西武(★3対10☆)日本ハム =リーグ戦6回戦(2019.05.03)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:加藤 貴之(1勝2敗0S)
敗戦投手:相内 誠(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(7号・7回表ソロ)
【西武】中村 剛也(4号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆日本ハムは2回表、清水と近藤の適時打で3点を先制する。その後は4回に4本の適時打で一挙5点を追加するなど、終わってみれば17安打で10得点を挙げた。投げては、先発・加藤が5回1失点で今季初勝利。敗れた西武は、先発・相内が8失点と誤算だった。

◆プロ初勝利を目指して先発した西武相内誠投手(24)が、4回途中8失点で降板した。 初回こそ無失点に抑えたが、2回以降に制球を乱し、5四球、10安打を許した。「今日はコースを突きすぎてカウントを悪くし、ボールを置きにいって打たれるという悪循環でした。初勝利を期待していただいていたファンの方、球場に応援に来ていただいたライオンズファンの方、またチームに対して僕の悪い癖を見せてしまい、申し訳ないです」と反省しきりだった。

◆日本ハムは2回1死満塁から清水の2点適時打などで3点を先制。先発加藤は西武打線を3回までパーフェクトに抑えた。 日本ハムは4回、近藤の適時打など打者一巡の猛攻で5点を追加。西武は5回、中村がチーム初安打となる4号ソロ。 日本ハムは7回、中田が7号ソロを放ち、先発全員安打で快勝。先発加藤が5回1失点で1勝目。西武相内が1敗。

◆日本ハムの加藤貴之投手が今季初勝利を挙げた。通常の先発投手として5回を1安打1失点、80球でまとめた。 今季はショート・スターターや第2先発、中継ぎなど多彩な役回りをこなしてきた。「勝ちが付くのはうれしい。チームが勝つためにやるだけ」と笑顔。栗山監督も「チームのためにやり尽くしますと言ってくれている。今日は"加藤さまさま"」と感謝した。

◆日本ハム田中賢介が今季初の猛打賞をマークし、勝利に貢献した。 4回1死一、二塁で先発相内から追加点を挙げる右越えの適時二塁打を放つなど、5打数3安打1打点。適時打に「つないでくれたチャンスだったので、畳み掛けることができて良かったです」と喜んだ。

◆西武が今季ワーストとなる17被安打で完敗し、借金生活に逆戻りした。 プロ初勝利を目指した先発相内が制球を乱し、4回途中10安打5四球で8失点。辻監督も「真っすぐが143(キロ)くらいじゃダメだろ。何で置きにいくんだろう。攻めればいいじゃん」と嘆いた。 後続も乱れて計9四球に「(被安打と合わせ)26安打と一緒。一番悪いパターン」とため息ばかりだった。相内は2軍降格。ドラフト6位の森脇が中継ぎ要員として初昇格する。

◆日本ハム中田翔がダメ押しのアーチを架けた。 7点リードの7回先頭で、3番手国場から右越えに2試合連続となる7号ソロを放った。12試合連続安打、6試合連続打点の主砲は「いいスイングができたので、逆方向へ飛距離を出せたと思う。若い選手を含めて、みんなの勢いに乗せられて1本出せたと思います」と話した。

◆日本ハム加藤貴之投手が大量援護に応える快投で、今季初勝利を挙げた。 通常の先発投手として4回2死まではパーフェクト投球。5回に中村にソロ本塁打を浴びたが、今季最長イニングを今季最多80球で1安打1失点にまとめた。今季はショート・スターターや第2先発、中継ぎなど多彩な役回りをこなしてきた。「勝ちが付くのはうれしい。チームが勝つためにやるだけ」と笑顔を見せた。 難しい調整の中で、さまざまな役回りができるのも加藤の強みだ。首脳陣の期待に応えてくれた左腕に、栗山監督は「チームのためにやり尽くしますと言ってくれている。今日は『加藤さまさま』」と最上級の褒め言葉を贈った。投手起用の新戦術を採用できるのも、器用で献身的な加藤がいてきこそ。謙虚に自分の仕事を全うしているサウスポーに、待望の白星が舞い込んだ。

◆日本ハム高卒4年目の平沼翔太がプロ入り初のマルチ安打を記録した。 4回1死一塁で交代したばかりの左腕佐野の初球を中前安打とするなど、5打数2安打2得点。「調子も悪くないですし、積極的にバットが振れているのでそれがいいかなと思う。次も頑張ります」と笑顔を見せた。

◆日本ハム清水優心捕手(22)が攻守に活躍した。西武6回戦(メットライフドーム)の2回1死満塁の場面で先制となる決勝2点適時打。 打線に着火し、今季初の先発全員安打を誘発した。守っては途中交代するまでの7イニングで、強力な西武打線を1安打1得点に抑え込んだ。腰の手術で開幕は出遅れた正捕手候補が本領発揮で、チームを2カードぶりの勝ち越しに導いた。 清水は、強い意志を持ってバットを振り抜いた。2回1死満塁、カウント3-1。制球に苦しむ西武相内の144キロ直球が、真ん中へ来た。迷わず打って、左前に先制の2点適時打。「少しでも、1点でも多く取れればと思っていたので、よかった」。押し出し四球を選べる可能性もあったが、積極的な姿勢は崩さなかった。一気に2点奪ったことが、大勝へ向かう起点となった。 守備でも試合前まで12球団トップの総得点(148)をたたき出していた西武打線を抑え込んだ。今季初めてバッテリーを組んだ先発加藤、そして2番手の玉井を好リード。交代した7回まで、許した安打は中村のソロ本塁打のみだった。「加藤さんも調子よかったですし、玉井さんもしっかり抑えてくれた。ピッチャーのおかげだと思います」と謙そんしたが、自ら奪った主導権を離さなかった。 1軍復帰から、この日でちょうど1週間。1月23日に腰の手術を受け、開幕時は、まだリハビリ中だった。「後輩が頑張っているので、自分も頑張らないといけないと思っていた」。ともに2軍スタートとなった清宮の存在が大きかった。右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折した後輩と「イラッとするくらいやった」という体幹トレーニングも「あいつは、しんどい部分を見せなかったので、助けられた。1人だったら、きつかったと思う」。弱みを見せない後輩の姿に刺激を受け、自身も強さを身につけて帰ってきた。 出場した2軍戦6試合でフルイニング出場はなし。それでも正捕手候補と期待する大器を1軍に呼んだ栗山監督は「万全に試合数をこなしていないけど、何とか集中してやってくれている」とたたえた。この日はスタンドに両親も駆けつけていた。攻守で躍動する姿を届けた清水は「出遅れた分、チームにも、親にも、しっかり恩返しできたらと思います」。打線は今季初の先発全員安打で快勝。頼もしさを増した若き扇の要が、チームを上昇気流に乗せていく。【木下大輔】

◆日本ハム清水優心捕手(22)が攻守に活躍した。西武6回戦(メットライフドーム)の2回1死満塁の場面で先制となる決勝2点適時打。打線に着火し、今季初の先発全員安打を誘発した。 1月下旬に腰椎椎間板ヘルニア及び嚢腫(のうしゅ)の手術を受け、2月のキャンプは別メニュー。 「みんなが野球をしているのを見た時は特に、思っていた以上にリハビリが地味で(気持ち的に)きつかった」。元々悩みやすい性格で、ネガティブ思考になりがちだった。 だが、投手をリードする捕手として、リハビリ中に考え方が変わったという。「感情のコントロールであったり、勉強になった。自分の感情をすぐ出しちゃうところがあったので、1つ1つ考えて」。根気のいる体幹トレーニングに地道に取り組むようになった。後輩にも、目を配るように。「野球以外のところでも、コミュニケーションを取ることはできる」。1軍に昇格する前には、千葉・鎌ケ谷で吉田輝ら新人選手と積極的に会話を交わす姿があった。 その時々に自らが置かれた立場で、自らができる精いっぱいを-。開幕から「もう1カ月」ではなく「まだ1カ月」とプラスに考えた結果が、この日の2安打だった。【日本ハム担当 山崎純一】

◆西武・相内誠投手(24)が3日、日本ハム6回戦(メットライフ)で今季2度目の先発。二回に3四球が絡み、清水、近藤の2本の適時打で3点を失うと、四回にも打者一巡の猛攻で5失点。四回途中10安打8失点KOとなった。  降板後の相内は「コースをつきすぎてカウントを悪くし、ボールを置きにいって打たれるという悪循環でした。初勝利を期待していただいていたファンの方、球場に応援に来ていただいたライオンズファンの方、またチーム対して僕の悪い癖を見せてしまい、申し訳ないです」と反省のコメント。プロ初勝利は、またもお預けとなった。

◆西武の相内は四回途中まで投げて10安打8失点と打ち込まれ、プロ初勝利はならなかった。5四球と制球が定まらず「コースを突きすぎてカウントを悪くし、球を置きにいって打たれるという悪循環だった」と反省しきりだった。  辻監督は「なんで置きにいくのか分からない。打者と勝負しているんだから、全力で向かっていかなきゃ」と消極的な投球に苦言を呈した。 辻監督(淡泊だった打線に) 「(四回までに)8点も取られりゃ、ああなるよ」

◆日本ハムの加藤が5回1失点で今季初勝利を挙げた。3四球を出したものの、コースを丁寧に突いて安打は中村に許したソロの1本だけに抑えた。「(捕手の)清水の配球や、野手にも助けられて感謝している。無駄な四球とか反省する部分も多い」と殊勝に振り返った。  今季は短いイニングでの先発、中継ぎと、さまざまな役割を務めている。栗山監督は「難しい使われ方の中でしっかり投げてくれた。加藤さまさま」とねぎらった。

◆今季2度目の先発となった相内は四回途中10安打8失点。2軍への降格が決まり、「コースをつきすぎてカウントを悪くし、ボールを置きにいって打たれるという悪循環だった」と反省した。辻監督は「打者と勝負しているんだから、全力で向かっていかなきゃ。うちは先発が試合をつくればなんとかなる。6回3失点でいいのに」と嘆いた。

◆今季限りでの引退を表明している田中賢が猛攻を導き、2位タイ浮上に貢献。今季3度目の先発出場で今季初の3安打をマークし、「一打席一打席に集中してやれている」と満足そうだった。米大リーグでもプレーした37歳は若手の多いチームをもり立て、「日本一になれるように、自分ができることは何でもやる」と最高の締めくくりへ強い意欲をのぞかせた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
17112 0.607
(↑0.014)
-
(-)
113123
(+12)
100
(+11)
36
(+4)
27
(+4)
0.253
(↑0.004)
2.790
(↓0.11)
2
(1↑)
日本ハム
14132 0.519
(↑0.019)
2.5
(-)
114114
(+10)
119
(+3)
17
(+1)
11
(+2)
0.247
(↑0.007
3.920
(↑0.03)
2
(-)
楽天
14131 0.519
(↓0.019)
2.5
(↓1)
115141
(+11)
121
(+12)
32
(+4)
9
(-)
0.250
(-)
4.060
(↓0.25)
4
(1↓)
西武
13141 0.481
(↓0.019)
3.5
(↓1)
115151
(+3)
150
(+10)
33
(+1)
33
(-)
0.254
(↓0.003)
4.710
(↓0.2)
5
(-)
ロッテ
12151 0.444
(↓0.018)
4.5
(↓1)
115108
(+1)
126
(+3)
32
(-)
22
(-)
0.235
(↓0.001)
4.020
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
11153 0.423
(↑0.023)
5
(-)
11493
(+3)
114
(+1)
22
(-)
30
(-)
0.226
(↑0.001)
3.620
(↑0.09)