オリックス(☆6対4★)日本ハム =リーグ戦5回戦(2019.04.17)・大阪ドーム=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:榊原 翼(1勝1敗0S)
(セーブ:増井 浩俊(0勝0敗4S))
敗戦投手:ロドリゲス(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】王 柏融(1号・7回表2ラン),大田 泰示(2号・9回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(5号・1回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは初回、吉田正のソロで先制する。続く2回裏に若月の適時打で加点すると、3回にはメネセスの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・榊原が6回1失点の好投でプロ初勝利。敗れた日本ハムは、打線が相手を上回る12安打を放つも、好機を生かしきれなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)は2試合連続本塁打中。 昨日の試合では4打数4安打で、安打もすべて長打(1本塁打、3二塁打)と好調だ。 3戦連発はプロ入り以来1度もないが、自身初の達成となるか。

◆オリックス吉田正尚外野手(25)が、3戦連続の本塁打を放った。 1回2死無走者で打席に入り、日本ハムの先発ロドリゲスから、センターバックスクリーン右へ打ち込んだ。自己初の3戦連発に、吉田正は「しっかりと打ちにいける球を初球から狙っていけたので、よいスイングで打つことができました。先制点を取ることができてよかったです」と話した。

◆オリックス主砲の吉田正尚外野手が、初の3戦連続本塁打を放った。 1回に日本ハム先発ロドリゲスから、バックスクリーン右へ打ち込む先制5号ソロ。2四球も選び勝利に貢献した。開幕から打撃不振に陥っていたが、14日の西武戦で2発、16日の日本ハム戦では先制2ラン含む4安打。そして、完全復活を印象づけるこの日の一撃。お立ち台では、18日の日本ハムの予告先発が元同僚の金子ということで「金子さんを打ちます」と宣言して観客席を沸かせた。

◆日本ハム栗山英樹監督が、ついに中軸の組み替えを断行した。 開幕から不動の4番だった中田を5番に下げて、近藤を今季初の4番に抜てき。打率チームトップの王柏融を、5番から3番に上げた。「毎日、一番勝ちやすい形を考えているだけ。打順は、あまり関係ない」。チームは4試合ぶりに借金生活に転落も、今季最多12安打と、不振気味だった打線の活性化にはつながった。

◆日本ハム大田が意地の一発だ。3点を追う9回1死、相手守護神の増井から左越え2号ソロを放った。 この日は5打数3安打で「負けたけど自分の打撃は出来た。2点差に持って行けたところは次の日につながる」。だが得点力が低い打線を「いろいろ思うところはあるけど...展開に応じた打撃ができていないとか」と反省もしていた。

◆日本ハム王柏融外野手(25)に、待望の来日初アーチが生まれた。オリックス5回戦(京セラドーム大阪)の7回1死三塁、右中間への2ランで、追撃ムードを高めた。5回にも左前適時打で、チーム15イニングぶりの得点を生み4安打と奮闘。チームは連敗で3カードぶりの負け越しとなったが、打線の活性化が期待できる「大王」の快音だった。ようやく、白い歯がこぼれた。王柏融に、来日1号が生まれた。3点を追う7回1死三塁。カウント1-1、オリックス吉田一の145キロ直球が、ど真ん中にきた。「力が入っていなくて、自分のスイングが出来た」。ヘルメットのツバを押し上げ、目を細めて打球を追った。右中間席に飛び込む2ラン。17試合、71打席目で生まれた待望の1発。追撃ムード高まる一撃に、ベンチも沸いた。 敗戦の中でも明るい材料だ。西川や石川亮らから、両手の裏を頭の上で付ける「ハートポーズ」で迎え入れられた。王柏融は「みんながやっていたので(ポーズを)返しただけ」と照れ笑い。台湾では歴代最高打率4割1分4厘を残し、地元メディアからは「大王」のほかに「ヒットマシン」の異名もつけられた。「(本塁打は)久々の感触で、より最高の気持ちだった」と余韻に浸った。 栗山監督は「疲れていたのが抜け始めたのかな。技術的なことは心配していない」とうなずいた。1回の右前打を皮切りに、全5打席で出塁。4点を追う5回2死一、二塁では、逆方向へ技ありの左前適時打。チーム15イニングぶりの得点を生み、勢い十分に節目の初アーチにつなげた。来日初の4打数4安打3打点。「すごくうれしいですけど、チームが勝っていないので。どんな形でもチームの勝利に貢献したい」と見据えた。 来日初の「3番」起用。「何番を打っても自分の打撃をするだけ」と平常心で臨み、結果を残した。記念の本塁打は空砲に終わり、チームは連敗で3カードぶりの負け越し。それでも、「大王」が架けた記念のアーチは、未来の空へと伸びている。【田中彩友美】

◆この白星は、父への贈り物だ。オリックス榊原翼投手(20)が、念願のプロ初勝利を挙げた。日本ハムを相手に、6回を1失点にまとめた。守護神増井が最後の打者を三振に打ち取ると、笑みがこぼれた。「本当にうれしかったです」。育成ドラフト出身者では、球団初の勝利投手となり、胸を張った。 ウイニングボールは、病床の父に贈る。榊原が小学4年生のとき、父和夫さんが脳梗塞で倒れた。以来約10年、父は入院したままだ。当時は、野球を始める前。父が倒れてから、プロ野球選手になることを意識したという。榊原が会えるのは年に1回。今年は元日に顔を見せた。「話はできないんですが、顔を見たら笑顔を見せてくれるんです」。テレビも見られないため、榊原の活躍は親戚を通じて伝えてもらっている。 16年に育成ドラフト2位で入団。1年目はプロのレベルの高さに面食らった。1年目の秋季キャンプでは、課題の四死球の多さを克服するため、小松2軍投手コーチとフォームを一から見直したこともある。苦闘しながら、昨年開幕直前に支配下選手登録。昨季は5試合に登板し、今季は開幕ローテを勝ち取った。 日本ハムに勝ち越し、チームは4位に浮上。西村監督も「よくやってくれた」とその投球をたたえた。榊原は「育成でもできることを見せたいし、2桁勝利もしたい。優勝したいし自分もそこに食い込みたい」。もっと活躍して、野球ファンだけでなく、父も元気づける。【高垣誠】   ◆榊原翼(さかきばら・つばさ)1998年(平10)8月25日生まれ、千葉県出身。浦和学院から16年育成ドラフト2位でオリックス入団。18年開幕前に支配下へ昇格し、シーズン終盤にはローテーション入りした。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。   ▽オリックス・若月(2回に適時打で榊原を援護)「今日こそ榊原に勝ち投手になってほしくて、必死で打ちました」

◆日本ハム堀瑞輝投手が同世代の力投に燃えた。5回、2番手でマウンドに上がり、1イニングを2者連続三振含む3者凡退。 「1軍に昇格した時に比べてスピードは出てなかった」と不満顔も、一方的になりそうだった試合を引き締めた。相手先発でプロ初勝利を挙げた榊原と同じ20歳。「同い年の投手が、どんどん出て来て、後れを取りたくない気持ちはある」と発奮した。

◆オリックス・吉田正尚外野手(25)が17日、日本ハム戦(京セラ)でプロ初3試合連続本塁打を記録した。  「しっかりと打ちにいける球を初球から狙っていけたので、いいスイングで打つことが出来ました。先取点を取ることが出来て良かったです」  一回2死から日本ハム先発・ロドリゲスが投じた初球、149キロのボールをフルスイング。バックスクリーン右に運ぶ今季5号ソロで、先取点をもたらした。  この一発で14日の西武戦(メットライフ)から3試合連続アーチ。11日のロッテ戦(ZOZO)で今季1号を放って以降、6試合で5本塁打と、開幕直後の不調を完全に脱し、ハイペースで量産している。

◆オリックス・若月健矢捕手(23)が17日、日本ハム戦(京セラ)で中前適時打を放った。  「きょうこそ榊原に勝ち投手になって欲しくて、必死に打ちました。追加点を取ることができてよかったです」  1-0の二回1死一、二塁で中前へタイムリー。バッテリーを組む先発の榊原を自らのバットで援護した。育成ドラフト出身の榊原は今季3試合目の登板。昨季は3試合に先発し、好投しながらも勝ち星に恵まれなかった。また、育成出身の投手が勝ち星を挙げれば、球団初の快挙となる。

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(27)が17日、オリックス5回戦(京セラドーム)に先発し、4回を7安打4失点で降板した。  一回2死から吉田正に先制の中越え5号ソロを浴びるなど、一回から四回まで1点ずつ4失点。無失点に抑えたイニングが一度もなかった。  今季は来日2年目。昨季は開幕投手に起用されたが、2試合連続KOで2軍生活を送った。昨季の3勝は8月下旬以降に挙げたもの。今季は一層の活躍を期待されているが、3度目の登板(すべて先発)で初勝利を挙げられなかった。

◆日本ハムの王柏融(わん・ぼーろん)外野手(25)が17日、オリックス5回戦(京セラ)で来日1号アーチを放った。  1-4の七回1死三塁で、オリックス2番手の吉田一が投じた直球を中越え2点本塁打。0-4の五回2死一、二塁で迎えた前の打席では、左前適時打を放った。  台湾プロ野球で打率4割台を2度をマークし、初の三冠王に輝いた"台湾の大王"。ついに本領を発揮した。

◆日本ハムは打撃不振に苦しむ中田の打順を今季初めて4番から5番に下げ、近藤を4番に据えたが、勝利はならなかった。4-6の九回1死一、三塁では中田が三振に倒れ、反撃の勢いはしぼんだ。  栗山監督は「毎日一番勝ちやすい形を考えている。勝てなかったのはおれが悪い。また頑張ります」と渋い顔で、足早に引きあげた。

◆吉田正がプロ初の3試合連続本塁打でチームの4位浮上に貢献した。一回2死でバックスクリーン右に今季5号ソロ。14日の西武戦(メットライフ)から3戦連発に「試合前にネットニュースで(3戦連発ならプロ初と)知って、ちょっと意識はしてました。打席に入ったら集中してましたけど」と笑った。ここ6試合で5本塁打と本領を発揮し始めた。

◆新加入の王柏融が、待望の来日1号を放った。台湾ラミゴから移籍した左の好打者は、3点ビハインドの七回1死三塁で右中間へ2ラン。開幕から71打席目の一発を「力が入っていなくて、自分のスイングができた」と振り返った。4打数4安打1四球で5打席すべて出塁。打率・297に上昇したが、「チームが勝てていない」と連敗に表情はさえなかった。

◆ゲームセットの瞬間、強ばっていた表情がようやく和らいだ。増井から受け取ったウイニングボールを、左手でギュッと握りしめた。オリックス・榊原が、6回を1失点でプロ初勝利。育成出身の投手が白星を挙げるのは、球団初の快挙だ。  「勝ったという実感はあります。(涙は)こらえました...嘘です。笑顔でずっといよう、と。本当にうれしいです!」  最大4だった借金を1とし、4位浮上へ導く快投に笑顔が弾けた。  2017年育成ドラフト2位で入団。昨季の開幕前に支配下登録され、3試合に先発して計17回を2失点も、プロ初星はつかめなかった。高卒3年目の今季。首脳陣から期待されていたが、ずっと右腕は悩んでいた。  ボールに昨年のような力強さがない-。「キレイに投げよう」という意識がマイナスに作用し、持ち味の躍動感が消えた。1軍キャンプスタートも苦しむ日々。そんなとき、支えになる言葉を学んだ。  「『そわか』って言葉を近藤(大亮投手)さんから教えてもらったんです。神様が一番味方をしてくれる言葉だって」  掃除・笑い・感謝の頭文字を取った言葉。周囲の人への感謝や笑顔を大事にする榊原にピッタリだった。キャンプ中、帽子のつばの裏にマジックで書き、苦しいときに見つめた。  感謝を伝えたい人がいる。小学4年のときに脳梗塞で倒れ、いまも入院中の父、和夫さん。言葉は交わせないが「テレビは入院中の父も見れるので、そのために日々がんばっています。ずっと入院していて、リハビリをずっとがんばっているので」。顔を合わせられるのも年末年始ぐらい。だからこそ、テレビ画面越しに元気な姿を届けたかった。記念球も一緒に。  「育成からでも出来るんだ、というところを見せたい。チームが優勝して、そこに入れるようにしたい」。まだ20歳。これから伸びていく。榊原翼。その羽を広げ、大きく高く飛ぶ。 (西垣戸理大) 今季4セーブ目を挙げたオリックス・増井 「(榊原を)前回勝たせてあげられなかった(セーブ失敗)ので、なんとか勝たせてあげたかった。『前回はダメでごめんね』って言って(記念球を)渡しました」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1051 0.667
(↑0.024)
-
(-)
12776
(+7)
55
(+4)
12
(+1)
7
(-)
0.250
(↑0.002)
3.210
(↓0.06)
2
(1↓)
ソフトバンク
962 0.600
(↓0.043)
1
(↓1)
12664
(-)
49
(+1)
21
(-)
13
(+1)
0.241
(↓0.008)
2.430
(↑0.07)
3
(-)
日本ハム
782 0.467
(↓0.033)
3
(↓1)
12651
(+4)
74
(+6)
8
(+2)
6
(-)
0.228
(↑0.007
4.120
(↓0.15)
4
(1↑)
ORIX
673 0.462
(↑0.045)
3
(-)
12756
(+6)
59
(+4)
13
(+1)
22
(+3)
0.227
(↑0.003
3.270
(↓0.05)
5
(1↓)
西武
790 0.438
(↓0.029)
3.5
(↓1)
12790
(+4)
76
(+7)
16
(-)
17
(-)
0.260
(↓0.002)
4.460
(↓0.21)
6
(-)
ロッテ
6100 0.375
(↑0.042)
4.5
(-)
12755
(+1)
79
(-)
23
(-)
12
(-)
0.220
(↑0.001)
4.400
(↑0.31)