西武(☆5対3★)日本ハム =リーグ戦5回戦(2019.05.02)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:榎田 大樹(1勝0敗0S)
敗戦投手:金子 弌大(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(6号・4回表ソロ),大田 泰示(5号・9回表ソロ)
【西武】秋山 翔吾(3号・5回裏ソロ),森 友哉(4号・5回裏2ラン),秋山 翔吾(4号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は初回、秋山の適時二塁打で1点を先制する。その後同点とされるも、5回裏に秋山のソロと森の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・榎田が8回1失点の快投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、9回に大田のソロなどで2点を返すも、反撃は及ばなかった。

◆日本ハム中田翔内野手が4回、同点6号ソロを放った。 西武榎田の136キロ直球を捉えた。「(打ったのは)真っすぐだと思うね。少し詰まり気味だったけど、思ったより飛んでくれた」。これで11試合連続安打&5試合連続打点。1日は初回に先制決勝打を放ってチームを令和初勝利に導いた主将は「まだまだこれからが勝負」と引き締めた。

◆西武秋山翔吾外野手(31)が、通算99号となる3号ソロ本塁打を放った。 1-1の5回2死、日本ハム先発金子の4球目、内角低め144キロ直球を完璧に捉えた。「榎田さんがテンポよく投げている中で追加点がとれてよかったです」と勝ち越し弾を喜んだ。初回には先制の適時二塁打、3回にも安打を放っており、サイクル安打に王手をかけた。

◆西武秋山翔吾外野手(31)が、通算100号となる4号ソロ本塁打を放った。 4-1の7回2死、日本ハム西村の3球目、内角低め132キロのカットボールを右中間スタンド中段に突き刺した。5回の勝ち越しソロに続く2打席連発でメモリアルアーチ。記念ボードを手に、盛り上がるスタンドに一礼した。 初回には先制の適時二塁打、3回にも安打を放っており"サイクル越え"の大活躍となった。 ▼通算100本塁打=秋山(西武) 2日の日本ハム5回戦(メットライフドーム)の7回、西村から今季4号を放って達成。プロ野球289人目。初本塁打は11年9月8日のロッテ18回戦(西武ドーム)で小林から。

◆西武は1回、秋山の適時二塁打で1点先制。今季初登板の榎田が先発し、日本ハムを3回まで2安打無失点に抑えた。 日本ハムは4回、中田の6号ソロで同点とするが、西武が5回に秋山の3号ソロ、森の4号2ランで3点を勝ち越す。 西武は7回、秋山の通算100号となる4号ソロで1点を追加して逃げ切った。榎田が1勝。日本ハム金子は2敗目。

◆左肩の張りで出遅れていた西武榎田大樹投手が、今季初先発で初勝利を挙げた。8回3安打1失点。 内角を積極的に突き、カットボールも要所で決まった投球に「正直、出来すぎです。バッターに対して、体の面が向かなかったのがよかったんじゃないですかね。2軍でもボコボコに打たれていたのに...。期待されすぎですね」と笑った。辻監督も「あいつは打者との駆け引きとか、1軍で力を発揮するタイプ。先発が苦しい中、帰ってくれたのは大きい」と、待望の左腕の復帰に目を細めた。

◆好調の日本ハム中田翔が4回に一時同点となる6号ソロを放った。 西武榎田の136キロ直球を左中間へ運んだ。これで11試合連続安打、そして5試合連続打点も「自分のことは置いといて、チームが勝たないと面白くも何ともない」。最終9回も右前打で食らいついたがチームは敗戦。笑顔はなかった。

◆日本ハム金子弌大投手(35)が鬼門を突破できなかった。先発した西武5回戦(メットライフドーム)は4回2/3を7安打4失点でKOされ、今季2敗目を喫した。 同球場ではオリックス時代の08年3月20日に白星を挙げた後、不思議と勝利に見放されている。新天地&新時代でもジンクスを破れず、チームはまたまた貯金がなくなった。金子は、先発として最低限の責務を果たす直前に、大きく乱れた。「5回は2死から少し力んで、力まかせになってしまいました」。丁寧に先頭から2者連続で内野ゴロで仕留めた後に落とし穴があった。悔いた場面で、打席には秋山がいた。カウント2-1からの4球目。外角を狙った直球が、内角への逆球になった。右中間へ痛恨の勝ち越し3号ソロを浴びた。 心の乱れは、制球にも影響した。「そこで(西武の攻撃を)切りたかった」という山川には1球もストライクが入らず、四球を与えた。「結果的に、気持ちの切り替えができていなかった」。森には1ボールからの2球目が、再び逆球となって内角へ投げ込み、中越えに4号2ランを献上。先発投手の責任投球回の5回を投げきれず、マウンドを降りることになった。 チームが変わっても、時代が平成から令和に変わっても、メットライフドームでの不思議なジンクスは継続してしまった。同球場では08年シーズン開幕戦の3月20日に白星を手にした後、11年間、好投しても勝利投手になれない鬼門となっている。通算121勝右腕が同球場では通算2勝にとどまる。 この日は毎回走者を背負いながら、4回までは最少失点で食い止めた。栗山監督も「ボールは悪くない」と振り返ったように、粘りの投球はできていた。ただ、わずかにメカニズムが狂えば、西武打線はとらえてくる怖さがあることは事実だ。金子は「どんな状態でも、ゼロで抑えられるように、どうすればいいか考えていきたい」と課題を挙げた。さまざまな修羅場をくぐってきた金子なら、きっと謎を解いて答えをみつけてくれるはずだ。【木下大輔】

◆西武のキャプテン秋山翔吾外野手が2打席連発での通算100号本塁打を含む4安打3打点の大暴れで、チームに令和初勝利をもたらした。 7回2死、三塁打が出ればサイクル安打の場面で、日本ハム西村の内角低めカットボールを完璧に捉えた。右中間スタンド上段に飛び込むメモリアル弾に「こんなに打てると思っていなかったし、いいところで出たなと思います」と冷静に振り返った。 4月まで打率2割3分2厘と低迷し「この1カ月は期待に応えられない悔しさや、もどかしさが募っていた」という。"サイクル超え"の大活躍で今季初のお立ち台に上がり「声援も声援に聞こえないほど、背負ってしまった自分がいた。あらためてこの声援を受けて、幸せだなと思います」と笑顔を見せた。 1日から2戦3発と好調、辻監督も「(3号は)腕をたたんで天才的なバッティング。次(4号)も完璧すぎるほど完璧」と手放しで称賛した。頼れるバットマンが、新時代の幕開けとともに本来の調子を取り戻した。

◆試合前まで打率・233と不振にあえいでいた西武の秋山翔吾外野手(31)が2日、日本ハム5回戦(メットライフ)で今季2度目の猛打賞をマークした。  一回に右翼線への先制二塁打を放ち、「初回からタイムリーが打ててホッとしています。次の打席も頑張ります!」とコメント。その言葉通り、三回に右前打、同点の五回には右中間席へ勝ち越しの3号ソロを放ち、「榎田さんがテンポ良く投げている中で追加点が取れてよかった」と話した。

◆日本ハムの金子は走者を出しながら粘ったが、1-1の五回に2死から2本塁打を浴びてKOされた。前回先発した4月25日の楽天戦に続いて試合をつくれず「それまでは意図したところに投げ切れていた。球自体は悪くないので余計に悔しい」と唇をかんだ。  オリックスから移籍した今季は7試合に登板して1勝2敗、防御率4・56と苦しんでいる。「どんなときでも0点に抑えられるように、どうすればいいか考えていきたい」と悩ましそうだった。

◆日本ハムの中田が11試合連続安打で5試合連続打点をマークした。0-1の四回に2試合ぶりの6号ソロ。榎田の内角速球を豪快に振り抜いて左中間席へ運び「少し詰まり気味だったけど、思ったより飛んでくれた」と振り返った。  ただ、チームは九回の追い上げも届かず令和になって初の黒星を喫し「チームが勝てるようにしないと」と険しい表情だった。

◆左肩の張りで出遅れていた西武の榎田が、今季初登板で8回を3安打1失点と好投し白星を挙げた。「正直不安はあったが、立ち上がりからうまく入れた」と、多彩な球をコースに投げ分ける持ち味を発揮した。  阪神から移籍1年目の昨季は11勝を挙げリーグ優勝に貢献した。先発陣のやりくりに苦労しているチームにとっては頼もしい戦力だ。「自分的にも出来過ぎ」と言う快投で復帰戦を飾り「これからどんどんチームが勝てるように頑張りたい」と意気込んだ。

◆西武・秋山が史上289人目の通算100本塁打を達成。初本塁打は2011年9月8日のロッテ戦で小林敦から。  西武(前身球団を含む)の選手で通算100本塁打以上放ったのは、中村剛也の388本、清原和博329本、秋山幸二の328本など、秋山で26人目。  1試合複数本塁打は17年6月16日の中日以来2年ぶり通算7度目で、日本ハム戦では同年4月23日以来4度目と多い。対戦カード別の本塁打数をみても、今季4本のうち3本が日本ハム戦で、通算21本はソフトバンク戦の19本を抜いて最多と相性が良い。

◆左肩の張りで出遅れていた榎田が、今季初先発で8回1失点。抜群の制球力でチームに令和初白星を呼び込み、「自分的にもできすぎ。これからも、どんどんチームが勝てるように頑張りたい」と笑った。昨季11勝を挙げた左腕の復帰に、小野投手コーチは「8回を100球ちょっと。安心してみていられるし、さすがですね」とたたえた。

◆西武は2日、日本ハム5回戦(メットライフ)を5-3で制し、新元号「令和」で初勝利。勝率を5割に戻した。3番・秋山翔吾外野手(31)が五回に勝ち越しの3号ソロ、七回に駄目押しの4号ソロを放ち、2打席連発で通算100本塁打を達成。試合前まで打率・233と不振にあえいでいた安打製造機が、4打数4安打3打点と大爆発した。  スタンドと天井の隙間からのぞく新緑がまぶしいメットライフドーム。気温23度まで上昇したゴールデンウイークの本拠地にレオ党の大歓声が響いた。七回2死。秋山が内角カットボールを捉えた打球は、右翼席中段に消えた。  「声援も声援に聞こえないぐらい背負ってしまった自分がいた。きょう打てて、素晴らしい声援を受けて、幸せだなと思いました」  同点の五回に放った3号ソロに続き、2打席連発の4号ソロ。12球団を通じて令和の新元号では初の1試合2発で通算100本塁打を達成した。  一回1死二塁で右翼線へ先制の適時二塁打を放ち、「仕事ができた安堵(あんど)感があった」と波に乗った。三回は右前打、五回に3号ソロ。そして七回は駄目押しのメモリアルアーチだ。「(100号は)意識もしていなかったけど、いいところで出た」。4安打は今季初だった。  2015年にプロ野球記録のシーズン216安打を放つなど最多安打3度の安打製造機が、試合前まで打率・233と苦しんでいた。昨季までは1番が主戦場。新主将として迎えた今季は楽天に移籍した浅村が務めていた3番を任され、極度の不振に陥った。  打撃フォームを映像で何度も見返したが、同じ失敗を繰り返すばかり。「修正するにしても理由が分からない」。チームも波に乗れず、責任を背負い込んだ。  それでも打席を重ね、ナイター後も遅くまで室内練習場で打ち込むことで、徐々に本来の姿に戻ってきた。「頭のイメージと体が一時に比べれば合ってきた。どれだけ時間がかかってるんだと思いますけど」。苦悩の日々を乗り越えた。シーズンはまだ序盤。取り返す時間は、十分に残っている。 (花里雄太) 秋山の2本塁打に西武・辻監督 「(1本目は)右肘をたたみながら、あそこ(右中間席)まで持っていくのは天才的。(2本目は)真っすぐ待ちで変化球に対応して見事。完璧すぎる」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
16112 0.593
(↑0.016)
-
(-)
114111
(+1)
89
(-)
32
(-)
23
(+1)
0.249
(↓0.002)
2.680
(↑0.1)
2
(-)
楽天
14121 0.538
(↓0.022)
1.5
(↓1)
116130
(-)
109
(+1)
28
(-)
9
(-)
0.250
(↓0.003)
3.810
(↑0.09)
3
(1↑)
西武
13131 0.500
(↑0.02)
2.5
(-)
116148
(+5)
140
(+3)
32
(+3)
33
(+2)
0.257
(-)
4.510
(↑0.06)
3
(-)
日本ハム
13132 0.500
(↓0.02)
2.5
(↓1)
115104
(+3)
116
(+5)
16
(+2)
9
(-)
0.240
(↓0.001)
3.950
(↓0.06)
5
(1↓)
ロッテ
12141 0.462
(↓0.018)
3.5
(↓1)
116107
(+1)
123
(+2)
32
(+1)
22
(+1)
0.236
(↓0.001)
4.040
(↑0.09)
6
(-)
ORIX
10153 0.400
(↑0.025)
5
(-)
11590
(+2)
113
(+1)
22
(-)
30
(+1)
0.225
(↓0.003)
3.710
(↑0.11)