中日(☆4対2★)ヤクルト =リーグ戦4回戦(2019.04.19)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
0100010002710
中日
01020010X41001
勝利投手:笠原 祥太郎(2勝0敗0S)
(セーブ:鈴木 博志(0勝0敗6S))
敗戦投手:小川 泰弘(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(2号・4回裏2ラン)

  DAZN
◆中日が3連勝。中日は1点を追う2回裏、阿部の適時打で同点とする。そのまま迎えた4回には、阿部が今度は2ランを放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・笠原が6回途中2失点と試合をつくり今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が7安打2得点とつながりを欠いた。

◆ヤクルトは投打の歯車がかみ合わず、今季2度目の連敗となった。エース小川泰弘投手は6回3失点も、6番高橋周平、7番阿部寿樹の2人に3四球、1本塁打含む3安打を許した。 小川は「前回、前々回と比べてボール自体はよくなっている。今日の反省を次にいかしたい」。打線も村上宗隆内野手の内野ゴロと雄平外野手の犠飛の2点のみ。小川淳司監督は「小川はもったいなかった。投打がかみあわなかった」と振り返った。

◆与田竜が20日にも3年ぶりの首位に立つ。主役は伏兵の阿部寿樹内野手だ。2回に同点タイムリーを放つと、4回には小川泰弘投手のカットボールを捉え、左中間席に運んだ。2号2ランは決勝アーチになった。「フルカウントだったので、振りにいった。しっかり芯に当たってくれて良かった。1試合1試合が勝負です」。2安打3打点の活躍で、チームを3連勝に導いた。 与田剛監督が春季キャンプから1軍に抜てき。二塁のレギュラー争いに食らいつき、今季は先発出場した7試合すべてで安打を記録。今季の通算12安打、11打点はいずれも自己最多。プロ入り4年目で大きな成長を見せている。「準備をしてきた選手を使う」という指揮官の理念を体現した選手だ。 今季2度目の3連勝で貯金を3に増やした。首位ヤクルトとの直接対決を先勝し、ゲーム差は0・5に肉薄。20日の同カードに勝てば、16年5月10日以来の首位だ。それでも与田監督は努めて冷静だった。「目の前の1試合を戦って、その結果、首位に立っていればいい。ファンの方も焦らず、じっくり待っていて欲しい」。言葉を選んだが、ナゴヤドームに詰めかけたファンの期待は十分に分かっている。

◆中日笠原祥太郎投手が今季2勝目を手にした。5回まで1失点と粘ったが、6回1死二、三塁で雄平に犠飛を打たれ降板。「調子自体は良く、直球が良かった。ボール先行になったり、球数が増えたりしたので、次は信頼してもらえる投球をしたい」と話した。 ヤクルト戦初勝利で、セ・リーグ5球団から勝利もマーク。次回登板に気持ちを切り替えていた。

◆中日の笠原は今季初となる本拠地ナゴヤドームでの登板で5回2/3を2失点と流れをつくり、2勝目を挙げた。直球と自慢のチェンジアップで緩急をつけ、9奪三振。「直球の指のかかりは良かった。調子自体はいい」と淡々と話した。  六回は連打を浴びて雄平に犠飛を許し、1点差とされたところで途中降板した。笠原は「もうちょっと投げたかった。ボールが先行し、球数が増えた」と反省。「次はもっと大胆に攻めていけたらと思う」と次戦をにらんだ。

◆6回3失点にまとめたヤクルトの小川は2敗目を喫し、今季4度目の先発も初白星に届かなかった。同点の四回に2ランを許し「攻め切れなかった」と悔やんだ。1死から高橋を歩かせると、前回の対戦でも本塁打を許した阿部にフルカウントから左中間席に打ち込まれた。「慎重になり過ぎてカウントを不利にした」とうなだれた。  打線も援護できず、連敗で2位に0・5ゲーム差に迫られた。小川監督は「投打がかみ合わなかった」と肩を落とした。

◆4年目内野手の阿部が2安打3打点の活躍でチームの3連勝に貢献した。5日のヤクルト戦で今季1号を記録した小川から二回に同点の左前適時打を放つと、四回は決勝の2号2ラン。先発出場した全7試合で安打を打つなど、打率・400の29歳は「タイミングがしっかり取れて強いスイングができている」。与田監督も「一発で流れが変わる非常にいい本塁打だった」と目尻を下げた。

◆中日投手陣を攻略できず、内野ゴロの間に挙げた得点と犠飛の2得点に抑えられた。六回1死二、三塁で左犠飛を放った雄平は「(先発の笠原は)チェンジアップがよかった。投球がうまかった」と悔しさを押し殺し、二塁打2本の中村は「春先とはいえ、首位攻防戦。意識して次につなげていきたい」と気持ちを切り替えた。

◆開幕投手がまたも勝てなかった。先発した小川泰弘投手(28)が6回3失点と粘投。しかし打線の援護がなく、2敗目(0勝)を喫した。  「なんとか粘りながらの投球でしたが、本塁打の場面は慎重になりすぎてカウントを不利にしてしまった」  痛恨の被弾だった。1-1の四回1死一塁。フルカウントから投じたカットボールが真ん中高めに抜け、プロ4年目内野手の阿部に左中間席まで運ばれた。二回にも阿部に左前適時打を浴びており、前回の対戦で3ランを食らった男を抑えられなかった。  チームは2連敗。首位の座を守ったが、2位で並ぶ巨人と中日に0・5ゲーム差に迫られた。「粘りましたけど、本塁打はもったいなかった」と小川監督。それでも小川は「前々回、前回よりボールはよかった。やってきたことは間違っていなかった」と前を向いた。 (横山尚杜) 小川についてヤクルト・田畑投手コーチ 「あれぐらいの調子だったら、スイスイといってほしかった。もっと自信を持ってもよかった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1171 0.611
(↓0.036)
-
(-)
124103
(+2)
81
(+4)
22
(-)
6
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.980
(↓0.02)
2
(-)
巨人
1070 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12689
(+12)
71
(+4)
28
(+3)
5
(-)
0.281
(↑0.005)
3.870
(↓0.01)
2
(-)
中日
1070 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12676
(+4)
54
(+2)
17
(+1)
13
(-)
0.282
(↑0.002
3.140
(↑0.07)
4
(-)
DeNA
990 0.500
(↓0.029)
2
(-)
12573
(+1)
67
(+2)
20
(+1)
4
(-)
0.245
(↓0.002)
3.370
(↑0.09)
5
(-)
阪神
7111 0.389
(↓0.023)
4
(-)
12475
(+4)
104
(+12)
16
(+1)
7
(-)
0.240
(↑0.002)
4.580
(↓0.08)
6
(-)
広島
6120 0.333
(↑0.039)
5
(↑1)
12554
(+2)
93
(+1)
15
(-)
5
(-)
0.211
(↑0.001)
4.130
(↑0.22)