中日(☆7対5★)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2019.04.21)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
01300001051001
中日
23001010X71200
勝利投手:佐藤 優(1勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(0勝1敗7S))
敗戦投手:高梨 裕稔(1勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】荒木 貴裕(1号・8回表ソロ)

  DAZN
◆中日は初回、ビシエドの適時打で先制に成功する。その後は、5-4で迎えた5回裏にアルモンテが適時打を放つと、7回には堂上の適時打が飛び出しリードを広げた。投げては、2番手・佐藤が今季初勝利。敗れたヤクルトは、先発・高梨が2回5失点と誤算だった。

◆ヤクルト村上宗隆内野手が、適時二塁打を放った。 2点を追う2回2死一塁、カウント2-0から中日先発吉見の真ん中低めのスライダーを左翼フェンス上部直撃の二塁打とし、1点を返した。「なんとか食らいついて打つことができました。(一塁走者の)雄平さんが走ってくれたのでタイムリーになりました」と話した。 20日中日戦では2打席凡退に終わり6回に代打を送られていたが、この日はスタメン起用に応えて結果を出した。

◆中日与田剛監督が怒りの抗議を行った。5回1死二塁の場面で、ヤクルトの代打植田の打球は二塁後方へのフライ。堂上が捕球し、飛び出していた二塁走者雄平を封殺したかに見えた。 だが二塁塁審は堂上の捕球を見てはいたが、セーフの判定。与田監督がベンチを飛び出し、二塁塁審方向へ向かってフェアグラウンド内まで歩みを進め、球審らが駆け寄って制止する場面もあった。審判団独自のリプレー検証ではなく、与田監督からリクエストを申請。その状況をヤクルト小川監督が審判団に説明を求める場面もあったが、申請後に竜の指揮官は珍しくベンチ奥に座り、事態を見守った。リクエストによるリプレー検証の結果、判定は覆り、アウトが宣告された。

◆ヤクルト荒木貴裕内野手が、1号ソロを放った。 4-7で迎えた8回先頭、代打でカウント1-1から中日ロドリゲスの3球目、143キロの低めの変化球をとらえてヤクルトファンの待つ左翼席へ運んだ。 「自分のスイングがしっかりできました」と話した。

◆指揮官のヒートアップが、3カード連続勝ち越しを呼んだ!? 与田剛監督が就任後初めて、フェアグランド内で審判団に詰め寄った。 5-4の1点リードで迎えた5回1死二塁。ヤクルトの代打・上田の打球は二塁後方へのフライ。堂上が好捕し、二塁ベース上の遊撃・京田に送球して、三遊間に飛び出していた二塁走者雄平を封殺、併殺が成立したかに見えた。だが二塁塁審はセーフの判定。監督は審判団にリプレー検証の有無を確認し、リクエストを申請した。 与田監督 別に熱くなった訳じゃないんだけど。みなさんもご覧になってもわかるように、審判団で協議するのが一番いいと伝えた。選択肢はそれ(リクエスト)しかなかったので。塁審がプレーを見てないように見えた。そこでジャッジされるのは、よくない。 指揮官の熱さに触発されたのか、2回までに5点を奪った打線に再び火がついた。5回裏にビシエド、アルモンテの連打で6点目。「審判も人間だから間違える。でもあれは明らかにアウト。誰でもアドレナリンが出る」とアルモンテ。今季初の猛打賞で復調気配を見せ始めた。 7日ぶりにスタメン出場の堂上も、7回に7点目のダメ押し打。5回の守備を「自分でも(ヤクルトへの)流れを止められるいいプレーだと思った」と、攻守で貢献した。 チームは首位巨人と1・5差の3位を堅持。23日からは敵地で広島3連戦。4連勝と波に乗る王者を相手に、首位奪取に再挑戦する。【伊東大介】

◆中日が、21日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)での判定に関して22日までにNPBに意見書を提出することを決めた。 5回表1死二塁で、二塁後方の飛球を二塁・堂上が好捕し、二塁ベース上の遊撃・京田に送球して併殺が成立したかに思われた。だが二塁塁審はセーフの判定。ドーム内の大型スクリーンの映像では、二塁塁審は堂上の捕球は確認したものの、送球の瞬間には違う方向を向いていたようにも見えた。与田監督がリクエストを要請し、判定は覆った。二塁塁審は試合後「(二塁を)見てました」と話したものの、加藤球団代表は「二塁塁審がプレーを確認せず判定した、と球団として判断。意見書を出します」と説明した。

◆ヤクルト先発高梨裕稔投手が制球に苦しみ、自己最短の2回で降板した。初回に4連打で2失点、2回は先頭を四球で出し3失点。「実力不足。早い回で降りてしまい、チームに申し訳ない」と反省した。 失策にはならなかったが西浦直亨内野手と村上宗隆内野手の拙守もあり、小川監督は「守備も足を引っ張った形でかわいそう」と思いやった。3回から退いた西浦について、宮本ヘッドコーチは「論外です」と厳しい表情だった。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が中日3回戦(ナゴヤドーム)に「4番・左翼」で先発し、2-5の三回1死二、三塁から2点中前打放った。これで今季早くも21打点目。来日9年目の大砲は「1点ずつ反撃していくだけです」とコメントした。  その裏の守備では高橋が放った左翼ファウルゾーンへの飛球をフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。好守で2番手・中尾をもり立てた。

◆ヤクルトは中盤の逸機が響いて競り負け、首位から陥落した。小川監督は「ああいう場面であと1点でも取れていれば。そう簡単にはいかないが...」と嘆いた。  四回は1死満塁で青木、山田哲が凡退。五回は1死二塁で代打上田が深い二飛に倒れると、飛び出していた二塁走者の雄平が帰塁できず併殺となった。六回1死一、二塁でも太田が併殺打に倒れた。

◆ヤクルトの高梨は自己最短となる2回5失点で降板し、2敗目を喫した。「早い回で降りてしまい、チームに申し訳ない」とうなだれた。  一回に2安打2盗塁を許し、1死二、三塁からビシエドに2点打を浴びた。二回も先頭の松井雅に四球を与えると立て直せずに3失点。失策にはならなかったが、味方の拙守もありリズムに乗れなかった。高梨は「球が高めに浮いた。守備ではなく、自分の実力不足」と自らを責めた。

◆中日打線の5番を担うアルモンテが調子を上げてきた。4打数3安打1打点で「チームの勝利に貢献できてうれしい」と笑顔を見せた。昨季の打率が3割2分1厘だった強打者は、17日まで2割を切っていた打率が2割7分9厘に上昇。「たくさん練習をした」と話した。  試合前練習が始まるまでに早く球場に訪れ、ティー打撃などに励む。他の外国人選手もそろって好調で「外国人枠もう一つ増えないかな」と与田監督にぜいたくな悩みを持ってきた。

◆3試合連続の2桁安打で7点を奪い、3カード連続の勝ち越し。与田監督は「援護点が大きかった」と目尻を下げた。一回は2番・京田から4連打。二回は1点を加えた後、大島とビシエドの適時打で突き放した。なかなか調子が上がらなかった大島は、帰宅後も鏡を見ながら素振りをして修正。「打つときに感じていた気持ち悪さが、だいぶなくなってきた」と笑みを浮かべた。 3安打で打率を・279に上げた中日・アルモンテ 「たくさん練習した。勝利に貢献できてうれしい」

◆ヤクルトは二回までに5点を奪われて後手に回り、開幕カード(対阪神)以来となる6カードぶりの3連戦負け越し。巨人と入れ替わり、2位に転落した。2回7安打5失点で2敗目(1勝)を喫した高梨裕稔投手(27)は「実力不足。カウントをよくできなかった。試合の中で修正できなかった」と悔やんだ。  一回は1死から4連続安打を浴びて2失点。二回は先頭の松井雅に四球を与え、平田、大島、ビシエドの適時打で3点を失い、三回の打席で代打を送られた。  不運な当たりが安打になった場面もあり、小川監督は「記録に残らない守備で足を引っ張られた部分もあったが、序盤に点を取られすぎた」と渋い表情。巨人を本拠地・神宮に迎える、23日からの平成最後の「TOKYOシリーズ」で巻き返す。 (横山尚杜) 2番手で2回無失点のヤクルト・中尾 「力を入れずに、いいボールがいっていた。少しは自信をもって次も投げられると思う」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
1270 0.632
(↑0.021)
-
(↓0.5)
12494
(+3)
71
(-)
29
(-)
6
(+1)
0.273
(↓0.004)
3.450
(↑0.2)
2
(1↓)
ヤクルト
1281 0.600
(↓0.032)
0.5
(↑0.5)
122113
(+5)
91
(+7)
24
(+1)
8
(+1)
0.253
(↑0.001
4.100
(↓0.17)
3
(-)
中日
1180 0.579
(↑0.023)
1
(↑0.5)
12486
(+7)
64
(+5)
17
(-)
16
(+2)
0.285
(↑0.003
3.340
(↓0.1)
4
(-)
DeNA
9110 0.450
(↓0.024)
3.5
(↓0.5)
12379
(+4)
83
(+7)
24
(+2)
4
(-)
0.241
(↓0.001)
3.890
(↓0.2)
5
(-)
広島
8120 0.400
(↑0.032)
4.5
(↑0.5)
12370
(+7)
99
(+4)
16
(+1)
7
(+1)
0.224
(↑0.004)
4.020
(-)
6
(1↓)
阪神
7131 0.350
(↓0.018)
5.5
(↓0.5)
12275
(-)
109
(+3)
16
(-)
7
(-)
0.235
(↓0.001)
4.290
(↑0.16)