阪神(★0対4☆)広島 =リーグ戦6回戦(2019.05.02)・阪神甲子園球場=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
0000000044801
阪神
0000000000910
勝利投手:フランスア(3勝1敗0S)
敗戦投手:ドリス(0勝1敗6S)

本塁打
【広島】バティスタ(5号・9回表2ラン)

  DAZN
◆広島が連敗を4で止めた。広島は0-0で迎えた9回表、バティスタの2ランで試合の均衡を破る。さらに1死一三塁から會澤が適時二塁打を放ち、この回計4点を挙げた。投げては、2番手・フランスアが今季3勝目。敗れた阪神は、先発・岩田が力投を見せるも、打線がつながりを欠いた。

◆阪神近本光司外野手(24)が、13試合連続安打を放ち、阪神新人最多連続安打記録を更新した。 3回1死から大瀬良の139キロ直球をとらえ、レフト線二塁打。甲子園の大観衆を沸かせた。 前日1日には5回に逆転の2点中前打で、12試合連続安打とし、赤星憲広氏が持つ阪神の新人記録に並んでいた。お立ち台では「あこがれの先輩だったので、ほんとに並ぶことができたのでよかったです」と笑顔を見せていた。そしてこの日、ついにあこがれの人の記録を抜いた。 近本は前日1日の試合で足でもみせていた。5回に中前打で出塁すると、糸原の2球目に二盗、3球目に三盗と連続で決め、四球で出塁した7回にも3個目の盗塁を奪った。ここまで8盗塁。赤星氏は現役時代は「レッドスター」と親しまれ、5年連続盗塁王にも輝いた。近本も偉大な先輩が歩んだ道を追っていく。 ▼阪神ドラフト入団選手の10試合以上連続安打(5月2日現在) 近本光司 13試合 赤星憲広 12試合 坪井智哉 10試合 高山俊 10試合 なおセ・リーグの新人最長は、52年佐藤孝夫(国鉄)の24試合。

◆阪神岩田稔投手(35)が7回4安打無失点で降板した。ストライク先行の投球で二塁も踏ませず。スコアボードに「0」を並べるたびに、手をたたきガッツポーズを見せるなど気合十分だった。7回2死一塁で代打を送られ、勝利投手の権利は得られなかった。 今季初先発となった4月18日のヤクルト戦(神宮)で564日ぶりに勝利を挙げてから、25日のDeNA戦(横浜)も6回5安打2失点。安定感を維持している。

◆広島大瀬良大地投手(27)が阪神打線を7回0封した。1、3、7回に得点圏に走者を進められたが、粘りの投球で後続を抑えた。 援護に恵まれず勝ち負けはつかなかったが、4月19日DeNA戦(マツダスタジアム)の5回から19イニング連続無失点となった。

◆広島は3回まで毎回先頭打者が出塁するも無得点。阪神は1回1死一、三塁を生かせず、3回も1死一、二塁で得点できなかった。 中盤も両軍無得点。阪神岩田は4回から6回まで無安打に広島打線を抑えた。広島大瀬良も4回から得点圏に走者を許さなかった。 広島は9回、バティスタが5号2ラン。会沢も2点適時二塁打で続き、突き放した。阪神の連勝は4でストップ。

◆1日に来日1号を放った阪神マルテ内野手は快音を響かせられなかった。 大瀬良に外角に逃げる変化球を多投され2三振。4打数無安打に終わった。「何とか貢献したかったけど、今日はできなくて残念。次はチームのために打てるよう頑張るよ」と切り替えていた。4回には一塁の守備で好守を見せた。

◆阪神の連勝が4で止まり、再び借金1を背負った。先発岩田が広島打線を7回4安打無失点に封じる力投。 2番手に登板したジョンソンも1回を無失点。だが、9回にマウンドに上がった守護神ドリスが先頭打者に四球を与えると、1死二塁からバティスタに2ランを被弾した。ドリスは4番鈴木にも中前打されたところで降板。4番手守屋も打たれてしまった。 打線も好機にあと1本が出ず、今季4度目の完封負け。1回に1死一、三塁で大山、福留が凡退して無得点。3回には1死一、二塁で糸井が遊飛、大山は二直に終わった。5イニングで得点圏に走者を置いたが、0行進となった。 矢野監督は「終わったことはね。もちろん反省するところはね。(得点は)ゼロだし、明日からの試合でどう生かすかというところの方が大事」と前を向いた。

◆阪神近本光司外野手(24)が球団新人記録を打ち立てた。 3回に左翼線二塁打を放ち、13試合連続安打。赤星憲広氏と並んでいた阪神新人の連続試合安打記録を塗り替えた。5回に右前打、7回には左前打と今季3度目の猛打賞。打率をリーグ2位の3割4分まで引き上げた。悔しい敗戦で連勝ストップも、令和の虎を担う男が、そのバットで再び勝利を引き寄せてくれるはずだ。ニューヒーローの勢いは止まらなかった。3回1死、2ボールからの3球目。広島のエース大瀬良の直球を、左翼線へ打ち返した。俊足を飛ばし、悠々と二塁へ到達。「2ボールからだったので、しっかりファーストストライクから狙っていけたのが良かったです」。ついに赤星憲広氏を抜いて、虎の新人最多となる13試合連続安打を達成した。バットは止まらず5回、7回と3打席連続安打。今季3度目、そして虎の令和初の猛打賞にも輝いた。 同じ俊足の外野手。近本は赤星氏を理想の選手像としてイメージしてきた。「僕の中ではあまり気にしていないです。いいところで打てたらいいと思っていますし、それが毎日打てたらいいなという感じです」。記録超えには冷静だったが、また1歩、あこがれの背中に近づいた。 ドラフト会議が行われた昨年10月。近本の知名度は決して高くはなかった。甲子園を沸かせた中日根尾や日本ハム吉田輝に話題は集中。それでもドラフト1位で阪神に入団が決まると、連日取材は殺到した。高まる周囲の熱気の中で、近本は客観的に自分を見つめていた。「ドラフト1位で地元の選手だから、こういう風に取材してもらえていると思っている。これからは『僕を取材したい』という風に変えていきたいな、って思います」。そう誓った入団会見の日から約5カ月後、自分の実力で注目される選手となった。 本拠地甲子園では出場11試合すべてで安打を記録。打率は3割4分まで上がり、リーグトップの巨人坂本勇に5厘差に迫る2位となった。矢野監督も実力を再確認。「こういういいピッチャーからもしっかり打つというのも自信になるし、赤星の記録を超えたというのも大きな自信になると思う。本当に1つ1つ、そういうところから自信がついて、近本の実力になっていくと思う」。虎党の熱い視線は今、近本に注がれている。【磯綾乃】

◆広島が連敗を4で止めた。大瀬良大地投手(27)が7回を0封して試合をつくり、9回にサビエル・バティスタ外野手(27)が決勝2ランを放った。 緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -バティスタが決勝弾 緒方監督 大地でしょう、やっぱり。7回は苦しい場面があったけど、しっかり投げ抜いてくれた。早めに援護しなくちゃいけなかったけどね。バティスタもよく打ってくれた。その後も(鈴木)誠也が打って、曽根がつないで、アツ(会沢)がさらに得点を追加してくれた。非常にいい攻撃だった。 -明日につながる 緒方監督 常々言っているけど、1試合1試合しっかり戦うだけ。ピッチャーがゲームをつくって、守備がしっかり守る。攻撃も少ないチャンスで1点1点取っていく。1試合1試合やっていけば、安定した戦いができる。次とかじゃなく、その日をしっかり戦えるかどうかが、次につながる。そういうところを大事にして、これからも戦っていく。

◆阪神近本光司外野手(24)が球団新人記録を打ち立てた。 3回に左翼線二塁打を放ち、13試合連続安打。赤星憲広氏と並んでいた阪神新人の連続試合安打記録を塗り替えた。5回に右前打、7回には左前打と今季3度目の猛打賞。打率をリーグ2位の3割4分まで引き上げた。悔しい敗戦で連勝ストップも、令和の虎を担う男が、そのバットで再び勝利を引き寄せてくれるはずだ。<近本VS赤星記録比較> ◆本塁打 近本は早くも4本塁打。赤星のプロ9年間での通算3本塁打を超えた。4月11日DeNA戦の1号から同25日DeNA戦での4号まで、わずか半月で抜き去った。 ◆固め打ち 今季チーム30試合を消化し、近本は猛打賞3度。赤星は新人だった01年に通算7度記録したが、初の猛打賞は同45試合目だった。 ◆盗塁 近本はここまで8盗塁。01年の同時期に、赤星はまだ3個だった。赤星はその後39盗塁を決め、盗塁王を獲得。近本には大幅更新の期待もかかる。

◆阪神ジョンソンが好投で、デビューからの連続無失点を13試合に伸ばした。 8回に好投の岩田を救援し3者凡退に抑えた。「岩田投手が素晴らしい投球をしたので締まった試合になった。(岩田に)勝ちがつかなかったけど、自分の仕事はできた。マウンドに上がる以上、無失点は最大の目標」と納得の表情だった。

◆途中出場の広島曽根海成内野手が、今季初安打を放った。7回に長野の代走として出場。9回、バティスタの2ランで勝ち越した後、中前打の鈴木に続いて4番手守屋から右前打を放ち、会沢のダメ押し2点二塁打につなげた。 ここまで代走や守備固めとしての出場が多く、これが今季6打席目。「緊張したけど打ててよかった」と話した。

◆広島大瀬良大地投手(27)が粘りの投球で7回を7安打0封し、チームの連敗を4で止める原動力になった。 1、3、7回に得点圏に走者を進められたが、気迫の投球で失点を防いだ。援護に恵まれず勝ちはつかなかったが、4月19日DeNA戦(マツダスタジアム)の5回から19イニング連続無失点。エース格に導かれ「令和初勝利」を挙げたチームは、再び逆襲に転じる。得点だけは許さない。大瀬良が意地を見せたのは7回だ。マークしていた近本に、この日3本目の安打を許し2死満塁。糸原を渾身(こんしん)のカットボールで中飛に仕留めた。阪神のイケイケムードを断ち切り、110球でお役御免。岩田との0-0の投手戦を演じきり、9回バティスタのV2ランを呼び込んだ。自らに勝ちがつかなくても、チームの勝利に貢献したことがうれしかった。 大瀬良 けっこう甘い球もあった。走者をためて、粘り強く投げられた。不用意な1発を浴びないよう気をつけた。岩田さんも気持ちの入ったいいボールを投げていたので、乗せられました。 チームの令和初勝利を引き寄せた。時代の変わり目を意識したのは4月30日、平成最後の夜だった。宿泊先ホテルの自室のテレビをつけると、各局が改元を報じていた。日付が替わる直前、自分が歯を磨いていることに気づいた。「磨きながらそのときを迎えるのは嫌だな...」。あわてて口をゆすいだ。厳かな気持ちで、午前0時へのカウントダウンを見守った。 それでも、すぐに現実に戻った。「早く寝て早く起きることのほうが大事ですから」。テレビを消し、すぐにベッドに入った。いつものように朝までぐっすり眠った。体を整えるため、1日最低7時間の睡眠を確保するのが、自らに課したノルマ。野球のために生活を組み立てる、いつもの姿がそこにあった。 連敗は4で止まった。緒方監督は「大地でしょう、やっぱり。7回は苦しい場面があったけど、しっかり投げ抜いてくれた」と、最大の功労者に大瀬良を挙げた。打線の不調が続いていた中、先発投手が試合をつくった意味は大きい。大瀬良がエースの心意気を示した。【村野森】 ▽広島佐々岡投手コーチ(大瀬良について)「真ん中に集まるボールがあったけど、走者を出してから粘り強く投げてくれた」

◆広島サビエル・バティスタ外野手が5号2ランで、息詰まる投手戦にけりをつけた。 0-0の9回1死二塁。阪神の守護神ドリス相手にファウルで粘った8球目。149キロをフルスイングではじき返し、左翼スタンドまでもっていった。会沢のダメ押し2点二塁打をも呼び込む、値千金のV弾。「外よりの真っすぐをちょっと狙っていた」と振り返った。 ここ5戦で4発。5戦連続打点。絶好調の秘密は、フェリシアーノ通訳の存在にある。夫人の出産をサポートするクレート通訳の代役として、4月中旬に来日。04年から3年間広島で投手として活躍した経験を生かし、日本の投手の考え方を教えてくれた。バティスタは「自分のタイミングで振れるようになった」と説明。東出打撃コーチは「毎試合出ているから、打席である程度狙い球の整理ができている」と話した。 連敗を4で止め、チームに令和1勝を運んだ。「平成も令和も最初は知らなかった。でも令和になったし、ここからたくさん打ちたい。自分の打撃より一番やりたいことはチームが勝つことです」。3番に定着して打ちまくれば4番鈴木の負担も減り、打線が一気に力強さを増す。【村野森】

◆甲子園に悲鳴が響いた。0-0で迎えた9回。阪神は頼みの守護神ドリスがつかまった。先頭野間をストレートの四球で歩かせると、菊池涼の犠打で1死二塁。続く3番バティスタに8球目の内角シンカーをフルスイングされた。青空に舞い上がった打球は真っ赤に染まったレフト席に着弾。一瞬にしてゲームの均衡を破られた。続く鈴木にも中前打を浴びてまさかのKOだ。 この試合まで開幕から11試合に登板し、防御率0・00を誇るストッパーが決勝2ランを被弾。ドリスは「シンカーで動くボールを狙ったが、動かなかった」と唇をかんだ。チームの連勝も「4」でストップし、一夜にして借金生活に逆戻り。それでも矢野監督は「今までよく頑張ってくれている」と、守護神を責めることはなかった。 力投を続けた先発岩田も見殺しにしてしまった。攻撃陣は広島より多い9安打を放ちながら、今季4度目となる完封負け。7回には2死満塁から糸原のとらえた打球が中堅の正面を突くなど不運もあったが、最後まで本塁を踏めず。指揮官も「ゼロでは勝てないんで」と渋い表情だ。 クリーンアップの沈黙も少し気になる。初回から1死一、三塁のチャンスを作ったが4番大山、5番福留が凡退。3番糸井から始まる6回には3、4、5番の主軸が3者連続三振を喫した。矢野監督は「相談しながらやります」と、ベテラン福留に加え、糸井にも積極的休養を検討する考え。ベストな状態を探りながら黄金週間の12連戦を乗り切る。【桝井聡】

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2日、甲子園で行われた広島戦の三回1死から左翼線への二塁打を放ち、連続安打試合を「13」に伸ばした。  ドラフト制以降に入団した阪神の新人としては2001年の赤星憲広に並んでいた12試合連続安打を更新し、虎の歴史に名を刻んだ。  セ・リーグ最長は1952年の佐藤孝夫(国鉄)の24試合。

◆阪神は2日、甲子園で広島に0-4で敗れ、連勝は4でストップ。借金は再び1となった。  ドラフト1位・近本光司外野手(大阪ガス)が球団の新人新記録の13試合連続安打を樹立するなど、3安打と奮闘。先発の岩田も7回無失点と好投したが、好機にあと一本が出ず。0-0で迎えた九回に守護神のドリスがバティスタに決勝の5号2ランを浴び、今季初黒星を喫した。  矢野監督は試合後、「(岩田は)申し分ない。勝てる投球だったし、気持ちも感じた。ただ、ゼロでは勝てない」とコメント。「終わったことは反省して、あしたからどう生かすかが、大事」と3日からのDeNA3連戦(甲子園)に気持ちを切り替えていた。

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2日、広島戦(甲子園)の三回1死で大瀬良から左翼線への二塁打を放ち、連続安打試合を「13」に伸ばした。  ドラフト制以降に入団した阪神の新人としては2001年の赤星憲広に並んでいた12試合連続安打を更新し、虎の歴史に名を刻んだ。  「僕の中では(記録は)気にしていません。いいところで打てたら、と思っていました」  五回には右前打、七回には左前打を放ち、3安打猛打賞で打率は・340に上昇。矢野監督は「いい投手から打つと自信になる。自信が実力になっていく」とさらなる活躍を期待した。

◆阪神のドリスが今季初黒星を喫した。この試合前まで自責点はなかったが、バティスタに2ランを浴びた。「状態は悪くなかった。これも野球の一部と受け取ってやりたい」と淡々と話した。  九回、先頭の野間に四球を与え、犠打を決められた後、痛打された。矢野監督は「言い出したらいろいろあるけど、逆に言ったら今まで頑張ってくれていたということ」とかばった。

◆広島の大瀬良は7回無失点の好投だった。自身に勝ち星は付かなかったが、チームの連敗ストップに大きく貢献し「これからもこういう仕事ができるようにやっていきたい」とエースの自覚を口にした。  岩田との投げ合いに「負けないぞ、と思った。根負けしないように」と気持ちを込めた。得点圏に走者を背負っても、要所を締めた。緒方監督は「(大瀬良)大地でしょう。苦しい場面もあったけど、しっかり投げ抜いてくれた」と真っ先に勝因に挙げた。

◆阪神・岩田稔投手が2日、甲子園で広島戦に先発。7回4安打無失点と好投したが、打線の援護がなく2勝目を手に入れることはできなかった。  「連勝中の勢いに乗って攻めの投球ができました。先発投手としての役割を果たすことができてよかったです。次につなげます」  これで登板3試合で1勝0敗、防御率1・64。全試合で6回以上を3失点以内に抑えるクオリティースタートを達成する抜群の安定感だ。

◆阪神は2日、甲子園で広島に0-4で敗れ、連勝は4でストップ。借金生活に逆戻りした。クリーンアップにあと1本が出ず、試合後に報道陣から「糸井の状態が悪そうに見える」と指摘された矢野監督は「そうやね。連戦もあるしね。そういうふうに俺らも感じている」と話した。  糸井は一回1死二塁から中前打を放ったが、得点にはつながらず。三回1死一、二塁では遊飛、六、八回はともに先頭で三振に倒れた。ここまで全30試合に先発している37歳に対して、指揮官は「1年間は長い。どうしようかなというのは、考えている。相談します」と"積極的休養"を与える可能性を示唆した。

◆♪夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る あれに見えるは茶摘じゃないか...  昨日は素晴らしい天気でございました。これを人間はどうとらえるか...私めは「こんなイイ天気なのだから、そんなに急いで家にかえらなくてもイイではないか」。それが常識というものです。  それをどこやらのチームは「早くケリをつけて帰らんと高速道路は渋滞で大変...」と誰もそんなこと心配しなくてもいいのに...ガツガツとネガティブ(悲観的な思考)な気持ちになったのかチャッチャッとゲームを進行させていったのデス。  それにあえて「結果論」と断っておきますが...九回、ドリスの先頭の野間へのストレートの四球がねぇ...。わかりやすい野球をしすぎた。これで寝た子を起こしたんだから打たれたことをブツクサいってる私が女々しいのか。ハイそうです。4万6605人の今季最多のファンがかけつけてくれたのに...何だよ。  決勝ホームランを打ったバティスタの試合後のセリフが泣かせる。「チームが連敗していたので練習の時から必死でした...」。わざわざ"春眠暁をおぼえず"で惰眠をむさぼってくれていたのに...その周辺で盆踊りを踊って目をさまさせてどうするんですか。  この日から、前日1日にマルテが放った「阪神令和1号」のホームランボールとバットが、甲子園歴史館で展示されました。試合前、トラ番キャップ大石豊佳は「近本選手がやや緊張気味でしたが当然でしょう。赤星さんの球団新人の連続試合安打の更新にリーチがかかっているんですから。だけど彼は集中力があるんです。それに打線では福留さんがスタメン。僕もスタミナをつけておかなくっちゃあ...」と、球場入りする途中で唐揚げやネギトロのなんとかソースとか...名前だけは豪華な昼食を買い込んで試合にそなえたのです。ところがそんなハイカロリーの脂ギトギトの弁当なんて必要なかったほど大瀬良の前に"空きっ腹打線"に逆戻りでした。  岩田はよく投げた。関大の大先輩に当たる村山実投手は援護射撃がなくていつも悲壮感を漂わせて...女性ファン、それも人妻の皆さんの紅涙をしぼったものだったが...なにもそんな伝統を岩田が継ぐとはなぁ...これでタイガースの投手の柱としての"免許皆伝"(貧打に泣く)といわれてもうれしく無いヮなぁ。  我がトラ番の紅一点箭内桃子記者は試合前にとても明るい声で「甲子園はウル虎の夏の真っ黄色のユニホームと、それに広島の真っ赤なユニホームが左翼スタンドに陣取って、そのコントラストがちょっと黄色の上にトマトケチャップで『オムライス』みたいでして、それが太陽に映えて...美味しそうダヮ...なんて思ったりして...ウフフ」と余裕さえあった。彼女は「今日は木浪選手のご両親や家族が青森から応援にこられていたので、私はなんとなくウル虎の黄色が似合う木浪選手が活躍してくれるんじゃないかと思いますヮ」と期待していたが...結局はオムライスの上のケチャップの方が目立ってしまいました。  そういえば編集局の当番デスク席で、白石大地は出社するなり「そろそろ広島がだまっちゃいないと思うので...僕は謙虚な気持ちで試合に集中します...」と弱気だった。白石の予感は的中した。近本が3安打と奮闘し、赤星さんの球団新人記録を超えたけれど...。  八十八夜の『茶摘唄』は最後に日よりつづきの今日この頃をこころのどこかに摘みつつ、こう歌うのです。  ♪摘めよ摘め摘め 摘まねばならぬ 摘まにゃ日本の茶にならぬ...

◆--打線が岩田を援護したかった  矢野監督「もちろんね。ゼロでは勝てないんで。立ち上がりとか、もちろんチャンスは結構つくったんで。健斗(糸原)もね。しっかりとらえた打球とか。まあまあ。そういう部分もあったけど。やっぱり点を取らないと」  --ドリスは先頭の四球が痛かった  「まあまあ、言い出したら何でもいろいろあるし。逆に言うと、今までよく頑張ってくれてるんだから。それをあんまり言うのは、俺はあんまりないけど」  --近本は1番としてずっと機能してる  「本当にね、いい状態できてるね」  --糸井は積極的休養も視野に  「こっちも考えているんだけど。まあまあ相談しながらやります」

◆悔しすぎるー!! 九回に前日まで防御率0・00だった虎の守護神・ドリスがバティスタに一発を浴びて、わが阪神は令和初黒星となっちまった...ウウウ(涙)。  バティスタよ。日本中が令和で心を一つにしようとしているときに、同じドミニカ共和国出身のドリスをマウンドに沈めるかア!? おととい来やがれってんだ!! アレ? おとといだとまだ平成だなあ。とにかく阪神戦では二度と打たないでネ そーいうコト!!  負けたけど、平成と令和の虎の違いがはっきり分かりました。一言で申すなら、令和の虎は『虎は死して皮をとどめる』。決して無駄死にではないのだ!! 昨年の最多勝投手・大瀬良と互角、いやそれ以上の好投で、7回4安打無失点に封じた先発の岩田。近本は13試合連続安打の球団新人記録を達成し、ジョンソンの開幕からの連続試合無失点も13と続いている!!  足りないとしたら、チャンスで相手投手を見下ろす強い気持ちである!! あ、見下ろすといえば俺、3日からの佐久バルーンフェスティバル(サンケイスポーツ後援)で、熱気球に乗って大空高く上がるのだ。皆さん、ぜひご来場ください!!

◆バティスタが九回1死二塁で内角の149キロを完璧に捉え、均衡を破る5号2ランを左翼席に運んだ。最近5試合で4本塁打、9打点。チームの連敗を4で止め「いい感触だった。一番やりたいことは勝つこと」と誇らしげだった。巨人に移籍した丸が務めていた3番に4試合連続で入り、「チャンスで(打席が)来る。モチベーションも上がる」とやりがいを口にした。

◆八回に登板したジョンソンが三者凡退に抑え、開幕からの連続無失点を13試合(16回1/3)まで伸ばした。「(無失点継続は)マウンドに上がる以上、それが最大の目標。走者をかえさないということもそうですし、試合を壊さないように、仕事をこなせるように備えるだけです」と表情を引き締めた。

◆七回2死一塁で岩田の代打として出場した高山が右前打で好機を拡大した。1球目に外角の135キロを鋭く振り抜いた。「1球で仕留めることができました」。試合後、矢野監督は調子を落としている糸井に休養日を設けることを示唆。代打で結果を出している高山の出場機会も増えそうだ。

◆岩田をリードした梅野は「しっかり偏ることなく両サイド振り分けられていた。バッテリーとして充実した投球ができた」と振り返った。決勝2ランを浴びたドリスについては「4球で四球は痛い」と先頭の野間への投球を後悔した。打撃では七回に先頭で左前打を放ち、4月29日の中日戦(ナゴヤドーム)以来3試合ぶりの安打となった。

◆D3位・木浪聖也内野手(ホンダ)は好守もあったが、また犠打を決められなかった。0-0の七回1死一塁、初球からバントのサインも2球続けてファウルとなり、ヒッティングに切り替えて見逃し三振。前日も犠打を成功できなかっただけに「(次は)決めます。絶対決めます」と悔しさを押し殺した。この日は青森から父・弘二さん(51)らも観戦に訪れていたが、応えることはできなかった。

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が広島戦(甲子園)で三回に左翼線二塁打を放ち、13試合連続安打をマーク。赤星憲広氏(43)の球団新人記録を更新した。  兵庫・淡路市の母校・東浦中野球部で監督だった巽史明氏(現津名中勤務)は近本の快挙をテレビ観戦で見届け「すごいです。今の成績はとんでもない」と声を弾ませた。プロ入り後も恩師からの連絡にはすぐに返事をくれるという。「何もいうことはないので、けがなくシーズンを過ごしてほしい」。これからもまな弟子の活躍を祈っている。

◆前日に来日初本塁打を放ったマルテは、4打数無安打に終わった。「何とかチームに貢献したかったけど、きょうはそれができなくて悔しい」。守備でも九回にけん制球を捕球ミスして進塁を許す場面もあった。それでも「次、チームのために打てるよう頑張ります」と気持ちを切り替えた。

◆ここまで自責点0だった守護神・ドリスが手痛い一発を浴び、今季初黒星を喫した。  「状態的には悪くなかった。動くボールを狙ったが動かなかった」  0-0で迎えた九回に登板するも、先頭の野間にストレートの四球を与えると、菊池涼の投前犠打で1死二塁のピンチを背負った。  続くバティスタに対し、カウント2-2から3球連続ファウル後の8球目。インコースに投じた149キロのツーシームが思うように変化しなかった。捉えられた白球はレフトスタンドへはじき返され、決勝の2ランとなってしまった。  さらに鈴木に中前打を許したところで交代を告げられ、1死しかとれずに降板。代わった守屋も連打で追加点を与えた。  ドリスは「これも野球の一部と受け取って切り替えてやっていきたい」と前を向いた。ここまでジョンソンとともに勝利の方程式として安定感抜群の投球をしていたが、この日は炎上。次は力強い投球で相手打線をねじ伏せる。 (菊地峻太朗)

◆テンポよく腕を振った。先発の岩田は7回4安打無失点。打線の援護がなく2勝目を手に入れることはできなかったが、打たせて取る投球で鯉打線を封じた。  「連勝中の勢いに乗って攻めの投球ができました。先発投手としての役割を果たすことができてよかったです」  三回までは毎回先頭に安打を許したが、後続をきっちりと断った。低めを丁寧に突く投球で持ち味であるゴロアウトを量産。「力まずに投げることができました」。七回までで101球の力投で、走者を1度も得点圏に進ませず。ピンチをつくらなかった。  矢野監督は「申し分ないよね。岩田らしい。ゴロを打たせる投球とか、気持ちもね。十分に感じられたし。間違いなく勝てるような投球だったんで」と評価。これで登板3試合で1勝0敗、防御率は1・64に。全試合で6回以上を自責3点以内に抑えるクオリティースタートを達成する抜群の安定感だ。  今季初先発だった4月18日のヤクルト戦(神宮)では4年ぶりに完投勝利を挙げた。この日も12連戦の6戦目とあって、中継ぎの負担を減らすため長いイニングを投げることを掲げていた。有言実行の7イニングで、スコアボードにゼロを並べていった。  惜しくも白星には届かなかったが「次ですね。次につなげます」と前を向いた左腕。次回も好投を続け、勝利を呼び込む。 (箭内桃子) 先発の岩田について阪神・福原投手コーチ 「ゴロで打ち取るというピッチングができていた。ボールの高さもいいところにコントロールされていた」

◆連勝は4で止まり、借金生活に逆戻りする完封負け。ルーキー近本の破竹の活躍の陰に隠れていた不安要素が表面化した。クリーンアップにあと1本が出ない-。とくに3番・糸井の元気のなさは明らか。報道陣から「糸井の状態が悪そうに見える」と指摘された矢野監督は不安げな表情を浮かべた。  「そうやね。連戦もあるしね。そういうふうに俺らも感じているんだけどね」  虎の超人は一回こそ1死二塁から中前打を放ったが、二走・糸原が三塁ストップで先制点を呼び込むまでには至らず。三回1死一、二塁では力なく遊飛。六、八回はともに先頭で覇気なく三振に倒れた。得点圏打率・241はあまりにも寂しい数字だ。  19日の巨人戦(甲子園)で初めて2番で起用され、4打数3安打で応えたが二走で大山の左中間二塁打に本塁憤死。超人的な肉体で破壊力抜群の活躍をする一方、走攻守で波があるのも事実。そして、ここから異変が起きた。  同日の時点では打率・333を残していたが、4打数1安打だったこの日を終えて同・287まで急降下。ここまで全30試合に先発している37歳に対して指揮官は「1年間は長いんでね。どうしようかなというのは、これから考えます」と積極的休養を与える可能性を示唆するほど、深刻な状況に陥っている。  不振の3番につられるように、4番・大山は一回1死一、三塁で二飛、三回2死一、二塁では二直。5番・福留は八回1死二塁で遊飛に倒れた。六回は三者連続空振り三振とクリーンアップがブレーキ。矢野監督は「負ける試合はこうなるし、だからこその打順。そこ(クリーンアップ)の打順を打ってる人らは、責任というかそういうのを持って毎日戦ってくれてると思う」と敗戦に直結することを認め、奮起に期待をかけた。  「もちろん反省するところはね。(得点は)ゼロだし、そういう点が取れてないところではあるけどね。明日からの試合で、どう生かすかというところの方が大事」  虎将はクリーンアップの思いを代弁するかのように前を向いた。ルーキーが躍動し、主砲が応える。それが実現したとき、矢野虎の真の逆襲が始まる。 (大石豊佳)

◆令和に歴史塗り替えた!! 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が広島戦(甲子園)で三回に左翼線二塁打を放ち、13試合連続安打をマーク。赤星憲広氏(43)の球団新人記録を更新した。チームは完封負けで連勝は4でストップも、猛打賞で一時打率トップになるなど.340でリーグ2位に浮上。史上初となる1年目での首位打者獲得へ、これからも打ちまくるで!!  痛烈なライナーが三塁線を抜けて弾んだ瞬間、重い扉が18年ぶりに開いた。サヨナラヒットを打ったかのような虎党の大歓声を浴びながら、近本が右拳を突き上げる。13試合連続安打であこがれの赤星超えを成し遂げ、敗戦のなかでもまばゆい輝きを放った。  「僕のなかで(記録は)あまり気にしていないです。いいところで打てたらいいと思っていただけです」  1打席目を凡退して迎えた0-0の三回1死。2ボールから先発・大瀬良の真ん中低め直球を鮮やかに逆方向へ弾き返し、左翼線二塁打を放った。後続が倒れて先制点とはならなかったが「2ボールだったので、しっかりファーストストライクを狙っていけたことがよかった」とうなずいた。  五回には2死走者なしから右前打、七回は2死一、二塁から左前打を放った。今季3度目の猛打賞をマークし、4打席を終えて打率・343に上昇。遠く離れた東京ドームで中日と戦う巨人・坂本勇を上回り、一時首位打者に躍り出た。  その後、本塁打の坂本勇が・345に戻し、九回の第5打席で三直に終わった近本は・340。終了時点でトップとはならなかったが、試合前の5位から2位に。13試合連続安打前の・259から実に・081の大幅アップだ。  昭和、平成で誰も成し遂げられなかった大記録が、令和元年に打ち立てられるかもしれない。プロ野球史上初となる1年目での首位打者獲得。飛ぶ鳥を落とす勢いの近本は、そんな夢を現実にしてくれる可能性を秘めている。  この日、確かに"未知の世界"へ一度は足を踏み入れた。ルーキーイヤーに本塁打、打点の2冠に輝いた長嶋茂雄(巨人)ですら手が届かなかった偉業達成を期待せずにはいられない。  4月19日に2年連続沢村賞の菅野(巨人)から代打で安打。25日には昨季セーブ王の山崎(DeNA)から九回に逆転3ランを放った。そして、昨季最多勝の大瀬良撃ち。矢野監督も「こういういいピッチャーからもしっかり打つっていうのも自信になるし、赤星の記録を超えたっていうのも大きな自信になると思うし。そういうところから自信がついて、近本の実力になっていくと思うし」と期待を込めた。  チームは今季4度目の完封負けを喫し、連勝は4でストップ。借金1となったがAクラスには踏みとどまった。12連戦はまだ折り返し。仕切り直して、きょうからのDeNA戦(甲子園)に臨む。  「毎日打てたらいいな、という感じですね」  得点圏打率も・435と驚異の数字を残す近本はさらなる活躍を誓った。前だけを見て突っ走る。新人離れした存在感で虎を引っ張っていく。 (新里公章)

◆ポイントに挙げたいのは七回の攻撃。無死から梅野が左前打を放ち、打席にマルテを迎えた。ここはエンドランや送りバントのサインを出せる打者を代打に送ってもよかったのではないか。その前の2打席を見れば、この日のマルテは大瀬良に対しては厳しいという判断はできたはず。  マルテ三振後の1死からバントが得意とはいえない木浪に送りバントの指示も、失敗が続いた末に三振。1点取れば勝てる展開で、ワンテンポ遅れた采配になった。  前日(1日)に本塁打を放ったマルテに期待したい気持ちは分かるが、内容が悪すぎる。右足への体重移動がしっかりできていないので、スイングが明らかに弱い。  そんな余裕がある選手でもないのに、打つ気のない見逃しも多い。寂しすぎる。期待できるなら打席に送ってもいいが、現状では難しいと言わざるを得ない。  もう1つ指摘しておきたいのは、一回の二走・糸原の走塁。糸井の中前打で生還してほしかった。打球に近い二塁走者は一番判断しやすい。前日に近本の好走塁で勝利を呼び込んだ。その勢いで、隙を逃さない野球を継続してほしかっただけに残念だ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
18100 0.643
(↑0.013)
-
(-)
115142
(+9)
102
(+3)
40
(+4)
15
(+1)
0.268
(↑0.001)
3.430
(↑0.01)
2
(-)
ヤクルト
16131 0.552
(↓0.019)
2.5
(↓1)
113147
(-)
132
(+2)
39
(-)
12
(+1)
0.252
(↓0.003)
4.120
(↑0.05)
3
(-)
阪神
14151 0.483
(↓0.017)
4.5
(↓1)
113115
(-)
132
(+4)
22
(-)
18
(-)
0.241
(↑0.001
3.750
(↓0.01)
4
(-)
中日
13150 0.464
(↓0.017)
5
(↓1)
115102
(+3)
99
(+9)
21
(-)
16
(-)
0.270
(↑0.001)
3.470
(↓0.23)
5
(-)
広島
13160 0.448
(↑0.019)
5.5
(-)
11497
(+4)
126
(-)
25
(+1)
11
(-)
0.229
(↑0.001
3.580
(↑0.13)
6
(-)
DeNA
12170 0.414
(↑0.021)
6.5
(-)
114112
(+2)
124
(-)
35
(+1)
5
(-)
0.237
(↓0.004)
3.760
(↑0.14)