広島(★0対9☆)阪神 =リーグ戦3回戦(2019.04.07)・マツダスタジアム=
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阪神
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広島
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勝利投手:西 勇輝(1勝1敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(0勝1敗0S)
  DAZN
◆阪神が完勝。阪神は3回表、糸原の適時打で1点を先制する。その後は4回に梅野の適時打、5回には大山と福留に連続適時打が飛び出すなど、小刻みに加点してリードを広げた。投げては、先発・西が9回無失点の快投で移籍後初勝利。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。

◆阪神大山悠輔内野手(24)は開幕から全試合4番を務め打率1割7分2厘。 5安打はすべて単打で、まだ長打がない。6日にオリックスの4番メネセスが1発を放ち、12球団で阪神の4番だけが長打0。今日は長打が出るか。

◆阪神が糸原健斗内野手のタイムリーで先制した。3回、先頭梅野の中前打からつくった2死二塁のチャンスで、糸原が九里のフォークをとらえて左前打。 「梅野さんと西さんがいい形でチャンスを作ってくれたので、なんとかホームにかえしたいという気持ちで打席に入りました。先取点がほしい場面で打つことができて良かったです」。二塁走者の梅野は本塁へ激走した。 続く4回2死一、二塁のチャンスでは、梅野が中前適時打。貴重な追加点に両手でガッツポーズを作り笑顔を見せた。「なんとか自分で決めたいという思いで振り切った結果、いいところに落ちてくれました」。梅野は2日の巨人戦(東京ドーム)の試合中に負傷し、左足薬指の骨折を押して出場中。前日6日広島戦での3打数3安打の活躍に続き、この日も4回までに2打数2安打1打点。気合あふれるプレーを見せている。

◆阪神の4番大山悠輔内野手(24)が追加点のタイムリーを放った。5回2死二塁で左翼越えに適時二塁打。 「打線のいい流れに乗って、積極的にスイングしていこうと思っていました。バットの先でしたが、積極的に振りに行った結果がヒットにつながったと思います」。今季35打席目にして初の長打となった。 続く5番福留も右翼へ4点目のタイムリー。「西も頑張って投げてくれているので、1点でも多く追加点をと思っていました。いいタイムリーになってくれました」。7回には2死二、三塁から7番中谷が左翼へ2点タイムリーを放ち6点目。阪神にとっては今季初めての1試合4得点以上、初の2ケタ安打となった。

◆広島が阪神戦で今季初の完封負けを食らい、10年以来9年ぶりに開幕から3カード連続負け越しとなった。 西の変幻自在の投球に翻弄(ほんろう)され、わずか6安打。投手陣は今季最多9失点、最多被安打13と打ち込まれ、単独最下位に逆戻りした。 緒方孝市監督(50)は今季ホームゲームで初めて囲み取材に応じず、広報を通じ「今日は何もありません。また次から切り替えてやるだけです」と話した。

◆ど根性の2安打! 阪神梅野隆太郎捕手(27)が連日の活躍でチームに大勝を呼び込んだ。4回2死一、二塁で今季初打点となる適時打を放つなど、5打数2安打。守っては先発の西を完封へ好リードした。 最後の打者を抑えると、マウンドの西と笑顔で抱き合った。初回の1死満塁のピンチを乗り切り、スコアボードにゼロを並べ続けた。「1試合に絶対3回ぐらいはピンチが来る。それが早くなっただけ」。最後まで呼吸を合わせた。 13安打9得点の猛攻は梅野のバットから始まった。先頭打者の3回は中前打で出塁して先制機をつくり、4回はチーム2点目を呼び込むタイムリー。序盤の攻撃を引っ張った。自身は5日広島戦の最終打席から6打席連続安打で、打率も3割6分まで浮上させた。 2日巨人戦の走塁で左足薬指を骨折した。「今までやってきたことを無駄にしたくない気持ちもある」とチームを離脱したのは2戦だけ。患部をテープで固めながら出場を続ける。この日の3回は糸原の適時打で二塁から先制のホームまで全力疾走。痛みを感じさせない懸命のプレーに、矢野監督は「骨折しているなかでも、あいつの気持ちはね。ファーストに飛び込むことも含めて、出たい気持ちはより感じる。グッと成長してくれたら」と語り、梅野の気持ちを受け止めた。 「結果的にいい方向に向いているので、先制点を取ればピッチャーが楽に投げていける。それでもバッテリーで勝っていかないといけないので、次に向けてやっていきたい」。梅野の気迫がチームに勢いをもたらしている。【磯綾乃】

◆阪神矢野燿大監督(50)が5戦連続の打線改造で広島戦勝ち越しをたぐり寄せた。この日は2番に糸原を指名。 昨季、17試合で打率2割8分4厘と好結果を残した打順を託すと、水を得た魚のごとく快音連発だ。試合前まで打率1割台と不振だったのがウソのような今季初の猛打賞を決めた。 指揮官は「苦しいなかで2桁安打だったり(糸原)健斗もいい形で出た。みんなが絡めて、チームにとってもいい勝ち方」と目を細める。ワンサイドゲームに持ち込んだのも糸原の一撃だった。3回2死二塁で九里の外角フォークをとらえるとライナーで左前へ先制適時打。5回の右中間二塁打、8回の中前打はいずれも強い打球で、ともに得点に結びつく一打になった。 春先から本調子ではなく開幕後も6、7番を打ったが、上位に戻るとキレが戻った。糸原も「去年と同じように塁に出る、クリーンアップにつなぐことを思っていた。今日はいい形が出た。たまっていた部分がスッキリ出た」と胸をなでおろした。チームは今季初の2桁13安打で今季最多の9得点。球団史上初めて開幕から8戦連続3得点以下だった、悪循環を断った。 「ゴールはケチャップみたいなもの」と話したのはサッカー本田圭佑だが、阪神も貧打解消でドバドバと得点が出た。矢野監督は2番糸原について「シーズンを通して、いろいろ試行錯誤しながら、やっていく。つながりも良かった」と話し、今後もベストの布陣を探る。9日は本拠地開幕のDeNA戦。「これで甲子園に帰れる。いい気持ちでいける試合になった」と前を向いた。【酒井俊作】

◆阪神ドラフト1位の近本光司外野手が開幕9戦目で初めてスタメンから外れた。 8回に糸井の代走で出場。一塁走者として福留の適時二塁打で長駆生還した。「ここまで、よくスタメンで出てこられた気持ちだった」。矢野監督も「近本がレギュラーとは俺はまだ全く決めてない。アイツがつかんでいくべきもの」とエールを送った。打率は1割台で試合前の打撃練習では直接、指揮官の助言を受けた。

◆阪神西勇輝投手は故郷を大事にする。昨年12月には出身の三重・菰野高で地元の子どもたちを対象にした野球教室を開いた。近くには高校時代によく通っていた「お食事処 おかずや」がある。奥山良次郎さん、磯子さん夫婦が営む家庭的なお店。帰省すれば今でもふらっと立ち寄って懐かしの味に舌鼓を打つ。実は08年ドラフトのテレビ中継もそこで見ていて指名の瞬間に歓声を上げた。 西は今年の4月1日に23周年を迎えた同店に、お祝いの花を贈った。電話でも「いつまでも元気でお店を続けてほしい」と祝った。磯子さんは「23周年って中途半端なのに、こんなお花なんかもらっちゃって。25周年とか、30周年になったらどうするのって」とうれしそうに笑う。宝物のようにきれいな花の画像を携帯電話の待ち受け画面にしている。人懐っこくて義理人情に厚い。そんな男だからこそ、応援する人も多い。【阪神担当=桝井聡】

◆完璧すぎる虎1勝だ! オリックスからFA移籍した阪神西勇輝投手(28)が、自身2年ぶりの完封で移籍後初勝利を挙げた。志願の9イニングで140球を投げ込み、広島打線を散発6安打に封じた。完封勝利は12球団一番乗り。頼もしすぎる右腕が躍動し、チームはセ界王者に気分爽快のカード勝ち越しだ。最後の最後まで笑顔だった。9回2死二塁。マウンドの西は、気持ちのこもった直球で広島西川を三邪飛に仕留めた。マウンドまで駆け寄った女房役の梅野と笑顔で熱く抱擁。移籍後初勝利を17年4月9日日本ハム戦以来となる完封勝利で飾った。ベンチで出迎えたナイン1人1人とハイタッチ。「完封、完投は関係ない。何よりもチームが勝てたことが良かった」と、また笑った。 真骨頂のピッチングだった。初回に先頭田中広への死球から1死満塁の場面を招くも、松山を外角チェンジアップで一塁併殺。2回以降はギアを上げて精密機械のようにアウトを重ねた。9個の三振を奪取し、球数もかさんだが、「ここ最近、中継ぎも使っていた。何とか自分が最後までという気持ちだった」。9回には5度目の打席に立ち、その裏のマウンドへ。おとこ気満点の救い投げに矢野監督は「文句なし。いい意味でやっぱり投球を楽しめている」と褒めちぎった。 08年ドラフト3位でオリックスに入団。当時から西を知る阪神本屋敷俊介トレーナー(43)は「特別すごいというところはなかった」と振り返る。同じ高卒選手と比べても筋肉量は劣り、ダッシュメニューでもすぐにバテた。設定タイムを切れずに何度もやり直しをさせられた。 ただ、西には客観的に自分を分析できる能力があった。同トレーナーは「努力で劣っているところを底上げした。阪神に来てからも自分が何を求められているかを考えていた」と話す。沖縄・宜野座キャンプでは自分のメニューを組み、全体練習では補えないランニングを増やした。練習を終えれば、若手、ベテラン関係なく食事に出かけてコミュニケーションを図った。 プロ通算75勝目。移籍後初の記念星にも西は「勝つ、負けるというのはいつか来ることなんで」と意に介さない。それよりも「カードを取れて良かった。悲観せずに前を向けば、カードも取れる。いい雰囲気で甲子園に戻れる」とチームの勝利を喜んだ。グラウンド内外で投手陣を引っ張る若きリーダー。誰もがこんな選手を求めていた。【桝井聡】   ▼FAで国内移籍した投手が移籍後初勝利を完封で飾ったのは、95年ダイエー工藤公康、99年中日武田一浩に次ぎ、西が20年ぶり3人目。阪神では初となった。 ▼阪神への移籍後初勝利で完封は、64年若生智男(前大毎、トレード)、67年柿本実(前阪急、自由契約)に続き、西が52年ぶり3人目。FAで獲得した投手では球団初。

◆王者が乗れない。広島が阪神戦で今季初の完封負けを食らい、10年以来9年ぶりに開幕から3カード連続負け越しとなった。相手先発西にわずか6安打に封じられ、守っては今季最多9失点、最多被安打13。守備でもほころびが目立ち、単独最下位に逆戻りした。緒方孝市監督(50)は今季ホームゲームで初めて囲み取材に応じず、広報を通じ「次から切り替えてやるだけ」などと話した。広島の歯車がかみ合わない。初回1死満塁の先制機。阪神西を崩す絶好のチャンスで、松山が一塁併殺打に倒れた。東出打撃コーチが「あれがすべて。ばくぜんと打ちにいってしまった」と断じるキーポイント。好調の4番鈴木が四球で歩いた直後の5番打者がチャンスをつぶし、流れを失った。そのまま、散発6安打で完封を許した。 今季、緒方監督は打順を固定せず、戦いながらベストの形を追求していく方針を打ちだしている。開幕9試合で、先発オーダーは8種類目。3番には西川、野間の2人を起用。5番には松山、バティスタ、安部の3人を送り出している。この日の5番には、西攻略のキーマンとして左の松山に白羽の矢を立てていた。 守備も乱れた。4回、遊撃田中広が福留の当たりを捕球しそこね、失点を呼んだ。7回2死二、三塁では、中谷の強い当たりがイレギュラーするところを、半身の三塁安部が捕球できず決定的な2失点(記録は左安)。今季失策はセ・リーグワーストの11。記録にならないミスも目立ち、山田内野守備走塁コーチは「失点につながるのはつらい。反省するところを反省して次に生かしましょうということ」と話した。 投手陣も九里が5回途中まで必死に粘ったが、リリーフ陣が踏ん張れなかった。2番手レグナルトが適時打を許し、その後も失点が続いた。打のほころびがきっかけとなり、投も守もリズムをつかめない。悪循環というしかない。 緒方監督は今季ホームゲームで初めて囲み取材に応じず、広報を通じ「今日は何もありません。また次から切り替えてやるだけです」と話した。島内、坂倉を降格し、磯村、藤井皓を昇格させ9日からのヤクルト戦に臨む。早く本来の姿を取り戻したい。【村野森】 ▼広島の今季チーム得点圏打率は1割5分5厘で、セ・リーグ最低。通算チーム打率2割3分3厘(セ4位)を大きく下回る。11本塁打は巨人12本に次ぎ2位だけに、1発頼みの苦しい展開が続いている。また、11失策もリーグ最多で、試合数9を上回っている。

◆広島先発の九里亜蓮投手が今季初黒星を喫した。 3回に糸原の適時打で先制を許し、4回にも1失点。5回2死二塁から大山に左翼線適時二塁打を打たれたところで降板となった。5回途中6安打4失点(自責3)。「チームに勝ちをつける投球をできず悔しい」と話した。佐々岡投手コーチは「甘めに入った球を修正してほしい」と話した。

◆阪神福留孝介外野手が2年ぶりの犠打を決め、ダメ押し点を呼び込んだ。 4-0の7回無死一、二塁で三塁線へセーフティー気味にバント。2死後の中谷の2点適時打につながった。「打って点が取れればいいけど、今までの流れの中でそういうのも1つだと思う」。5回には通算1001打点目となる適時打もマーク。 ベテランの多彩な働きについて、矢野監督は「状況やいろいろなことを考えてやれる選手。そういうアイデアの中で孝介らしい部分でもある」と絶賛した。

◆阪神・糸原健斗内野手(26)が7日、広島戦(マツダ)の三回に先制の適時打を放った。  「梅野さんと西さんがいい形でチャンスを作ってくれたので、なんとかホームに返したいという気持ちで打席に入りました。先取点が欲しい場面で打つことができてよかったです」  三回、先頭の梅野が中前打を放つと、続く西が投犠打。鳥谷は左飛に倒れたが、二死二塁から糸原が左前に運び先制点をもたらした。  球団史上ワーストの開幕から8試合連続3得点以下を記録し、矢野監督は再び打線に手を加えた。前日に初めて1番で起用したD1位・近本光司外野手(大阪ガス)を初めて先発から外し、1番・鳥谷、2番・糸原でスタート。貧打からの脱出へ、試行錯誤する中で大きな先制点となった。

◆阪神は7日の広島戦(マツダ)で五回までに4得点。球団史上ワーストだった開幕から8試合連続3得点以下に終止符を打った。  三回に糸原が先制打、四回には梅野の適時打で追加点を上げると、五回にさらにたたみかけた。1死から糸原が二塁打を放つと、2死二塁から大山が左翼線に適時二塁打。「打線のいい流れに乗って積極的にスイングしていこうと思っていました。バットの先でしたが、積極的に振りにいった結果がヒットにつながったと思います」。4番の今季初長打で3点目を奪うと、続く福留の右前適時打で4点目をゲット。今季初めてスコアボードに4点目を刻んだ。

◆広島・九里亜蓮投手(27)が7日、阪神戦(マツダ)に先発したが猛虎打線につかまり、五回途中(4回2/3)を6安打4失点(自責3)でノックアウトされた。  二回まで1四球無安打だったが、三回先頭・梅野に中前打、西の送りバントで1死二塁とし、鳥谷の左飛後、糸原に左前適時打を浴びて先制点を許した。  四回1死から遊撃・田中広のファンブルで走者を背負い、その後、梅野に適時打で失点。五回1死からは糸原に右中間二塁打、二死後、大山に左翼線適時二塁打を浴びて3点目を失ったところで降板となった。2番手・レグナルトも福留に右前適時打を浴びて失点を重ねた。  昨季対阪神5試合(先発4、中継ぎ1)で1勝2敗、防御率5・57と相性はよくない。登板前日6日には「無駄な四球を減らして、しっかりゾーンで勝負できるようにしたい。先発をやらしてもらっているので、1イニングでも長く投げられるようにしたい」と気合が入っていたが、無念の早期降板で虎狩りに失敗した。

◆阪神・西勇輝投手が7日の広島戦(マツダ)で、待望の移籍後初勝利を挙げた。9回6安打9奪三振で、自身2年ぶり完封勝利。140球の熱投で、カード勝ち越しを決めた。  オリックスからFAで移籍し、阪神では2度目の先発。試合後のヒーローインタビューでは「純粋にうれしい。自分のわがままで、最後までいかせてもらった」と笑顔をみせた。  一回、先頭田中広を死球で歩かせ、続く菊池涼に左前打を浴びるなど、いきなり1死満塁のピンチを背負ったが、松山を一ゴロ併殺に仕留めた。三回の打席では、送りバントを決めて糸原の先制打をアシスト。その後は絶妙な制球力で9三振を奪う力投を披露。味方打線に9点の援護点をもらいながら、自ら志願して最後まで投げ抜いた。

◆リーグ4連覇を目指す広島には予想外のつまずきとなった。巨人、中日に続いて阪神との3連戦も負け越し。大勝した6日から一転、西に封じ込まれた。一回に1死満塁で松山が一ゴロ併殺打に倒れ、走者を出しても本塁は遠かった。  緒方監督にとっては、2勝7敗スタートだった就任1年目の2015年以来ともいえる苦難の滑り出しとなった。試合後は記者会見場に姿を見せず、広報を通じ「何もありません。また次から切り替えてやるだけ」とコメントした。

◆左足薬指骨折を抱えながら強行出場を続ける阪神・梅野隆太郎捕手が7日の広島戦(マツダ)で、先制のホームイン&追加点のタイムリー。自身初の6打席連続安打と大活躍だ。  「結果がいい方向に向いている。先制できればいい方向にいけるのでね」  0-0の三回無死、中前を放つと糸原の適時打で生還。四回2死一、二塁では追い込まれてから3球目、内角直球を強振した。詰まった飛球は二塁・菊池涼の体に当たりながら、ぽとり。執念の一打で5日の第4打席から6打席連続のHランプを灯し、ガッツポーズだ。  守っては西の完封をアシスト。「サインの交換もスムーズにいって、表情も明るかった」と笑顔を見せた。

◆阪神・中谷将大外野手が7日の広島戦(マツダ)に2試合連続でスタメン出場し、マルチ安打を放った。七回2死二、三塁からはチーム10安打目となる2点打を左前に運び、球団ワーストの開幕8試合連続1桁安打を止めた。  「昨日は何もできなかったので、そういう思いで今日は打席に立った」  5日の第1戦で千金の逆転2ランを放ちながら、前日6日は一塁でダブルエラーをおかして先制点を献上するなど、4打数無安打。汚名返上に燃えて、見事に結果を残した。

◆初めての屈辱だった。野村謙二郎監督1年目の2010年以来、就任5年目の緒方政権では初めてとなる開幕3カード連続負け越し。貧打にあえぐ阪神に今季最大得点差となる0-9。広島・緒方監督は会見室に姿を見せなかった。  「今日は何もありません。また切り替えてやるだけ」  松本監督付き広報がたった1人で報道陣に対応し、代弁。帰りの駐車場でも指揮官はムスッとした表情のままタクシーに乗り込み、球場を後にした。昨季までも会見拒否はあったものの、よほど応えたのか-。  10-3で快勝した前日6日とは一変した。打線は西の前に6安打も無得点。西がオリックスに在籍していた昨季までも通算4試合で0勝2敗、防御率1・93の好投を許していたが、攻略できず。打てないのであれば守らないといけないにも関わらず、先発・九里は五回途中4失点と崩れた。  高ヘッドコーチは一回1死満塁で松山が一ゴロ併殺打で無得点に終わった場面に「松山のところがすべて」と指摘した。単独最下位に転落-。指揮官の無言のメッセージに奮起するしかない。(柏村翔)

◆--西が続投して完封  矢野監督「球数も増えてきてどうしようかなというのもあったけど、もう1回行こうか、というところが完封。文句なし。頼もしくね」  --打線も活発だった  「みんな絡めたという部分ではチームにとっても、いい勝ち方。これで甲子園に帰れるんで」  --糸原が2番で  「チーム状況を色々考えながらやっている。シーズンを通して試行錯誤しながらになる」  --近本は積極的休養  「近本もレギュラーって決まってるわけじゃない。ショートだって、セカンドだって、センターだって、もちろんサードだって俺は競争と思ってる。そういう休養なんてのはさらさらない」  --前日のミーティングの効果  「俺らはもっともっと先を見てやっていかなあかんチーム。伝えることは伝えていきたいという中で、昨日やっただけで。昨日やったから今日結果出たなんて、ほんとに思ってないんだけど。みんながこうやってやるんだとか、積み重なっていけばいいかなっていうことで話した」

◆♪裏の畑でトラが鳴く~正直じいさん掘ったれば~大判小判がざっくざくざっくざく~ウヒョ~。  球団ワースト記録の開幕から8試合連続3得点以下を止める猛虎打線大爆発!! 大量9点を奪い、西の完封勝利つき。今季初の虎祭りにカープの得点歌をパクらせていただきました~!!  とにかく、前日6日までの虎の貧打は、聞くも涙語るも涙の物語だったのだ...。  どのくらい、ひどいか? 終わったことだからバラしちゃうと、開幕から8試合を終えた西武の総得点は『52』。一方、わが阪神は『51』だったのだ。ただし、阪神の場合は得点じゃなくて安打の数がですよ~(涙)  安打数が西武の得点より少ないって、ありですか...。いや、ホントに辛い日々でした。  でも、もう大丈夫!! 糸井以外は眠り続けていたけど、ついに糸原が! 大山が! 福留が! 中谷が! 梅野が! みんな、みんな、目を覚ましてくれたー!!  よっしゃ! 次のDeNA戦は裏ローテだけど、目覚めた打線の援護で白星セーブがざっくざくざっくざく~や!!  最後にコントロールの魔術師の西さ~ん♪ 虎での1勝、そして、完封ありがとう!! さあ、虎党の皆さん、虎のサクラサクをご期待あれ!!

◆あ...と思った。  そりゃあ西勇輝投手の自身2年ぶりの完封の余韻に、どっぷりとクビまでつかっていたい。しかし、ほら見たことか...という本音が、一回裏の大ピンチにあったのも事実である。  いきなり1死一、三塁の大ピンチ。こんな場面は最も残忍な攻撃力のあるチームに対して、西はあえて3-0というとんでもないカウントに自分から仕掛けた。  この時、彼の顔がモニターテレビにアップになった瞬間、あ...どこかでこのツラがまえは記憶にあるぞ...と思った。  西投手はあえて鈴木にストライクを投げず、松山の前に『満塁』という状況をつくったのだ。  スライダーをボールにしておいて、なんと西は平然と主審吉本に「ボールを交換してください...」というしぐさをしている。  江夏だ。あのふてぶてしい面構えのモンスター"江夏豊"がそこにいた。48年前の1971年西宮球場での球宴第1戦の三回2死、江夏が試合前に筆者だけに「予告」をして挑んだ『9者連続奪三振』という"怪"記録にあと1人となった。旋律の走る光景がそこにある。  でもまさかいくらなんでも...ほら吹き男爵じゃあるまいに...江夏の野郎...強打のパを9者連続三振なんて何を傲慢なことを...しかもその前日に彼は徹夜で麻雀までやっていた。  その最終打者は強打の加藤秀司...カウント1-1から加藤はフルスイングした。これがファウル...その瞬間、マウンドで江夏は何か叫んだ。捕手田淵に「捕るな!」とさけんだと誰もが思った。だが彼は後日「あれは『追うな!』と言うたんや」と告白した。つまり江夏も緊張していた。が、とにかく自らのリズムを崩したくない。それで捕手田淵に打球を「追うな」と叫んだのである。加藤は空振り三振で不滅の9者連続三振の真夏の夢は演じられたのである。  ホンの一瞬の覚悟...それが勝敗の分水嶺となる。このとっさの"絶叫の奥行き"がわかるのは、この時の江夏と...そして48年後のこの日のマツダでの一回にあえてカウント3-0として塁を埋めて、ボールの交換を求めた西勇輝の笑顔にこそ、ゾッとするような冷徹な勝負の答えがあった。  ピンチではない。あえてそうした背景に自分を投じた西の鬼気せまるピッチングが、それからの阪神打線にどれだけの勇気と自信を与えたか。そして西は松山を初球のチェンジアップで併殺打に仕留めたのである。  これがゲームのアヤを180度入れ替えた。  まるで前日までの広島と阪神のメンタリティーがガラリと入れ替わったような3時間12分...。  勝ったからいうのか。違う。結果がコインの裏側の目に出ていたら...そのまま今季の矢野阪神の『ぶち破れ!オレがヤル』のスローガンは音をたてて崩れていただろう。  実は試合前にトラ番キャップ大石豊佳はこんな電話をくれた。  「たしかに阪神はここまではいろいろ思惑通りにいってません。でも、試合前の練習でふと見ると、矢野監督が赤い帽子をかぶった子供ファンに囲まれていて...セッセとサインをしているんです。アレ...という光景ですが、野球ファンという意味ではみんな同じです。それで僕もその光景を見ながらジーンとしてました。一喜一憂してつらい日々もあるけど、矢野監督の野球ファンを大切にする気持ち...それも熱いものがありました」  だから女神がほほえんだ...なんて安っぽいことは言わない。でも、赤ヘル野球のお株を奪う猛攻と粘りと...投打のつながり...。  醍醐寺のしだれ桜も満開なんだ...。

◆初めての屈辱だった。野村謙二郎監督1年目の2010年以来、就任5年目の緒方政権では初めてとなる開幕3カード連続負け越し。貧打にあえぐ阪神に今季最大得点差となる0-9。広島・緒方監督は会見室に姿を見せなかった。  「今日は何もありません。また切り替えてやるだけ」  松本監督付き広報がたった1人で報道陣に対応し、代弁。帰りの駐車場でも指揮官はムスッとした表情のままタクシーに乗り込み、球場を後にした。昨季までも会見拒否はあったものの、よほど応えたのか-。  10-3で快勝した前日6日とは一変した。打線は西の前に6安打も無得点。西がオリックスに在籍していた昨季までも通算4試合で0勝2敗、防御率1・93の好投を許していたが、攻略できず。打てないのであれば守らないといけないにも関わらず、先発・九里は五回途中4失点と崩れた。  高ヘッドコーチは一回1死満塁で松山が一ゴロ併殺打で無得点に終わった場面に「松山のところがすべて」と指摘した。単独最下位に転落-。指揮官の無言のメッセージに奮起するしかない。 (柏村翔)

◆糸原が昨年9月14日のヤクルト戦(甲子園)以来の2番で出場し、今季初マルチとなる3安打で1打点。三回2死二塁で九里のフォークを左前に運び、先制点をたたき出すと、五回1死は右中間二塁打、八回1死二塁は中前打で好機を広げた。「西さんが投げるので、絶対に勝ちをつけようとチーム内でもなっていた。(2番は)去年も上位を打っていたので」。浜中打撃コーチも「(去年も)打っていたので、(試合に)入りやすかったと思います」と話した。

◆中谷は2試合連続スタメンでマルチ安打。七回2死二、三塁からはチーム10安打目となる2点打を左前に運び、球団ワーストの開幕8試合連続1桁安打を止めた。「昨日は何もできなかったので、そういう思いで今日は打席に立った」。5日の第1戦で千金の逆転2ランを放ちながら、前日6日は一塁でダブルエラーをおかして先制点を献上するなど、4打数無安打。汚名返上に燃えて、見事に結果を残した。

◆手負いの女房が、打って守って西をアシストした。左足薬指骨折を抱えながら強行出場を続ける梅野は、先制のホームイン&追加点のタイムリー。自身初の6打席連続安打と大活躍だ。  「結果がいい方向に向いている。先制できればいい方向にいけるのでね」  0-0の三回無死、中前を放つと糸原の適時打で生還。四回2死一、二塁では追い込まれてから3球目、内角直球を強振した。詰まった飛球は二塁・菊池涼の体に当たりながらポトリ。執念の一打で5日の第4打席から6打席連続のHランプを灯し、ガッツポーズだ。  守っては西の完封をアシスト。「最後の1球まで完投か完封かわからないのでね」。35人目の西川を三邪飛に打ち取るとマウンドに駆け寄って抱擁した。「サインの交換もスムーズにいって、表情も明るかった」と笑顔を見せれば、FA右腕も「骨折で苦しい状況なのに、攻守ともに助けてもらった」と感謝した。  2日の巨人戦(東京ドーム)で走塁の際に負傷し、3日に緊急帰阪。4日に鳴尾浜で練習し、5日に広島で再合流、即先発復帰した。鳴尾浜では急きょ北條のスパイクを借りてトレーニングほどのドタバタ劇。休養することもできたが「甘えていられない」と、気持ちを切らすことなく乗り込んだマツダで3試合6安打の大暴れだ。矢野監督は「骨折しているなかでもアイツの気持ち、出たい気持ちとか、すごく感じる」と目を細めた。  「やっぱりバッテリーで勝っていかないといけないし、また次に向けてリセットしていきたい」と梅野。患部をテーピングで固めながら痛い素振りは見せない。扇の要は不動、そして頼もしい。 (大石豊佳)

◆移籍後初勝利をあげた阪神・西勇輝投手(28)を、菰野高野球部時代にコーチとして付きっきりで指導した佐藤良氏(36)が7日、サンスポに祝福メッセージを寄せた。線が細かった右腕の"ど根性食トレ"などの思い出を明かしながら、さらなる活躍へエールをおくった。  打線も打ってくれて、うれしいですね。前回(3月31日の)ヤクルト戦のときは野手が苦しいときに声をかけていて、そういうところも高校時代から変わらなくて、うれしかったです。  高1の4月に初めて出会ったときの印象は、キャッチボールからすごく滑らかなフォームで投げていました。ただ1年生のときはサボり癖があったから、よくついて見ていて(笑)。目を離したら休んでいて「おい西!」「すいません!」と。わんぱくで素直で明るい子でしたね。  入学時は体が小さかった。しっかり走ること、食べることをベースに置いて。家族の方に白米を大きなタッパーにいっぱい詰めてもらって、おかず用の弁当箱に、おにぎりやパンも持たせてもらいました。走っては食べ、走っては食べ...。「苦しい」「気持ち悪い」と言って泣きながら食べたときもありました。体重60キロ台で入学して高3で80キロぐらいまで大きくなりました。  球速をあげるため短い距離(20メートル)を200本くらい走らせました。3年間、やると決めたらよく頑張りました。チームがうまくいかない時は、一生懸命に自分で味方に声をかけて何とかしようとしていましたね。  いまでも節目には連絡をくれるし、菰野高の試合も見に行ってくれる。年賀状も律儀に毎年くれます。差し入れてくれた手袋やネックウォーマーはいまも使っています。年齢的にもチームでミドルリーダーという立場。西なら、上と下でバランスもとれると思います。  阪神での初登板後、新聞記事で『いいチームでやれてる』『感謝』とコメントをみました。そういう気持ちを大事にしているんだと思います。阪神でも勝てるだけ、勝ってほしいです。

◆負のデータを次々と吹っ飛ばしていった虎打線の中で、4番打者も遅ればせながら"開花気配"だ。大山が2点リードの五回2死二塁から、左翼線へ適時二塁打。これが嬉し恥ずかし、今季35打席目で初長打だった。  「自分自身、チャンスで打てていなかったのもあるので、タイムリーは大きいです。ゲームとしても追加点が取れたのが良かったです」  長打よりも、打点を喜び、チームへの貢献を強調した。  とはいえ、12球団の開幕4番で唯一長打がなかった...なんて悪いデータを、いつまでも引きずってはいられない。開幕から不振を極めた野手が順番に活躍する流れに乗って、雑音にもピリオドを打った。  これで3試合連続安打。七回にも左前打を放ち、2試合ぶり2度目のマルチ安打だ。この日の2安打は、ともにカウント2-0から。打者有利のカウントから、ファーストストライクから振っていく。今季の大山には、あまり見られなかった積極性がでてきた。  「どんどん振っていくのが持ち味なので、これからも忘れずにやっていきたいです」  試行錯誤を続けて日々打順を組み替えている矢野監督。でも、クリーンアップだけは動かそうとしなかった。4番大山に託す気持ちは、揺るぎなかったのだ。  やっと打率も2割台(・206)に乗せた大山。次は、「4番のバットで勝つ試合」を待っている。 (上田雅昭)

◆チームリーダーのバットが、ついに負の記録に終止符を打った。開幕から遠ざかってきた「4点目」。ずっと待っていたその1点を、福留がたたき出した。  「ピッチャー(西)が頑張ってくれていたし、打って点が取れたらいいけど、今までの流れでうまくいっていない中で、そういうこと(バント)もひとつだと思います」  2-0の五回。2死二塁から大山が左翼線二塁打を放ち、3点目。あと1点-。西のためにも、追加点がほしいところで福留が打席に立った。  左腕レグナルトの内角147キロに反応。のけぞるように、強引に引っ張った打球が右前に弾んだ。4-0。「開幕8試合連続3得点以下」という球団ワースト記録と9試合目でオサラバだ。  七回無死一、二塁では三塁側に絶妙なセーフティーバント。間一髪でアウトになったものの、2年ぶりの犠打が中谷の2点打を呼び込んだ。さらに八回2死一、二塁でも一塁線を破る2点二塁打。代走・江越を送られ、お役御免となった。  前日にNPB通算1000打点を達成。今月26日には42歳となる主砲の2安打3打点の活躍に、矢野監督も最敬礼だ。「状況や、いろいろなことを考えてやれる選手。それこそ若いやつがいろいろ学べる部分でもあると思う。(バントも)孝介(福留)らしいなと思ってみていた」。  主将の肩書は糸原に譲ったが、リーダーであることに変わりはない。チーム状況をしっかり見るのも仕事のひとつ。ある若手が不振で2軍降格となったとき、肩を叩き、こう言ったという。  「見ている人はしっかり見てくれているから」  腐るんじゃない。うまくいかないときこそ、頑張りを見てくれる人は必ずいる-。「彼らには必要なこと(意識)ですから」。グラウンドの中でも外でも、虎の中心は、まだまだ福留だ。  チーム安打数も13。同じく続いていた「開幕8試合連続1桁安打」の球団ワースト(2リーグ分立後)に幕を下ろし、チーム打率も初めて2割を超えた(・215)。積極的休養はなく、全9試合に先発出場している大黒柱が、これからも"ここ一番"で輝きを放つ。 (竹村岳)

◆シビれた、魂の140球! 阪神は広島に9-0で快勝し、カード勝ち越し。今季オリックスからFA加入した西勇輝投手(28)が移籍後初勝利を自身2年ぶり、12球団一番乗りの完封で飾った。リーグ3連覇中の強力打線相手に6被安打9奪三振。抜群の投球術とリズムで、打線の今季最多13安打&9得点を誘発した。虎を選んでくれて、ありがとう!!  魂を込めた140球目、白球が三塁・大山のグラブにおさまると、西が梅野とがっちり抱き合った。圧巻の虎1勝目。誰にもマウンドは譲らない。続投を志願し、2年ぶりの完封勝利で、自らの価値を証明した。  「自分のわがままで(最後まで)いかせてもらいました。投げ切れてよかったです。1勝に対して(の感想)は、『みんなが勝った』ということだけの共有でいいのかなと思います」  前日10得点と破壊力抜群の赤ヘル打線を前に、マウンド上で野球少年のような笑みを何度も浮かべ、抜群の制球力と投球術でマツダを支配した。  「一番つらかった」という一回は1死一、三塁で鈴木を迎えたが、冷静に無理な勝負を回避。四球で満塁とし、打ち気にはやる松山を初球変化球で一ゴロ併殺。連打は一度も許さなかった。  虎が5年連続負け越し中のマツダだが、負の歴史とも無縁だ。自身8年ぶり2度目の同地で、2年ぶりの完封。阪神投手のマツダでの完封は能見以来4年ぶりだった。  「東京で3連敗をやられましたが、悲観せずにどんどんみんなが前をみていけば、いい雰囲気で甲子園に戻れる」。前向きな言葉を並べた。決して、下は向かない-。  能力は高いのに明確な目標が持てなかった菰野高入学時。2年夏に三重大会決勝で負け、火がついた。「次の年は絶対に甲子園にいく」「プロに行きたい」。周囲が驚くほど発言も取り組みも変わり、翌年夏、有言実行で全国切符をつかんだ。  オリックス入団2年目の2010年夏には最大のピンチに見舞われた。右顔面の神経まひを発症し、完治まで2カ月かかった。医者から完治のめどの説明がなく先の見えない日々。「野球は終わったかも...」。絶望のふちに立ったが、野球がしたい思いが体を突き動かした。寮で1人、読書家ではなかった青年が自己啓発の本を読みあさった。心を整える方法を必死に学び、翌年プロ初勝利を含む10勝を挙げた。  常に顔を上げる。前を向く-。染みついているからこそ、どんな相手にも平常心で向かっていける。矢野監督も「楽しむって、なかなか勝負の中では難しい部分もあるけど。いろいろなことで影響を及ぼすことができる投手」とうなずいた。  笑顔の西に導かれるように打線は今季最多13安打9得点。自身も三回に犠打で先制点を演出するなど、重苦しかったムードを1人で吹き飛ばし、チームを最下位から脱出させた。9日のDeNAから甲子園6連戦。西も聖地に、立つ。  「完封、完投ではなく勝つことに意味がある。責任を感じながら投げる立場。9点もとってくれたら完投するのが普通。本当に(勝敗への)責任を持って、マウンドにあがりたい」。FA投手として当然-。頼もしすぎる男がチームを甦らせた。 (新里公章) 西について阪神・福原投手コーチ 「ナイスピッチングでした。あそこまでいったら、僕も完封してほしかった」

◆打線が爆発するとチームに勢いがつくし、野手もいい結果が出ると落ち着いて戦えるようになる。大きな1勝だ。  先制の口火を切り、2点目も叩き出した梅野は、表現が適切かどうかは別にして"けがの功名"。昔から、自打球を当てると、直後にいい形で打てたりするケースが多い。理由は無駄な力が抜けるから。梅野も左足の指を骨折したことにより、踏み出した足をソフトに着いていた。その結果、無駄な力が抜けて、いいスイングができて好結果に結びついている。  打線全体では2番に据えた糸原が機能したことが大きい。昨年は1、2番で活躍していたが、ことしは7番で、どこか違和感を感じていたのかもしれない。もともと犠牲的な気持ちが強い打者。慣れている打順で本来の力が出せた。三回の先制打は難しいフォークをうまく打ったものだった。  大山も、打者有利のカウントから狙ったスイングができていた。これができれば長打も出る。  大量点で勢いが付き、9日の甲子園からは、いつも通り戦える条件は整った。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
630 0.667
(↓0.083)
-
(-)
134
(-1)
42
(+1)
33
(+5)
12
(-)
4.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
ヤクルト
540 0.556
(↓0.069)
1
(-)
134
(-1)
31
(+1)
33
(+3)
9
(+1)
4.000
(-)
0.000
(-)
2
(1↑)
DeNA
540 0.556
(↑0.056)
1
(↑1)
134
(-1)
44
(+5)
33
(+1)
9
(-)
3.000
(↑1)
0.000
(-)
4
(-)
中日
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
134
(-1)
37
(+3)
34
(+1)
10
(+2)
7.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
阪神
450 0.444
(↑0.069)
2
(↑1)
134
(-1)
26
(+9)
40
(-)
4
(-)
3.000
(↑1
0.000
(-)
6
(2↓)
広島
360 0.333
(↓0.042)
3
(-)
134
(-1)
31
(-)
38
(+9)
11
(-)
3.000
(-)
0.000
(-)