西武(★0対2☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2019.04.19)・メットライフドーム=
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ソフトバンク
00200000021130
西武
0000000000200
勝利投手:千賀 滉大(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝0敗6S))
敗戦投手:多和田 真三郎(1勝2敗0S)
  DAZN
◆ソフトバンクは3回表、今宮と松田宣の連続適時打で2点を先制する。援護をもらったエース・千賀は8回2安打無失点。11個の三振を奪う力投で今季初勝利を挙げた。敗れた西武は先発・多和田が7回途中2失点と好投するも、打線が2安打無得点と沈黙し3連敗となった。

◆ソフトバンクは千賀滉大投手(26)が先発する。同投手は西武戦通算7勝5敗と勝ち越しているが、白星はヤフオクドームや地方球場でマーク。西武本拠地のメットライフドームでは0勝3敗といまだ白星に恵まれない。苦手球場で好投して今季初勝利なるか。

◆右手関節挫傷を負う西武源田壮亮内野手が4試合ぶりに先発した。9番遊撃で出場。 8回の第3打席、ソフトバンク千賀のフォークを泳ぎながらも手負いの右手で拾い、逆方向の左前に運んだ。守備では、難しい二遊間の打球を捕球しながら握り損ねて内野安打とする場面もあったが、フル出場。「(8回の打席は)先頭だったんで、打ててよかった。今日は問題なくやれた」と話し、20日も出場する見込みだ。

◆西武が今季初めて無得点に封じられた。ソフトバンク千賀を打ち崩せず8回まで2安打に抑えられた。 外崎修汰内野手は開幕戦から、対千賀が6打席すべて三振。「真っすぐに単純に空振ってしまった。僕が何かを変えないといけない。ああいうピッチャーがきたから打てませんじゃ使い物にならない」と悔やんだ。 守備では多和田真三郎投手が粘投しながらも2敗目。3回に2死から四球と3連打を許した2失点が響いた。「2点取られたところは多いに反省。先に点を与えたくなかったが、もったいなかった」。投打において悔しさを残し、今季2度目の3連敗。借金は3に膨らんだ。

◆西武は緊迫感のある投手戦に惜敗し、辻発彦監督は「もう1本がね。といっても2本しか打ってないけど。向こうもチャンスをつぶしているし、今日はどっちもどっちだね」と苦笑いだった。 開幕カードで対戦したソフトバンクには、これで4連敗。先発した多和田についても「意識しちゃうのかな。(得意にしている)オリックスだと思って投げろと言ったんだけどねえ。点の取られ方が悪かった」と振り返った。

◆ソフトバンク釜元豪外野手がプロ初の2番でつなぎ役を果たした。 3回2死一塁では「マキさん(牧原)がランナーにいたので球種を絞りやすかった」と中前打を打ち、チャンスを広げ先制点を呼んだ。7回無死二塁でもきっちり犠打を決めた。だが3回の走塁中に太もも裏に違和感を覚えた。そのままプレーしていたが、大事を取って7回守備から退いた。「違和感といえば違和感。大丈夫です」と話した。

◆ソフトバンク森唯斗投手が13日楽天戦以来、6日ぶりのマウンドで6セーブ目を挙げた。 千賀の後を受け、9回に登板。味方の失策と四球で2死一、二塁と走者を背負ったが、粘る代打岡田を打ち取り、無失点で締めた。「普通通りに入っていけた。ゼロで抑えることだけを考えていました。(千賀は)すごい。明日からもしっかり行けるよう準備したい」と話した。

◆ソフトバンクがエースの力投で連敗を「3」で止めた。千賀滉大投手(26)が西武打線を8回2安打無失点に抑え、今季4試合目の登板で初勝利を挙げた。3戦連続2ケタとなる11三振を奪い、チームを鼓舞。ロッテ戦同一カード3連敗の悪夢を振り払った。首位楽天に0・5ゲーム差に迫った。これぞエースの投球だ。千賀は抜群の安定感で6回1死までノーヒット投球を見せた。快挙達成を予感させたが、金子侑に初安打を許した。「9回だったら意識するけど。何も思わなかった」。直後に遊撃今宮の失策で一、三塁にピンチが拡大。ここから一気にギアを上げた。3番外崎を空振り三振。4番山川を右飛に仕留めた。2回にも松田宣が失策した直後に二ゴロ併殺で切り抜けていた。「そういうところでスイッチを入れて、ゼロで抑えられてよかった」。味方のミスをカバーする堂々とした投球だった。 この日の最速は159キロ。序盤は力で押し、後半は変化球を増やして西武打線に的を絞らせなかった。8回の126球目、外崎を155キロ直球でこの日、11個目の三振を奪って、ほえた。2ケタ奪三振は3戦連続。チームの連敗を3で止め、自身も4戦目でようやく初白星となった。「やっと開幕した。よかったです」と笑った。 開幕投手を務めたが、ここまで3戦に好投しながらも白星はなかった。それでも心に乱れはなかった。昨年12月にカブスのダルビッシュに会った後、すべて野球にささげる真摯(しんし)な姿を心に誓い続けた。トレーニングやサプリなどを参考に体を大きくするだけでなく、エースとしての振る舞いも、今年は心がけてきた。「堂々と投げてチームのみんなに大丈夫と思ってもらえるように」。その姿はナインも感じていた。内川が「雰囲気が変わってきた。ひとまわり大きく見える」と言えば、工藤監督も「ふたまわり大きくなった。気迫をすごく感じた」と成長を喜んだ。 この日の試合前、練習着の背中にビックリマンチョコのシールが貼られていた。長谷川勇からもらった「魔怪球フォーク巣」という悪魔シールだった。バッグの内側に貼っていたものが、練習着に引っ付いてきたという。悪魔の力? も借りてか、ここまで先発6試合、リリーフも入れると11試合で0勝3敗とレギュラーシーズンで勝ったことのなかったメットライフドームでの初白星となった。今年の千賀は心身ともに真のエースに成長している。【石橋隆雄】

◆ソフトバンクの打線組み替えが的中した。ロッテ3連戦では合計2得点で同一カード3連敗を喫した。3番にプロ初のクリーンアップとなる今宮健太内野手を、4番には17年6月24日西武戦(ヤフオク)以来となる松田宣浩内野手が入った。工藤監督は試合前に「今いるメンバーで戦っていかなければいけない。貯金はまだある。暗くなる必要はない」と話し、大幅な改造に踏み切った。 3回に新打線がつながる。2死から牧原が四球。好調の2番釜元が中前打で一、三塁とチャンスを広げた。今宮はしぶとく右前に運び先制打。なお一、三塁で松田宣も中前に運び、2点を先行した。今宮は「3番だろうが2番だろうがやることは変わらない」。松田宣も「何番であろうが、自分のバッティングをするだけ。出ているメンバーも替わったわけではない。4番目に入るというだけで、あんまり意識はしない」と話した。 クリーンアップに打点が付いたのは9日の日本ハム戦以来、9試合ぶり。アベック打点は7日ロッテ戦の3番柳田、4番デスパイネまでさかのぼる。この日は2得点だったが、11安打を浴びせ何度も得点機をつくった。3番、4番で不調だった内川とデスパイネは打順を下げたが、2安打ずつ放った。指揮官も「ヒットが出だして、良くなった。内川くん、デスパイネにも(ヒットが)出てきた」と前向き。主砲柳田ら故障者続出のチーム状況を、チーム全員で打開していく。【山本大地】

◆右手首を痛めていた西武・源田壮亮内野手(26)が19日、ソフトバンク4回戦(メットライフドーム)で4試合ぶりに先発復帰した。負担を軽減する配慮から「9番・遊撃」に入った。  試合前練習で守備、フリー打撃などひと通りこなした源田は「ケガは大丈夫です」とキッパリ。9番の打順については「特に意識は変わらない。(先発の)千賀は本当にいいピッチャー。久しぶりに打席に立ちますし、食らいついていければいいと思います」と話した。  源田は13日のオリックス戦(メットライフドーム)で右手首に死球を受け、「右手関節挫傷」と診断された。14日の同戦には先発を外れ、新人からの連続フルイニング出場がストップ。16、17日の楽天戦(楽天生命パーク)は欠場していた。

◆西武はわずか2安打で零敗し、ロッテと並ぶ最下位の5位に転落した。辻監督は「こういう試合展開になるとは思っていた。好機はつくれたが、もう1本」と悔しがった。  0-2の六回、金子侑にチーム初安打が出ると、相手失策で1死一、三塁となったが、外崎と山川が続けない。特に外崎は千賀に4打席全て三振と手も足も出なかった。それでも辻監督は「外崎は悪くない。高めにあの球威で投げられたら空振りする」と相手エースに脱帽した。

◆右手首への死球の影響で欠場していた西武の源田が、13日以来の先発に「9番・遊撃」で復帰した。第1打席は千賀の158キロに手が出ず見逃し三振だったが、第3打席で落ちる球を左前に運び「打席に入ったら手のことは考えずにできた。守備も普通にできた」と淡々と語った。  新人だった2017年の開幕戦から続いていた連続フルイニング出場は途切れたが「また試合にずっと出たい」と再スタートを切った。辻監督は「特に打つ方の影響が心配だったので9番にした。ヒットも出たし良かった」と安堵した。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(26)が19日の西武戦(メットライフ)に先発して、8回2安打無失点で今季初勝利を挙げた。  「やっと開幕できたと思います。ひと安心。ゼロでいくことだけを考えました」  五回までは無安打。六回に金子侑に許した初安打と名手・今宮のまさかの失策で1死一、三塁を迎えたが、外崎を空振り三振、山川を右飛で切り抜けた。3試合連続で2桁に乗せる11奪三振。過去3度の登板も好投で白星に縁がなかったが「先に負けると借金1になるので、そこはプレッシャーにして。今後もプラスで」と自身の貯金生活を宣言した。  昨季まで通算11試合で0勝3敗と苦戦していたメットライフでも初勝利。「きょうは入り(立ち上がり)もよかったので大丈夫だと思いました」と胸を張った。

◆ソフトバンクは19日の西武戦(メットライフ)に2-0で勝利して3連敗を止めた。打順を大幅に変更して成功。三回2死一、三塁でプロ初の「3番」に入った今宮が右前に先制打を放った。  「きょうの千賀(の好投)をみたら、先に点を取ってあげないと。2番でも3番でも、変わりません」  名手は2失策を犯して「勝っても自分に腹が立つ。投手に感謝です」と反省も、バットで期待に応えた。  2年ぶりの「4番」に入った松田宣も今季初の猛打賞。今宮の適時打に続いて中前適時打を放って「並びが変わってもメンバーは一緒。4番目に順番がくるだけで、普段撮りの打撃を」と快音を鳴らした。

◆13日のオリックス戦で右手首に死球を受けた源田が、4試合ぶりに先発復帰。負担を軽減する配慮から「9番」に入り、八回の第3打席では千賀のフォークボールに食らいついて左前打を放った。「打席に入ったら手のことは考えずにできた。守備も普通にできた」と源田。チームは2安打で零封負け。ロッテと並ぶ最下位の5位に転落したが、欠かせない男が戻ってきた。

◆好調を維持する今宮を3番、松田宣を4番に据えた新オーダーで臨み、三回にその2人が適時打。この2点を守り切り、連敗を3で止めた。「つながりが出てきたのが一番大きい」と工藤監督。2017年6月以来の4番に座り、今季初の1試合3安打をマークした松田宣は「何番だろうがいつもの打撃をするだけ。チャンスで打てて良かった」と胸を張った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1061 0.625
(↓0.042)
-
(-)
12680
(+4)
60
(+5)
15
(+3)
7
(-)
0.245
(↓0.005)
3.310
(↓0.1)
2
(-)
ソフトバンク
1072 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12468
(+2)
54
(-)
22
(-)
13
(-)
0.244
(↑0.005
2.450
(↑0.14)
3
(-)
日本ハム
882 0.500
(-)
2
(↑0.5)
12558
(-)
77
(-)
8
(-)
6
(-)
0.227
(-)
4.060
(-)
4
(1↑)
ORIX
783 0.467
(↑0.038)
2.5
(↑1)
12564
(+5)
70
(+4)
18
(+3)
23
(-)
0.226
(↑0.001)
3.400
(↓0.03)
5
(1↓)
西武
7100 0.412
(↓0.026)
3.5
(-)
12690
(-)
78
(+2)
16
(-)
17
(-)
0.250
(↓0.01)
4.310
(↑0.15)
5
(1↑)
ロッテ
7100 0.412
(-)
3.5
(↑0.5)
12660
(-)
81
(-)
23
(-)
12
(-)
0.220
(-)
4.260
(-)