広島(☆2対1★)DeNA =リーグ戦4回戦(2019.04.19)・マツダスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 12345678910
DeNA
00010000001811
広島
0000000101X2810
勝利投手:フランスア(2勝1敗0S)
敗戦投手:パットン(0勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(2号・4回表ソロ)

  DAZN
◆広島がサヨナラ勝利。広島は1点を追う8回裏、2死一二塁から代打・西川の適時打が飛び出し、同点とする。そのまま迎えた延長10回、1死満塁から會澤が適時打を放ち、試合を決めた。4番手・フランスアが今季2勝目。敗れたDeNAは4番手・パットンが誤算だった。

◆DeNAのエース今永昇太投手が、前回の投球を再現する。19日の広島戦(マツダスタジアム)に先発予定。 12日に横浜スタジアムで1安打完封した広島相手に再戦する。「前と同じというわけにはいかない。初回から全力でいきたい」と2連敗中のチームを救う。

◆DeNAは13日に右肘に死球を受けた筒香嘉智外野手が、19日からの広島3連戦(マツダスタジアム)で復帰する可能性がある。 この日の全体練習は欠席し、治療に専念した。14日広島戦(横浜)から3戦連続で欠場中だが、ラミレス監督は「ラインアップに名前があることを楽しみにしている」と期待した。 また前日17日に右ふくらはぎに打球が直撃した浜口遥大投手について、三浦1軍投手コーチは「いろいろ考えないといけない」と近日中の抹消を示唆した。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が「4番左翼」でスタメン復帰した。13日の広島戦(横浜)で床田から右肘に死球を受け、14日同戦(横浜)から3試合連続で欠場していた。 試合前の打撃練習では、快音を何度も響かせた。「もう腫れはない。試合に出るからには、100%の力でチームの勝利に貢献するだけ」と意気込みを口にした。

◆広島高橋大樹外野手(24)が今季初めて1軍に昇格し、いきなり6番左翼で先発した。 12年のドラフト1位。2軍では打率3割2分7厘、3本塁打、7打点と好調だった。「長く1軍にいたい」と意気込んだ。

◆広島大瀬良大地投手が7回7安打1失点で降板した。 6回自責3以内の「クオリティー・スタート」でなく、目標とする7回自責2以内の「ハイ・クオリティー・スタート」を達成したが、宮崎のソロアーチで1点を失った。「ピンチが多かったですけど、そこから粘り強く投げることができました」と話した。

◆スタメン復帰アピール打!! 広島西川龍馬内野手(24)が2試合続けて代打で貴重な同点打を放った。打線はDeNA先発今永からは得点を奪えなかったが、8回に得た好機でバットマンが結果を残した。 スタメンから外れて4打席連続打点。勝負強さが光る男が、今季初のサヨナラ勝利と今季初の連勝をお膳立てした。悔しさをバットにぶつけた。1点を追う8回2死一、二塁で代打出場の西川は砂田に2球見逃して追い込まれるも、冷静だった。1ボール2ストライクからの4球目スライダーに反応。一振りで仕留めた。送球の間に勢いに乗ったスライディングで二塁を奪った。16日巨人戦から3試合連続ベンチスタートも、4打席連続打点。反撃ののろしを上げるとともに、スタメン復帰へ猛アピールした。 「(2球で追い込まれて)どうしようと思ったけど、割り切って振っていこうと思った。ヒットを打つことしかなかった」 チームだけでなく、西川にとっても、苦しいスタートとなっている。出場機会を増やすため、昨秋から外野に挑戦。開幕戦は「3番」で起用され、1安打を記録した。だが、その後はスタメンで2安打しても、次戦はベンチスタートが2度もあった。打撃の調子とともに、モチベーションがうまく上がらない日々に表情は自然と厳しくなった。 チームは7回までは難敵今永に封じ込まれた。1週間前に1安打0封負けした打線から5番に長野を置き、6番にはこの日1軍初昇格の高橋大を抜てき。打率3割の野間を2試合続けてスタメンから外し、前日まで10試合連続で5番を務めてきた松山もベンチスタートさせた。だが打線組み替えも3回までは無安打、9アウトはすべて空振りか飛球。ゴロアウトは1つもなかった。5回無死一、二塁塁の絶好機も、本塁が遠かった。 だが、西川の一打で延長に持ち込み、最後は延長10回に会沢がサヨナラ打。緒方監督は「僅差のゲームを勝てたのでね」と今季初のサヨナラ勝利で連勝をもぎとった選手をたたえた。17日巨人戦の代打同点打に続き、西川がまたも重苦しい空気を変えた。「結果を出すしかない。(スタメン復帰へ)それにつながればいい」。スタメンを外れてから4打席連続打点の勝負強さは、得点力に悩む打線に必要な要素。バットマンの輝きが低迷する王者に勇気を与えた。【前原淳】

◆広島大瀬良大地投手が7回を宮崎の本塁打による1点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。 5回表1死二塁では好フィールディングでピンチを脱出。ソトへの7球目が暴投となり、捕手会沢がはじいたボールの行方を見失ったが、自ら三塁側ファウルグラウンドでボールを拾い捕手へ送球。一気に生還を狙った二塁走者をタッチアウトにした。 勝ち負けはつかず「粘り強く投げることができた」と話した。

◆大歓声の中、広島会沢が打席に向かう。緒方監督はその背中を「ああ、打てるんだろうなという感じがしていた」と見守った。延長10回裏1死満塁。パットンの2ボールからの3球目をたたいた。サヨナラの打球が中堅桑原の頭を越えた。 会沢 心は熱く、冷静に。相手がアップアップなのは分かっていた。みんながつないでくれて、これだけのお客さんが応援してくれた。何とかかえそうと思って打席に入りました。 18試合目にして初めての連勝で、いずれも本領発揮の逆転勝ち。開幕から6カード連続勝ち越しなしと苦しんだが、選手会長のバットが打ち破った。 今永攻略へ打線を組み替えた。野間を2戦続けて外し、松山もベンチスタート。5番に長野、6番にはこの日1軍初昇格させた高橋大を抜てき。今永は仕留められなかったが、緒方監督は「こういうゲームを粘り強く、僅差のゲームを勝てたのは一番大きい」。苦しみ続けた王者が、反攻へのきっかけを確かにつかんだ。

◆DeNAがまさかの逆転負けを食らった。 1-1で迎えた延長10回。8回途中からマウンドに上がったパットンが、連続四球でピンチを広げると、1死満塁から会沢に決勝打を許した。「イニングまたぎは問題なかった」と気丈に振る舞ったが、チームは今季初の3連敗。勝率も5割となり、貯金はなくなった。今永の好投も報われなかった。ラミレス監督は「今永は素晴らしい投球だった。パットンは球数が少なかったし(10回は)クリーンアップに当たる」と責めることはなかった。

◆DeNAの今永昇太投手が19日の広島戦(マツダ)に先発する。  前回登板となった12日の広島戦(横浜)で9回1安打で完封勝利を飾っている。2週続けて同じ相手と投げることに「投げやすさはない。前回、いい投球をしているからといって、同じ手は通用しないと思っている。先週のことは切り捨てて、また新しく、一番打者の初球から全力でいきたい」と気持ちを切り替えて、広島打線に挑む。  ここまで本来の力を発揮できずにいる広島も、17日の巨人戦では同点の八回に2点を奪われたが、直後の九回に3得点で逆転した。リーグ3連覇中の勢いを取り戻したかのような勝ち方だっただけに、今永は「広島の終盤の底力は声援とともにタフなゲームになると思う」と真っ赤に染まるマツダスタジアムでの対戦に警戒した。

◆DeNAの筒香が4試合ぶりに出場した。13日の試合での右肘への死球の影響で欠場が続いていた。試合前のシートノックはベンチから見守ったが「もう腫れもない。試合に出て勝ちたい気持ちがあった」と4番として復帰したが、4打数無安打だった。

◆広島の西川が代打で勝負強さを発揮している。0-1の八回2死一、二塁で打席に送られると、砂田の外角のスライダーを巧みに中前へ運び「とにかく食らい付いていった」と胸を張った。  これで3試合連続で代打として起用されて、いずれも打点をマーク。緒方監督は「代打の集中力がすごい。いいところで仕事をしてくれる」と称賛した。

◆DeNAの今永は快投が報われなかった。「調子は悪くなかった」と振り返った通りに直球が走り、前回12日の登板で1安打完封した広島打線をまたも7回無得点にねじ伏せた。四回2死で鈴木に初安打を許すまで、前回から打者30人連続で安打を許さなかった。  16イニング連続無失点で1点リードを守って降板したが、救援陣が打たれて3勝目はならなかった。チームはサヨナラ負けで3連敗となり、エースらしく「ピンチを背負う場面が多く、攻撃のリズムをつくれなかった」と責任を背負った。

◆マツダスタジアム4連敗に終止符を打ったのは頼れる選手会長のバットだった。19日のDeNA戦の1-1で迎えた延長十回の1死満塁。広島・会沢翼捕手が中越えに大飛球を放つと、サヨナラを確信してゆっくりと一塁へ歩き出した。  「最後まであきらめないのがカープの野球。いつかチャンスで打席が回ってくると思って信じていました。たくさんの応援があった。何とかかえしたいという気持ちだった」  延長十回に先頭・バティスタ、鈴木が連続四球、代打・磯村がキッチリと送りバント成功。西川の申告敬遠ですべての塁が埋まって、会沢が打席へ。パットンの3球目の直球を振り抜くと、打球は中堅・桑原の頭上を越えて芝生の上で跳ねた。今季初めての連勝をサヨナラで飾った。  2試合連続の逆転勝利でカープらしさが戻ってきた。お立ち台に上がった会沢は「1試合もあきらめていない。必ず巻き返します」と約束した。

◆4番・筒香が4試合ぶりに戦列復帰も打線は宮崎のソロのみの1得点。延長十回にサヨナラ負けを喫し、今季初の3連敗で勝率5割に戻った。3敗目を喫したパットンは、十回無死一塁で、鈴木にフルカウントからの低めに決まった球をボールと判定され、冷静さを失った。「あそこの一つ(の判定)で試合が大きく変わってしまった」と救援右腕が不満を口にするなど、後味の悪さが残った。

◆マツダスタジアム4連敗に終止符を打ったのは頼れる選手会長のバットだった。1-1で迎えた延長十回1死満塁。広島・会沢が中越えに大飛球を放つと、サヨナラを確信してゆっくりと一塁へ歩き出した。  「最後まであきらめないのがカープの野球。いつかチャンスで打席が回ってくると思って信じていました。たくさんの応援があった。何とか(走者を)かえしたいという気持ちだった」  全員野球だ。延長十回に先頭・バティスタ、鈴木が連続四球、代打・磯村がキッチリと送りバント成功。西川の申告敬遠ですべての塁が埋まって、会沢が打席へ。  パットンの3球目の直球を振り抜くと、打球は中堅・桑原の頭上を越えて芝生の上で跳ねた。前走者の西川と熱い抱擁を交わすと、ナインからウオーターシャワーの洗礼だ。今季初めての連勝をサヨナラで飾った。  2試合連続の逆転勝利でカープらしさが戻ってきた。17日の巨人戦(熊本)では2-4の九回に3点を奪って、逆転勝ち。この日は前回12日に1安打の完封負けを喫した今永に7回5安打だったが、八回に代打・西川が同点打、そして延長戦で会沢が決めた。緒方監督は「良い集中力で粘ってくれている」と目を細めた。  選手会長としても多忙だ。この日までに本拠地の大型ビジョンの縁の塗り直しが完了したが、会沢がオープン戦時に「デーゲームの夕方時に打席に入ると、ビジョンが太陽の光が反射して球が見えにくい」というナインの意見を集約して球団と交渉したのがきっかけ。今後も選手会長としてチームを支える。  お立ち台に上がった会沢は「1試合もあきらめていない。必ず巻き返します」と約束した。開幕ダッシュに失敗して最下位に低迷するセ・リーグ王者だが、鯉のぼりの季節に向けて上昇する。 (柏村翔) 7回1失点の広島・大瀬良 「ピンチもたくさんあったけど、粘り強く投げることができたので良かった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1171 0.611
(↓0.036)
-
(-)
124103
(+2)
81
(+4)
22
(-)
6
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.980
(↓0.02)
2
(-)
巨人
1070 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12689
(+12)
71
(+4)
28
(+3)
5
(-)
0.281
(↑0.005)
3.870
(↓0.01)
2
(-)
中日
1070 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
12676
(+4)
54
(+2)
17
(+1)
13
(-)
0.282
(↑0.002)
3.140
(↑0.07)
4
(-)
DeNA
990 0.500
(↓0.029)
2
(-)
12573
(+1)
67
(+2)
20
(+1)
4
(-)
0.245
(↓0.002)
3.370
(↑0.09)
5
(-)
阪神
7111 0.389
(↓0.023)
4
(-)
12475
(+4)
104
(+12)
16
(+1)
7
(-)
0.240
(↑0.002)
4.580
(↓0.08)
6
(-)
広島
6120 0.333
(↑0.039)
5
(↑1)
12554
(+2)
93
(+1)
15
(-)
5
(-)
0.211
(↑0.001
4.130
(↑0.22)