ソフトバンク(★0対9☆)楽天 =リーグ戦4回戦(2019.05.01)・福岡ヤフオクドーム=
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楽天
03200040091400
ソフトバンク
0000000000720
勝利投手:辛島 航(3勝0敗0S)
敗戦投手:武田 翔太(2勝2敗0S)
  DAZN
◆楽天は2回表、ブラッシュとオコエの適時打で3点を先制する。その後は、3回にブラッシュの2打席連続となる適時打が飛び出すなど、終わってみれば14安打で9得点を挙げた。投げては、先発・辛島が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天西宮悠介投手が、新元号「令和」の幕開けとともに28歳の誕生日を迎えた。 ウオーミングアップ前にチームメートから祝福され「令和に乗っかって、いつもよりお祝いの連絡も多かったですね。記念すべき日に誕生日を迎えられて光栄です」と恐縮気味。4月25日から1軍に昇格し、同29日のロッテ戦で今季初登板を果たした。まずは追いかける場面での起用から信頼を積み重ねるべく「1日でも多くチームに貢献できるように」と力を込めた。

◆ソフトバンク武田翔太投手が、令和初の危険球退場を喫した。 2回無死一塁、カウント2-2からの5球目、147キロ直球が打者ウィーラーの頭部に直撃した。 ヘルメットのつば付近に当たったために、ウィーラーはすぐに起き上がることができたが、1拍を置いてからマウンドの武田に向かいそうになるなど緊迫した空気。楽天ベンチからウィーラーを静止しようとコーチ陣が飛び出した。 武田は午後6時21分に危険球退場が宣告されて、わずか26球、1回0/3で降板となった。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)のバットが、チームの令和初得点を生んだ。 2回1死一、二塁からソフトバンク川原の外角直球を逆らわずにはじき返し、右翼フェンス直撃の適時二塁打。「先制のチャンスだったから集中していたよ。コンパクトにいったのがよかったね」とうなずいた。

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)が勝負強さを発揮した。チームが先制した2回2死二、三塁から中前適時打で2点を追加。 ソフトバンク川原の低め直球を、コンパクトなスイングで中前へはじき返し「追い込まれていたので変化球が来てもおかしくないところ。うまくインコースに反応できました。チャンスでしっかり仕事ができてよかったです」と振り返った。 この打席を終えて打率1割9分4厘に対し、得点圏打率は4割7分1厘。データ通りの強さをみせた。

◆ソフトバンク武田翔太投手が、令和初の危険球退場を喫した。 2回無死一塁、カウント2-2からの5球目、147キロ直球が打者ウィーラーに直撃した。 ヘルメットのつば付近に当たったために、ウィーラーはすぐに起き上がることができたが、1拍を置いてからマウンドの武田に向かいそうになるなど緊迫した空気となった。楽天ベンチからウィーラーを静止しようとコーチ陣が飛び出した。 武田は午後6時21分に危険球退場が宣告されて、わずか26球、1回0/3で降板。「インコースに厳しく投げなければ、という気持ちが強くなりすぎてしまい、ボールが抜けてしまいました。当ててしまったウィーラー選手に本当に申し訳ないです。先発を任されたのに早い回で降板することになってしまい、チームにも申し訳ない」とコメントした。

◆楽天ゼラス・ウィーラー内野手(32)が気持ちの強さを見せた。 2回の第1打席でソフトバンク武田から頭部付近へ死球。武田が危険球退場となる中、一瞬エキサイトする様子を見せ、警告試合が宣告された。 それでもブラッシュの適時打で先制のホームを踏むと、3回2死三塁の第2打席では外角低めのチェンジアップを巧みに右前へ運ぶ適時打。「フルカウントからアウトコースのボールをうまく打てたね。5月になったし、切り替えていくよ」とトレードマークの笑顔がはじけた。

◆楽天が快勝し、連敗を5で止めた。2回、ブラッシュとオコエの適時打で3点を先制。3回に2点、7回には4点を追加した。辛島が6回無失点で3勝目。ソフトバンクは2回、先発の武田が危険球退場。救援陣が打ち込まれた。

◆楽天辛島航投手(28)が6回5安打無失点で開幕から無傷の3勝目を挙げ、チームの連敗を5で止めた。 2回以降は毎回走者を背負ったが、先頭の出塁を許したのは5回だけ。緩急自在の投球で丹念に低めを突いた。「調子はボチボチでした。先頭を出さなかったのが良かったですね。野手の皆さんの援護も大きかったです。今日はとにかく疲れました」とホッとした様子で話した。

◆楽天は2回、ブラッシュの適時二塁打とオコエの2点適時打で3点を先制。3回にも長短4安打などで2点を追加した。 ソフトバンクは楽天先発辛島をなかなか攻略できない。6回まで3度得点圏に走者を送ったが、無得点に終わった。 楽天は7回にも5安打などで大量4点を挙げ試合を決めた。チームは連敗を5で止めた。先発辛島は3勝目を挙げた。 ソフトバンク武田が2敗目。

◆ソフトバンクの新時代は波乱の幕開けとなった。先発した武田翔太投手(26)の思わぬ「令和初」から試合が動き、今季ワースト9失点で4度目の0封負けを喫した。 2回表無死一塁、武田の投球がすっぽ抜け、楽天ウィーラーのヘルメットのつばに当たる死球。午後6時21分、わずか26球で令和最初の危険球退場を宣告され、深々と頭を下げてベンチへ消えた。 「インコースに厳しく投げなければ、という気持ちが強くなりすぎてしまい、ボールが抜けてしまいました。ウィーラー選手に本当に申し訳ない。早い回で降板することになってしまい、チームにも申し訳ない」 ブルペンではまだ誰も準備しておらず、ベンチも大あわて。急きょ川原に肩を作らせ、マウンドへ送り込んだが流れは立ちきることができなかった。ブラッシュ、オコエの適時打でこの回3点を先制されると、3回にも2点、7回に4点を追加され、打線も沈黙し今季ワーストの大敗だ。2位楽天には0・5差に迫られ、工藤監督は「投手はここまで頑張ってくれている。打たれることもある。今日の試合は終わったんで常に前を向いて。明日です」と絞り出すように話した。 新元号初日の指揮官は、早朝からファーム施設で柳田らリハビリ中の選手の状況を確認するなど精力的に動いた。故障者の多い中、あらためてチーム一丸の戦いを誓っていたが、重苦しい1日となった。【山本大地】

◆ソフトバンク内川聖一内野手が左太もも裏の違和感で途中交代した。 4回に四球で出塁し、攻撃終了後にベンチに下がった。工藤監督は「おかしくなる前に、というところだった。明日に関しては、今のところ問題ないと聞いている。疲れはみんなあると思う」。2回には11試合連続となる中前打を放っていたが不安を残した。

◆楽天が令和の幕開けとともに動いて連敗を5で止めた。昨季途中から131試合連続スタメンだった新人王の田中がベンチスタート。 オコエを中堅に回し、指名打者起用がほとんどだったブラッシュを右翼に入れた。平石監督は「(田中)和基の内容があまり良くなかった。ズルズルいってほしくない。1度、頭をリフレッシュさせたかった」と意図を明かした。 ブラッシュが先制打を含む2打席連続適時打、オコエは3打点をマーク。苦しんできた銀次も4月4日以来の猛打賞を記録した。この日14安打だった打線は、5連敗中も全て2ケタ安打。1つの変化がつながりを生んだ。2回、頭部付近に死球を受けたウィーラーが一瞬エキサイトする様子を見せると、全員がベンチを飛び出した。「みんなが闘う姿勢を見せてくれてうれしかった。あれが今年の一体感の証し。(次の打席から)恐怖心はなかった」。そう語ったウィーラーも、仲間への感謝を2本の適時打で表現した。投手陣も今季初のゼロ封とガッチリかみ合い、首位攻防3連戦の先手を取った。【亀山泰宏】

◆楽天辛島航投手(28)が、鬼門を攻略してチームの連敗を5で止めた。 6回5安打無失点で開幕から無傷の3勝目。2回以降は毎回走者を背負いながら粘り、「投げやすいと思ったことがない」という敵地ヤフオクドーム10度目の登板で初の無失点投球。新元号「令和」の幕開けにゼロを並べた。 緩急を自在に操り、丹念に低めを突く。辛島の真骨頂だった。5イニングで走者を背負ったが、先頭の出塁を許したのは5回だけ。4回には1死から安打と四球で一、二塁のピンチを迎えるも、上林をスライダー、甲斐をチェンジアップで連続三振。「先頭を出さなかったのが良かった。いいところで三振を取れた。野手の皆さんの援護も大きかった」。令和初戦でゼロを並べた。 福岡・飯塚高出身の地元だが「投げやすいと思ったことがない。マウンドのせいなのか、相手のせいなのか...」と苦笑交じりに話していた敵地。実際、昨季までの9試合で2勝6敗、防御率6・33。「ここでは毎回こんな感じ。今日はとにかく疲れました」とこぼしつつ、要所で踏ん張り、「苦手」を裏付けていたデータを覆した。 前回4月23日の日本ハム戦で左ふくらはぎをつって途中降板した影響も、全く感じさせない力投だった。平石監督も「相手のタイミングを外しながら、よく投げてくれた」とねぎらった。今季登板した5試合全てで5回以上を投げ、チームも勝利している。連敗ストッパーとしての役目を果たし、首位ソフトバンクに0・5差と迫っても「結果的に連敗を止められた」と淡々。ひょうひょうとした姿勢を崩さない左腕が、則本昂と岸の2枚看板を欠く先発投手陣の屋台骨を間違いなく支えている。【亀山泰宏】

◆ソフトバンクの武田が頭部死球により、危険球退場となった。0-0の二回無死一塁で、ウィーラーへの5球目がヘルメットのつば付近に当たった。令和では両リーグを通じて初。一回は三者凡退で滑り出したものの、先頭の島内に中前打を許した後に、直球の制球が乱れ「内角に厳しく投げなければという気持ちが強くなりすぎた」とうつむいた。  4月は2勝1敗も、不本意な5月初登板に「早い回で降板することになり、チームにも申し訳ない」と話した。急きょ、マウンドに上がった川原はブラッシュとオコエに適時打を浴びた。

◆1日に昇格したソフトバンクの高橋純が、0-6の七回無死満塁からマウンドに上がった。2017年4月のプロ初登板以来の1軍登板となったが、銀次とオコエに適時打を浴び、押し出し四球も与えた。「ストライクを欲しがった直球を打たれた。冷静さが足りなかったかな」と反省を口にした。  県岐阜商高からドラフト1位で16年に入団した4年目右腕。八、九回は立ち直り、浅村から三振を奪うなど得点を与えなかった。工藤監督は「もう少し楽なところで投げさせたかったが仕方がない。ボール一つ一つは悪くない」と評価した。 西宮(令和初日が28歳の誕生日。九回を無失点) 「プロに入ってから一番思い出深い日になった」 内川(左脚の違和感で五回の守備から退く) 「ちょっと気になったので相談して。(2日の出場は)治療もしてもらったし、様子を見て」

◆楽天の辛島が6回無失点で3勝目を挙げた。一回以外は毎回走者を背負いながら、コースを丁寧に突いた。負けなしの今季は、登板した全5試合で5回以上を投げている。前回4月23日の登板では左ふくらはぎがつって途中降板したが、影響を感じさせなかった。  令和初日の先発を任されて力投し、チームの連敗を5で止めた。福岡・飯塚高出身。地元での好投に「今日はとにかく疲れた。野手の皆さんの援護が大きかった」と謙虚に振り返った。

◆ソフトバンク・川原弘之投手(27)が1日の楽天戦(ヤフオクドーム)で今季初失点を喫した。二回に先発の武田翔太投手(26)の危険球退場により、緊急登板。「(死球が)当たった瞬簡に緊張が増しました」と慌てて準備を行ってマウンドに向かった。  1死一、二塁でブラッシュに右越え2点二塁打。2死二、三塁でオコエに中前に2点打を許したが、3点目は自身の自責点だ。9度目の登板で初失点となり「悔しいですね。球は悪くなかったと思うけど、普通に打たれました」と苦笑い。危険球の前は何も準備を始めておらず、急いでキャッチボールを開始した。捕手を座らせて投球したのはマウンドに上がってからだった。

◆先発の辛島は6回5安打無失点。地元・福岡で無傷の3勝目を飾った。「調子はよくなかった」という28歳左腕だが、変幻自在の変化球でソフトバンク打線から7三振を奪った。「ドームが暑くて疲れました。野手の皆さんの援護も大きかった」と打線に感謝。平石監督も「うまいこと相手のタイミングを外した。よく投げてくれた」とたたえた。

◆楽天は1日、ソフトバンク4回戦(ヤフオクドーム)に9-0で快勝し、連敗を5で止めた。ゼラス・ウィーラー内野手(32)が二回、頭部に死球を受け、ソフトバンク・武田翔太投手(26)は令和初の危険球退場処分。一触即発のムードとなったが、楽天ナインが奮起。パ・リーグ首位のソフトバンクに0・5ゲーム差に迫った。  楽天のベンチから、選手らが一斉にグラウンドへ飛び出した。二回無死一塁。ウィーラーが頭部に死球を受けて倒れ込んだ。ヘルメットのツバが割れるほどの衝撃。ソフトバンク・武田は令和初の危険球による退場処分を受け、一触即発のムードが漂った。  平石監督は「好きなようにさせないという気持ちがでていた」と一致団結を強調。ウィーラーは「信頼関係の深さ。うれしい。ほかの選手が当たったら自分も同じことをするよ」。三回は、死球の影響を感じさせず、右前適時打を放った。  助っ人がグラウンドに立ち続ける姿に奮起した楽天打線は6試合連続2桁安打となる14安打を放ち、9点を奪って快勝した。とりわけ光ったのはオコエだ。二回に2点中前打。153キロの直球をはじき返した。  「追い込まれていたので変化球が来てもおかしくないところ。うまく内角に反応できた。チャンスで、しっかり仕事ができてよかった」。七回1死満塁の好機では左前適時打。勝利に貢献した。  結束力で立ち向かい、連敗は5でストップ。首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差と接近した。令和初日にトンネルから抜け出した楽天が、奪首を狙う。 (広岡浩二)

◆華やかな新元号の初陣を期待したファンが開始20分ほどで騒然だ。「令和初」は良いことばかりではない。ソフトバンク・武田が危険球で「退場第1号」に。チームのゲームプランが崩壊した。  「内角に厳しくという気持ちが強くなりすぎ、ボールが抜けてしまいました。本当に申し訳ないです」  二回無死一塁で、ウィーラーへの勝負球が高めに抜けた。ヘルメットのつばを直撃。助っ人は右腕に向かって一歩踏み出し、楽天ナインがベンチを飛び出した。警告試合も告げられ、早々の投手交代。ブルペンは誰も準備を始めていなかった。  工藤監督は敷田球審と相談。「何もしていない状況だった。マウンドでキャッチボールを始めるより、ある程度のキャッチボールはして上がれるように」。やや遅れて川原がマウンドへ。時間をもらったとはいえ、準備不足は明らか。3点を失うと、今季ワースト9失点で、打線も5度目の無得点。令和最初の首位攻防3連戦は、初戦で0・5ゲーム差に迫られた。  さらに、四回の攻撃後だ。出塁していた内川が下半身を気にするしぐさをみせて交代した。左太もも裏に痛みを感じたようで、指揮官は「おかしくなる前に。あしたは問題ないと聞いています。出続けてくれて、足にきているのかな」と説明。軽症だが、離脱続出のチームにまた不安材料が増えた。出場を続ける今宮や上林も故障を抱え、開幕戦のメンバーで健康なのは松田宣、甲斐、デスパイネの3人のみ。普段は敗戦後も明るく努める将も元気がなかった。  「疲れていない人はいないと思います」  不名誉な「令和初」に加え、元号が変わっても危機は変わらず-。鷹の新時代は、波乱の幕開けだ。 (安藤理) ★左太もも裏「走ったとき嫌な感じ」  内川は四回に四球で出塁し、攻撃終了後に交代した。「(左太もも裏の違和感は)もともとあって、走ったときに嫌な感じがした。できると思ったけど、相談した結果です」。二回2死の前の打席で中前打。続く上林の中前打で三塁まで走った場面で痛みを感じたという。「いろいろ治療もしてもらったので」と、2日は出場する方向。11試合連続安打と好調で、悪化は避けたい。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
15112 0.577
(↓0.023)
-
(-)
115110
(-)
89
(+9)
32
(-)
22
(-)
0.251
(↓0.002)
2.780
(↓0.19)
2
(-)
楽天
14111 0.560
(↑0.018)
0.5
(↓1)
117130
(+9)
108
(-)
28
(-)
9
(-)
0.253
(↑0.004
3.900
(↑0.15)
3
(-)
日本ハム
13122 0.520
(↑0.02)
1.5
(↑1)
116101
(+7)
111
(+2)
14
(-)
9
(-)
0.241
(↑0.001)
3.890
(↑0.08)
4
(1↓)
西武
12131 0.480
(↓0.02)
2.5
(-)
117143
(+2)
137
(+7)
29
(+2)
31
(+1)
0.257
(↓0.002)
4.570
(↓0.06)
4
(1↑)
ロッテ
12131 0.480
(↑0.022)
2.5
(↑1)
117106
(+4)
121
(-)
31
(-)
21
(-)
0.237
(-)
4.130
(↑0.17)
6
(-)
ORIX
9153 0.375
(↓0.016)
5
(-)
11688
(-)
112
(+4)
22
(-)
29
(-)
0.228
(-)
3.820
(↑0.03)