中日(☆7対1★)DeNA =リーグ戦4回戦(2019.04.16)・ナゴヤドーム=
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DeNA
0000001001610
中日
00411001X71301
勝利投手:大野 雄大(1勝1敗0S)
敗戦投手:上茶谷 大河(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】平田 良介(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は3回裏、平田のソロなどで4点を先制する。その後は、5回に加藤の適時打が飛び出すと、8回には京田が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・大野雄が7回途中1失点の好投で自身2年ぶりの白星。敗れたDeNAは、先発・上茶谷が試合をつくれず、打線も援護できなかった。

◆DeNA筒香嘉智外野手(27)が、2戦連続でスタメンを外れることになった。13日の広島戦(横浜)で床田から右肘に死球を受けた。 打撲とみられ、骨には異常はないという。ラミレス監督は中日戦の試合前に「まだ腫れがある。試合では使わない。(代打でも)出ないと思う」と説明した。

◆DeNA先発の上茶谷大河投手が、プロ入り後ワーストの5失点を喫した。 0-0の3回につかまった。中日の先頭平田に左翼席への先制弾を許した。2死としてからも、2連続適時打を打たれ粘れず、精彩を欠いた。この回だけで4失点。プロ最短の4回でマウンドを降り、プロ初勝利はまたしてもお預け。三塁側ベンチから悔しそうに戦況を見つめるしかなかった。 デビュー戦の2日ヤクルト戦(神宮)では7回1失点。2度目の先発となった9日の阪神戦(甲子園)では6回3失点。いずれも勝敗つかずの中で、先発としての役割は果たした。大卒ルーキーながら、堂々とローテの一角を担ってきたが、この日はいつもの上茶谷ではなかった。宝刀カットボールは甘く入り、制球力の高さが売りの男が珍しく、暴投も記録した。 3月7日のオープン戦では「4回完全」に抑えた中日が相手だった。上茶谷は15日の投手練習後に「あの時とは違うと思う。全く違うチームと思ってやるしかない。全員を警戒している」と話していた。同期入団のドラフト3位大貫が先にプロ初勝利を挙げ、浜口、今永と先輩たちが完封勝利をマークする先発陣。「すごく刺激にはなります。とにかくストライク先行で自分の投球をしたい」と意気込みを口にしていたが、試合中に修正できなかった。 打線も序盤は沈黙した。中日大野雄の前に5回まで1安打と打ちあぐねた。13日広島戦で右肘に死球を受けた筒香が、2戦連続でスタメンを外れた。代役の4番にはロペスが入り、打線全体で主砲不在の状況をカバーしようと模索したが、早々に主導権を渡す展開の中でルーキーを援護できなかった。【栗田尚樹】

◆DeNAドラフト1位の上茶谷大河投手が、三度目の正直を果たせなかった。プロ最多の5失点を喫し、自己最短の4回で降板。 初勝利は4度目の登板以降に持ち越しとなった。「制球が安定せず、修正することができなかった」と反省点を口にしたが、ラミレス監督は「ボールからストライクに入れるところが、ストライクからストライクだった。逆にコントロールが良すぎた」とフォローした。

◆中日大野雄大投手(30)が復活星を挙げた。今季3度目の先発で7回途中まで1失点。17年9月20日のヤクルト戦以来、573日ぶりの白星は通算50勝目の節目でもあった。「うれしい。昨年は働けなかったので、今年はめちゃくちゃ働く気でいます」。久しぶりのお立ち台で満開の笑顔を見せた。 フォームのバランスが悪かったが、球威で勝負できた。2回1死一、二塁では伊藤光と大和を直球で空振り三振。6回のピンチも最後は中井の膝元に145キロを食い込ませて見逃し三振。「プロ入り後、一番いいかも」と復活のバロメーターになった直球が生きた。 0勝に終わった昨年は荒れた時期もあった。「まともな状態でマウンドに上がっていなかった。投球以外のことを考えていた。いいパフォーマンスができるわけがない」と振り返る。好きな酒を断ち、今年はラーメン店に行くことすら控えている。昨秋の与田監督就任以来、対話を重ね「1年間ローテで勝ってくれ」とエース格の期待を受けた。「監督にそう明確に言ってもらい、応えたい気持ちが投球につながっている」と意気に感じた。 毎年、1勝目のウイニングボールは夫人に渡している。「去年はあげられなかった。家族の支えがあったからこそです」と白球を握り締めた。再び貯金1。与田監督は大野雄の投球を称賛したあと、ニヤリと「運がよかったんでしょう」と厳しく締めた。監督との約束通りにフル回転すれば、まだまだ貯金は増えていく。【柏原誠】

◆中日平田良介が4試合ぶりの出場で今季1号ソロを放った。 3回の先頭で左翼にスライダーをすくい上げた。この先制アーチで打線が活発になった。右手を負傷して14日までの甲子園3連戦を欠場。「調子自体は悪くない。今年の大野は直球も走っていて、いい投球をしていた。何とか先制点を取れたのはよかったです」と明るい表情だった。

◆中日が「足攻」でDeNA上茶谷を崩した。 3回に平田良介外野手の1号ソロで先制。そこから打線が動きだした。京田陽太内野手が右前打で出塁。続く3番大島洋平外野手のヒットエンドラン(一ゴロ)で二塁に進んだ京田は、新人右腕のモーションを完全に盗んで、三盗に成功。福田の犠飛で生還した。 京田の出塁以降、上茶谷は完全にペースを乱した。福田の犠飛はライン寄りの深め。右翼ソトは半身になりながら捕球した。 それを見た一塁走者のダヤン・ビシエド内野手が二塁にタッチアップしていた。動揺したように上茶谷は次の高橋周平内野手への初球に暴投。高橋は右中間二塁打、阿部寿樹内野手が右前打と連続適時打でたたみかけ、この回一挙4得点した。 「機動力をうまく使って、選手が動いてくれた。相手はけん制球で警戒もしていたし、次の塁、次の塁としっかり集中してやってくれた。ビシエドの走塁も大きいですね」。与田剛監督(53)はチームの走塁意識の高さに満足そうだった。 この日は先発野手のうち7人が打点を挙げた。阿部はプロ初の3安打。打撃が課題だった加藤匠馬捕手も3試合連続マルチ安打で、打率が3割を超えた。加藤は「チームのためにできることを考えているだけです。打てる打者じゃない。たまたまです」と謙そん。今季は抜てきした選手が次々と起用に応える流れがある。指揮官は「選手たちが、どんどん活躍してくれたらいいです」と笑みを浮かべた。

◆プロ初勝利をかけて16日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発したDeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手=東洋大=だったが、自己最短4回、9安打5失点で降板。プロ初勝利はまたしてもお預けとなった。  「調子自体は悪くありませんでしたが、全体的によくなかったです。中でも制球が安定せず、試合の中で修正することができませんでした。早いイニングでの降板になり、負担をかけてしまう中継ぎの方や、チームに申し訳ないです」。この日は制球に苦しみ、持ち味のコントロールを発揮することができなかった。

◆右手首を痛めて12日からの阪神3連戦を欠場した中日の平田が、4試合ぶりに復帰して三回は1号ソロ本塁打を放った。この回4点を奪う足掛かりをつくり「うまく打てて良かった」と喜んだ。  オフシーズンから「ためた力を使い切れていない部分がある。体の力を100パーセント伝える」ことを意識してバットを振った。この日のホームランは「ちゃんと伝えることができた。理想の形」という。低めのスライダーをすくったようなスイングで左翼席へ運べたのも「力を伝えられたからこそ」と話した。  オフから鍛えてきた股関節周辺の筋肉でしっかり踏ん張れたことも要因だった。開幕までの鍛錬の成果が如実に今季初アーチに結実した。

◆大野雄が七回途中1失点。2017年9月20日のヤクルト戦以来573日ぶりの勝ち星で、通算50勝目を挙げた。「この1勝で終わるつもりはない。去年働けなかった分、今年はめちゃくちゃ働く気でいる」。五回までに6点の援護を受け、再三のピンチも最速150キロの直球と変化球で緩急をつけて最少失点にまとめた。チームは再び貯金1。「どんどん増やしていきたい」と笑みを浮かべた。

◆13日の広島戦で右肘に死球を受けた筒香は2戦連続で欠場。練習では明るい表情をみせていたが、打撃やスローイングを回避し、ノックなどを捕球するだけだった。ラミレス監督は、17日の出場についても「様子を見てからになる。明日、動きをチェックしてトレーナーに判断してもらう」と慎重な姿勢だった。

◆プロ初勝利を目指して3度目の先発となったD1位・上茶谷(東洋大)は自己最短の4回で降板。9安打5失点で初黒星を喫した。制球の精度を欠き「ストレートは走っていないし、変化球も駄目。いいものは何もなく、全然駄目でした」と肩を落とした。3月7日のオープン戦で4回を完全に抑えた相手に、公式戦でやり返されてしまった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
1150 0.688
(↑0.021)
-
(-)
12794
(+9)
62
(+5)
20
(+2)
5
(-)
0.254
(-)
3.600
(-)
2
(1↑)
巨人
960 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
12873
(+8)
62
(+2)
24
(+2)
5
(-)
0.281
(-)
3.780
(-)
3
(1↓)
DeNA
970 0.563
(↓0.037)
2
(↓1)
12771
(+1)
62
(+7)
19
(-)
4
(-)
0.249
(-)
3.460
(-)
4
(-)
中日
870 0.533
(↑0.033)
2.5
(-)
12869
(+7)
51
(+1)
16
(+1)
13
(+2)
0.281
(-)
3.360
(-)
5
(-)
阪神
6100 0.375
(↓0.025)
5
(↓1)
12756
(+5)
85
(+9)
9
(+1)
5
(-)
0.231
(-)
4.910
(-)
6
(-)
広島
4120 0.250
(↓0.017)
7
(↓1)
12747
(+2)
88
(+8)
14
(+1)
5
(-)
0.207
(-)
4.370
(-)