ソフトバンク(★3対7☆)ロッテ =リーグ戦2回戦(2019.04.06)・福岡ヤフオクドーム=
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ロッテ
1060000007804
ソフトバンク
1000011003702
勝利投手:二木 康太(1勝0敗0S)
敗戦投手:ミランダ(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】加藤 翔平(3号・1回表ソロ),加藤 翔平(4号・3回表ソロ),中村 奨吾(5号・3回表ソロ),レアード(6号・3回表2ラン)
【ソフトバンク】今宮 健太(4号・1回裏ソロ),上林 誠知(2号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは1-1で迎えた3回表、加藤の2打席連続本塁打となるソロで勝ち越す。さらに中村奨のソロ、レアードの2ランが飛び出すなど、この回一挙6点を奪い試合を優位に進めた。先発・二木が6回2失点で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、先発・ミランダが誤算だった。

◆ロッテは開幕から7試合続けて本塁打を記録中。 開幕からの連続試合本塁打記録は04年巨人の33試合だが、ロッテでは85年の8試合が最長。今日の試合で本塁打をマークすると34年ぶりの球団タイ記録となる。

◆ロッテの打線が止まらない。5日に3本塁打でソフトバンクを破った勢いそのままに、この日も3回までに4本のアーチをかけた。 まずは初回、1死から加藤翔平外野手が3号ソロを放てば、3回にも4号ソロ。続く中村奨吾内野手も2試合連続となる5号ソロ、四球を挟んで5番レアードも6号2ランを放った。 極めつきは4試合ぶりに「1番中堅」で出場した藤原恭大外野手。2死満塁からプロ初打点となる2点適時右安打で3回に一挙6点を挙げた。 チーム本塁打数は12球団断トツの18本。昨季は12球団ワーストの78本塁打だったが、今季はロッテの長打力から目を離せない。

◆ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18)がプロ初打点を挙げた。3回2死満塁、右中間へ力強く打ち返した打球はスライディングキャッチを試みたソフトバンク上林のグラブからこぼれた。走者2人がかえり、右前2点適時打となった。 「打ったのは多分チェンジアップだと思います。2打席(連続で)三振をしていたので、そのチェンジアップを頭に入れていきました。何というか、良かったです」。試合開始前までは14打数1安打、打率7分1厘と苦しんだが、3月29日の楽天との開幕戦以来の安打に笑顔が出た。

◆ソフトバンク先発アリエル・ミランダ投手(30)が4被弾7失点とロッテ打線に2回2/3でKOされた。 初回、2番加藤に左中間テラス席へ3号先制ソロを許すと3回には再び加藤に左翼スタンドへ4号ソロ。続く中村奨にも右翼テラスへ2者連続本塁打。四球を挟みレアードにも左翼席へ6号2ランを食らった。さらにルーキー藤原にプロ初打点となる2点適時右前打を浴び、マウンドを降りた。 ミランダは「今日の投球は情けないし、チームやファンに申し訳ない。まったく仕事ができなかった。次回は試合を作れるようにしたい」とベンチで肩を落とした。

◆ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手がプロ初打点を挙げた。3回2死満塁、カウント0-2から右中間へ力強く打ち返した。 打球はスライディングキャッチを試みたソフトバンク上林のグラブからこぼれ、右前2点適時打となった。「いいところで決められた。あの球は甘かったので」と汗をぬぐった。 第1打席、第2打席ともに追い込まれてからの落ちる変化球にバットが空を切っていた。「打ったのは多分チェンジアップ。2打席(連続で)三振をしていたので、そのチェンジアップを頭に入れていきました」と失敗はくり返さなかった。試合開始前までは14打数1安打、打率7分1厘と苦しんだ。3月29日の楽天との開幕戦以来の安打はプロ初打点となり「何というか、良かったです」と笑顔。奮闘を続ける18歳は4試合ぶりのスタメン出場のチャンスをものにした。

◆開幕8戦目で初めて先発投手に勝ち星が付いた。ロッテ二木康太投手が再調整中のボルシンガーに代わり先発。 6回4安打2失点と好投し5三振を奪った。「先発の仕事ができてよかった。これからシーズン最後まで抹消されたりせず(先発で)回っていけるように頑張りたい」。先発投手で5回以上投げたのは開幕投手の石川のみ。その石川も腰痛で抹消された危機を救った。

◆ソフトバンク今宮健太内野手が1回にチームトップとなる4号ソロを放った。 これまで3本は左翼ポール際だったが、この日は直球を中堅テラスゾーンへ運んだ。「いいスイングができた」。4月に入り5試合で4本塁打を量産。「チームトップは今だけでしょ。(3本の)柳田さんより上なので、写メを撮っておこうかな」と、冗談交じりに喜んでいた。

◆ロッテ打線が止まらない。5日に3本塁打でソフトバンクを破った勢いそのままに、この日も4本のアーチをかけた。 加藤翔平外野手(28)が2打席連続の本塁打を放てば、中村奨吾内野手(26)は2戦連続弾。ブランドン・レアード内野手(31)もリーグ単独トップの6号2ランを放つなど7点を奪い快勝した。初回、1死から2番加藤は初球を狙い澄ました。ソフトバンク先発ミランダの145キロの直球を左翼テラスにたたき込む3号ソロ。「毎日、行木(なめき)スコアラーと話をして『どうやって相手投手を打ち崩していくか』とか、いい話し合いができている。曖昧ではなくて狙い球をしっかりと絞って打ちにいけている」。続く3回の第2打席でも4号ソロを放った。 なぜ今季のロッテはこれほど本塁打が出るのか? 理由の1つは新設された「ホームランラグーン」にある。ここまで本拠地開催は3試合のみと、直接的な恩恵はあまり受けてないが、井口監督は「球場が狭くなって、しっかり振れば入るというのはみんなわかったと思う」と意識の変化による効果を口にした。 また「チーム戦略部」の新設も要因だ。メジャースカウト経験者ら6人の統計アナリストを配置し、昨季まで楽天に所属した行木スコアラーを招いた。その分析をもとに、毎試合前に15分程度のミーティングを行う。「どんな球種があって、どういうボールの使い方をしてくるかとか。簡単なんですけどそれが頭に入るだけで変わることもある」と同スコアラー。井口監督も「絞り球を自分たちで決めて自分たちのスイングができている。狙い球を決めた結果、積極的に振れている」と専門部隊の分析効果を認めた。 2つの理由による意識改革で、各打者の頭の中が整理された。昨季は12球団ワーストの78本塁打だったチームが、今季はもう18本。321本ペースだ。【久永壮真】

◆プロ8年目のソフトバンク釜元豪外野手が初スタメンで、初安打を放った。 グラシアルの離脱でこの日の試合前練習中に「9番左翼」でのスタメンを告げられた。3回の第1打席で詰まりながらも左前に落とす安打。「何でもいいから(バットに)当たってほしい。いいところに飛んだ。1本でてホッとした」と喜んだ。9日には故郷長崎で日本ハム戦が行われる。7日試合後に実家へ戻り、記念のボールを両親にプレゼントする。「1軍で長崎で試合をするのは初めてなので出たいですね」と凱旋(がいせん)出場へ意欲満々だった。

◆5連勝(1分け挟む)で開幕ダッシュに成功したソフトバンクが、ロッテに連敗した。 先発ミランダが2試合続けての乱調。ロッテ打線に4被弾7失点で2回2/3でKOされた。2番加藤には2打席連続本塁打を浴びた。ミランダは「今日の投球は情けないし、チームやファンに申し訳ない。まったく仕事ができなかった」とベンチで肩を落とした。工藤監督は「打たれることはある。明日。頑張りましょう」と前を向いた。 痛い離脱もあった。不動の5番だったグラシアルが左脇腹を痛め出場選手登録を抹消された。前日5日ロッテ戦の打席でスイングした際に痛めた。この日午前中に福岡市内の病院へ。MRI検査の結果、左腹斜筋の軽度の筋挫傷と診断された。グラシアルは「軽傷なのですぐ治します。まずは痛みを取ってから」。工藤監督も「まだシーズンは始まったばかり。まずはしっかり治す。そうかからないとは思う」と話した。首脳陣は2週間程度での復帰を考えているが、負傷箇所が脇腹だけに慎重を期さなければいけない。7試合で打率3割3分3厘、1本塁打、3打点。中村晃の穴を埋めていたとあって、ダメージは小さくない。 4番デスパイネも打率1割1分8厘、0本塁打と不振が続く。貯金は3あり、バタバタする時期でもないが、強力助っ人陣が苦しんでいるのは、気がかりだ。【石橋隆雄】

◆ロッテは中村奨吾内野手が5号、ブランドン・レアード内野手は6号。開幕8試合目までに5本塁打以上がチームに2人はパ・リーグ史上初めて。両リーグを通じても99年ヤクルト(スミス6、高橋智5)以来20年ぶり。 ▼加藤のプロ初となる1試合2本塁打などロッテは4本塁打。3試合連続でチーム3本塁打以上は05年8月12~14日に3→7→3本と打って以来、6度目の球団最長タイ。開幕からのチーム連続試合本塁打は04年巨人が33試合続けているが、ロッテの8戦連続は85年に並ぶ球団最長となった。

◆ソフトバンクが開幕5連勝だ! と浮かれていたら、5連敗だったロッテに足をすくわれ、連敗を喫してしまった。満開桜が春風に花びらを散らすように、はかなく勢いもしぼんでしまった。 グラシアルが左脇腹を痛め、戦列離脱した。中村晃の穴を埋めるべく活躍していた助っ人だっただけに、この穴は大きい。まだ開幕して10試合も経過していない。シーズンの戦いを左右するほどではないかもしれないが、日々必勝を誓うホークス首脳陣にとってはそうは言っても、楽観視もしてはおられまい。 「流れ」というのはこの2試合を見ても明らかだが、一気に逆流する。エース千賀の奮投も延長戦で落とし「マリンガン打線」を勢いに乗せた。この日は3回までに4本塁打。この2戦で計7発を献上した。浴びせることはあっても浴びせられるのはなかなかお目にかからない。打線の奮起もさることながら、やはり投手陣で食い止めるしかない。 ファームではインフルエンザがまん延している。石川、田中が罹患(りかん)し、この日までに高橋純、育成野沢、さらに板東が3月上旬に続いて2度目の発症となった。1軍メンバーの栗原、周東、高橋礼、甲斐野ら寮生は感染防止のために寮には戻らず、福岡市内のホテルに宿泊する措置をとった。1軍へのインフル禍は何としても避けなければならない。 ダイエー時代の94年6月にチームに夏風邪がまん延したことがあった。6月は首位に立ちながら1勝を挟んで2度の5連敗...。そのシーズンは69勝60敗(1分け)と貯金をつくったものの4位に終わった。「あの風邪が...」と根本監督も悔しがったほどだった。シーズンは長い。どこに「落とし穴」があるか分からない。開幕間もない今だからこそ、用心深く今後の戦いに備えなければならない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテの加藤翔平外野手(28)が6日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)に「2番・右翼」で出場し、一回に左越えの3号先制ソロを放った。  「初めての対戦だったが、ストレートもチェンジアップもいい投手なので、しっかり絞っていった」  一回1死走者なし、初対戦のソフトバンク先発・ミランダに対して、初球から振り抜いた。  昨季は0本塁打に終わったが、今季は開幕8戦目で早くも3発目。これまでの2発は左打席で放ったが、この日、右打席でも1号をマーク。「クリーンアップの調子がいいので、とにかく塁に出ることを考えていた。ホームランは本当にたまたまです」と控えめに振り返った。  この一打で、チームは球団タイ記録の開幕8試合連続で本塁打となった。

◆ソフトバンクのグラシアルが6日、福岡市内の病院で「左腹斜筋の軽度の筋挫傷」と診断され、出場選手登録を外れた。フル出場した5日のロッテ戦後に左脇腹痛を訴えた。治療や休養を経て、9日からリハビリ組に合流するという。  キューバ出身。来日2年目の今季は開幕から「5番・左翼」で先発出場を続け、打率3割3分3厘、1本塁打、3打点と好調だった。

◆ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が6日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)に、「1番・中堅」で4試合ぶりの先発出場。三回に右前2点打を放ち、プロ初打点を記録した。  1、2打席目はともにソフトバンク先発・ミランダの変化球に対して空振り三振に倒れていたが、5-1の三回2死満塁での第3打席、2ストライクと追い込まれてからの3球目の甘く入ったボールを捉えた。快音を残した打球は、右翼手・上林がスライディングキャッチを試みるも、わずか手前で弾み、2走者が生還。3月29日の開幕戦以来7試合ぶりの安打は、メモリアルな一打となった。

◆ロッテは6日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)の1-1の三回に、1イニング3本の本塁打が飛び出し、4点を勝ち越した。  まずは1死から2番・加藤翔平外野手(28)が、第1打席に続いて右打席からまたも初球を振り抜き、左翼ポール際に飛び込む2打席連発の4号ソロ。「打ったのはスライダーかカーブ。二木も頑張っているので、楽に投げてもらえるように」と笑顔をみせた。  さらに続く3番・中村奨吾内野手(26)は、逆方向の右翼テラス席へとたたきこむ2者連発の5号ソロ。前日の2本塁打に続く2試合連発に「加藤さんの勢いに乗って打たせてもらいました」  4番・角中が四球で出塁すると、とどめは今季から新加入の5番・ブランドン・レアード内野手(31)が左翼席へ完璧な一振り。12球団トップに立つ6号2ランを放ち「打ったのはチェンジアップ。チェンジアップが来ると思っていた。打った瞬間、手応え十分だったよ。スシ、さいGO(最高、さあ、行こう)」とおなじみの"すしポーズ"を披露した。  この回3本塁打を含む5安打を集中し、一挙6得点。ソフトバンク先発・ミランダをノックアウトし、左翼席を黒く染めたロッテファンは大盛り上がりをみせた。

◆ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が6日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)に、「1番・中堅」で4試合ぶりの先発出場。三回に右前2点打を放ち、プロ初打点を記録した。  「打ったのは、たぶんチェンジアップ。2打席三振をしていたのでそのチェンジアップを頭に入れていきました。何というか、よかったです」  1、2打席目はともにソフトバンク先発・ミランダの変化球に対して空振り三振に倒れていたが、5-1の三回2死満塁での第3打席、2ストライクと追い込まれてからの3球目の甘く入ったボールを捉えた。快音を残した打球は、右翼手・上林がスライディングキャッチを試みるも、わずか手前で弾み、2走者が生還。3月29日の開幕戦以来7試合ぶりの安打は、メモリアルな一打となった。

◆ロッテの二木康太投手(23)が6日、ソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)で今季初先発し、6回4安打2失点の好投で、開幕8試合目でチーム初のクオリティスタート(6回以上を投げて、自責点3点以内)を達成した。  「先発の仕事という意味ではよかった。序盤にあれだけのリードをもらったので、投げやすかった」  一回に2番・今宮に左越えソロを浴びたが、テンポのいい投球で追加点を与えず。六回無死一、二塁のピンチから3番・柳田に右前適時打を打たれたが、最少失点で切り抜けた。大量援護も味方に、今季のチーム最長となる6回を98球で投げ抜いた。  ここまで先発投手は開幕から全7試合で白星がつかず、開幕戦の石川を除く6試合は5回を投げきれずに降板と苦しんでいた投手陣を、6年目の右腕が救った。  今季はオープン戦でのアピールに失敗し、開幕ローテ入りを逃した。しかし、この日先発予定だった昨季13勝のボルシンガーが左脇腹痛の影響で2日に登録抹消され、早くも巡ってきたチャンスでしっかり結果を残した。

◆ソフトバンク・釜元豪外野手(25)が6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)でプロ初安打を放った。  「何でもいいから(バットに)当たってくれと思いました。いいところに飛んでくれました。めちゃめちゃほっとしました」  三回先頭で追い込まれてから二木の直球に詰まりながらも、左前に落とした。育成選手として入団して8年目、通算8打席目。9日は地元の長崎で日本ハム戦が開催されるが、プロで初めての故郷での1軍公式戦の直前に待望の一打が飛び出した。「まだロッカーに飾ってあります」という記念球を実家への手土産にする。  この日は左脇腹痛で出場選手登録を抹消されたグラシアルに代わって、プロ初スタメンの機会を得た。「僕にとってはチャンス。いまのうちにできることをアピールして1軍に生き残りたい」と意気込んだ。

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(27)が6日のロッテ戦(ヤフオクドーム)の一回に2試合連続本塁打となる4号ソロを放った。バックスクリーン左への打球で「打った瞬間は入るかどうかって感じでした」と振り返ったが、豪快に最深部のスタンドへ。「いいスイングができたと思います」と納得した。  開幕から好調で打率・375と同時に、本塁打もチームトップに立った。「いまだけでしょう。柳田さん(3本)より多いなんて。記念に(成績表を)写真を撮っておこうかな」とおどけた。

◆ロッテのドラフト1位新人の藤原が三回に2点適時打を放ち、プロ初打点をマークした。2死満塁からミランダの変化球を右翼へ運んだ。「打ったのは、たぶんチェンジアップ。2打席続けて三振していたので、そのチェンジアップを頭に入れていた」と話した。  安打を記録するのは、3月29日の開幕戦以来。「1番・中堅」で初めてフル出場を果たしたが、5打数1安打の結果に満足する様子はなかった。

◆D1位・藤原(大阪桐蔭高)が4試合ぶりに「1番・中堅」で先発。三回の第3打席で右前へ2点打を放ち、プロ17打席目で初打点を記録した。「芯で打てた。いいところで決められて、何というか、よかったです」。その前の2打席はともに変化球に対して空振り三振に倒れていたが、対応力を発揮し、開幕戦以来7試合ぶりの安打をマークした。

◆今季初の連敗を喫した。先発左腕のミランダが2回2/3しか持たず、4本塁打を浴び7失点でKO。昨季8試合の登板で6勝を挙げ、期待された来日2年目の出だしでつまずき「情けないし、チームやファンに申し訳ない。全く仕事ができなかった」と意気消沈した。開幕から6戦負けなしで本拠地に戻ったが、この2試合で7本塁打を放り込まれる嫌な流れだ。

◆春の珍事とはいわせない。ロッテが4本塁打で圧倒。昨季日本一のソフトバンクに連勝だ。  「チェンジアップがくると思っていた。打った瞬間、手応え十分だった」と胸を張ったのはレアード。1-1の三回、加藤と中村奨の連続ソロで勝ち越し、なお1死一塁から、左翼席中段へ、12球団単独トップに立つ6号2ランを放った。  昨季は12球団最少の78本塁打に終わった打線が、同最多の202発を誇ったソフトバンクにアーチ攻勢で打ち勝った。球団最多となる開幕8戦18本塁打に、井口監督も「去年まではちょっと考えられない数が出ている」と驚きを隠せない。  日本ハムからやってきた2016年の本塁打王、レアードは球団最多の開幕8戦6発。ただ、量産の要因は助っ人だけではない。今季から、2億円規模の投資で「チーム戦略部」を新設。楽天から加入した行木(なめき)チーフスコアラーら6人のアナリストの分析を受け、加藤はこの日、いずれも初球打ちで2打席連発。「あいまいではなく、狙いを絞って打ちにいける」と感謝した。  本拠地ZOZOマリンに外野フェンスが最大4メートル手前にせり出す「ホームランラグーン」が完成したこともあり、秋季キャンプから「強く、大きなスイング」を指導してきた大村打撃コーチも「みんなの能力が発揮されている」と目を細めた。昨季24本塁打の井上が打率・043と不振でこの日2軍落ちとなりながら、チームは本塁打を量産。破壊力を増した新ロッテ打線の勢いは止まらない。 (浜浦日向) 三回に2試合連発となる5号ソロを放ったロッテ・中村奨 「タイミングをしっかりとれているから、初球から打ちにいけている」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
135
(-1)
34
(+3)
28
(+7)
12
(+2)
4.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
530 0.625
(↓0.089)
0.5
(-)
135
(-1)
40
(+1)
22
(+3)
9
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
西武
440 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
135
(-1)
52
(+16)
35
(+3)
9
(+3)
9.000
(↑1)
0.000
(-)
4
(1↓)
日本ハム
341 0.429
(↓0.071)
2
(-)
135
(-1)
27
(+3)
43
(+16)
5
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ロッテ
350 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
135
(-1)
39
(+7)
52
(+3)
18
(+4)
7.000
(↑1
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
242 0.333
(↑0.133)
2.5
(↑1)
135
(-1)
17
(+3)
29
(+1)
2
(+1)
9.000
(↑1)
0.000
(-)