オリックス(☆3対1★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2019.05.03)・大阪ドーム=
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ロッテ
0000000101600
ORIX
10010100X3810
勝利投手:山岡 泰輔(3勝0敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗8S))
敗戦投手:二木 康太(2勝2敗0S)
  DAZN
◆オリックスは初回、2死二塁から4番・吉田正の適時打で先制する。その後は4回裏に大城の適時三塁打で加点すると、6回には大城の適時打でリードを広げた。投げては、先発・山岡が8回1失点の快投で今季3勝目。敗れたロッテは、打線が1得点と振るわなかった。

◆オリックス大城滉二内野手(25)が適時三塁打を放ち追加点を奪った。1点リードの4回、2死からT-岡田が右前打で出塁した直後、2ボールからの3球目、二木が投じた高めの直球を逆方向にはじき返し、打球は右翼フェンス直撃。一気に三塁まで進んだ。 大城は「少しこすったんですが、いい感じでとらえることはできました。なんとか外野の頭を越えてくれてよかったです!」とコメントした。 6回2死一、二塁のチャンスで迎えた第3打席では真ん中低めの変化球を中前に運び、2打席連続タイムリーでさらに1点を追加。「低めのフォークにうまく反応することができました。なんとか追加点が欲しいと思っていましたので、タイムリーになってくれてよかったです!」と喜んだ。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)が2戦連続打点となる先制タイムリーを放った。 初回、2死二塁でカウント2-2からの5球目、ロッテ二木が投じた低めの変化球を左前に運び、二塁走者の佐野が生還した。吉田正は「先制のチャンスでしたし、なんとかランナーをかえすことができてよかったです!」とコメントした。

◆オリックス山岡とロッテ二木の投げ合い。オリックスは初回、2死二塁から吉田正の左前適時打で先制。ロッテは3回まで無得点。 オリックスは大城が4、6回と2打席連続適時打を放ち、リードを3点に広げた。ロッテはオリックス山岡に対し6回まで無得点。 ロッテは8回、角中の適時三塁打で1点をかえすも、オリックスが逃げ切り。連勝でカード勝ち越しを決めた。山岡が3勝目、増井が8セーブ目。ロッテは借金3。二木が2敗目。

◆投打がかみ合ったオリックスがロッテに連勝し、令和最初のカード勝ち越しスタートを決めた。 投げては先発の山岡泰輔投手(23)が8回6安打1失点と好投し、今季3勝目を挙げた。打っては大城滉二内野手(25)が3打数2安打2打点と奮闘。守備では7回2死一塁からバルガスに左中間を破られるも、中継プレーで本塁へ好返球し、得点を阻止した。連勝の勢いそのままに、4日から場所を福岡に移し首位ソフトバンクとの3連戦に向かう。

◆ロッテ二木康太投手が6回2死からの3点目を悔やんだ。 2死一、二塁から大城に中前適時打を浴び、7安打3失点で降板。「内容はこういう結果になってるんで、もちろん悪かった。何とか打ちとって、3アウト目を取ってベンチへ帰りたかった」。初回の吉田正の適時打、6回の大城の適時打はともにフォークを捉えられ「浮いて甘い球を打たれた。修正したい」と話した。

◆ロッテは走塁死でチャンスを広げられず2戦連続で接戦を落とした。5回2死一塁で一塁走者田村が、岡の内野安打の間に三塁を狙うもタッチアウト。7回2死一塁では、レアードが代打バルガスの二塁打で本塁を狙ったが憤死した。 井口資仁監督は「次の塁を狙うのは悪いことじゃないけど、いろんなシチュエーション含めてその辺は判断ですからね」。5回無死一塁での藤岡の犠打失敗など細かなミスについては「そういう失敗をなくしていかないと勝てない」と指摘した。

◆オリックス山岡泰輔投手が8回6安打1失点と好投し、無傷の3勝目を挙げた。立ち上がりから最速149キロの直球を軸に、切れ味抜群のスライダーやチェンジアップをコントロールし、凡打の山を築いた。「ここ2試合野手に助けてもらっていた。今日は気合をいれていきました」とお立ち台で胸を張った。 山岡は今季から毎試合で最初マウンドに上がった際、プレートに「信」の文字を指で書き、試合に臨んでいる。「信は力なり」。これは西村監督がロッテのコーチ時代に京都工学院(旧・伏見工)ラグビー部総監督の山口良治氏から授かった言葉で、今季開幕戦直前に行われたミーティングで選手らに伝えられた。その言葉に感銘を受けた山岡は「今年の最初に言うということは一番大事なことだと思って、そこだけは忘れないようにと思った。チームメート、ファンのみなさんも含めて全員を信じる。それが自分の力になってくれたらいいかなと思って書いています」と明かした。 チームは令和最初のカード勝ち越しを決めた。指揮官は山岡の好投に「エースとして引っ張っていかないといけない中で、結果を残してくれている」と称賛。若き副将の力が逆襲に欠かせない。【古財稜明】

◆ロッテは3日、オリックス5回戦(京セラ)に1-3で敗戦。4連勝のあとに2連敗で、借金は3となり、最下位のオリックスに0・5ゲーム差に迫られた。  井口資仁監督(44)は「(相手の山岡投手を)なかなか打ち崩せなかった。なかなか打てない投手なので、動かないと勝てないですし、バントのミスとかそういうところを少なくしていかないと、こういうピッチングされたときには勝てない。次回は打ち崩せるようにやっていきたい」と語った。  今季5度目の先発マウンドに上がった二木康太投手(23)は、7番・大城に2打席連続で適時打を浴びるなど六回途中3失点で降板し、2敗目を喫した。  打線も、五回無死一塁から、7番・藤岡が送りバントを失敗。六回1死一塁からは3番・中村奨が空振り三振に倒れ、スタートを切っていた一塁走者の角中も盗塁死となりチャンスを広げられなかった。  七回2死一塁から藤岡の代打・バルガスが左中間を真っ二つに破る二塁打を放ったが、一塁から一気に本塁を狙ったレアードが、本塁でタッチアウトとなるなど最後まで流れをつかめず、八回に角中の適時三塁打で1点を返すのがやっとだった。

◆オリックスは大城が攻守で輝いた。1-0の四回2死一塁で二木の速球を「少しこすったが、いい感じで捉えることができた」と右翼フェンス直撃の適時三塁打。六回も2死から適時打を中前に運んだ。遊撃守備では四回に強肩を披露。左中間二塁打で中継に入った七回は好返球で一塁走者の本塁生還を阻んだ。  2日は好走塁でサヨナラのホームイン。連日のお立ち台に「何回立っても緊張する。気持ちいいです」と照れ笑いし、西村監督は「ここのところいい働きをしてくれている」とたたえた。

◆ロッテは走塁ミスが響き、山岡に好投を許した。0-2の五回2死一塁で、岡の三塁内野安打の間に、一塁走者の田村が三塁を狙ったが、タッチアウト。好機をつぶす形となり、井口監督は「先の塁を狙うのは悪いことではないが、行っていいところと悪いところがある」と話した。  3点差の七回2死一塁では、代打バルガスの左中間二塁打で、一塁走者のレアードが本塁憤死した。1点止まりで監督は「次回は打ち崩せるようにやっていきたい」と雪辱を期した。

◆大城が攻守に躍動し、2試合連続でお立ち台に立った。「何回立っても緊張します。気持ちいいです」。打っては2安打2打点。四回2死一塁から右翼線に適時三塁打、六回には一、二塁から中前適時打を放った。七回の守備では1死から自らの失策で走者を出したが、その後の中継プレーで本塁生還を許さず。「僕がエラーすると点に絡むので、絶対刺してやろうと思った」と意地の補殺を見せた。

◆4連勝後に2連敗し借金3。最下位オリックスに0・5ゲーム差と迫られた。先発の二木は六回途中3失点で2敗目を喫し「フォークが浮いて、甘いボールになってしまった」と悔やんだ。打線も走塁やバントのミスが出て、山岡の前に1点だけ。井口監督は「ミスを少なくしていかないと、こういう投球をされたときに勝てない」と苦言を呈した。

◆新エースにふさわしい投球だった。オリックス・山岡が8回1失点で今季3勝目。無傷の3連勝で、チームに4カードぶりの勝ち越しをもたらした。  「2試合、野手の方に助けてもらって、自分の負けを消してもらった。きょうは気合を入れて、いきました」  今季2度目のお立ち台で今季最多となる127球の熱投を振り返った。六回まで二塁を踏ませない圧巻の投球。八回に1点を失ったが、リードを守ったまま守護神の増井にバトンをつないだ。前回4月27日の西武戦(京セラ)では5回5失点、同19日の楽天戦(楽天生命パーク)では8回4失点と野手の援護に助けられたが、キッチリ修正。副主将としての自覚を感じさせる投球を、西村監督も「チームの開幕投手、これからエースとして投手陣、チームを引っ張ってもらう立場。しっかり結果を出してくれた」とたたえた。  プロ3年目で初めて開幕投手を務めた右腕は、「チームで一番いい投手、エースになりたい。続けていけるように。いまの状態を下げないようにしていきたい」と自覚を口にした。20歳の榊原と山本、そして23歳の山岡でつかんだカード勝ち越し。若き先発陣の中心に、山岡がいる。 (西垣戸理大)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
17112 0.607
(↑0.014)
-
(-)
113123
(+12)
100
(+11)
36
(+4)
27
(+4)
0.253
(↑0.004)
2.790
(↓0.11)
2
(1↑)
日本ハム
14132 0.519
(↑0.019)
2.5
(-)
114114
(+10)
119
(+3)
17
(+1)
11
(+2)
0.247
(↑0.007)
3.920
(↑0.03)
2
(-)
楽天
14131 0.519
(↓0.019)
2.5
(↓1)
115141
(+11)
121
(+12)
32
(+4)
9
(-)
0.250
(-)
4.060
(↓0.25)
4
(1↓)
西武
13141 0.481
(↓0.019)
3.5
(↓1)
115151
(+3)
150
(+10)
33
(+1)
33
(-)
0.254
(↓0.003)
4.710
(↓0.2)
5
(-)
ロッテ
12151 0.444
(↓0.018)
4.5
(↓1)
115108
(+1)
126
(+3)
32
(-)
22
(-)
0.235
(↓0.001)
4.020
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
11153 0.423
(↑0.023)
5
(-)
11493
(+3)
114
(+1)
22
(-)
30
(-)
0.226
(↑0.001
3.620
(↑0.09)