楽天(★5対6☆)ロッテ =リーグ戦4回戦(2019.04.27)・楽天生命パーク宮城=
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ロッテ
2300000016801
楽天
02012000051203
勝利投手:唐川 侑己(1勝1敗0S)
(セーブ:益田 直也(2勝1敗5S))
敗戦投手:松井 裕樹(0勝1敗8S)

本塁打
【ロッテ】清田 育宏(1号・2回表ソロ)
【楽天】茂木 栄五郎(3号・2回裏2ラン),ブラッシュ(3号・4回裏ソロ),浅村 栄斗(5号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは2-0で迎えた2回表、清田のソロ、中村奨と井上の連続適時打で3点を追加する。その後同点を許すも、9回に2死三塁から井上が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・唐川が今季初勝利。敗れた楽天は、5番手・松井が踏ん張れなかった。

◆ロッテ井上晴哉内野手が適時打を放った。2回2死一、二塁、楽天先発美馬の127キロを中堅へ打ち返した。 「打ったのはスライダーです。うまく体が残ってくれて打つことができました。今、練習でやっていることが打席でもできているので、これを続けていきたいです」と笑顔を見せた。 この日は3日の西武戦以来24日ぶりに「4番一塁」で先発出場。23日の昇格後は13打数6安打、打率4割6分2厘。25日の西武戦では今季1号も放つなど本来の調子を取り戻していた。井口監督は「かなり調子も上がってきてますんで。核というか軸になる選手がどしっといるといないじゃ、厚みも変わってくるのでね。ようやく(井上)晴哉らしいスイングも戻ってきたんで」と4番に起用し、期待していた。

◆ロッテ先発マイク・ボルシンガー投手(31)が打線の援護に応えることができなかった。2回までに5点の援護をもらいながら、3被弾するなど4回2/3を投げ9安打5失点で降板。 2勝目はならなかった。「楽天打線は積極的に来ていたけど、自分の投げるボールが全体的に高かった。打たれたボールが全て高く、スイングしやすい所にいってしまった。4月は自分が思うようなピッチングが出来なかったので、月が替わって次回以降、しっかりとしたピッチングが出来るようにしたい」と肩を落とした。

◆ロッテ清田が1号ソロを放った。 2回先頭で打席へ。1ボールからの2球目の直球を右翼席へ運んだ。「芯に当たったし、いい形で打つことができたので、いってくれという気持ちでした。たまたま今朝見た占いが1位だったので、いいことがありました」と喜んだ。

◆ロッテ・レアードが先制の適時二塁打を放った。 初回、先頭の荻野が中前打で出塁すると、この日2番に入った角中が左前打で続いた。3番中村、4番井上が倒れた後の2死一、三塁で打席へ。カウント3-1から楽天先発美馬の129キロを中前に落とした。「打ったのはスライダー。いいところに飛んでくれたかな。先制できて良かった。すごい寒いけどまだまだ頑張るよ!」と力を込めた。

◆タレントの鈴木奈々(30)が"ざわつく"始球式を見せた。 背番号7の「TOHOKU BLUE」の青いユニホーム姿でマウンドに上がると、振りかぶらない。「いきます!」と10回以上連呼しながらタイミングを計るも投球動作に移れず。約1分ほどマウンドで「いきます!」と叫び続けると、球場がにわかにざわつき始める。何とか振りかぶって投じるも、ワンバウンドでミットに収まった。直後はノーバウンド投球ができなかったことが悔しかったのか、マウンドに崩れ落ちてしまった。 「初めての始球式で緊張してしまいました。力が入りすぎて、ワンバウンドで悔しかったです。リベンジしたいです。(投げられなかったのは)緊張して投げるタイミングを逃してしまいました! 旦那も野球部だったので教えてもらって、キャッチボールをしました。家に帰って愛のキャッチボールをしたいと思います」と振り返った。

◆ロッテは1回にレアードの2点適時打で先制し、2回にも清田の1号ソロなどで3点を追加。楽天は2回、茂木が3号2ラン。 楽天は4回にブラッシュのソロ、5回に浅村のソロ、銀次の適時打で同点に追い付いた。ロッテは3回以降無得点で、終盤へ。 ロッテは9回に井上の適時打で勝ち越して、連敗を3で止めた。唐川が今季初勝利、益田が5セーブ目。楽天は今季初の3連敗。守護神松井は1敗目となった。

◆ロッテ井上晴哉内野手が定位置に帰ってきた。3日の西武戦以来24日ぶりに「4番一塁」で先発出場。 同点の9回2死三塁、楽天松井の直球を決勝の右前適時打とした。「オギさん(荻野)が難しい球を見逃して出てくれて、カクさん(角中)が送りバントを決めて。僕は流れの中で打ってるだけ」と打線の好循環を口にした。 開幕から井上が復帰する23日までの1試合の平均得点は3・4点。復帰以降の4試合では6点と大幅に上がった。軸となる選手がどっしりと座ることによって相手投手にプレッシャーを与えることができる。この試合では井上の抹消後に4番を務めた角中が「2番」に回り、選択の幅も一気に広がった。 角中は1回、先頭の荻野が出塁した直後は左前打でチャンスを広げ先制点を演出。9回には四球の荻野を犠打で送り、井上の勝ち越し打につなげた。井口監督は「いろんな選択肢が取れる。『一番いいんじゃないか』とキャンプから思ってた打順」と手応えを口にした。【久永壮真】

◆楽天は首位をソフトバンクに譲った。2回2死一、二塁の守備で一塁銀次が緩い打球を捕球できず(記録は内野安打)。ミスに肩を落とす間に二塁走者の生還を許した。銀次は5回1死一塁の打席で同点適時二塁打を放つも、三塁を狙い憤死。塁に残っていれば、続くブラッシュの中前打で勝ち越しの可能性があった。 今季初の3連敗に平石監督は「ミスは出るものだが、防がないと。走塁は野手の動き、ボールの動きを自分の目で確認しないといけない」と語気を強めた。

◆ロッテ井上が定位置に帰ってきた。3日の西武戦以来24日ぶりに「4番一塁」で先発出場し決勝適時打。井口資仁監督のコメント。 「いろんな選択肢が取れる。『一番いいんじゃないか』とキャンプから思ってた打順」

◆楽天は今季初の3連敗で首位をソフトバンクに譲った。2回2死一、二塁の守備で一塁銀次が緩い打球を捕球できず(記録は内野安打)。ミスに肩を落とす間に二塁走者の生還を許した。銀次は5回1死一塁の打席で同点適時二塁打を放つも、三塁を狙い憤死。塁に残っていれば、続くブラッシュの中前打で勝ち越しの可能性があった。平石洋介監督のコメント。 「ミスは出るものだが、防がないと。走塁は野手の動き、ボールの動きを自分の目で確認しないといけない」

◆楽天は今季初の3連敗で首位陥落も、茂木栄五郎内野手(25)が本塁打を含む3安打の活躍で、最後までチームをもり立てた。2回までに5点を先行される苦しい展開。2回裏の攻撃を前に真喜志ヘッドコーチからゲキが飛んだ。「ここから気持ち入れ直すぞ。諦めずに行こう!」。2死二塁、ボルシンガーのスライダーをとらえての右越え本塁打で反撃ののろしを上げた。「まだだまだこれからだと」。ベンチ前でも、チームを奮い立たせるかのように、声を張り上げハイタッチを繰り返した。 茂木につられるよう4回にブラッシュ、5回に浅村と1発攻勢で追い上げ、銀次の適時二塁打でついに同点とした。9回表に守護神松井が2死から勝ち越されたが、最後まで勝利への執念を失わなかった。9回裏は先頭で1-2から150キロの直球をファウルした後、外寄りのシンカーに合わせ中前に運んだ。3安打の中でも「最後が一番よかった。何としても出塁したかったので、粘ってつなげられた」と本塁打よりもしぶとい打撃を自己評価した。 3試合連続2桁安打、この日も先発全員安打と打線は好調を維持している。平石監督も「諦めずによく粘って盛り返した。しっかり切り替えて明日に臨みたい」と前を向いた。価値ある敗戦にも茂木に満足感はみじんもない。「負けたら一緒。(25日の)日本ハム戦も追いついてから勝ち越したのに負けてしまった。勝ち切れないのが課題」と、連敗脱出への強い気持ちをのぞかせた。【野上伸悟】

◆日本野球機構(NPB)の笠原昌春審判員(54)が27日の楽天-ロッテ4回戦(楽天生命パーク宮城)で一塁塁審を務め、通算2500試合出場を達成した。NPB審判員としては43人目。

◆ロッテは今季初めて2番に角中を据えた打順が、ずばり的中した。一回は1番荻野との連打でチャンスをつくって2点を先制し、九回はバントを決めて勝ち越しにつなげた。四球も二つ選び、井口監督は「一番いいんじゃないかと、キャンプから思っていた」と手応えを示した。  井上の不振により、角中は暫定的に4番を打ってきた。高い打撃技術を持つ左打者が2番に座れば、作戦の幅も広がる。2年ぶりに2番に入った角中は「バントに苦手意識はない。荻野さんが塁に出てくれると、いろいろ仕掛けやすい」と話した。 清田(二回に1号ソロ) 「いい形で打つことができた。たまたま朝に見た占いが1位だったので、いいことがあった」 荻野(12試合連続安打) 「打撃の調子はそんなに良くない。1本しか出ていないので、2本目が欲しい」 ボルシンガー(五回途中まで5失点) 「打たれたボールは全て高く、スイングしやすいところに行ってしまった」

◆楽天の捕手、嶋が九回2死一塁の守備でレアードの打球が右足に当たった。最後までプレーしたが、試合後は松葉づえをついて病院へ向かった。平石監督は「何とも言えない。当たり所が悪い」と話すにとどめた。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(勝ち越し点を許した松井に) 「1年間やっていればこういうこともある。切り替えて」 美馬(5回5失点) 「序盤に失点してしまい、いい流れを持って来ることができなかった」

◆左太もも裏を痛めている楽天の岸孝之投手が27日、2軍で調整することになった。3月29日のロッテとの開幕戦で違和感を訴えて途中降板。その後も1軍に同行していたが状態が戻らず、石井一久ゼネラルマネジャー(GM)が「一度、環境を変えて、違うアプローチでやった方がいい」と明らかにした。  先発予定だった4月25日の日本ハム戦の登板は見送られた。石井GMは1軍合流の時期を未定とした上で「あとほんのちょっとの部分。もうこれ以上、(登板予定を)スキップしない方がいい」と話した。

◆今季初の3連敗で、15日以来の2位に後退した。5-5の九回に登板した抑えの松井が井上に速球を右前に運ばれ、決勝点を与えた。今季15試合目で初黒星を喫した左腕は「チームの勝ちに貢献できるように切り替える」と自らに言い聞かせた。5点を先行されながら、一時は追い付く粘りを見せただけに、平石監督は「よく盛り返したと思う」と選手を責めなかった。 先発で5回7安打5失点の楽天・美馬 「序盤に失点してしまい、いい流れを持って来ることができなかった」

◆久々の4番起用に、ロッテ・井上晴哉内野手(29)が応えた。九回に決勝タイムリー。チームの連敗を3(1分けを挟む)で止め、最下位脱出に貢献した。  「詰まってもいいからヒットを、という感じでした」  値千金の一打が飛び出したのは5-5の九回2死三塁。守護神・松井の外角直球を右前へ。ガッツポーズが飛び出し「熱くなって気持ちを表に出していきたい」と分厚い胸を張った。  昨季は24本塁打、99打点をマーク。今季も開幕から4番を務めたが、打撃不振で6日に2軍へ降格した。「(2軍に)落とされて、見つめ直すことができた」と練習に励み、23日に再昇格。この日は約3週間ぶりに4番で先発出場し、二回の中前適時打と合わせて2安打2打点の活躍だった。  井上の復帰で、井口監督にとっては理想の打線を組むことが可能になった。井上の不在時に4番を務めた角中を今季初めて2番で先発起用。九回には無死一塁から角中が投前犠打を決め、勝ち越し劇を演出した。  一時は5点差を追い付かれる接戦を制した井口監督は「井上がしっかり仕事をしてくれた。いろいろな作戦ができるし、一番いいと思っていた打順です」とご満悦。欠けていたピースが埋まり、反撃態勢が整った。 (広岡浩二) 一回の中前打で12試合連続安打となったロッテ・荻野 「打撃の調子はそんなに良くない。1本しか出ていないので、2本目が欲しい」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
1492 0.609
(↑0.018)
-
(↓0.5)
118101
(+5)
70
(+1)
31
(+1)
19
(+2)
0.252
(↑0.003)
2.470
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
1391 0.591
(↓0.028)
0.5
(↑0.5)
120111
(+5)
94
(+6)
25
(+3)
9
(-)
0.246
(↑0.004
3.800
(↓0.1)
3
(1↑)
西武
11111 0.500
(↑0.024)
2.5
(↑0.5)
120134
(+11)
123
(+7)
26
(+1)
27
(+3)
0.261
(↑0.007)
4.580
(↓0.11)
3
(-)
日本ハム
11112 0.500
(↓0.024)
2.5
(↓0.5)
11984
(+1)
100
(+5)
13
(+1)
8
(-)
0.238
(↓0.002)
3.920
(↓0.04)
5
(1↑)
ロッテ
9131 0.409
(↑0.028)
4.5
(↑0.5)
12088
(+6)
111
(+5)
28
(+1)
18
(+1)
0.233
(↑0.001
4.280
(↓0.03)
6
(1↓)
ORIX
8133 0.381
(↓0.019)
5
(↓0.5)
11981
(+7)
101
(+11)
21
(+1)
26
(+2)
0.226
(↑0.003)
3.880
(↓0.3)