◆中日が連敗を止めた。中日は4回表、アルモンテに2試合連続本塁打となる2ランが飛び出し、先制に成功する。続く5回には、堂上がソロを放ちリードを広げた。投げては、先発・柳が8回1失点の快投で今季初勝利。敗れたヤクルトは、打線が4安打1得点と沈黙した。

◆中日ソイロ・アルモンテ外野手（29）が2戦連発の先制2ランを放った。 4回2死一塁で、ヤクルト高梨の直球を流し打ち、左翼席に運んだ。「ミートを心がけていたが、来た球に対応して、うまく持っていけた」。開幕から打撃不振に陥ったが、6日に今季初安打となる1号を放ち、トンネルから脱出。3戦ぶりのスタメン復帰で、2号アーチが飛び出し、完全復活を予感させた。

◆ヤクルトのマスコットつば九郎と、中日のマスコット・ドアラの25周年を祝う"すぺしゃるいべんと"が開催された。球界を代表する人気マスコットのイベントに、多くの注目が集まった。 5回終了時には、両チームのファンから「ハッピーバースデー」の歌がグラウンドに登場した両者（1匹と1羽）に贈られた。ドアラは何度も深くお辞儀をして感謝。つば九郎は、新元号の「れいわ」と書いたスケッチブックを掲げて笑いを誘った。

◆中日堂上直倫内野手（30）が2年ぶりに本塁打を放った。2点リードの5回に、ヤクルト高梨の直球をとらえ、センターバックスクリーン下まで飛ばした。 「先頭打者だったので、とにかく塁に出ようと思って、食らいついていきました」。リードを広げる貴重な1発となった。本塁打は17年6月16日の西武戦以来だ。

◆ヤクルト先発の高梨裕稔投手（27）は、6回を被安打6の3失点、8奪三振で降板した。 3回までは無安打に抑えていたが、4回に中日アルモンテに2ランを浴びると、5回にも堂上にソロを許した。 今季、チーム初勝利を挙げた3月31日阪神戦（京セラドーム大阪）と同じく松本直樹捕手とバッテリーを組み、直球を軸として無難に立ち上がったが、中盤に失点が続いた。「ボール自体はよかったですが、ツーアウトからの死球、本塁打がもったいなかった。先制点もそうですが、そういったところをなくしていければと思います」と話した。

◆ヤクルト雄平外野手が追撃の2号ソロを放った。 0－3で迎えた7回2死、中日先発柳の真ん中に入ってきた初球を完璧にとらえて右翼席へ運んだ。 6回まで1安打に抑えられていた柳から1点を奪い「ここから一気に追い上げていきたいです」と話した。

◆中日柳裕也投手が8回3安打1失点の好投で、今季初勝利を挙げた。 伸びのある直球に、カーブを効果的に使い、ヤクルト打線を封じた。「直球は腕を振って、押し込めた。それがよかった。（明大出身で）神宮（の勝利）は格別な思いがある」。試合後には左翼でガッツポーズし、ファンと喜びを分かち合った。与田監督も「素晴らしかったね。そのひと言に尽きるぐらいだ」と絶賛した。

◆ヤクルトの雄平の意地の1発も、空砲に終わった。0－3で迎えた7回2死、燕打線が苦戦していた中日柳の曲がりの少ないスライダーを完璧に捉えて右翼席へ2号ソロ。 6回まで1安打に抑えられていた打線を活気付けたが、後が続かず「もっと（相手に）圧力をかけたかった。悔しい」。小川監督は「1発で終わってしまった。相手が良かったと言うしかない」と話した。

◆中日が2本のアーチで連敗を止めた。4回だ。5番ソイロ・アルモンテ外野手が外角ストレートを流し打った。左翼最前列に先制の2号2ラン。「ミートを心がけていたが、来た球に反応して、うまく持っていけた。打てたことは、とてもうれしいよ」。6日は延長12回引き分け目前でサヨナラ負け。試合の主導権を握る大きな1発になった。 アルモンテは開幕から14打数ノーヒットと不振に苦しんだ。スタメンから外れたが、黙々とバットを振った。「自分のやることをやるだけ。常に準備して、チャンスをもらった時に結果を残すだけ」。ヤンキース時代に同僚だったイチロー氏の影響があった。「いい時も悪い時も同じルーティンだった。いい時も悪い時も同じ気持ちだった。だから違う国でも成功したんだろう」。自らも異国でプレーする。平常心を貫き、6日には今季初安打となる1号を放った。4戦ぶりの先発復帰で結果を残した。 5回には7番堂上直倫内野手が続いた。センターバックスクリーンに1号ソロ。17年6月16日西武戦以来の本塁打。「とにかくアピールしたいと思っていた。シーズンに入っても、競争している感じ。負けたくないのは誰にでもある」。先発起用は3戦ぶり。二塁のレギュラー争いが力を与える。 与田監督は2人の活躍に満足げだった。「常に状態を見ながら、起用している。選手ががんばってくれている」。打線の入れ替えが的中し、同一カード3連敗を阻止。チーム内競争が活気をもたらした。【田口真一郎】

◆ヤクルト・雄平外野手（３４）が７日、中日３回戦（神宮）で０－３の七回２死から追撃の２号ソロを放った。柳の初球、真ん中低めのチェンジアップを捉え、ヤクルトファンが待つ右翼席に運んだ。 　２試合ぶりの一発に雄平は「ここから一気に追い上げていきたいです」とコメントした。

◆中日の堂上が２年ぶりに本塁打を放った。五回、追い込まれてから粘って高梨の外角直球を中越えに放ち「先頭打者だったので、とにかく塁に出ようと思ってくらいついていった」と振り返った。 　今季は開幕から６戦連続で先発出場した後、２試合は控えに回った。３試合ぶりに先発で出場し、内野の定位置争いで価値ある一打を放った。

◆３年目右腕の柳が８回１失点で今季初勝利。チームの連敗を２で止め「直球も変化球も腕を振って押し込め、チームを勝たすんだと思って投げた」と胸を張った。明大時代に東京六大学リーグで２３勝を挙げた神宮での勝利は、プロ入り後初。「神宮で今年初めて勝てたので、良いスタートが切れた」。この１勝を飛躍のきっかけにする。 四回に２戦連続本塁打となる先制２ランを放った中日・アルモンテ 「ミートを心掛けていた。来た球に対応し、うまく持っていけた」

◆日本ハムからトレードで加入した高梨が本拠地初登板。６回３失点と粘ったが、初黒星（１勝）を喫した。右腕は「ボール自体はよかったのですが、（四回の）２死からの死球、本塁打がもったいなかった」と反省。再調整のため、８日に出場選手登録を抹消される見込みとなった。 チーム打率がリーグ最下位の・２０３に下がったことにヤクルト・小川監督 「打率にはこだわっていないが、勝負の中でいかに点をとれるか」