ソフトバンク(☆4対0★)オリックス =リーグ戦7回戦(2019.05.04)・福岡ヤフオクドーム=
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ORIX
0000000000500
ソフトバンク
20200000X41100
勝利投手:千賀 滉大(3勝0敗0S)
敗戦投手:成瀬 善久(0勝1敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは初回、松田宣とグラシアルの連続適時打で2点を先制する。そのまま迎えた3回表には、松田宣の2打席連続となる適時打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・千賀が7回無失点9奪三振の力投で今季3勝目。敗れたオリックスは打線が沈黙した。

◆オリックス成瀬善久投手(33)が移籍後初登板。 成瀬はオリックスで3球団目になるが、ロッテ初登板の06年5月17日横浜戦、ヤクルト初登板の15年3月31日阪神戦はともに先発勝利。オリックスでも初登板を白星で飾れるか。

◆タレントの林家ぺーが人生初の始球式をノーバウンドで決めた。 この日のゲームスポンサー「ペイペイ」のゲストとして呼ばれ、パー子のユニホームは「パー」を二重線で消され「ぺイ」に。林家ペー・パー子ではなく林家ペーペーとしてペイペイをPRした。 学生時代、野球部では遊撃手だった。「吉田義男さん(日刊スポーツ評論家)が好きだったので。ソフトバンクは南海が原点のチーム。家から5分のところに大阪球場があった。野村さんが入団した時から応援してました」と話した。 ユニホームの下には先日引退したイチロー氏がプリントされたピンクのTシャツを着込んでいた。「ペイペイはいいことありますね。ソンはない」と、孫オーナーにかけて、「ペイペイ」の電子決済サービスをPRしていた。

◆オリックス成瀬善久投手(33)がソフトバンク打線につかまり、2回0/3を投げ7安打4失点で降板した。 初回2死一、二塁のピンチを招き、松田宣、グラシアルに連打を浴び、いきなり2失点。2回は連打で2死二、三塁のピンチに追い込まれたが、ここは無失点で切り抜けた。しかし、3回は先頭のデスパイネを四球で歩かせ、無死一塁で松田宣に2打席連続タイムリーとなる左中間への適時二塁打を浴び、続くグラシアルに内野安打を打たれたところで無念の降板。昨季ヤクルトを退団し、移籍後1軍初先発を迎えたマウンドで、先発としての役割を果たすことができなかった。

◆オリックス成瀬善久投手(33)がソフトバンク打線につかまり、2回0/3を投げ7安打4失点で降板した。 初回2死一、二塁のピンチを招き、松田宣、グラシアルに連打を浴び、いきなり2失点。2回は連打で2死二、三塁のピンチに追い込まれたが、ここは無失点で切り抜けた。しかし、3回は先頭のデスパイネを四球で歩かせ、無死一塁で松田宣に2打席連続タイムリーとなる左中間への適時二塁打を浴び、続くグラシアルに内野安打を打たれたところで無念の降板。昨季ヤクルトを退団し、移籍後1軍初先発を迎えたマウンドで、先発としての役割を果たすことができなかった。 成瀬は「自分らしい投球が出来ず、悔しいです。少しでも長いイニングを、と思っていましたが、早いイニングでマウンドを降りてしまい、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。

◆ソフトバンクは初回に松田宣、グラシアルの連続適時打で2点を先制。3回にも2点を追加しオリックス先発成瀬をKOした。 オリックスは千賀を攻略できない。1、2回と得点圏に走者を出したが無得点。3回以降は6回までノーヒットに抑えられた。 ソフトバンクが千賀、泉、モイネロとつないで完封勝ちした。千賀は3勝目。チームは3連勝。オリックスは連勝が2でストップ。成瀬1敗。

◆ソフトバンクのハッスル男・松田宣浩が先制打を含む2打点と活躍した。 初回2死一、二塁から成瀬の119キロのチェンジアップを左前に運ぶと、3回には無死一塁から左中間を割る適時二塁打。「初回に点を取ることができて、いい試合だったと思う」。前日3日は通算250号を含む2本塁打を放ち、気分も乗った。「体は元気。僕はホームランとか首位打者とかじゃなく、試合に出続ける選手だと思っている」。今月17日で36歳になる年男は、元気印をアピールした。

◆3試合ぶりに7番一塁でスタメン出場したソフトバンク内川聖一内野手が、清原和博(オリックス)に並ぶ通算66犠飛(歴代24位タイ)を放った。 3回の2打席目。松田宣の適時打二塁打で1点を追加し、グラシアルの内野安打で1死一、三塁とした場面。代わったばかりのオリックス2番手吉田一の2球目のストレートを右翼へ運び、三塁から松田宣を迎え入れた。 左太もも裏に違和感を覚え、ここ2試合は先発から外れた。前日3日は延長10回に代打で貴重な同点適時打。この日から先発に復帰した。5回には右翼フェンス最上段に当たるヒットも飛ばし、連続試合安打も「13」に伸ばした。「(5回のヒットは)ホームランに後少しでしたけどね。犠飛? 清原さんに並んだ? えっ、そうなんですか。いろいろありますね」。打撃に関しては「ようやくバットとボールの感覚が合ってきた」と話す。希代のバットマンはさらに「数字」を積み重ねるつもりだ。

◆オリックスは移籍後初登板の成瀬善久投手が、3回途中KOを食らった。初回2死一、二塁から連打で2失点。3回はアウトを1つも取れず、さらに2点を失った。2回0/3で7安打4失点。「自分らしい投球が出来ず、悔しい。大胆にいけず、慎重になってしまった部分があった。チームに申し訳ない」。 西村監督は「勝負できていなかった。もう1回下(2軍)で結果を出してもらわないといけない」と試合後に2軍降格を決断した。打線も千賀を打ち崩せず、今季5度目の完封負けを喫した。

◆オリックスのドラフト6位左沢優投手(24)が無安打無失点デビューを果たした。 4点ビハインドの8回に5番手で登板。先頭の釜元に四球を与え、犠打で1死二塁のピンチを招くも、今宮を低めの変化球で内野ゴロに打ちとった。続く明石に四球で出塁を許すも、松田宣を142キロの直球で空振り三振に仕留め、得点を許さなかった。 ルーキー左腕はプロデビュー戦を振り返り、「普通に緊張しました。力んだ部分はあったんですけど、投げていくに連れて慣れてきました」と語った。松田宣の打席について「割り切って腕を振って攻めていこうと思った。攻める投球が持ち味なので、これからも強気に攻めてやっていきたい」。西村監督は「最初は緊張していたみたいだったけど、ボールや打者への対応を見ると、おもしろい投手だと思った。戦力になってくれると思う」と期待感を高めた。

◆ソフトバンク千賀滉大投手(26)が、本調子ではない中、7回を無失点に抑え今季3勝目を挙げた。奪三振は9で、連続2桁奪三振は4試合でストップ。09年に杉内俊哉が作った球団記録の5試合に並ぶことはできなかったが、チームを3連勝に導き、エースの責任を果たした。ソフトバンクは貯金を今季最多の7とし、パの貯金を独占した。 お化けフォークで山足からこの日9個目の三振を奪い、千賀はベンチへ戻った。「もう1個、もう1イニング行きたかったが、球数もいっていたし」と、続投へ意欲を見せたが、7回で117球投げていたため、8回からリリーフを仰いだ。 あと1つ三振を奪えば、09年杉内に並ぶ球団記録の5試合連続2桁奪三振だった。「意識はあったが、なかなか追い込んでから(三振を)取れなかった」。最速160キロと直球は走っていたが、制球に苦しんだ。5回の西浦には9球目を左飛、6回はメネセスに11球目を二ゴロと、いずれも追い込みながら三振を奪えなかった。それでも1回2死二塁ではメネセスを、2回2死一、二塁では西浦をフォークで空振り三振。「ピンチの時は基本的に狙っているので取れてよかった」と、ピンチではギアを上げた。この日の三振は9個すべてフォークだった。 両リーグトップの奪三振数63が目立つが、今季は6試合で44イニングと1試合平均7回を越え、防御率1・23とエースの安定感を発揮している。工藤監督も「要所で抑えてすごく成長している。悪い時も集中力を切らさず抑えてくれた」とほめた。球数が多かったため8回は続投させなかったが、倉野投手コーチは「球数、イニングと投げるスタミナが進歩している。もう少し球数が減れば」と評価した。 千賀は2桁奪三振記録について「またしっかり、また始められるように。またモチベーションにもなる。(楽天)則本さんが笑っとるわ」と、8試合連続の日本記録を持つ仲の良い先輩右腕の名前を出し、再挑戦を誓った。昨年までと違い、試合中も崩れず、故障で戦列を離れることもない。自身3連勝でチームも3連勝に導いた。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(32)が、4日のオリックス7回戦で左足の張りを訴え、途中交代した。3回の第2打席で四球を選ぶと、代走明石と交代した。 工藤監督は「張りがあるということなので早めに代えた」と説明した。ここまで全31試合、指名打者でスタメン出場を続けているだけに、大事を取った。 デスパイネは「体には全然問題ないよ」と話しており、5日オリックス戦には出場する予定だ。

◆オリックスの新外国人タイラー・エップラー投手(26)が来日後初登板で快投した。7回に4番手で登板。先頭のグラシアルを真ん中低めの変化球で空振り三振に仕留め、内川をこの日最速の149キロ直球で遊ゴロきった。 2死から甲斐に四球を与えるも、牧原を低めのチェンジアップで打ちとり、1イニングを無安打無失点で切り抜けた。身長196センチの長身助っ人右腕は「こんなにたくさんの観衆の前で投げるのは楽しかった」と振り返った。 2軍戦では6試合全て先発として登板し、2勝4敗で防御率は5・40。1軍では中継ぎでの起用となったが、エップラーは「今のところは1か2イニングか分からないけど、言われたところでやるだけです」と語った。

◆「猛牛」はすっかり鷹のカモになってしまっている。今季も、と言っていいほど、工藤ホークスにとって「牛料理」はおいしい。7戦目で5勝1敗(1分け)。エース千賀の好投もあって、この日も白星を挙げた。工藤政権になってからはもちろんのこと、同カードは13年以来負け越しがない。 ホークスの福岡移転後初Vとなった99年からは「カモ」と「苦手」の立場が逆転した。昨年までの20年間で、ホークスは16回も同カードを勝ち越している(オリックスの勝ち越しは3回)。球団移転の89年から初Vまでの10年間は、オリックスが7回勝ち越していた。南海時代までさかのぼれば、71年から86年まで16年連続でホークスが負け越していた。 さらに最下位に沈んだ08年を除けば、99年から昨年までホークスはオリックスより下位の順位に落ちたことはない。「ブルーサンダー打線」が猛威をふるっていた90年シーズン。ホークスは3勝22敗(1分け)と完膚なきまでにたたきのめされた。当時の田淵監督はシーズン終盤にオリックス戦の負け数を問われると「そんなことは分かっているんだ!」と声を荒らげ、会見を拒否したほどだった。30年も時が過ぎれば、何とも懐かしい思い出だ。 平成から令和と時代が変わっても「お得意様」は変えられない。リーグV奪回と3年連続日本一を高らかに宣言するチームにあって、何より貯金はありがたい。世の中、10連休の超大型ゴールデンウイーク。「どんたくばやし」にも後押しされて、文字通り「黄金週間」といきましょうや。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆今季テスト入団でチームに加わった成瀬善久投手(33)が4日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で移籍後初先発。ヤクルト時代の2016年7月8日の中日戦(神宮)以来、1030日ぶりの先発星を目指したが、2回0/3を7安打4失点でKOされた。  成瀬は今春キャンプ中に行われた入団テストに合格。背番号「46」をつかみ取ったが、その後、右太もも裏の肉離れで戦列を離脱。3月下旬に実戦に復帰し、2軍戦の登板を経て、4月27日に1軍合流した際は「何回あるか分からないチャンスをしっかり決められたら」と意気込んでいたが、期待に応えられなかった。

◆オリックスのドラフト6位・左沢優投手(24)が4日、ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)の八回にプロ初登板を果たした。  先頭打者に四球を与え、犠打などで2死一、二塁と得点圏に走者を背負うが、松田を空振り三振に斬り、1回を無安打2与四球1奪三振無失点。「緊張しました。力んでしまった部分もあるけど、投げるにつれて慣れてきました。攻める投球が持ち味なので強気に攻めていきたい」と振り返った。  プロ1年目の開幕は2軍スタートも2軍公式戦では5試合に登板し、0勝0敗、防御率1・80。4月29日に出場選手登録され、1軍に昇格していた。

◆オリックスの成瀬は先発し三回途中4失点。一回2死一、二塁から松田宣とグラシアルの連続適時打で2点を失い、三回も無死一塁で松田宣に適時二塁打を許した。7安打を浴び「自分らしい投球ができず悔しい」と唇をかんだ。試合後、2軍降格が決まった。  昨オフにヤクルトから戦力外通告を受け、今春のキャンプ中に入団したが、直後に右太もも裏の肉離れで出遅れていた。西村監督は「低めに集めないとつかまってしまう」と課題を指摘した。

◆ソフトバンクの松田宣が先制適時打を含む2安打2打点と活躍した。一回は2死一、二塁で甘い変化球を左前へ運び「しっかりとバットに引っかかってくれた」と納得の表情。三回は先頭四球の後の初球に狙いを定め、左中間への適時二塁打とした。  3日に先制3ランを含む2本塁打を放っており、上昇気流に乗ってきた。「若い選手とベテランで一致団結して戦っている。めちゃくちゃいい試合ができている」。2位に3・5ゲーム差をつけて首位に立つチームの戦いぶりに、手応えをにじませた。

◆D6位・左沢優投手(JX-ENEOS)がプロ初登板。八回からマウンドに上がり、1回を無安打2与四球1奪三振無失点。「緊張しました。攻める投球が持ち味なので強気に攻めていきたい」。右打者の懐を攻めた左腕に西村監督は「おもしろい投手と感じた。戦力になってくれるんじゃないか」と期待を寄せた。

◆期待に応えられなかった。テスト入団したオリックス・成瀬が、移籍後初登板初先発も、2回0/3を7安打4失点でKO。初黒星を喫し、試合後に2軍降格が決まった。  「いまの自分がどこまで出来るのか分かった部分もあるので、そこはよかったと思います」  1軍登板はヤクルト時代の2017年9月10日の巨人戦(東京ドーム)以来。ブランクがある中、立ち位置を把握できた部分はよかったが...。  「慎重になりすぎた部分もある。自分で自分を苦しくした」と反省。西村監督は「もうちょっと低めに集めないといけない投手」と指摘し、今後について「成瀬に関してはもう一回、下(2軍)に行って、結果を出してもらってから」と降格を明言した。  課題をクリアにし、3年ぶりの白星を目指す。

◆球団史に名を刻むまであと一歩だった。ソフトバンク・千賀滉大投手(26)が、7回3安打無失点で無傷の3勝目を挙げ、チームを3連勝に導いた。しかし、奪った三振は9つ。連続2桁奪三振が4試合で途切れ、2009年に杉内が樹立した5試合連続の球団記録に届かず「なかなか追い込んでも取れなかった」と少し悔しそうに振り返った。  最速160キロの速球は切れがいまひとつ。支えになったのはもう一つの武器、落差のあるフォークボールだった。三振は全てこの球種。2-0の二回1死から連打で招いたピンチを連続三振で切り抜け、三回以降は安打を許さなかった。  七回の2三振で記録まであと1つとしたが、117球で降板。ただ、エースとして本調子でなくてもゼロを並べ続け、防御率は1・23を誇る。千賀は「また始められるように頑張りたい。それがいいモチベーションになる」と記録への再挑戦を見据えた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
18112 0.621
(↑0.014)
-
(-)
112127
(+4)
100
(-)
36
(-)
30
(+3)
0.255
(↑0.002
2.710
(↑0.08)
2
(2↑)
西武
14141 0.500
(↑0.019)
3.5
(-)
114158
(+7)
156
(+6)
35
(+2)
35
(+2)
0.254
(-)
4.720
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
14142 0.500
(↓0.019)
3.5
(↓1)
113116
(+2)
122
(+3)
18
(+1)
13
(+2)
0.247
(-)
3.900
(↑0.02)
2
(-)
楽天
14141 0.500
(↓0.019)
3.5
(↓1)
114147
(+6)
128
(+7)
32
(-)
10
(+1)
0.254
(↑0.004)
4.070
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
13151 0.464
(↑0.02)
4.5
(-)
114111
(+3)
128
(+2)
32
(-)
23
(+1)
0.237
(↑0.002)
3.950
(↑0.07)
6
(-)
ORIX
11163 0.407
(↓0.016)
6
(↓1)
11393
(-)
118
(+4)
22
(-)
30
(-)
0.223
(↓0.003)
3.640
(↓0.02)