広島(★2対6☆)DeNA =リーグ戦7回戦(2019.05.10)・マツダスタジアム=
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DeNA
1002300006902
広島
0000200002311
勝利投手:今永 昇太(4勝1敗0S)
敗戦投手:床田 寛樹(4勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(4号・1回表ソロ),宮﨑 敏郎(5号・5回表ソロ)
【広島】田中 広輔(1号・5回裏2ラン)

  DAZN
◆DeNAが連敗を5で止めた。DeNAは初回、宮崎のソロで先制する。3点リードとなって迎えた5回表には、宮崎のソロと大和の2点適時打で3点を追加し、試合を優位に進めた。投げては先発・今永が7回2失点で今季4勝目。敗れた広島は先発・床田が6失点と精彩を欠いた。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(30)が広島の気鋭の左腕から先制弾を放った。 初回1死、広島床田の高め直球を左翼席に運んだ。2試合ぶりの4号ソロで防御率1点台の左腕から先制点を奪った。「ストレートに対して、うまく反応することができました。追い込まれていましたが、何とか後ろにつなぐため出塁することを意識していました。先制することができ、うれしいです」と笑顔で話した。 試合前まで打率1割台と低迷していたが、8日の巨人戦で2安打を放つなど復調気味。ラミレス監督も「メンタルが良くなってきている。メンタルが良くなれば体の反応も良くなる。我々の知っている宮崎が帰ってきている」と評していた。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(30)が広島床田に2発目を見舞った。5回、内角の直球に反応し、鋭く腰を回すと打球は左翼席に飛び込んだ。 初回の4号先制ソロに続く、5号ソロ。「インコースのボールをうまく回転して捉えることができました。(先発)今永が頑張っていたので、援護でき、うれしいです」と話した。

◆広島田中広輔内野手(29)が5回、今季1号2ランを右翼席に運んだ。5月4日巨人戦の第3打席以来20打席ぶりの安打となった。 6点を追う5回。1死から小窪がチーム初安打を放つと、続く田中広はDeNA今永のスライダーを拾った。いい回転で上がった打球は右翼席最前列に吸い込まれた。「何とか食らいついていきました。打てて良かったです」。まだ4点ビハインドも、開幕から不振が続く背番号2に待望の1発が飛び出した。

◆DeNAが1回に宮崎の4号ソロで先制した。DeNA先発今永は3回まで2四球を与えるも無安打の立ち上がり。 DeNAが4回に2点、5回に宮崎の2本目のソロなどで3点を挙げて広島床田をKO。広島は5回に田中広が1号2ランを放った。 逃げ切ったDeNAが連敗を5で止め、借金を9とした。今永が4勝目。広島はまたも借金生活となり、先発床田が2敗目。

◆待望の1発だ。広島田中広輔内野手(29)が5回、DeNA今永から1号2ランを右翼席に運んだ。開幕から不振を極め、今季153打席目の初弾となった。さらに5月4日巨人戦の3打席目を最後に無安打が続き、20打席ぶり安打でもあった。不振を抜けるきっかけと願うアーチは、再び借金生活となったチームの希望となった。大量6点を追う5回、大きな歓声に押されるように、田中の打球は右翼席最前列に吸い込まれた。着弾を確認すると、さらにスタンドがドッと沸いた。極度の不振に悩む絶対的主力の20打席ぶり安打は、待望の今季1号となった。 3回の打席に向かうときも大きな拍手が注がれた。二飛に倒れ、声援はため息に変わるも、ファンの信頼の表れだった。試合前まで打率1割6分。それでも守りではセンターラインを形成する。失策数ばかり注目されるも、遊撃に田中がいる投手への安心感は計り知れない。菊池涼同様に代えの利かない選手といえる。スタメンから名を外さないのは首脳陣の信頼の表れだ。 不振を極める間も、自分の成績ばかりを追いかけていたわけではない。「打つだけではないので。守りもそうだし、打撃でも意味のある凡退もある。そこはきっちりしていきたい」。チームの勝利に貢献することだけを考えていた。 もちろん、もがいてもいた。打撃練習中に昨季までチームメート丸(巨人)のように左足を上げるタイミングでグリップをヒッチさせる形を取り入れることもあった。昨季終盤にメーカーに依頼していた巨人坂本勇モデルのバットを、シーズン途中から練習で試してきた。「いろいろやっていかないといけないので」。決してつらい表情を見せようとはしなかった。 チームは完敗で再び借金生活となった。それでも、田中を信じて先発起用し続ける緒方監督は「久しぶりの感触だったんじゃないかな。何か1つきっかけになってくれればなと。練習自体は、少しずつ打撃の調子が戻ってきているのは見える」と期待する。ただ、本人の表情はまだ晴れない。「何もないです。積み重ねていけるようにやっていきたい」。試合後も言葉をのみこんだ。けん引役としてチームを勝利に導いてこそ、本来の田中の姿といえる。【前原淳】

◆広島が貯金のチャンスを逃した。先発床田寛樹投手(24)が自己ワーストの5回6失点で3敗目。不振で8番に下がっている田中広輔内野手(29)に1号2ランが飛びだしたが、及ばなかった。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -なかなか貯金できない 緒方監督 今日の相手投手からは、そうたくさん点は取れない。中盤までにああいう点差になり、非常に苦しい展開だった。(床田は4回自らの)エラーのところが痛かった。低めに来るボールはあったけど、全体的に球は高かった。そこは反省として、次回はしっかり修正して臨んでもらいたい。 -田中広が1号2ラン 緒方監督 久しぶりの感触だったんじゃないかな。何か1つきっかけになってくれればなと。練習では、少しずつ打撃の調子が戻ってきているのは見える。ゲームの中でそういうのが出て、精神的にもまた、戻ってくるとみている。守りはしっかり守ってくれている。要なんでね。また明日、がんばります。

◆DeNA今永昇太投手(25)がリーグ防御率1、2位対決を制してチームの連敗を5で止めた。試合前まで0・98の左腕は、1・55の広島床田とレフティー同士のマッチアップ。5回1死まで無安打投球で7回を3安打2失点にまとめ、5回6失点でKOされた床田に完勝した。防御率1・19と高水準を維持し、反攻への起点をつくった。今永は模索しながら、最良の形を発見した。3回、投手床田にストレートで四球を出し、続く野間の2球目まで6球連続ボール。一呼吸置いて、その場を切り抜け、自らを俯瞰(ふかん)した。「バランスが崩れている。歩数が半歩多くて、右足が着く前に腕が出てしまっている」。歩幅を修正して中盤に向かった。 無安打投球から一転、5回に田中広に今季初本塁打を献上し、2失点。「6回にギアを入れた」。2番菊池涼から始まる好打順。くせ者を遊直に打ち取り、前打席まで顔の高さほどの直球を空振りさせていたバティスタは内角低めで三ゴロに。最後は要警戒で2四球を与えていた4番鈴木を149キロの内角直球で見逃し三振に仕留めた。「右足が着いて腕が遅れて出てくるようになり、リリースが前になった。これが1個の引き出しになってくれる」と先を見据えた収穫も得た。 最大の収穫は今季2戦2敗、防御率1・13に封じられていた床田に勝ち、チームの連敗を止めたことだ。「好投手に食らいついていこう。勝ちにつながる投球をしようと思った」。入団4年目。Aクラス争いしか知らなかったが、初めてチームの大不振に身を置く。「その中でも筒香さん、ロペスはミーティングを開いてくれる。投手陣も悲観した雰囲気ではない。苦しい中で自分も精神的支柱になれるように。そのための試練だと思う」。苦境を脱皮への契機と捉えている。 最下位だがリーグを代表する投手に化ける過程にある。「自分が投げる試合で勝てるように」。今永が再浮上のカギを握る。【広重竜太郎】

◆DeNA宮崎敏郎内野手が2発を含む今季初の猛打賞で復活を印象づけた。 床田から初回1死に高め直球を左翼席へ2試合ぶりの4号先制ソロ。5回にも内角球を鋭く腰を回して左翼席に5号ソロを運んだ。9回の中越え二塁打で3安打目をマークした。 2年連続打率3割も4月まで1割台。だが5月は月間3割6分7厘で2割に乗せた。「徐々に1球で仕留められる打席が増えてる」と手応えを口にした。

◆DeNA宮崎敏郎内野手が2発を含む今季初の猛打賞で復活を印象づけた。アレックス・ラミレス監督のコメント。 「メンタルが良くなり、積極的に振れるようになった。セ・リーグを代表する打者だからね」

◆3度目の正直で"因縁の相手"に勝つ! 10日のDeNA戦(マツダ)に先発する広島・床田寛樹投手(24)が9日、本拠地で投手練習に参加。ここまでリーグトップの防御率0・98(3勝)を誇る相手先発・今永との投げ合いに向けて「同じ左腕ですし、一番いい投手」と闘志を燃やした。  「初めて意識する存在。僕が2点以内に抑えることができれば、いい試合ができる」  1学年上の今永との初対戦は、中部学院大2年時の2014年11月の明治神宮大会・準々決勝。床田は中継ぎで2回無失点だった一方、今永(駒大)は1失点完投勝利。2度目は新人時代の17年4月19日(マツダ)で、自身は左肘違和感で4回2失点で緊急降板。今永は1安打完封勝利だった。"節目"の試合で常に相手マウンドで仁王立ちしたのが、今永だ。  しかし、左肘靱帯再建手術を乗り越えて、大きく成長した今年は違う。前回3日の巨人戦(マツダ)は6回1/3を3安打3失点(自責0)。3、4月は5試合でDeNAからの2勝を含む4勝1敗、防御率1・83と月間MVP候補に挙がる。  「僕は実績がない。勝てば自信になる」  今季4勝の先発陣の救世主。ハマのエースに投げ勝ち、チームを本拠地9連勝、そして3月29日の開幕巨人戦(マツダ)以来の貯金1へ導く。 (柏村翔)

◆打率1割9分5厘で試合に臨んだDeNAの宮崎が今季初の1試合2本塁打をマーク。ともに厳しい内角球をさばいた巧打で、開幕から苦しんできた一昨年の首位打者が復調を印象づけた。  試合前までの防御率が1・55だった床田から一回は粘った末の11球目を左越えへ。「何とか出塁することを意識した」との言葉とは裏腹に、胸元に来た速球を豪快に振り抜いた。五回は膝元に食い込む速球をすくい上げて5号ソロ。「うまく回転して捉えられた」と振り返った。

◆DeNA・宮崎敏郎内野手が10日の広島戦(マツダ)で、今季初の1試合2本塁打をマークした。  一回1死からファウルで粘った10球目を左越え7号ソロ。左翼スタンド後方の防護ネットを直撃する一打に「ストレートに対してうまく反応することができました。追い込まれていましたが、何とか後ろにつなぐため出塁することを意識していました」と手応えを口にした。すると五回の3打席目では内角直球を「うまく回転してとらえることができました」と振り返った。  試合前、ラミレス監督は「メンタル的によくなっている。スイングの反応もよくなっている」と話しており、状態が向上していることを認めていた。

◆自身5連勝を狙った広島の床田は自己ワースト6失点で五回限りで降板した。今季2戦2勝と好相性だったDeNAに対し、一回に宮崎に先制アーチを浴びると、四回は自らの失策も絡んで2点を追加された。五回にも宮崎の一発などで失点を重ね、天を仰いだ。  与えた四球は2敬遠を含む五つ。チームに貯金をもたらせず「四球を連発し過ぎた。いい流れで攻撃に持って行けなかった」と猛省した。 緒方監督(床田に) 「中盤までの点差は非常に苦しい展開になった。全体的に球が高かった」 田中広(五回に1号2ラン) 「何とか食らいついていった。打てて良かった」

◆今永が7回3安打2失点の好投でチームトップの4勝目(1敗)を挙げた。五回に田中広に2ランを浴び、防御率は1点台(1・19)になったが、リーグトップの安定感を誇る。25歳左腕は「きょうぐらいの調子だと八回まで投げないといけない。リズムが悪かったり、投手に四球を与えたりと、勝って反省ができるのは幸いです」と高い意識をのぞかせていた。

◆DeNAは10日、広島7回戦(マツダ)に6-2で勝ち、連敗を5で止めた。開幕から打撃不振に苦しんでいた宮崎敏郎内野手(30)が一回の4号先制ソロなど2本塁打を含む今季初の3安打で勝利に貢献した。チームは最下位だが、5月の月間打率.367と調子が上がってきた2年前の首位打者「ハマのプーさん」とともに上昇していく。  長い眠りからの目覚めを予感させた。開幕から打撃不振にあえぐ宮崎が、先制弾を含む今季初の1試合3安打。一昨年の首位打者(打率・323)で、昨年もチームトップの打率・318を残した男が存在感を示した。  「後ろ(の打者)に回せば得点力がある。なんとかつなぐ気持ちで打席に立っています。結果が出てよかったです」  一回1死、広島・床田の内角直球を振り抜き、左翼席後方の防護ネットに突き刺した。5連敗と元気のなかったチームを鼓舞する先制の4号ソロを放つと、五回の第3打席でも「うまく回転して捉えた」と内角直球を左翼席へ運んだ。九回は中越え二塁打で出塁した。  グリップを低くして構え、左足を高く上げてタイミングを計り、独特な打撃フォームで安打を量産する姿を、仲間は「天才」と称する。前日までの打率・195と苦しんでいたヒットメーカーは「変わらないこと」を信念に、毎日のように早出で体幹を鍛え、打ち込む。バント用の打撃マシンの打席で構え、ひたすらタイミングを取った。試行錯誤と微調整を繰り返し、ようやく本来の姿を取り戻し始めた。  「徐々に一球で仕留める打席が増えてきたのかなと思います」  打率・165で4月を終え、新元号へと日付が変わる瞬間は「爆睡していた」という。新時代を迎え、5月は月間打率・367といよいよ上昇ムード。宮崎の復活なしに、DeNAの浮上はない。 (湯浅大) 2本塁打の宮崎にDeNA・ラミレス監督 「彼はセ・リーグを代表する打者。われわれの知っている宮崎が完璧に帰ってきた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
21121 0.636
(↑0.011)
-
(-)
109187
(+19)
128
(+7)
47
(+3)
18
(-)
0.274
(↑0.01)
3.500
(↓0.11)
2
(-)
ヤクルト
19162 0.543
(↓0.016)
3
(↓1)
106186
(+7)
175
(+19)
46
(+3)
16
(+2)
0.246
(↓0.001)
4.320
(↓0.33)
2
(1↑)
阪神
19162 0.543
(↑0.014)
3
(-)
106148
(+7)
154
(+3)
25
(+1)
22
(-)
0.243
(↑0.002)
3.470
(↑0.01)
4
(-)
広島
17181 0.486
(↓0.014)
5
(↓1)
107121
(+2)
150
(+6)
34
(+1)
18
(-)
0.230
(↓0.003)
3.340
(↓0.05)
5
(-)
中日
15200 0.429
(↓0.012)
7
(↓1)
108127
(+3)
136
(+7)
24
(+1)
23
(-)
0.264
(↓0.001)
3.810
(↓0.11)
6
(-)
DeNA
13220 0.371
(↑0.018)
9
(-)
108132
(+6)
158
(+2)
40
(+2)
7
(-)
0.233
(↑0.001
4.050
(↑0.06)