オリックス(☆8対6★)楽天 =リーグ戦7回戦(2019.05.10)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
11001201061303
ORIX
20211200X8814
勝利投手:山岡 泰輔(4勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗10S))
敗戦投手:美馬 学(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(7号・1回表ソロ),ブラッシュ(10号・2回表ソロ),浅村 栄斗(8号・8回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(7号・3回裏2ラン),T-岡田(1号・4回裏ソロ),中川 圭太(1号・5回裏ソロ),西浦 颯大(1号・6回裏2ラン)

  DAZN
◆オリックスは2-2で迎えた3回裏、吉田正の2ランで勝ち越しに成功する。その後、4回にはT-岡田のソロ、5回には中川のソロ、6回には西浦の2ランが飛び出し、一発攻勢で得点を重ねた。投げては先発・山岡が今季4勝目。敗れた楽天は投手陣が8失点と打ち込まれた。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)が、勝ち越し2ランを放った。 2-2の3回2死一塁から、楽天美馬の内角直球を右翼席中段まで運ぶ7号アーチ。「しっかり自分のスイングで、一発で仕留めることができました」と納得のコメント。4月29日の西武戦以来9試合ぶりの1発は、自身"令和初本塁打"ともなった。

◆オリックスT-岡田外野手(31)が、今季初本塁打だ。2点リードの4回1死から美馬のシュートを中堅右へたたき込んだ。 「完璧にとらえることができました。まずは(本塁打が)1本出てくれてよかったです」と喜んだ。打撃不振で2軍落ちも経験したが、8日の日本ハム戦で通算1000安打も達成。ようやくエンジンがかかってきた。

◆オリックス中川圭太外野手(23)ががプロ初アーチを放った。2点差に迫られた5回裏、1死から楽天美馬の内角シュートをとらえ、左翼席に運んだ。 中川は「少しこすっていましたが、きれいに振り抜くことができました。(プロ初本塁打は)めっちゃうれしいです!」と大喜び。出身のPL学園野球部は、中川が卒業後に活動を休止しており、中川は"最後のPL戦士"とも呼ばれる。名門の魂を結果で示した。

◆楽天美馬学投手(32)が5回7安打6失点で降板した。 1回に2点を先制されると3回にはオリックス吉田正に2ランを被弾。4回にはT-岡田に今季初アーチ、5回には中川にプロ初本塁打を献上してマウンドでガックリと膝を突いた。「何もありません。試合をつくれず申し訳ないです」と悔しさをあらわにした。

◆オリックスは1回に先制され、逆転直後の2回にブラッシュの10号で同点とされるが、3回に吉田正の7号2ランで勝ち越した。 楽天は5回に1点、6回に2点をかえすが、オリックスは4回にT-岡田、5回中川、6回西浦の2ランと長打攻勢で加点する。 楽天は8回に浅村の8号ソロで反撃するが、オリックスは継投でかわし逃げ切った。山岡がリーグトップタイの4勝目を挙げた。増井が10セーブ目。楽天美馬が2敗目。

◆楽天浅村栄斗内野手(28)が、移籍後初となる1試合2本塁打を放った。 1回にオリックス山岡の初球を逆らわずに右翼席へ運ぶと、8回には沢田の151キロを豪快なスイングで左中間スタンドに放り込んだ。 6回の左前適時打を含め3安打3打点。「ここのところ、チャンスで打てていなかった。足を引っ張りながら、周りに助けられて、チームが勝てていた。負けはしたけど、(個人として)きっかけにしていきたい」と前を向いた。

◆オリックスが、初ものずくめのアーチの乱舞だ。 11日に行われる「神戸大花火大会」のイベントより一足早く、今季最多の4発の花火を打ち上げた。まずは主砲吉田正が2-2の3回に決勝の7号2ラン。「内角を振り抜けた」と4月29日以来9試合ぶりの1発は、吉田正にとって"令和初アーチ"でもあった。 打撃不振で2軍落ちも経験したT-岡田は、ようやく今季初本塁打、初打点だ。2点リードの4回、1死から美馬のシュートを中堅右へ。「(ここまで)長かったですね」と笑顔で話した。 主軸の2人に負けじと若手も奮闘した。5回にドラフト7位の新人中川がプロ初アーチ。「ベースを1周して、ホームを踏むまで一瞬でした」と初々しい。出身のPL学園野球部は活動を休止しており、中川は"最後のPL戦士"とも呼ばれる。母校の存在感を示すためにも活躍を狙う。 とどめは6回、2年目の西浦だ。1点差に迫られた直後に、こちらもプロ初本塁打の2ラン。「とてもうれしいです。ボールは両親にあげたい」とガッツポーズ。西村監督も「本塁打はチームにとってとても大きい」と、チーム打率2割2分3厘で12球団ワーストの打線の爆発を喜んだ。【高垣誠】

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が、球団記録に並ぶ4試合連続本塁打を放った。 2回にオリックス山岡から10号ソロ。今季初めてとなる逆方向への1発でもあったが「記録は知らなかった。ホームランはホームラン」と冷静に振り返った。 ここまで打率2割7分9厘、10本塁打、27打点。出塁率3割8分5厘、得点圏打率も4割7厘をマークし、好調な打線で欠かせない存在となっている。 「チーム全体が打てているので、流れに乗せてもらっている」と謙遜しつつ「本塁打を打ちにいくのではなく、コンパクトに振って、ボールにコンタクトすることを心掛けている。振りすぎないことが一番」と好調の要因を語った。

◆楽天はブラッシュの球団記録に並ぶ4戦連発も、浅村の移籍後初となる1試合2発も空砲に終わった。 先発美馬が3被弾で6失点。平石洋介監督は「バッテリーとして、防げる本塁打もあった」とコンビを組んだ20歳の石原を含めて課題を指摘した。 ブラッシュは「記録は知らなかった。チーム全体が打てているので、流れに乗せてもらっている。振りすぎないことが一番。コンタクトを心掛けている」と強調。3安打3打点の浅村は「ここのところチャンスで打てていなかった。負けはしたけど、きっかけにしていきたい」と話した。

◆オリックス山岡泰輔投手が5回3失点でリーグトップタイの無傷4勝目を挙げた。1、2回に本塁打されるなど毎回安打を浴びたが、3失点で踏ん張った。 「野手が序盤から点を取っていただけに、もっと長いイニングを投げなければいけませんでした。納得いかないですね。いいところがなかった」と渋い表情で話したが、この日は母幸枝さんの誕生日。母の日も近く、親孝行な白星を贈った。

◆オリックス・吉田正尚外野手(25)が10日、楽天戦(ほっと神戸)で豪快な7号2ランを放った。  「しっかりと自分のスイングで、一発で仕留めることができました」  2-2の三回2死一塁から楽天先発・美馬が投じた初球、内角高め142キロの直球をフルスイングし、右翼席の中段まで運んだ。4月29日の西武戦(京セラ)以来、9試合ぶりの一発でチームは再び勝ち越した。

◆オリックス・T-岡田外野手(31)が10日、楽天戦(ほっと神戸)の四回に待望の今季1号を放った。  「完璧にとらえることが出来ました。まずは1本出てくれてよかったです」  四回1死から楽天先発・美馬のシュートをとらえ、バックスクリーン右にアーチを描いた。今季40打席目にしてようやく初アーチで、打点も今季初。開幕から打撃不振に苦しみ、2軍降格も経験したが、大砲が復調の兆しを見せ始めた。

◆オリックスのドラフト7位・中川圭太内野手(東洋大)が10日、楽天戦(ほっと神戸)でプロ初本塁打を放った。  「少しこすっていましたが、きれいに振り抜くことが出来ました。めっちゃうれしいです!」  5-3の五回1死。楽天先発の美馬が投じた内角141キロの直球を振り抜き、左翼席まで運んだ。プロ39打席目にして待望の初アーチ。名門、PL学園高出身で休部前"最後の選手"として有名なルーキーが、その力を発揮した。

◆オリックス・西浦颯大外野手(19)が10日、楽天戦(ほっと神戸)でプロ初本塁打を放った。  6-5の六回2死二塁から楽天2番手、青山の変化球をとらえ、右中間へ1号2ラン。高卒2年目の若手に待望の一発が飛び出し、一塁ベンチも大盛り上がりだ。  この日は吉田正、T-岡田、D7位・中川も本塁打を放っており、チームとしては2018年10月1日の楽天戦(楽天生命パーク)以来となる1試合4本塁打となった。

◆楽天は投手陣が踏ん張れず、連勝が3で止まった。美馬は今季初めて中5日で先発したが5回6失点と打ち込まれ、2番手の青山も5-6と追い上げた直後の六回に痛恨の2ランを浴びた。  打線は4試合連続2桁安打と好調を維持。大量失点に、平石監督は「打つ方はしっかりやってくれたと思う。防げるところは防がないといけない」と悔しさをにじませた。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(美馬に) 「開幕からローテーションで回っている。ここが踏ん張りどころ」 美馬(2敗目) 「試合をつくれず申し訳ない」

◆楽天の浅村が今季初めて1試合2本塁打を放った。一回に山岡の外角速球を捉えて右越えへ先制ソロ。八回にも沢田の速球を左中間に運び、豪快な8号ソロとした。  六回には左前適時打も記録。チームは敗れたが、3安打3打点の活躍を見せた。浅村は「状態は少しずつですね。負けはしたけど、いいきっかけにしてやっていきたい」と手応えを口にした。

◆オリックスの山岡がリーグトップに並ぶ4勝目を挙げた。ただ、2本塁打を浴びるなど5回8安打3失点に「納得がいかない。いいところがなかった」と悔しそうな表情を浮かべた。  今季は被本塁打6本のうち、楽天戦で5本を許している。「(投球)フォームなのか、癖なのか。何か(原因が)あると思う。確認しないといけない」と修正を期した。 西浦(六回にプロ1号2ラン) 「本塁打が(浮上の)きっかけになればいいと思う。ボールは両親に贈ります」 増井(リーグ単独トップの10セーブ目。2桁セーブは6年連続) 「セーブ王が取れたらいい。(シーズンの)最初に失敗した分、取り返せるようにやっている」

◆楽天のブラッシュが球団記録に並ぶ4試合連続本塁打を放った。1-2の二回1死無走者で、山岡の甘い変化球を逃さずに振り抜いた。右中間スタンドへ豪快にたたき込み、来日1年目で早くも2桁本塁打に到達。「しっかりコンタクトすることが何より大事」と好調の要因を口にした。  チームは敗れたが打線は4試合連続2桁安打と好調。ブラッシュは「チーム全体で打っているし、流れに乗せてもらっている」と謙虚に話した。

◆浅村が、西武から移籍後初の1試合2本塁打。一回に右越え7号ソロ、八回は左中間席へ8号ソロを放ち「復調のきっかけになれば」と前を向いた。打線は4試合連続2桁安打と好調を維持しているが、投手陣が踏ん張れず、連勝は3でストップ。平石監督は「バッテリーで(失点を)防げる場面はあった。しっかり学んでくれたら」と奮起を促した。 二回に10号ソロを放ち、4試合連続本塁打の球団記録に並んだ楽天・ブラッシュ 「チームの雰囲気がよく、流れに乗せてもらった。調子は上がっている」

◆先発した山岡は5回を投げ、8安打3失点で今季4勝目。開幕から無傷の4連勝でハーラートップタイとなったが、投球内容には反省。「野手が序盤から点を取っていただけに、もっと長いイニングを投げなければいけませんでした。リズムの悪い投球になってしまった」と口にした。悔しさも残るマウンドとなったが、白星を手にしたことが何よりだ。

◆大先輩の前で、胸に宿るPL魂を見せつけた。ダイヤモンドを一周し、出迎えたナインと歓喜のハイタッチ。オリックスのドラフト7位・中川圭太内野手(東洋大)が、プロ初本塁打で神戸の夜空に花火を打ち上げた。  「ホームベースを踏むまで、一瞬でしたね。前の打席でシュートに詰まっていたので、下山(打撃コーチ)さんから『詰まってでも持って行く気持ちでいけ』と言われて、うまく回転で打てました」  待望のアーチは五回1死。吉田正の7号2ラン、T-岡田の1号ソロなどで5-3とリードし、迎えた第3打席。美馬のシュートをとらえ、左翼席まで運んだ。プロ39打席目での一発。「思ったより早かったですね」と喜んだ。  試合前にはPL学園高の大先輩、13歳上の楽天・今江とプロ入り後、初対面。「PL最後か。何期生?」と言葉をかけられたが、「めっちゃ緊張しました。雲の上の先輩だったので」と苦笑い。それでも同高の野球部が休部前、最後の世代として存在感を発揮。3年間で学んだ「形よりも泥臭く」という意識で、グラウンドを駆け回った。  11日の試合後には「神戸大花火大会」が開催予定。3000発が打ち上げられるが、前祝いとばかりに今季初の1試合4本塁打。トドメは高卒2年目の西浦で、こちらもプロ初本塁打だ。六回2死二塁から右中間に放り込み「全力で走ってました。ずっとヒットが出ていなかったので、久々のヒットがホームランでうれしい」と笑顔。2連勝に西村監督も「本塁打はチームにとっても大きい」とうなずいた。  ヒーローインタビューではアーチを描いた4人がそろい踏みした。T-岡田、吉田正という大砲コンビに、中川、西浦の次世代戦士。新しい時代の幕開けを感じさせた。 (西垣戸理大) ★「岡畑農園Presents神戸大花火大会」  ほっともっとフィールド神戸での夏期恒例の人気イベント「花火ナイト」を、約10倍の規模にパワーアップし、「大花火大会」として11日に開催(雨天等中止の場合は12日に順延)。試合後、約1時間にわたる3000発の花火ショーをスタンドから楽しめる他、「グラウンド観覧チケット」(2000枚限定で販売)を持つ来場者はグラウンドから観覧できる。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20142 0.588
(↓0.018)
-
(-)
107154
(+1)
129
(+9)
44
(+1)
36
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.140
(↓0.16)
2
(1↑)
日本ハム
17162 0.515
(↑0.015)
2.5
(↑1)
108132
(+7)
135
(+5)
20
(+2)
14
(-)
0.245
(↑0.003)
3.730
(↓0.04)
2
(1↑)
ロッテ
17161 0.515
(↑0.015)
2.5
(↑1)
109143
(+9)
141
(+1)
40
(-)
31
(-)
0.243
(↑0.004)
3.700
(↑0.08)
2
(-)
楽天
17161 0.515
(↓0.016)
2.5
(-)
109173
(+6)
154
(+8)
41
(+3)
11
(+1)
0.259
(↑0.002
4.260
(↓0.13)
5
(-)
西武
15181 0.455
(↓0.014)
4.5
(-)
109176
(+5)
188
(+7)
38
(+1)
38
(-)
0.247
(↓0.002)
4.890
(↓0.08)
6
(-)
ORIX
13193 0.406
(↑0.019)
6
(↑1)
108111
(+8)
142
(+6)
29
(+4)
32
(+1)
0.223
(↑0.001
3.760
(↓0.07)