ロッテ(☆6対0★)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2019.04.16)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:涌井 秀章(1勝1敗0S)
敗戦投手:東浜 巨(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(8号・3回裏満塁),角中 勝也(4号・6回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは2回裏、2死三塁の好機からバルガスが適時打を放ち、先制に成功する。続く3回には、レアードのグランドスラムが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・涌井が9回2安打無失点の快投で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆ロッテのケニス・バルガス内野手(28)が先制の適時打を放った。2回2死三塁、ソフトバンク先発東浜の外角への変化球を逆らわずに左中間に打ち返した。 「打ったのはチェンジアップかな。今日は初めて早出で200スイングくらいしたんだ。その成果が早速出たね。コーチのおかげだよ。次もガンバルガス!」。ベンチに戻ると4日以来の打点に跳びはねて喜んだ。

◆中央競馬の藤田菜七子騎手(21)が「宝仙堂の凄十パワーナイター」として開催されたロッテ-ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)で始球式を行った。 17年から3年連続の登板。今年も左胸に「775」と入った特製ユニホームで臨んだ。過去2年はボールがバウンドしてミットに到達したが、今年は山なりの軌道を描いたノーバウンド投球を披露した。 藤田騎手は「やっと届いてうれしい。競馬とはまた別の緊張感がありました。今年こそは、という思いがあったので本当によかったです」と満足そうな笑みを浮かべた。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が8号満塁本塁打を放った。3回2死満塁、2ボールからソフトバンク先発東浜の変化球をバックスクリーン左へ運んだ。 「打ったのはスライダー。しっかりといいスイングができたよ。幕張スシ! サイGO! (さぁ行こう、最高)」と3年ぶりのグランドスラムを喜んだ。これで本拠地ZOZOマリンでは6戦で5発目。幕張のスシボーイのバットが頼もしい。

◆1軍に昇格したソフトバンク長谷川勇也外野手が5番左翼でさっそくスタメン出場した。 3打数無安打も、2回の第1打席では強い当たりの遊直だった。「ファームでやってきた、イメージ通りの打撃ができた。ボールが自分のスイングに入って来る感じがあった」と、手応えはあった。 2軍では16試合で打率3割2分6厘、2本塁打、7打点と結果も残してきた。この日は左翼守備で風に流される打球を走りながら好捕するなど、右足首の状態も良好。柳田、グラシアル、福田らの不在を打撃職人がカバーしていく。

◆決意のエースが今季チーム初の完封で初勝利を挙げた。ロッテ涌井秀章投手(32)が16日、今季3度目の先発で10年7月16日以来の無四球完封勝利を収めた。2日の西武戦では5回途中5失点、9日オリックス戦では5回4失点と満足のいく結果が残せていなかった。故障や不調で開幕から先発ローテーションを守り続けるのは涌井のみ。今季から背番号を18に変更したエースが輝きを取り戻す。涌井は大声援に背中を押されて9回のマウンドへ向かった。3回途中からパーフェクト投球を続け、最後はソフトバンク牧原を遊ゴロに打ちとった。「9回上がった時にすごい大声援で送り出してくれたので、これはいけると思った。今は最高の気分です」と今季初勝利をかみしめた。 低めの内、外角に決まる直球がさえ、ソフトバンク打線のバットに空を切らせた。「最初の西武戦の時にコースを狙って、カウント不利が結構あった。前回の試合から、どうせランナー出すならフォアボールよりヒットの方がいいという昔に戻ってできた」とストライクゾーンで勝負。9回114球を投げ、2安打無四球完封に「自分1人で(投げきって)勝てたのが、また練習に前向きになるいい勝ちだったかなと思います。火曜にピッチャーを使うと後々中継ぎもきつくなると思う。久しぶりに仕事ができたかな」と充実感を漂わせた。 過去2年は負け越しが続き「エースが背負う番号。もっとそういう存在になれたら」と今季から背番号を18に変更し自身を奮い立たせた。それでも開幕から2連敗し「別に。何もないよ。俺沢尻エリカでいくから。別に」と冗談をはさみ、平常心を保った。念願の初勝利にも「ボチボチ。まだまだこれからだと思うので」と浮かれる様子はない。最多勝3度の頼もしいエース涌井が帰ってきた。【久永壮真】

◆ソフトバンクが得意の空中戦で敗れ、最下位ロッテに痛い1敗を喫した。 先発東浜巨投手(28)が誤算だった。3回2死満塁で、5番レアードに対し、カットボールが甘く入った。バックスクリーン左へライナーで運ばれ、満塁アーチを浴びた。満塁弾は3年ぶり通算3本目。それよりも連続四球で満塁のピンチを招いたことを猛省した。「一番やってはいけないことをした。あの回だけ慎重になってしまった」と悔やんだ。 6回には角中にも今季新設されたホームランラグーンに4号ソロを許した。東浜は「本塁打には変わりがない」と言い訳はしなかったが、球場全体が狭くなり打者有利となったZOZOマリンの洗礼を浴びた。 この試合前まで両チームはリーグトップの21本塁打で並んでいた。内訳を見れば、嫌なデータが潜んでいた。今季ソフトバンク投手陣の被本塁打はこの日を含め14本、そのうち9本がロッテ戦だ。工藤監督は6回6失点の東浜について「低めを意識し過ぎたのかな。四球はもったいないところもあるが、勝負に行ってのことだから。またいいコンディションをつくってもらって。次に期待したい」と変わらぬ信頼を見せた。 開幕からパ5球団との対戦が一巡した15日。投手陣が夜に集まり、焼き肉を食べて英気を養った。昨年限りで摂津や五十嵐らベテランが去り、今季は1軍に新人が3選手加わるなど若い投手陣でここまで首位争いを演じている。打線がロッテ涌井に2安打に抑え込まれ今季初の完封負けを食らったが、「切り替えて行きましょう」という工藤監督の表情は、すでに次戦に向かっていた。【石橋隆雄】

◆ソフトバンク敗戦の中の光明はドラフト6位泉圭輔投手の好投だった。 初の1軍昇格即のプロ初登板は8回に巡ってきた。先頭加藤を3球三振に仕留め、続く3番中村奨もあっさり3球三振。4番角中の初球にこの日最速となる149キロをマーク。3球で左邪飛に打ち取った。「むちゃくちゃ緊張した。何とか1軍に残っていきたいので、結果を残せてよかった」。2軍では4試合に登板し、1勝を挙げ防御率は0・00。左膝痛のため抹消となったミランダに代わってチームに加わった新人右腕の快投が唯一の収穫となった。

◆ロッテ涌井秀章投手が昨年4月26日楽天戦(楽天生命パーク)以来、通算12度目の完封勝利。無四死球完投は16年6月17日巨人戦(東京ドーム)以来13度目。 無四死球で完封したのは西武時代の10年7月16日ロッテ戦(千葉マリン)以来、9年ぶり4度目となった。涌井がソフトバンクを完封したのは、これも西武時代の10年5月7日以来2度目。

◆JRAの人気女性騎手・藤田菜七子(21)=美浦・根本康広厩舎=が16日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで「宝仙堂の凄十パワーナイター」として開催されたプロ野球公式戦、千葉ロッテマリーンズー福岡ソフトバンクホークス4回戦にて、始球式を務めた。  藤田騎手がプロ野球公式戦で始球式に登板したのは、昨年4月17日に今回と同じZOZOマリンで行われたロッテ-オリックス戦に次いで3年連続3回目。前回に続いて、左胸に「775」が入った"勝負服"を着用して登場した。  過去2度はいずれも本塁手前で投球がバウンドしてしまい「今年こそはノーバン投球」と雪辱に燃えていた藤田騎手は、ノーワインドアップから山なりのボールを投じ、バウンドすることなく捕手のミットに収まる見事な"ノーバン投球"。「やっと届いた。毎年やらせてもらって、今年こそはという思いがすごく強かったので、本当によかった」と満面のナナコスマイルをみせると、球場は大きくわき上がった。

◆ロッテの新外国人で、球界最重量の体重133キロを誇るケニス・バルガス内野手(28)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「7番・DH」で出場。二回に左中間へ先制の適時打を放ち、9試合ぶりの打点を記録した。  「今日は初めて早出で200スイングくらいしたんだ。その成果が早速出たね。コーチのおかげだよ。次もガンバルガス!」  0-0の二回、2死三塁、3ボール1ストライクからの5球目、ソフトバンク先発・東浜の甘く入ったシンカーを左中間へ運んだ。  開幕から5チームとひと回りを戦い終えて、打率・214(42打数9安打)3打点、本塁打はわずか1本に終わった。  「シーズンは長いというけれど、いつまでも待ってはくれないからね」とこの日は来日後初めて、早出特打を志願。すると、試合ではいきなり結果を残した。陽気な助っ人砲はダッグアウトに戻ると、喜びを爆発させた。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「5番・三塁」で出場。三回に早くも今季8号、日本ハム時代の2016年8月27日の西武戦以来、3年ぶりの満塁本塁打を放った。  「しっかりと、いいスイングができたよ。幕張スシ!サイGO!(さぁ行こう、最高)」  1-0の三回2死満塁、2ボールからの3球目をバックスクリーン左へと弾丸ライナーで運んだ。  これで本拠地・ZOZOマリンスタジアムでは、なんと6試合で5本塁打10打点。新天地でもすっかりおなじみとなった"すしポーズ"を披露した。

◆ロッテの角中勝也外野手(31)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に「4番・左翼」で出場。六回に左翼席に新設された「ホームランラグーン」に飛び込む4号ソロを放った。  「打ったのはストレート。風とラグーンのおかげ。どちらかが欠けていたら、入ってなかったと思う。ノックを受けた時、あの高さの打球が伸びていたので。でもまさか入るとは思わなかったですけどね」  5-0の六回先頭、1ボールからソフトバンク先発・東浜の2球目の直球を技ありの一振りで、逆方向の左翼席へと運んだ。

◆ロッテは16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)に6-0で勝利。連敗を「4」で止めた。  これでソフトバンク戦は、2勝1敗で勝ち越した5-7日の敵地での3連戦に続いて、4試合で3勝。昨季9勝15敗(1分け)と大きく負け越した相手に、大健闘をみせている。  涌井が今季3度目の先発で、9回2安打完封。初勝利を挙げたチームの大黒柱に、井口監督は「しっかり投げてくれたので、こういういい展開になった。コントロールもそうですけど、真っすぐのキレが非常によかった」と賛辞を送った。

◆ロッテの涌井秀章投手(32)が16日、ソフトバンク4回戦(ZOZOマリン)で先発し、9回2安打無四球7奪三振。今季チーム初となる完投、完封勝利を挙げた。  「初回から真っすぐで押せた。風も投げやすかったので、それをうまく使いながら投げることができた」  完封は昨年4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、無四球での完封は西武時代の2010年7月16日のロッテ戦以来、移籍後は初となる投球をみせた。  「ストレートを低めに投げられたことが好投の要因だと思う」  前回9日のオリックス戦(ZOZOマリン)では5回で7つの三振を奪ったが、6安打4失点で降板した。今季から背番号を「18」に変更した右腕が、今季3度目の先発登板で初白星を手にした。

◆この日1軍に昇格したソフトバンクのルーキー泉が、0-6の八回にプロ初登板。2者連続で3球三振を奪うなど、三者凡退に抑えてデビュー戦を飾り「緊張したけど、自分のボールが投げられた」と充実の表情だった。  石川県出身で、金沢星稜大からドラフト6位で入団。187センチの長身から投げ下ろすボールは角度十分だ。先頭の加藤からは低めのツーシームで三振を奪い「自分の調子の目安にしてるボールなので良かった」とうなずく。「今より上のピッチングを今後も続けられるようにしたい」と生き残りを誓った。

◆先発の東浜が6回6失点で今季初黒星。レアードの満塁本塁打を含む2被弾などで崩れ「きょうの負けは100%僕の責任」と声を落とした。先発の柱として期待されながら、3試合で計10四球を与え、今回の6回が最長と十分な役割を果たせていない。それでも「前回よりはよくなってはいると思う」と顔を上げ、次を見据えた。

◆JRAの女性騎手、藤田菜七子(21)=美浦・根本厩舎=が16日、ZOZOマリンスタジアムで「宝仙堂の凄十パワーナイター」として行われたロッテ-ソフトバンクで、始球式を務めた。  藤田はロッテの始球式に3年連続3度目の"登板"。昨年4月17日のオリックス戦と同じく、左胸に「775(ななこ)」が入った勝負服で登場した。  過去2度の投球はノーバウンドを達成できなかったが、今回はノーワインドアップから山なりのボールを投じ、自身の目標を達成。「やっと届いた。毎年やらせてもらって、今年こそはという思いがすごく強かったので、本当によかった」と満面の笑みを浮かべた。

◆レアードが三回、バックスクリーン左へ12球団トップの8号。日本ハム時代の2016年8月27日の西武戦以来、3季ぶりの満塁本塁打で涌井を援護した。「すごく気分がいい。涌井が頑張っていたので助けになってうれしい」。本拠地では6戦5発で10打点。「いい球場だし、自分に合っている」と頼もしかった。

◆これがエースの投球だ。ロッテ・涌井秀章投手(32)が9回を2安打に抑え、昨年4月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、無四球では西武時代の2010年7月16日のロッテ戦(千葉マリン)以来となる完封勝利を飾った。  「九回にすごい大声援で送り出してくれたので、これはいけるなと。今は最高の気分です」  四回以降は1人の走者も出さない圧巻の内容。試合前まで12球団ワーストのチーム防御率5・06と苦しんでいた投手陣を救う今季初白星に、会心の笑みを浮かべた。  フリーエージェント(FA)で加入し6年目。「低めに押さえつけるように投げれば(ボールが)浮く。向こうも差し込まれていた」と本拠地特有の強風を考慮し、味方につけた。  プロ15年目。グラウンド内外でチームを引っ張る。調子が上がらない若手に積極的に声を掛け、石垣島での春季キャンプ中には外国人選手を連れてイタリア料理店で歓迎会も開いた。  日本ハムから加入1年目のレアードは恩返しとばかりに、三回に満塁弾で援護。涌井は「これからも頼りになります」とお立ち台でねぎらった。  昨季まで「16」だった背番号を今季は尊敬する先輩・松坂(中日)と同じ「18」に変更した。開幕投手は石川に譲ったが、大黒柱としてチームの連敗を4で止めた。  昨季は7勝にとどまったが「久しぶりに仕事ができたかな」と涌井。頼もしいエースとともにロッテの逆襲が始まる。 (浜浦日向)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
952 0.643
(↓0.049)
-
(-)
12764
(-)
48
(+6)
21
(-)
12
(-)
0.249
(-)
2.500
(-)
1
(1↑)
楽天
951 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
12869
(+5)
51
(+4)
11
(+1)
7
(+1)
0.248
(-)
3.150
(-)
3
(-)
日本ハム
772 0.500
(↓0.038)
2
(-)
12747
(-)
68
(+9)
6
(-)
6
(+1)
0.221
(-)
3.970
(-)
4
(-)
西武
780 0.467
(↓0.033)
2.5
(-)
12886
(+4)
69
(+5)
16
(+2)
17
(+2)
0.262
(-)
4.250
(-)
5
(-)
ORIX
573 0.417
(↑0.053)
3
(↑1)
12850
(+9)
55
(-)
12
(+3)
19
(-)
0.224
(-)
3.220
(-)
6
(-)
ロッテ
5100 0.333
(↑0.047)
4.5
(↑1)
12854
(+6)
79
(-)
23
(+2)
12
(-)
0.219
(-)
4.710
(-)