日本ハム(☆1対0★)オリックス =リーグ戦7回戦(2019.05.08)・札幌ドーム=
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ORIX
0000000000300
日本ハム
00000100X1310
勝利投手:公文 克彦(1勝0敗1S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝1敗5S))
敗戦投手:榊原 翼(1勝3敗0S)
  DAZN
◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは0-0で迎えた6回裏、大田が適時二塁打を放ち、試合の均衡を破る。投げては先発・金子が5回無失点。その後は4人の継投でリードを守りきった。敗れたオリックスは、先発・榊原が8回1失点と好投するも、打線がわずか3安打と沈黙した。

◆プロバスケットボールBリーグ1部レバンガ北海道の折茂武彦選手兼代表(48)が始球式を行った。 「令和」初となった日本ハムのホームゲームに、選手らが着用するものと同じグリーン色のユニホームを着用して登場。 投じられたボールは、左打席に立ったオリックス福田の頭上をかすめるノーバウンド投球で捕手のミットに収められた。大役後に折茂は「ノーバウンドでしたけど、危険球ですね」と苦笑い。13年4月19日の西武戦(札幌ドーム)以来の始球式に「6年前はワンバウンドだったので、今日は50点ですかね。バスケットとは違う独特な雰囲気があって緊張しますね。またいつかやれたらいいと思う」と笑顔を見せた。

◆オリックスT-岡田外野手(31)がプロ野球史上296人目の1000安打を達成した。5回無死一塁で、昨年までチームのエースだった金子から一、二塁間を破る安打を放った。残り4本で開幕を迎え、今季出場14試合目での達成となった。 ▼通算1000安打=T-岡田(オリックス) 8日の日本ハム7回戦(札幌ドーム)の5回、金子から右前打を放って達成。プロ野球296人目。初安打は06年8月18日の楽天14回戦(スカイマーク)で山村から。

◆日本ハム金子は3回まで1安打無失点4奪三振。オリックス榊原も1安打無失点3奪三振。両先発が抜群の立ち上がりを見せた。 日本ハムは先発金子が5回無失点で降板し、6回から継投。その裏、大田が左中間フェンス直撃の適時二塁打を放って先制した。 日本ハムが完封リレーで快勝。栗山監督は球団歴代2位の通算527勝目。オリックスは好投した榊原を打線が援護できず4連敗。 日本ハム公文が1勝目。

◆オリックス榊原翼が、無念のプロ初完投に天を仰いだ。 6回2死から西川、大田に浴びたこの試合唯一の連打による失点が、勝敗を分けた。2死一塁で大田にフルカウントから自慢のスライダーを投げたが、高めに浮いて左中間フェンス直撃の決勝打に。 「きょうはオレが全部投げる、投げて絶対に勝つ気持ちでした」と4連敗阻止に力投も、3安打1失点で3敗目。チームとしては、この日の相手先発、金子がオリックス時代の17年10月4日日本ハム戦(札幌ドーム)で喫して以来の完投負けになった。

◆日本ハム先発金子弌大投手が5回3安打無失点で試合をつくった。5回無死から味方の失策と安打で初めて得点圏(一、二塁)に走者を背負うも、冷静な投球で後続を抑えた。 「テンポも良かったと思う。打者ときっちり勝負ができていた。走者を出しても次の打者を抑えられた」と納得の表情を見せた。

◆日本ハム西川遥輝外野手が決勝点の起点となった。6回2死の第3打席で右前安打を放ち出塁。続く大田のフェンス直撃の適時二塁打で俊足を生かし、一気にホームへと生還した。 「場面が場面だったので、(ホームに)還らないと。打った人を褒めるべき」と大田をたたえていた。

◆日本ハム公文克彦投手が今季初勝利を挙げた。6回から2番手でマウンドへ。吉田正を見逃し三振に斬るなど、危なげない投球で1イニングを3者凡退に抑え、流れを引き寄せた。 今季は10試合に登板し、被安打はわずか3で、無失点。「打者1人1人に集中した結果。初勝利ですけど、チームが勝てたことが良かった」と話した。

◆就任8年目の日本ハム栗山英樹監督(58)が通算527勝目を挙げ、並んでいた水原茂氏を抜いて球団歴代単独2位に浮上した。 令和本拠地初戦となったオリックス7回戦(札幌ドーム)は、今季3度目の完封リレーで1点リードを守りきり、節目を飾った。チームは貯金を1とし、9日同戦で2週間ぶりの連勝を目指す。栗山監督は勝利の瞬間、いつものように三塁側ベンチ前に出て、選手をねぎらいながら出迎えた。球団歴代単独2位となる通算527勝目にも「あんまり関係ないけどね」。そっけなく振り返るワケがある。「オレが勝ったワケじゃない。選手たちが勝った。そこに、たまたまオレがベンチにいただけ。選手、スタッフ、球団の人たちに感謝でいっぱい。それしかない」と頭を下げた。 球団の前身、東映時代に水原氏が積み上げた勝利数を抜いた。「憧れすぎちゃって口に出すのもおこがましい感じ」。水原氏に加え、日本ハムの初代球団社長を務めた三原脩氏の2人を「野球を形作ってくれた大先輩。三原さん、水原さんというのは1つの時代だったと思う」と尊敬する。 栗山監督は水原氏が中日の監督を務めていた時代を知る星野仙一氏から当時の逸話を聞いたことがある。 栗山監督 旅館に泊まっても、そこの浴衣とかは絶対に着なかったんだって。大島紬(つむぎ)をいつも持ち歩いていて、旅館でもホテルでもピシャッと着ていたんだって。三原さんは一度、都落ちして巨人に向かう。水原さんは超エリート。オレは自分がダメダメくんだから、そっち(水原氏)にはちょっと...。水原さんって本当に完璧な人。能力があって、格好良い。 プロ野球の一時代を築いた名将の人となり、戦術も勉強しながら、独自の野球を広げ、負けないよう努力も続ける。歴史書を読みふけることも多いが、昨オフまでに日本最古の書物とされる「古事記」や「日本書紀」も読破したという。「だいたいのことは、過去に誰かが経験している。物事の摂理は、全て同じ。そういう本の中に答えを探し求めに行っている」。すべては、水原氏ら過去の偉大な先人を超えるため。新たな野球の可能性を追い求める努力を惜しまない。 完封リレーで節目を飾ったが、攻守に細かいミスもあった。「流れ的に、もっとやらないといけないこともあった」。栗山監督は浮かれることなく、ただひたすらに次の勝利を目指していく。【木下大輔】

◆就任8年目の日本ハム栗山英樹監督(58)が通算527勝目を挙げ、並んでいた水原茂氏を抜いて球団歴代単独2位に浮上した。 「オレが勝ったワケじゃない。選手たちが勝った。そこに、たまたまオレがベンチにいただけ。選手、スタッフ、球団の人たちに感謝でいっぱい。それしかない」 球団の前身、東映時代に水原氏が積み上げた勝利数を抜いた。 「憧れすぎちゃって口に出すのもおこがましい感じ」 完封リレーで節目を飾ったが、攻守に細かいミスもあった。 「流れ的に、もっとやらないといけないこともあった」

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が貴重な一打で、チームを「令和」本拠地初勝利に導いた。両チーム無得点で迎えた6回2死一塁の第3打席。そこまでチームで2安打とてこずっていた先発榊原の高めに浮いた127キロスライダーを振り抜き、左中間フェンス直撃となる決勝の適時二塁打を放った。「つないで、なんとか1点という気持ちだけだった。しっかり自分のタイミング、打ち方でアジャストすることができた」と喜んだ。 好調をキープし続けている。5月の打率は4割1分4厘で開幕からの安打数45本は、ソフトバンク今宮と並んでリーグトップの数字。「上位打線がしっかり結果を出して、試合の流れをつくるのが大事。しっかり球に打ちにいけて(打席で)集中できている」と分析する。 昨季同様に、主力組の中で、誰よりも早く球場へと出てきて、バットを振り込む。1打席、一振りにかける強い思いは、結果へとつながる。「毎日一生懸命やることだけ。今日に限っては投手もしっかり抑えてくれて、ロースコアの難しい試合をとることができたのは大きい」。恐怖の2番打者が打線を上昇気流へと押し上げる。【山崎純一】

◆オリックスのT-岡田がプロ14年目で通算1000安打に到達した。五回無死一塁で1ボール1ストライクから金子のシュートをたたいて一、二塁間を抜ける右前打を放ち「これまでの監督やコーチ、そしてファンに感謝」と感慨に浸った。  1000安打まであと4安打で今季を迎えたが、打撃不振で4月10日に2軍に降格。ファームで「ボールを呼び込んで打つ」ことを意識して状態を上げ、通算1082試合目で大台にたどり着いた。

◆就任8年目の栗山監督が「憧れすぎちゃって口に出すのもおこがましい」と敬愛する水原茂氏を抜いて球団2位の通算527勝に到達。「おれが勝ったわけではない。選手たちが勝った。たまたまそこにいただけ」と感謝の言葉を並べた。5回まで無失点と好投していた金子から公文、宮西、石川直、秋吉とつなぎ、零封リレーで令和最初のホームゲームに勝利。首位・ソフトバンクとのゲーム差を3・5に縮めた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20122 0.625
(↓0.02)
-
(-)
109150
(+7)
116
(+8)
42
(+1)
34
(-)
0.261
(-)
2.940
(↓0.16)
2
(-)
日本ハム
16152 0.516
(↑0.016)
3.5
(↑1)
110124
(+1)
128
(-)
18
(-)
14
(-)
0.244
(↓0.003)
3.740
(↑0.12)
2
(-)
楽天
16151 0.516
(↑0.016)
3.5
(↑1)
111163
(+8)
143
(+7)
36
(+2)
10
(-)
0.255
(↑0.004)
4.170
(↓0.09)
4
(2↓)
西武
15161 0.484
(↓0.016)
4.5
(-)
111167
(+1)
176
(+12)
37
(-)
38
(-)
0.250
(↓0.001)
4.840
(↓0.2)
4
(1↑)
ロッテ
15161 0.484
(↑0.017)
4.5
(↑1)
111129
(+12)
136
(+1)
39
(+4)
28
(+2)
0.237
(↑0.002)
3.830
(↑0.09)
6
(-)
ORIX
11193 0.367
(↓0.012)
8
(-)
110101
(-)
135
(+1)
24
(-)
30
(-)
0.221
(↓0.003)
3.770
(↑0.07)