西武(☆6対4★)ソフトバンク =リーグ戦5回戦(2019.04.20)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
1000002104912
西武
05100000X6901
勝利投手:今井 達也(2勝2敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝0敗2S))
敗戦投手:スアレス(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】今宮 健太(6号・1回表ソロ),デスパイネ(2号・7回表ソロ)
【西武】山川 穂高(7号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は1点を追う2回裏、木村の走者一掃となる適時三塁打などで5点を挙げ、逆転に成功する。続く3回には、主砲・山川がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・今井が7回途中3失点で今季2勝目。敗れたソフトバンクは先発・スアレスが6失点と誤算だった。

◆西武山川穂高内野手(27)が、7号ソロ本塁打を放った。 5-1の3回無死、ソフトバンク先発スアレスの6球目、外角低め135キロフォークを左中間席にたたきこんだ。悠々とダイヤモンドを回って、おなじみの「どすこいポーズ」で本拠ファンを沸かせた。「今日はたくさん少年野球チームの子どもたちが来ているので、その中で打てて良かったです」と話した。 この日は、西武鉄道沿線の少年野球連盟に加盟する約110チームの選手、関係者ら約4800人が観戦していた。

◆西武木村文紀外野手(30)が、走者一掃の3点適時三塁打を放った。 0-1の2回2死満塁、ソフトバンク先発スアレスの5球目、外角高め147キロ直球をはじき返した。打球は中堅釜元の頭を越え、一気に3走者が生還。本拠メットライフが大きく沸いた。「最近、打てていなかったし、ここで絶対打つんだという気持ちで打席に入りました。ガッツポーズは自然に出ました」と話した。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が9試合ぶりの本塁打を含む2打点と気を吐いた。初回2死から右翼ポール際へ先制の6号ソロを打ち、8回無死三塁では2点差に迫る適時二塁打を放った。複数安打も7試合ぶりで、打率も再び3割台に乗せた。 「悪い感覚ではなく、何かがずれていた。タイミングがうまく取れだした」。一時の不調からも脱し、3番に入って2試合連続打点で存在感を示している。

◆ソフトバンクは3回途中から先発スアレスをリリーフした救援陣5人が、無失点リレーで試合を壊さなかった。 2番手松田遼は4連続三振を奪い、西武の流れを切った。3番手川原は6回2死一、三塁のピンチも森を遊ゴロに仕留めた。5番手の嘉弥真は「(中8日も)問題なく投げられた。中継ぎ陣はみんな頑張っているので」と話す。経験が浅い若手も多い中、13日楽天戦から7試合リリーフ陣は無失点を続けている。

◆ベストオーダーに戻った西武が競り勝ち、今季ソフトバンク戦初勝利を挙げた。前日19日に「9番遊撃」で戦列復帰した源田が「2番」で先発。死球による離脱前と同じ布陣が機能し、2回に打者9人、5得点の猛攻を見せた。 攻守の要が、定位置で躍動した。1点を追う2回2死満塁。9番木村の3点適時三塁打で逆転すると、1番金子侑が適時打で続き、すかさず二盗に成功した。2死二塁で打席は源田。右前適時打で試合の流れを決めたが「ネコ(金子侑)さんが初球から走ってくれたので、僕もいい流れに乗って打つことができました。2番? 普通です」と淡々と振り返った。 6回には犠打も決めるなど、2安打1打点の活躍。辻監督も「これがいつもの形。木村がよく打ったし(金子侑と源田)2つのタイムリーも大きかったね」と納得の表情だ。これでチームの連敗も3でストップ。反撃の態勢は整った。

◆ソフトバンクは今季初先発のスアレスが2回0/3、6失点でKOされ、対西武5試合目で初黒星となった。1点リードの2回2死満塁。9番木村に中越え逆転3点三塁打を食らった。スアレスの球威や制球力から、中堅を超えることはないとベンチは判断し、中堅釜元に前進守備を指示していた。だが高めに浮いた直球をはじき返され、必死に追った釜元の頭上を打球は抜けて行った。スアレスは「制球ができなかった。高めに浮いてしまった」と悔やんだ。さらに連続適時打を浴び、一気に5点を失った。 工藤監督は「最初のゲームで力が入ってしまった」と、スアレスをかばった。今季は7人の助っ人で外国人枠4を争った。投手2、野手2となった開幕1軍枠にスアレスは入れなかった。だが黙々と2軍で結果を出し、先発左腕ミランダが左膝を痛めたことでこの日の出番がまわってきた。今季から先発に転向したばかり。首脳陣はミランダの回復ぶりを見ながらも、スアレスに再度チャンスを与える考えも残している。 腰痛のバンデンハーク、昨年の股関節手術明けのサファテは、まだ2軍での実戦登板すら見えてこない。6日に出場選手登録を抹消されたグラシアルも、抹消理由の左脇腹痛が長引いている。誰を外すかで迷っていた開幕前では、考えられない状況だ。不振が続くデスパイネは7回、右翼席へ11試合ぶりとなる2号ソロをたたき込んだ。今季初の2戦連続マルチ安打のデスパイネは「これをきっかけにしたい。まったく焦りはない」と話した。工藤監督も「逆方向に本塁打も出たし」と、状態が上がってきていることを感じている。ここ5試合で下位のロッテ、西武に1勝4敗。デスパイネの復調が、苦境のチームを救う。【石橋隆雄】

◆3連敗中の西武は20日、ソフトバンク(メットライフ)と対戦。1点を追う二回に一挙5点を奪い、逆転に成功した。  先頭の山川が左前打で出塁し、2四球などで2死満塁。木村が中越えの走者一掃三塁打を放つと、金子侑、源田も適時打を放った。  13日のオリックス戦で右手首に死球を受け、右手関節挫傷と診断されていた源田が、前日19日に先発復帰。この試合から定位置の「2番・遊撃」に戻り、打線がつながった。

◆西武・山川穂高内野手(27)が20日、ソフトバンク5回戦(メットライフ)の三回先頭で、スアレスの外角低めの135キロの変化球を左中間席に運ぶ4試合ぶりの7号ソロ。「きょうは、たくさんの少年野球チームの子どもたちが来ているので、その中で打ててよかったです」と喜んだ。  同試合は、西武鉄道沿線の少年野球連盟が所属するチームに声を掛け、子どもとチーム関係者あわせて約110チーム、約4800人が来場している。

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(27)が20日の西武戦(メットライフ)でチームトップの6号ソロを放った。8本のレアード(ロッテ)、7本の山川(西武)に続くリーグ3位。自己最多は17年の14本だが、過去の本塁打王に次ぐペースで量産中だ。  「きょうのように甘い球をしっかりと。厳しい球を打っても、なかなかヒットにならないので」  一回二死、外角の150キロを右翼席へ運び、八回にも適時打を放った。19日から自身初の3番に起用され、2試合連続打点。「体も疲れてくる。ずっと同じことをするのでなく、タイミングやバットのグリップの位置を少しずつ変えながら」と柔軟な打撃で期待に応えている。打率・301も上々。5度のゴールデングラブ賞に輝いている名手が「守備の人」を卒業する活躍だ。

◆来日4年目で今季から先発に転向したソフトバンクのロベルト・スアレス投手(28)が20日の西武戦(メットライフ)で自身初先発したが、2回0/3を6失点と打ち込まれた。  「制球できなくて、高めに浮いてしまったよ」  二回2死満塁で、9番の木村に逆転の中越え3点三塁打。チームは序盤にも関わらず、前進守備を敷いた。助っ人は制球力の高い投手で、工藤監督は「低めに投げてくれたら(外野の)上を越えることはないと判断した」と思いきった陣形を選んだが、裏目に出た。  2四球も絡んだピンチで、指揮官は「もったいなかったかな。初先発で力が入ってしまうのはしようがない」と苦笑い。かつてセットアッパーとして活躍したが、7人の外国人を4人の出場登録枠で有効活用する狙いもあり、今季から転向を命じた。オープン戦から好投が続いた右腕らしくない投球で、チームも連勝を逃した。

◆西武の今井が七回途中3失点で2勝目を挙げた。一回に今宮に先制ソロを浴びたが、その後は球威のある速球を軸に立て直した。課題の制球も2四球にとどめ「全体的にストライクゾーンで勝負できた」とうなずいた。  開幕2戦目で五回途中6失点と打ち込まれたソフトバンク打線に雪辱を果たした。チームの連敗も3で止め「特に連敗を止めようと考えず、しっかり任された仕事をやるだけだった。一安心」と笑みを浮かべた。

◆今季、育成選手から支配下登録されたソフトバンクの周東が八回にプロ初打席に立ち、四球を選んだ。今宮の適時打で生還し、初得点も記録。2球目のファウルで緊張がほぐれたといい「ファーストストライクを思い切り振れた。得点もできて良かった」と頬を緩めた。  群馬県出身で、東農大北海道オホーツクから2018年に入団。俊足と内外野をこなす器用さを武器に、評価を高めている。チームの外野陣の主力にけが人が相次ぐだけに「明日からも(アピールを)続けていきたい」と一層の活躍を誓った。

◆先発の今井が七回途中3失点で2勝目。開幕2戦目で五回途中6失点と打ち込まれた相手に雪辱した。一回2死から今宮にソロを浴びたが、最速153キロの直球を軸に立て直し「全体的にストライクゾーンで勝負できた。しっかり任された仕事をやるだけだった」とうなずいた。辻監督はデスパイネにソロを浴びた七回について「最後の回だと思って(しっかりと)投げないと」と注文を忘れなかった。

◆中継ぎから転向し、来日初先発のスアレスが三回途中6失点と炎上し「コントロールに苦しみ、自分の投球ができなかった」と声を落とした。チームは前日に連敗を3で止めていたが、流れを持続できず。ミランダの故障によってチャンスをつかんだ右腕は、ほろ苦い結果に「迷惑を掛けてしまった。申し訳ない」と反省しきりだった。

◆眠れる「獅子おどし打線」が牙をむいた。西武が今季5戦目でソフトバンクに初勝利。源田壮亮内野手(26)が右手関節挫傷から5試合ぶりに「2番・遊撃」の定位置に戻り、2安打1打点で打線を活性化させた。  1点を追う二回に木村の3点三塁打、金子侑の中前適時打に続き、一挙5点のビッグイニングを締める右前適時打。源田は「流れが良かったので、どんどん打とうと思っていた」と笑みをこぼした。死球の影響で3試合でスタメンを外れ、前日19日は9番で1安打。「欠場していたときの分まで貢献したい思いがあった」と振り返った。  三回先頭では、山川が4試合ぶりの7号ソロ。「ほかの5球団とは違う。誰がどう見ても強い」と強烈に鷹を意識する主砲は「チームも僕も状態が上がらないけど、一生懸命やるしかない」と目を輝かせた。  連敗を3で止めた辻監督は「これがいつもの形だからね」とうなずいた。負ければ単独最下位の可能性もあった昨季のリーグ覇者が、徐々にギアを上げていく。(花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1161 0.647
(↑0.022)
-
(-)
12585
(+5)
63
(+3)
17
(+2)
7
(-)
0.245
(-)
3.240
(↑0.07)
2
(-)
ソフトバンク
1082 0.556
(↓0.032)
1.5
(↓1)
12372
(+4)
60
(+6)
24
(+2)
13
(-)
0.245
(↑0.001
2.640
(↓0.19)
3
(-)
日本ハム
892 0.471
(↓0.029)
3
(↓1)
12459
(+1)
80
(+3)
9
(+1)
6
(-)
0.226
(↓0.001)
4.020
(↑0.04)
4
(1↑)
西武
8100 0.444
(↑0.032)
3.5
(-)
12596
(+6)
82
(+4)
17
(+1)
18
(+1)
0.251
(↑0.001
4.290
(↑0.02)
4
(1↑)
ロッテ
8100 0.444
(↑0.032)
3.5
(-)
12563
(+3)
82
(+1)
23
(-)
15
(+3)
0.223
(↑0.003)
4.070
(↑0.19)
6
(2↓)
ORIX
793 0.438
(↓0.029)
3.5
(↓1)
12467
(+3)
75
(+5)
19
(+1)
23
(-)
0.228
(↑0.002)
3.500
(↓0.1)