日本ハム(★3対16☆)西武 =リーグ戦2回戦(2019.04.06)・東京ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:今井 達也(1勝1敗0S)
敗戦投手:金子 弌大(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】森 友哉(1号・3回表3ラン),外崎 修汰(1号・6回表ソロ),メヒア(1号・8回表3ラン)
【日本ハム】西川 遥輝(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆西武は3回表、秋山の2点適時打と森の3ランで5点を先制する。その後は5回に森、外崎、栗山の連続適時打など、打者12人の猛攻でこの回7点を挙げ、試合の大勢を決めた。投げては先発・今井が7回3失点の力投で今季初勝利。敗れた日本ハムは、投手陣が振るわなかった。

◆西武森友哉捕手(23)が、今季1号本塁打を放った。 2-0の3回2死二、三塁、日本ハム2番手金子の6球目、真ん中に甘く入ったチェンジアップを完璧に捉え、逆方向の左翼席へ運んだ。 序盤でリードを大きく広げる1発に「(先発)今井のいい援護になってよかったです。しっかり振り切れたし、捉えられたと思います」と話した。

◆西武外崎修汰内野手(26)が、今季1号本塁打を放った。 12-3の6回2死、日本ハム吉田侑の5球目、外角高め145キロ直球を、右翼席へ突き刺した。「しっかり強くたたくことができました。入ってくれて良かったです。アップルパンチ!」とコメントした。

◆西武ドラフト7位佐藤龍世内野手(22)がプロ初安打を放った。 4回の三塁守備から途中出場。7回無死、日本ハム吉田侑の初球、外角高め141キロ直球をたたきつけ、三塁への内野安打とした。「ほっとした気持ちと、うれしい気持ちです。一生懸命走ってヒットになり、よかったです!」。失策も記録したが、守備でも軽快な動きを披露した。

◆西武今井達也投手が今季初勝利を挙げた。7回を5安打3失点(自責点1)。 5四球と制球に苦しんだが、大量援護に助けられ、132球を投げ抜き「真っすぐは低めに投げることができました。無駄な四球が多かったので減らしていきたい。右打者にスライダーが抜けることもあったのも反省です」と引き締めた。

◆日本ハム西川遥輝外野手が右翼スタンドへ今季1号本塁打を放った。5回1死、西武今井の140キロ内角直球をはじき返した。 「本塁打が出たからといってどうこうではない。1本の本塁打よりも3本の安打の方がうれしい。(明日)切り替えてやるしかない」と、チームの大敗に喜びはなかった。

◆日本ハムのショート・スターターを担った加藤貴之投手の好投は、報われなかった。1、2回ともに走者は許したが、2イニングを3奪三振無失点で降板。 バトンを渡した後、リリーフ陣が崩れたが「自分のやるべきことは出来た。(登板間隔が中3日も)トレーナーとしっかり話をして、しっかり出来た」と納得していた。

◆日本ハム王柏融外野手が2試合連続の打点を挙げた。 5回2死二、三塁の第3打席、西武今井の内角直球を右翼線へ運ぶ2点適時二塁打。 来日初の3安打だった5日の西武戦に続き、この日も2安打。「しっかりと球を強く打っていきたいという気持ちで打席に立った。甘いところにきたので反応できた」と振り返った。

◆西武森友哉捕手が今季1号となる3ランを含む4安打4打点で、打率と打点のリーグ2冠に浮上した。山賊打線をけん引し、今季両リーグ最多の19安打16得点、チームを5割復帰に導いた。 3回2死二、三塁、日本ハム金子の真ん中へのチェンジアップを逆方向の左翼席へ。「(先発)今井のいい援護になってよかった。しっかり振り切れたし捉えられたと思います」。三塁打ならサイクル安打という8回の第5打席は惜しくも二塁打も「狙ってないですよ」と充実の表情だ。 好調の要因を問われても「わかんないっす」と困り顔だが、辻監督は「技術もあるし、今年は本塁打にこだわらず追い込まれたら逆方向に打てている。捕手という難しいポジションでも打席で集中できている」と見る。「打率と打点は大事かなと思います」。170センチの小さな2冠王の勢いは、まだまだ続きそうだ。

◆日本ハムが4年ぶりの16失点で大敗した。6日、西武2回戦(東京ドーム)は、3回から「第2先発」として登板した金子弌大投手(35)が、初体験で新感覚のマウンドに苦しんだ。「気持ちも体もコントロールしないと、投げるコントロールも悪くなってしまう」。"立ち上がり"の3回に、制球も心も乱れてしまった。 1死から単打と四球で満塁のピンチを背負い、秋山に先制の2点適時二塁打を献上。さらに森には、逆方向の左中間へ1号3ランを浴びた。一挙5失点。新山賊打線に火を付けてしまった。 15年のキャリアでも未経験の役回りに、対応するのは難しかった。出番は3回からと決まっていたが、気持ちの上で先発か中継ぎか、揺らいでいたという。「まだそこが正直、はっきりしていない部分ではあって。もちろん長いイニングを投げる気で行くんですけど、試合の途中に行くのは事実なので。もっと自分の中で割り切って行かないといけない」と反省点を挙げた。続投した4回は3者凡退と意地を見せたが、2回4安打5失点で移籍後初黒星となった。 チームとしては収穫もあった。中3日で「ショート・スターター」として先発した加藤は、2回無失点と役目を果たした。2日楽天戦での3回無失点に続いて、新ポジションでの適性を示した。栗山監督も「すばらしい入りをしてくれた」と手応えを語る一方で「今日は(金子)チヒロと加藤で勝負にいった。やられたオレが悪い」と現実も受け止めた。まだ開幕8戦目。これで3連敗となった新戦略も黎明(れいめい)期の段階だ。全ての結果が血となり肉となる。【木下大輔】

◆日本ハムが6日、西武2回戦(東京ドーム)で三回に5点を先制された。先発の加藤貴之投手(26)は2回を2安打無失点。昨季に先発だけでなく中継ぎにも回った左腕が、西武打線に得点を許さなかった。  三回に「ファイターズ、ピッチャーの交代をお知らせします」のアナウンスと同時に、球場内は「エーッ」というどよめき。続いて「ピッチャー金子」のアナウンスで大歓声が起きた。  だが、2番手の金子弌大(ちひろ)投手(35)は三回1死満塁で、秋山翔吾外野手(30)に右翼フェンス直撃の先制2点適時二塁打を浴びた。続く山川穂高内野手(27)から三振を奪って2死二、三塁としたが、森友哉捕手(23)に左越え1号3ランを食らった。  一回に救援投手を起用し、2番手で先発投手を起用する「オープナー」。結局、金子は三、四回と2回を投げて4安打5失点で降板した。

◆西武・森友哉捕手(23)が6日、日本ハム2回戦(東京ドーム)に「5番・捕手」で先発出場。三回、秋山の2点打で先制し、なお、2死二、三塁で左翼席に今季1号となる3ランを放ち、「今井の良い援護になってよかった。しっかり振りきれたし、とらえられたと思います」とコメントした。  五回1死一、二塁でも3番手・西村から右前適時打。西武は五回終了時点で12-0と大量リード。森は3安打4打点で打線を牽引している。

◆日本ハム・西川遙輝外野手(26)が6日、西武2回戦(東京ドーム)の五回に今季1号本塁打を放った。0-12と大きくリードされた五回1死で左打席に入り、西武先発の今井達也投手(20)の投じた真ん中直球を、右翼席最前列へたたきこんだ。  昨季は2年連続で盗塁王に輝き、プロ8年目で初の2桁本塁打(10本)をマーク。今季の初本塁打は開幕から8試合目だった。

◆西武の今井が7回3失点で今季初勝利を挙げた。5四球と制球に苦しみながらも大量援護に支えられ「打線の援護がたくさんあってありがたかった」と感謝した。  内容には「腕が横振りになって変化球が抜けていた」と不満な様子。球数も132球を投げただけに「無駄な四球が多い。先発で一年間投げるなら、ああいうところで無駄な消耗が多くなる」と反省の言葉を並べた。

◆日本ハムの栗山監督は中3日で先発した加藤と金子の2人で試合前半を切り抜ける奇策を講じたが実らなかった。0-0の三回から投入した金子が森に3ランを浴びるなど5失点。「(金子)弌大と加藤で勝負と決めていた。結果に関してはこっちの責任」とぶぜんとした表情で話した。  2回4安打5失点で移籍後初黒星となった金子は「分かっていても途中からと頭からでは違うので、うまく(試合に)入り切れない。ただ、そんなことは言っていられない」と悔しがった。

◆西武のルーキー佐藤がプロ6試合目で初安打をマークした。三塁の守備から途中出場すると2打席目の七回、三塁への弱い当たりを全力疾走で内野安打とし「内容は良くないけど、一本出てうれしい」と喜んだ。  北海道厚岸町出身で富士大からドラフト7位で入団。全力プレーが評価され、西武の新人ではただ一人、開幕1軍をつかんだ。「こんな大舞台でやったことがないので、最初は圧倒されていた。一試合一試合、成長していけるようにしたい」と力を込めた。

◆四回から三塁の守備に就いていたD7位・佐藤(富士大)が七回に三塁内野安打。プロ初安打をマークし、「全力で走った。内容はあれですけど、一本出てうれしいです」と喜んだ。新人でただ1人開幕1軍入りを果たした22歳は、記念のボールの行方を問われると「親に...。クロネコで送ります」と笑わせた。

◆一回から救援投手を起用し、2番手で先発投手を起用する「オープナー」が裏目に。先発の加藤は2回2安打無失点に抑えたが、三回から登板した金子が2回4安打5失点で敗戦投手になった。16失点は、2015年7月22日の楽天戦(札幌ドーム)に6-19で敗れて以来。栗山監督は「2人(加藤、金子)で勝負しにいって、やられた俺が悪い」と自身の采配を責めた。

◆西武は6日、日本ハム2回戦(東京ドーム)に16-3で大勝し、勝率を5割に戻した。今季の目標にスタメンマスク100試合以上を掲げる6年目の森友哉捕手(23)が、1号3ランを含む4安打4打点で、19安打16得点の猛攻を牽引(けんいん)。"絶滅危惧種"となっている「打てる捕手」として期待される23歳が、打率・483、13打点でパ・リーグ2冠に躍り出た。  「打てる捕手」を、球界から滅ぼしはしない。打出の小づちのように快音を放ち続ける森が、東京ドームでも躍動した。  「追加点がほしいと思っていた。最初はレフトフライかなと思ったけど、入ってくれました」  三回、秋山の2点打で先制後の2死二、三塁。金子の甘く入った球を左翼席へ運ぶ、1号3ランだ。五回にも右前へ適時打を放ち、二回の右中間二塁打、八回の左越え二塁打と合わせて、4安打4打点。19安打16得点の猛攻を牽引した。  打率・483、13打点でリーグ2冠に躍進。「自分のスイングができているのは調子のいいバロメーター」と笑顔の森に、辻監督も「捕手でしんどいと思うけど、打席で集中できるのがいいところ」と目尻を下げた。  背中を追ってきた先輩2人の"主戦場"東京ドームで輝いた。大阪桐蔭高時代は甲子園に4度出場し、打率・473、5本塁打と強打を誇った。当時、胸のうちにあったのは「プロのキャッチャーは、なんで打てないんやろ...」との思い。だが実際プロになると、強気な男の考えが一変した。「(リードで集める)データもたくさんある。これは打てへん...」。そんな中、打撃でも結果を出し続ける巨人・阿部を見て「ああいう選手になりたい」と憧れを抱いた。  昨オフには、西武の正捕手を長く務めた炭谷が巨人へFA移籍。森は昨季も74試合でスタメンマスクをかぶったが、「自分は銀さん(炭谷)を見て育った。これからは自分が正捕手として引っ張っていかなきゃいけない」と自覚が芽生えた。  言葉通り、この日は3歳下の今井を今季初勝利に導き、「球種を(打者に)張らせないように意識した。しっかりと勝たせてあげるのが一番大事」と胸を張った。「悪いときも来る。コツコツと安打を打つのが大事」。森が攻守で獅子を引っ張り、日本球界を代表する捕手へとのし上がる。 (花里雄太) 7回3失点で今季初勝利も、5四球で132球を要した西武・今井 「腕が横振りになって変化球が抜けていた。無駄な四球が多い。先発で1年間投げるなら、ああいうところで無駄な消耗が多くなる」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
521 0.714
(↓0.119)
-
(-)
135
(-1)
34
(+3)
28
(+7)
12
(+2)
4.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
530 0.625
(↓0.089)
0.5
(-)
135
(-1)
40
(+1)
22
(+3)
9
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
西武
440 0.500
(↑0.071)
1.5
(↑1)
135
(-1)
52
(+16)
35
(+3)
9
(+3)
9.000
(↑1
0.000
(-)
4
(1↓)
日本ハム
341 0.429
(↓0.071)
2
(-)
135
(-1)
27
(+3)
43
(+16)
5
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
5
(-)
ロッテ
350 0.375
(↑0.089)
2.5
(↑1)
135
(-1)
39
(+7)
52
(+3)
18
(+4)
7.000
(↑1)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
242 0.333
(↑0.133)
2.5
(↑1)
135
(-1)
17
(+3)
29
(+1)
2
(+1)
9.000
(↑1)
0.000
(-)