西武(★4対8☆)楽天 =リーグ戦7回戦(2019.05.06)・メットライフドーム=
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楽天
00110150081012
西武
0100000304610
勝利投手:福井 優也(3勝1敗0S)
敗戦投手:本田 圭佑(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(1号・3回表ソロ),ブラッシュ(6号・7回表3ラン)

  DAZN
◆楽天は1点を先制された直後の3回表、辰己のプロ初本塁打で同点とする。その後、2点リードとなって迎えた7回、ウィーラーの適時打とブラッシュの3ランなどで5点を追加した。投げては、先発・福井が5回1失点で今季3勝目。敗れた西武は投打がかみ合わなかった。

◆楽天のドラフト1位辰己涼介外野手がプロ初本塁打を放った。 西武戦に「2番中堅」でスタメン出場。1点を追う3回の第2打席で、西武本田の129キロカットボールをバックスクリーンへ運んだ。 辰己は「打ったのはカットボールです。センター中心のバッティングを意識していました。やっと出たっていう感じですね。素直にうれしいですね」と貴重な同点1号に笑顔をみせた。

◆西武は2回、メヒアの犠飛で先制した。1点を追う楽天は3回1死、辰己がバックスクリーンにプロ1号本塁打を放ち追いついた。 楽天は4回無死満塁のチャンスをつくると、西武本田の暴投で1点勝ち越し。6回には茂木の適時内野安打で2点差に広げた。 楽天は7回にブラッシュの6号3ランなどで大きく突き放し、5試合ぶりの勝利を収めた。先発福井が5回1失点で3勝目。敗れた西武は連勝が2でストップ。本田が2敗目を喫した。

◆西武が天敵にまたもや苦しめられた。 楽天先発の福井攻略にメヒアを8番に入れ、外崎を今季初めて9番に配置する並びに組み替え。しかし毎回四球を誘う中、得点に結びつけられず5回3安打1得点に抑えられた。今季3度目の対戦で3勝目を献上。 7点差をつけられた終盤の8回、栗山の2点適時打などで3点を奪う反撃を見せる一方で、直近の試合では1番金子侑が9打席、9番外崎が13打席無安打で不振が続いており、辻監督は「9番、1番が悩みっぱなしだね。でも、そういうときもある」と我慢強く起用していく。

◆楽天の助っ人外国人ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が7回、試合を決定づける6号3ランを放った。 フルカウントから十亀の142キロ外角高め直球を豪快にバックスクリーン右へ運んだ。「西武のようないいチーム相手に打てて良かった。ここ数試合、終盤にアンラッキーが続いて負けることが多かった。今日はゲーム終盤に救援陣に大量点をプレゼントできて良かったよ」と喜んだ。

◆楽天のドラフト1位ルーキー辰己涼介外野手(22)が、三木谷浩史オーナーが見守る「御前試合」でプロ1号を放った。 初めて「2番中堅」でスタメン出場。1点を追う3回の第2打席で、1ボールからひざ元にきた西武本田の129キロスライダーを完璧に捉えた。 「打った瞬間(フェンスを)越えるかなという感じで走ってました。やっと自分らしい打撃ができた。しっかり良い形でミスショットなく打てました」。辰己の同点弾が呼び水となり、チームは10安打8得点で圧勝。連敗を4で止め、再び勝率を5割に戻した。三木谷オーナーも「(辰己は)振りが速い。大きく育ってほしい。走攻守そろっている選手で期待の星です」とご満悦で球場を後にした。 開幕こそ1軍で迎えたが、打率2割8厘で4月22日に登録抹消された。「フォームがバラバラ。頭がゴチャゴチャになって、自分の打撃を見失っていました」。だが2軍でバットを振り込み、自分のタイミング、打つポイントを取り戻した。小谷野打撃コーチは「辰己は探究心、向上心がすごい。開幕時は全部を吸収しようとして彼らしさが消えていた部分がある。彼の1番いいところは自分のスイングができること。コンタクトすれば今日みたいにどの方向にも本塁打が打てるんです」とたたえた。 ホームランボールは10日からの神戸遠征で両親に渡すという。「(今月3日に)1軍に戻ってきてからチームが勝ててなかったんで。僕が上がってきたから勝ててないんちゃうんか? と言われないように頑張りたい」。いよいよゴールデンルーキーが本領発揮だ。【千葉修宏】

◆西武が6日、期間限定ユニホームデザインを発表した。メットライフドームで行われた楽天7回戦の試合後、外崎修汰内野手と金子侑司外野手が、新元号にちなんだ「令王(レオ)ユニホーム」を着用して登場。7月19日~8月15日の本拠地開催24試合で着用する。 チームは昨季までの3シーズン、「エメラルド」(16年)「炎獅子」(17年)「獅子風流」(18年)の限定ユニホームで戦ってきた。今季は新元号の令和でも王者になるという願いを込められたもので、外崎は「昨年、獅子風流ユニホームで調子が良かったので今年も青でよかったです。今年も調子を上げて、チームの勝利に貢献したいです」とコメントした。

◆楽天のドラフト1位ルーキー辰己涼介外野手(22)が、三木谷浩史オーナーが見守る「御前試合」でプロ1号を放った。「どちらかというと、外国人みたいな打者になりたい」。辰己の理想型は、大学時代に見たある打者の映像が原点だ。「メジャーでバリバリのスラッガーだったはず。名前は忘れました」と笑うが、まず構えからインスピレーションを得た。「ドッシリして軸がぶれない。意外と理にかなったスイングをしてる」。大振りして、ただ飛ばしたいわけではない。「しっかり振った方が内野手も身構えて1歩目が遅れる。(結果的に)内野安打も増えると思うんです」と力説する。 「フライボール革命」への理解が深いオコエとは、バットを入れる角度など打撃談議を交わす。貪欲な探求心の一方で「『バレルゾーン』って何ですか?」と真顔で聞く感覚派の面もある。「僕、結構指導者に嫌われるタイプだと思うんです。基本、言うことを聞かないんで」。硬式でプレーした中学時代、両親には早々に木製バットをねだった。プロを見据え、自分なりに考えて取り組んできた。2軍落ちも経験し、送られてきた助言を整理。もがきながら前に進んでいる。【楽天担当 亀山泰宏】

◆獅子キラー健在だ。楽天福井優也投手(31)が、西武打線を5回3安打、犠飛による1点のみに封じた。 これで対西武は今季3戦全勝で、昨季パ・リーグ王者をお得意様状態。 前回4月24日の日本ハム戦で2回0/3を投げ5失点KOされた屈辱からもはい上がった。新加入の右腕が、楽天の欠かせないピースになりつつある。 福井はひょうひょうと投げた。3回1死一、二塁。打席には主砲山川を迎えていた。初球のフォークが相手の頭付近に抜ける。尻もちをつきながら避けた山川は「このやろう」と言う声が聞こえてきそうなほどに、にらみつけてきた。それでも福井は動じない。打ち気をはぐらかすように変化球を続け、最後は真ん中高めスライダーでボールの下を振らせ、左飛に打ち取った。「ランナーを出しても切り替えて投げられました。試合を壊さなかったのが良かったですね」。気持ちよく汗をぬぐった。 広島時代は西武との対戦はなかった。昨オフ楽天菊池とのトレードで加入。今季初めて山賊打線と相まみえると、好相性を発揮。四球を恐れず、とにかく腕を振るスタイルがはまった。西武を相手に3試合16イニングを投げて13与四球。この日も毎回の5四球を出しながらも「荒れ球は自分の特徴」と、的をしぼらせず、四球から崩れることもなかった。「西武打線の怖さもあったんですけど、ビビってボールになるよりはしっかり腕を振って。そう思って投げました」。 前回、4月24日の日本ハム戦で3回をもたずに降板した時は「試合をつくれず申し訳なかった」と悔しさをあらわにした。昨オフ、楽天菊池とのトレードで新天地にやってきた。新加入の男だけに、チームに貢献したい思いは人一倍あった。この日は、トレードの相手だった菊池も中日戦にリリーフ登板して勝利。トレードが成功だったと、2人して証明した。

◆楽天の福井が西武戦で今季3戦全勝となった。5回を投げて犠飛による1失点のみ。「西武に得意という意識はない。しっかり腕を振って投げた分で抑えられた。試合をつくれて良かった」と汗を拭った。  一回に1番打者の金子侑を歩かせるなど1死一、三塁とされたが、山川の強烈な当たりが遊直となり、併殺で切り抜けた。その後も「荒れ球は自分の特徴」と自認するように、毎回一つずつ四球を出しながらも、のらりくらりと強力打線をかわした。

◆西武のドラフト6位ルーキー森脇がプロ初登板し、2回無失点と上々のデビューを果たした。1-8の七回からマウンドに上がり、3四球を与えながら無安打で切り抜けた。「緊張した。ゼロに抑えられたので、そこだけは良かった」と笑った。  京都・塔南高から日大、セガサミーを経て入団した26歳のオールドルーキー。「しっかり決まった真っすぐはそれなりにいけるんじゃないかと思った。次もゼロで抑えられるよう、しっかり準備したい」と手応えを口にした。

◆鋭いスイングから放たれた打球はバックスクリーンへ飛び込んだ。楽天のドラフト1位・辰己涼介外野手(22)=立命大=がプロ初本塁打。1点を追う三回、同点ソロを放った。  「自分のポイントに来た球をミスせず打てた。打った瞬間に越えるかなという感じだった」  ゴールデンウイークに入って前日6日まで1勝7敗だったチームを勇気づける一発。先制された直後に一振りで追い付き、仲間から手荒い祝福を受けた。  今季、パ・リーグの新人の本塁打はオリックスD2位・頓宮(亜大)に次いで2人目。この一発が反撃の起点となり、計8点を奪って快勝。連敗を4で止め、1日で勝率5割に復帰した。  開幕1軍入りを果たした辰己だが、打撃不振で4月22日に2軍落ち。練習量の多い2軍で振り込み「数を打つことで見詰め直せた」と手応えを得て戻ってきた。出場16試合、43打席目での1号。平石監督は「早く1点が欲しかったタイミング。本当に見事だった」と絶賛した。  西武、日本ハムと並ぶ2位に浮上した。「僕が出ているから勝てないといわれないように頑張る」と辰己。2勝7敗と苦しんだ連休明けから再スタートを切る。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20112 0.645
(↑0.012)
-
(-)
110143
(+9)
108
(+6)
41
(+3)
34
(+2)
0.261
(↑0.004)
2.780
(↓0.1)
2
(-)
西武
15151 0.500
(↓0.017)
4.5
(↓1)
112166
(+4)
164
(+8)
37
(-)
38
(+2)
0.251
(↓0.001)
4.640
(↓0.08)
2
(-)
日本ハム
15152 0.500
(↓0.017)
4.5
(↓1)
111123
(+3)
128
(+5)
18
(-)
14
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.860
(↓0.05)
2
(2↑)
楽天
15151 0.500
(↑0.017)
4.5
(-)
112155
(+8)
136
(+4)
34
(+2)
10
(-)
0.251
(↑0.001
4.080
(-)
5
(-)
ロッテ
14161 0.467
(↑0.019)
5.5
(-)
112117
(+5)
135
(+3)
35
(+2)
26
(+2)
0.235
(↑0.001)
3.920
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
11183 0.379
(↓0.014)
8
(↓1)
111101
(+6)
134
(+9)
24
(+1)
30
(-)
0.224
(↑0.002)
3.840
(↓0.17)