切り替えてほしい」とかばった。

◆オリックスはこの日「岡畑農園Presents神戸大花火大会」を開催。夏期恒例の人気イベント「花火ナイト」を約10倍の規模にパワーアップし「大花火大会」として行われた。試合後、約1時間にわたる3000発の花火ショーをスタンドから楽しめ「グラウンド観覧チケット」(2000枚限定で販売)を持つ来場者はグラウンドから観覧できた。

◆昨年7月にトレードでDeNAから加入した高城が、移籍後初出場で初スタメンマスク。先発のK-鈴木を好投に導き、打っては2安打と今季初マルチ。捕手としてはセ・リーグとの違いを実感し「結構きつかったですね。データを見たりはしましたけど...。きょうは投手(K-鈴木)に尽きると思います」と右腕に感謝していた。

◆先発したK-鈴木は7回を4安打9奪三振無失点と好投。救援陣が逆転を許したため、今季3度目の登板でもプロ初勝利をつかめなかった。それでも「自分の投球どうこうよりもチームが勝てたことがよかったです」と笑顔。「1試合ずつ自信になっています」と手応えを口にし、西村監督も「素晴らしい投球」と評価していた。

◆またか...。球場に詰めかけたオリックスファンの誰もが思った。先発したK-鈴木が7回ゼロ封でプロ初勝利の権利を手に降板も、救援陣が1-0の八回に3失点。苦い記憶が甦る。重たい空気を、野手陣が振り払った。直後の今季最多の一挙5得点。右腕と同じ2年目の山足が決めた。  「K(-鈴木)も頑張っていて、勝ちは付かなかったけど、同期が頑張っていたので、僕も刺激になって頑張りました」  勢いに乗って、ひっくり返した。1-3の八回。1死満塁の好機を作ると、まずは白崎が左前へ2点打。今季初適時打で同点とし、山足も続いた。1死一、二塁のチャンスで「いい流れだったのでそれに乗った」と初球をフルスイング。左中間を破るプロ初の三塁打で2点を勝ち越した。  K-鈴木は2018年のドラフト2位、山足は同8位という同期入団なだけに「僕が打って(ベンチに)帰ってきたとき、Kがうれしそうにハイタッチしてくれて、僕もうれしかった」と満面の笑みを浮かべた。  右腕の今季初先発となった4月28日の西武戦(京セラ)では7回無失点も四球連発で救援陣が炎上。観戦していた宮内オーナーが「それ(プロ初勝利の権利)をつぶすのが得意なんだ、うちは」と激怒する事態に陥った。この日も同じような展開。それを救った野手陣に西村監督も「八回は信頼して送り出した投手。継投ミスですね、監督の。それを野手がカバーしてくれた」と感謝した。  野手陣の奮起でチームは今季初の3連勝。前日から試合前の声出しを任されている山足は「僕が声出ししているので、3連勝は僕のおかげかな。(内容は)シークレットですね」とおどけた。苦しいゲームをモノにした。投手が野手を、野手が投手を助け、1つずつ勝ちをつかんでいく。 (西垣戸理大) 1-3の八回1死満塁で左前に今季初適時打となる同点打を放ったオリックス・白崎 「本当になんとかしたい一心で。今までは結果を出したいという恐れの部分もあったけど、思い切っていった」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
21142 0.600
(↑0.012)
-
(-)
106158
(+4)
131
(+2)
47
(+3)
36
(-)
0.259
(-)
3.090
(↑0.05)
2
(-)
日本ハム
18162 0.529
(↑0.014)
2.5
(-)
107140
(+8)
135
(-)
21
(+1)
14
(-)
0.248
(↑0.003)
3.620
(↑0.11)
3
(1↓)
ロッテ
17171 0.500
(↓0.015)
3.5
(↓1)
108145
(+2)
145
(+4)
40
(-)
31
(-)
0.242
(↓0.001)
3.720
(↓0.02)
3
(1↓)
楽天
17171 0.500
(↓0.015)
3.5
(↓1)
108176
(+3)
160
(+6)
41
(-)
11
(-)
0.258
(↓0.001)
4.320
(↓0.06)
5
(-)
西武
15191 0.441
(↓0.014)
5.5
(↓1)
108176
(-)
196
(+8)
38
(-)
38
(-)
0.244
(↓0.003)
4.960
(↓0.07)
6
(-)
ORIX
14193 0.424
(↑0.018)
6
(-)
107117
(+6)
145
(+3)
29
(-)
34
(+2)
0.225
(↑0.002
3.730
(↑0.03)