巨人(☆6対3★)阪神 =リーグ戦2回戦(2019.04.03)・東京ドーム=
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◆巨人は3回裏、丸と岡本の2者連続本塁打で4点を先制する。そのまま迎えた7回には、2死満塁から岡本の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・メルセデスが8回8安打3失点の力投で今季初勝利。敗れた阪神は、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(25)は昨年、阪神戦に4試合登板し2勝0敗、防御率0・61。 被打率が1割5分7厘で、29回1/3を投げ4失点だったが、そのうち3点は内野ゴロと失策。 許した適時安打は10月9日大山の1本だけ。

◆阪神梅野隆太郎捕手が3日、左足の指を負傷していたため帰阪した。 前日2日の巨人1回戦(東京ドーム)の2回に三塁内野安打を放った際に、一塁ベースで巨人岡本と交錯して転倒。左足の指を負傷した。骨折の疑いがあり、この日に帰阪。 この日は午前中に都内の病院に向かった。出場選手登録は抹消せず、様子を見ることになりそうだ。

◆阪神青柳晃洋投手(25)が5回5安打4失点で降板した。 3回2死一、三塁から3番丸に、141キロシュートを右翼スタンドへ運ばれ、先制の3ラン。続く4番岡本には真ん中に入った初球の138キロシュートをバックスクリーン右横へ運ばれた。今季初登板でオープン戦のような好投を見せることができなかった。

◆巨人丸佳浩外野手と岡本和真内野手が、2者連続本塁打を放ち、初のアベック弾をマークした。 まずは3番丸。3回2死一、三塁、カウント3-1から阪神青柳の真ん中低めの141キロ速球を右翼席上段へ運んだ。2戦連発の2号3ランで先制点を挙げ、ベンチでは阿部、炭谷、中島らに「丸ポーズ」で出迎えられた。「インコースの低めですね。追い込まれていたけど、しっかりとしたスイングができました」と振り返り、丸ポーズで迎えられたことに「まだ少し照れくさいですね」とコメントした。 4番岡本も続いた。青柳の初球、138キロの真ん中速球をバックスクリーン右横へ運び、今季19打席目での1号ソロとした。ベンチではチームメートからおじぎで迎えられ、笑みがはじけた。「打ったのはシュートですかね。丸さんの後に続けて打てて、よかったです。今シーズンの1本目は素直にうれしいです。もっと打てるように頑張ります」と振り返った。2人はベンチ内でがっちりと握手して喜んだ。

◆巨人が3回、丸が2戦連続本塁打となる3ランを放ち先制。岡本が今季初アーチで続いた。岡本は7回にも2点二塁打を放ち3打点。メルセデスが8回3失点で勝ち星を挙げた。巨人が4連勝。阪神は先発の青柳が踏ん張れず、8回に反撃したが3連敗。

◆梅野の負傷離脱により緊急昇格した阪神長坂拳弥捕手が、8回の守備から出場した。 藤川とバッテリーを組み、3連続三振と好リード。この日は鳴尾浜で大阪ガスとのプロアマ交流戦に出場予定で、ベンチ入りした直後に昇格が決まった。「どんなタイミングでもチャンスはチャンスなので、つかんでいかないと」と話した。

◆阪神大山悠輔内野手が、4番の責任を背負って東京ドームを後にした。開幕5戦を終え、打率1割1分1厘と不振。得点圏でヒットは出ていない。 「大事なところを任せてもらっている。(敗戦は)自分のせいです」 この日も流れに乗れなかった。4回1死一、三塁では右飛に倒れた。犠飛にもならないフライアウトに、悔しさをにじませてベンチに戻った。3点を返した直後の8回2死一、三塁では高めのつり球にバットを出して3球三振。虎党のため息を誘った。 「流れを止めてしまっているのは分かっている。結果が勝敗に直結するので、明日やり返せるように頑張ります」 矢野監督は「乗り越えていかなあかん部分。明日、動かすことはないと思う」と若き4番の続行に期待を込める一方、「これは1日1日、いろんな状況も、いろんなことも変わっていくなかで、どうなるかまだ分からん」と現実を冷静に受け止めもした。不振が続けば、打順変更も視野に入る。

◆巨人守護神クックが3セーブ目を挙げた。9回無死一、二塁とピンチを招いたが、糸原を遊ゴロ併殺、中谷を空振り三振に抑え、3点のリードを守った。 開幕5戦で3試合に登板し、セーブ失敗はなし。「ピンチでも切り替えて投げられた。シーシー(メルセデス)の勝ちを消すことなく抑えられてよかった」と安堵(あんど)した。

◆虎の希望の光だ。阪神ドラフト1位の近本光司外野手が、6点を追う8回2死満塁で左前2点適時打を放ち、宿敵メルセデスに一矢報いた。 昨季は4度対戦し、29回1/3を投げた左腕からタイムリーを放ったのは大山の1本だけだった。 「そうなんですか? いいピッチャーですからね。ぼくはそういうの知らないので、来た球を打ってランナーがいたらかえすだけなので」 フルカウントまで粘った8球目。外角135キロ直球をはじき返した。反撃ののろしを上げる一打に、一塁ベース上で両拳を突き上げて喜んだ。「(8回まで)ゼロで来てて、完封では絶対に負けられない、なんとしても。四球でもいいと思って打席に入っていたんで。とりあえず1点というのを入れたかったですね」。 初回にも左安打を放っており、プロ入り初めてのマルチ安打を記録した。このまま足も使える近本が2番に定着できれば、攻撃のバリエーションは増す。春季キャンプ、オープン戦でも結果を残してきたドラフト1位は、本番になっても心強い存在。前日の巨人との初戦でも3点を返す足がかりとなる三塁打を放つなど、連敗の中でも、ファンに期待を抱かせる一打を重ねている。【真柴健】

◆巨人メルセデスが虎キラーぶりを発揮し、今季初先発で初白星を挙げた。 序盤からテンポよくストライク先行で飛ばし、8回を3失点にまとめた。球場にかけつけたカロリーナ夫人と息子のクリストファー・ジュニアくんの前で、昨季2戦2勝、防御率0・61と得意の虎打線を封じ「気持ちよく、楽しんで投げられたよ」と笑顔を見せた。

◆阪神坂本誠志郎捕手が「8番捕手」で今季初出場した。 先発の青柳が3回に丸に3ラン、岡本にソロと連弾を浴び、女房役として「低めという意識でしたが、しっかり持って行かれました。全体的にもっと考えながら、次に生かせるようにやっていきたいです」と反省を口にした。2打数無安打で8回に代打を送られ交代した。

◆阪神糸井嘉男外野手がルーキーの奮起に続いた。8回に近本が2点適時打を打った直後の2死一、二塁、メルセデスの初球スライダーをとらえ、右前適時打。 4打数2安打1打点と奮闘してもチームに勝ちを呼び込めず、「明日はなんとしてでも勝ちたい」と切り替えた。

◆今季から巨人と包括提携したスポーツ専門の動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」とのコラボデーとして、DAZNアンバサダーのとんねるず木梨憲武がファンと100万円をかけた「1打席勝負」を行った。 制球に苦しみながら遊ゴロに打ち取り「ブルペンで25球くらい投げましたが調整ミス」と反省。100万円は「木梨シート」として100組200人にチケットをプレゼントする。

◆巨人丸佳浩外野手が「スラムダンク」で使用された3曲に乗って、打席に入った。 1打席目は大黒摩季の「あなただけ見つめてる」で右前打。2打席目はBAADの「君が好きだと叫びたい」で3ラン。3打席目はZARDの「マイフレンド」で内野安打。4打席目は再び大黒摩季の「あなただけ見つめてる」で四球を選んだ。試合後は「企業秘密です」とニヤリとしたが、人気アニメの歌で気分を高め、移籍後初の3安打を重ねた。 グラウンドを離れれば、漫画とゲームなどでオンとオフを切り替える。オープン戦の出ばやしでは、LiSAの「だってアタシのヒーロー。」などを使用。人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」のエンディング曲に乗せて、打席に向かった。出ばやしが流れる東京ドームでは、2試合で計5安打6打点2本塁打、打率は驚異の8割3分3厘をマーク。大好きな歌に乗って、本拠地東京ドームで大暴れする。【久保賢吾】

◆巨人が誇る強力コンビ「マルオカ」が初のアベック弾を放ち、平成最後となる東京ドームの阪神戦勝ち越しを決めた。 3回2死一、三塁から、3番丸佳浩外野手(29)が2戦連発となる先制の2号3ラン。4番岡本和真内野手(22)が初球を狙い打ちし、バックスクリーン右へ今季1号ソロを放った。4連勝で貯金を3とし、巻き返しのシーズンを力強く滑りだした。2日連続で、始まりは丸の一打だった。3回2死一、三塁、見逃せばボール球の低めを強振。大歓声に乗って右中間席で弾んだ。「ボールでした? 追い込まれていたので、食らいついていこうと。いい粘りを見せられた」。ベンチでは阿部が発案した頭の上で両手で丸を作る「丸ポーズ」で出迎える選手が一気に増えた。「まだ少し照れくさいです」と笑った。 東京ドームが丸の余韻に浸る中、4番岡本は初球に集中していた。坂本勇から「どさくさに紛れて打て」と言われ「真っすぐ1本」に絞ってフルスイング。バックスクリーン右へ今季1号ソロを運んだ。「(丸の1発で)きれいに掃除してもらったので気楽に入れた」。新3、4番「マルオカ」初のアベック弾を、息の合った連弾で飾った。 7回も名コンビで畳み掛けた。2死から吉川尚、坂本勇が連続四球。丸は打席に入る直前、岡本に「つなぐから頼むな」と声を掛け、四球でチャンスを広げた。「回ってくると思った」と準備万端の岡本が、左翼線への2点適時二塁打で応えた。「和真が打ったのがうれしかった」と丸が自分のことのように喜ぶ姿が2人の関係を物語った。 開幕前に行われた「燦燦会」も2人で沸かせた。丸が「激励会の時も言いましたが(目標は)3割5分、55本でしたっけ?」と言えば、岡本は「60本です」と絶妙の切り返し。丸が「『60本、170打点するんや』と。『そのためにお前らが出塁しないと、170打点いかんから。しゃんとせい』と言われてる」と締め、会場を爆笑に包んだ。 王、長嶋の「ON」を筆頭とする名門の3、4番コンビは、限られた一流打者に与えられる重みある勲章。丸は代弁した。「僕1人で決めようとは思ってないです。(岡本は)勝負強いバッター。打線なので、お互いに助け合いながら」。新コンビで新たな時代を築く。【久保賢吾】

◆阪神が平成最後の東京ドームでの「伝統の一戦」に連敗した。 試合前に梅野隆太郎捕手(27)が2日の巨人で左足の指を負傷し、骨折の疑いがあると発表された。チームドクターの診察を受けるため緊急帰阪。正妻を欠いたチームは先発青柳が3回に丸に3ラン、岡本にソロを浴びるなど2夜連続で主導権を握られ、テコ入れした打線も反撃が遅れた。まだ開幕5試合とはいえ、3連敗で借金1と嫌な空気に包まれた。プレーボール2時間半前の異変だった。阪神のウオーミングアップ。正捕手梅野の姿がない。岡崎も出場選手登録を抹消され、球場で練習する捕手は坂本1人だけ。異様な光景だった。午後4時半に球団広報が事情を説明する。「左足の指を負傷して骨折の疑いがあるということで...」。わずか開幕4戦で司令塔が消えた。衝撃的な発表で、矢野阪神が早々から試練にさらされた。 暗転したのは前日2日の巨人戦だ。梅野は2回、三塁内野安打で一塁に駆け込んだ際、一塁手岡本と交錯して左足の指を強打して転倒。試合終了までプレーを続けた。この日の午前中に都内の病院で受診。プレーを見合わせ、ベンチ入りメンバーから外れて緊急帰阪した。広報は「判断は明日以降となります」と説明。今日4日にチームドクターの診察を受け、方向性を決める。負傷箇所が親指ではないため、今後もプレーできるか模索するという。チームに欠かせない扇の要が離脱のピンチに陥った。 梅野は昨季、自己最多の132試合に出場し、初めてゴールデングラブ賞に輝くなど、正捕手としての地歩を固めつつあった。今季も全4試合に先発。投手陣を巧みにリードするなど、存在感を示していたが、想定外のアクシデントに見舞われた。チームは急きょ長坂を登録。試合前練習に間に合わず、ドタバタ感がにじみ出た。梅野不在の尾を引きずるように、チームは攻守ともに精彩を欠いた。 この日は開幕スタメンの木浪を外して1番に北條を抜てきした。だが、新オーダーは不発。昨季、白星なしの2敗、防御率0・61と苦戦した天敵メルセデスから8回の代打攻勢で3点を奪ったが時すでに遅し。指揮官も「真っ先に出てる人は、その前に、もう少し何とかしないとというのが一番」と嘆く。チーム打率も1割8分4厘に沈み、貧打解消が課題になっている。 開幕当初から「守り勝っていく」と話す指揮官にとって梅野が離脱すれば計り知れないダメージになる。梅野の今後については「残れる可能性を探しながら、どうかやね」と言う。開幕連勝後は3連敗で、今季初めて借金生活に入った。序盤戦で、最初の踏ん張りどころを迎えた。【酒井俊作】

◆阪神木浪聖也内野手が開幕5試合目にして先発メンバーから外れた。 ここまで4試合無安打で、6回に先頭の代打で出場も二ゴロ。「(試合に)出させていただいているだけでもありがたいです。その期待に応えられるように頑張ります。いつ出てもいいように準備はしていました」。この日の決断について、矢野監督は「チーム状態としてなかなか苦しい状況の中で、どうやって点を取っていくかはこれからも考えていかないといけない」と意図を明かした。

◆阪神北條史也内野手が木浪に代わり「1番遊撃」でスタメン初出場した。 3打席目までは2三振を含む無安打。8回2死一、二塁の第4打席で遊撃への内野安打を放ち、満塁として近本の適時打を呼び込んだ。「3打席、1番の仕事ができず、流れを持ってくることができなかった。切り替えて、やるしかなかったので」と好機拡大の1本を振り返った。

◆4年ぶりに巨人の監督に復帰した原辰徳監督が、13年目のシーズンを迎える。リーグ優勝は7回。日本一は3回。実績を見れば文句なしの「名監督」だが、どういう野球をする監督なの? と聞かれると、ひと言では語れない難しさがある。 もっとも当の本人が「原はこういう野球をやるって思われるのは嫌なんだ」と言っているのだから、他人が簡単に説明できる訳がない。 試合前にオーダーをどうするのか、話してくれた。「今日はアンダースロー(青柳)。陽は苦手そうだから亀井でいく。ゲレーロも打てなさそう? でも今のゲレーロを外せないよ。キャッチャーには左の大城を使ってみる」。5番から7番に起用した3人の結果は、10打数無安打4三振。大失敗に終わったが、3人の前を打つ4番の岡本は今季1号とダメ押しの2点二塁適時打を含む4打数2安打3打点。原監督が打つと思って起用した3人が阪神バッテリーに圧力を与え、不調だった岡本に力を与えたように思えた。 ノビノビと打たせるかと思えば、勝負どころではクリーンアップにも送りバントをさせる。選手に対しても優しいようで厳しく、厳しいようで優しい。昨年まで「わがまま」な印象があったゲレーロなど、鼻っ柱が強い"やんちゃな選手"の扱い方は一級品。開幕戦でスタメンを外れたゲレーロが必死なプレーを続けているが、原監督の選手起用の巧みさを象徴している。 とにかくスケールがでかい。「生まれ変わるとしたら何になりたいか?」というくだらない質問の答えは「松」だった。 身動きできない植物を挙げた理由を聞くと「動けなくてもいいじゃないか。周りが動いてくれるのをゆったりと見てればいいんだから」と不敵に笑って答えた。常人では理解不能の感性を持っている。相手からすれば、何を考え、何を繰り出してくるか全く読めない恐怖がある。開幕からたった5試合が終わっただけ。それでも原監督が率いる今年の巨人は強そうだ。(小島信行)

◆巨人が誇る強力コンビ「マルオカ」が初のアベック弾を放ち、平成最後となる東京ドームの阪神戦勝ち越しを決めた。3回2死一、三塁から、3番丸佳浩外野手(29)が2戦連発となる先制の2号3ラン。4番岡本和真内野手(22)が初球を狙い打ちし、バックスクリーン右へ今季1号ソロを放った。 ▼3回に3番丸が2号3ラン、4番岡本が1号ソロ。昨年の巨人は3、4番の連続本塁打が4月29日ゲレーロ→マギー、5月6日ゲレーロ→阿部、7月9日マギー→岡本の3度あったが、すべて外国人選手が絡んだもの。日本人選手の3、4番連続本塁打は17年8月16日ヤクルト戦の坂本勇→阿部以来だ。岡本は7回に適時打を放ち、2人そろって3打点。巨人の3、4番がともに3打点以上は13年6月16日ソフトバンク戦の3番坂本3打点、4番阿部3打点以来、6年ぶり。

◆阪神・北條史也内野手(24)が3日の巨人戦(東京ドーム)に「1番・遊撃」で今季初めてスタメンに名を連ねた。  これまでの4試合はいずれもD3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が「1番・遊撃」で先発出場していたが、14打席で快音なし。この日は相手先発が左腕のメルセデスということもあってか、調子が上がらないルーキーに変わりチャンスが巡ってきた。  北條は今季ここまで1試合に出場し、2打数無安打。初スタメンで結果を残し、定位置奪取へ前進する。

◆阪神・青柳晃洋投手が3日、巨人戦(東京ドーム)で今季初先発。二回まで無失点に抑えていたが、三回に丸に先制3ランを浴び、次の打者の岡本にもソロホームランを浴びた。  東京ドームでは平成最後となる巨人との伝統の一戦。青柳は結局、5回4失点でマウンドを降りた。

◆阪神は3日、巨人2回戦(東京ドーム)を3-6で落とし、3連敗となった。  先発の青柳が丸と岡本に本塁打を浴びるなど、5回4失点でマウンドを降りた。打線は八回にルーキーの近本、糸井の連続タイムリーで3点を返したが、反撃も及ばなかった。

◆阪神のドラフト1位ルーキー近本が0-6の八回2死満塁から2点打を放った。攻略できずにいたメルセデスの135キロを左前に運び、「完封では絶対に負けられない。何としても、四球でも、とりあえず1点というのがやりたかった」と強い気持ちを見せた。  一回にも左前に流し打っており、複数安打をマーク。反撃が及ばずに3連敗となったが、プロ初盗塁を決めて三塁打も放った2日に続いて気を吐いた。

◆巨人のメルセデスが8回3失点で白星スタート。スライダーやチェンジアップなど、キャンプから磨いてきた変化球がコースに決まり「非常に気分良く投球できた」と満足げに振り返った。  昨季に登板4試合で2勝負けなし、防御率0・61と圧倒した阪神戦の強さは今季も健在だ。打線の援護にも恵まれて快調に回を重ねたサウスポーについて、宮本投手総合コーチも「守りのリズムを攻撃に持って行ける。ストライクをどんどん先行させる」と褒めちぎった。

◆D3位・木浪聖也内野手(ホンダ)が今季初めてベンチスタート。「悔しさしかないです」。ここまでの4試合では「1番・遊撃」で先発出場していた。この日は六回先頭で代打で出場したが、二ゴロに倒れて開幕から15打席無安打。「試合に出させてもらえているだけありがたいので、期待に応えられるように頑張るだけです」と気持ちを切り替えた。 「1番・遊撃」で今季初スタメン出場も4打数1安打の阪神・北條 「1番の仕事ができなかったので流れを持ってこられず悔しい」

◆わが阪神が負けたことより、憎き巨人に全く歯が立たないのが悔しい~!!  得点こそ3-6とそこそこのゲームのように見えるけど、0-6の劣勢から完封の夢を打ち砕き、3点を返してなお2死一、三塁。一発出れば同点の場面で、打席は4番の右打者・大山なのに、左投手のメルセデスを交代させる雰囲気が巨人原監督にはみじんもなかったもんね...(結果3球三振)。  クソ~、全て原監督の手のひらの上で転がされていたと思うとシャレじゃないけどハラタツ~!! もっとも、勝敗は三回無死一塁でメルセデスに楽々とバントを決めさせたシーンで決まっていたのかなあ?  その昔、今と変わらぬ貧打阪神打線と戦う術を現役時代にヤクルトのケンカ四郎と呼ばれ、その時は巨人のヘッドコーチだった故・武上四郎さんに冗談で「阪神と戦うときは2点先取したら勝つと思うでしょう?」と尋ねたら「いや、そんなことないよダンちゃん...1点だよ!!」といわれたのだ。  時代は平成から令和に変わろうとしているが、阪神の貧打は永遠と思えるほどに変わらない...。そして、阪神勝利の道があるとするなら石にかじりついてでも先制点を許さないコト!! いつの時代になっても、そこにこだわるべし!!

◆先発の青柳は三回に丸、岡本に連続弾を浴びるなど5回5安打4失点。「先発として、先に点を与えてしまったのが一番よくなかったと思います」と厳しい表情だった。降板後はベンチで矢野監督、福原投手コーチと話し込む姿も。「ストライクがほしいところで変化球から入れる技術を身につけていきたいです」と今後の課題を挙げた。

◆えらいこっちゃ! 阪神・梅野隆太郎捕手(27)が3日、左足指の骨折の疑いがあり、チームドクターの診断を受けるため緊急帰阪した。  梅野、岡崎は球場入りから姿はなし。午後4時にNPBの公示によって、岡崎の抹消と長坂の昇格が明らかになった。梅野については試合前練習中の午後4時半ごろ、球団広報から緊急離脱が発表された。1軍登録された長坂は鳴尾浜での社会人・大阪ガスとの練習試合でベンチ入り(出場機会なし)し、その試合後に急きょ東京ドームへ。スーツ姿で午後7時半ごろに到着した。試合中の投球練習では、高校時代に捕手だった中谷や、江越がマスクをかぶって捕手役を務めた。

◆中谷が今季初打席で初安打。6点を追う八回1死一塁で代打で登場。初球を左前に運び、3得点を演出した。「次、チャンスをもらえるかはわからないですけど、もらえたらしっかりと準備して」と必死。昨季の代打成績は10打数5安打。そのまま一塁の守備に就き、九回2死三塁では空振り三振。最後の打者となり、悔しさをにじませた。

◆昨季の阪神戦4試合で2勝0敗、防御率0・61だった"キラー"メルセデスが8回3失点で勝利。育成出身で初の開幕ローテーション入りを果たした左腕は「気持ちよくできた」と汗をぬぐった。昨季からコンビを組む大城は「テンポがいいので、そこは気にかけた」としてやったり。原監督は「(大城は)ニヤッと笑ったときはいい捕手。(沖縄出身で)シーサーみたいな顔をしているとちょっと怖い」とバッテリーをたたえた。

◆ボールが遠い。逃げていく...。ボールが逃げて行く!  これは東京ドームのこの日の三回裏、巨人の猛攻シーンの"絶叫中継"ではない。  30年前の1989年4月5日の甲子園。第61回選抜高校野球の決勝戦・東邦-上宮の延長十回裏の幕切れの明暗のドラマである。  いうまでもない。この年の1月、昭和天皇が崩御されて元号が『平成』となった。  その春の桜が咲き誇る日本列島の平成元年に東邦と上宮の決勝戦は壮絶な戦いとなる。  上宮にはのちにプロ野球で活躍する種田仁(中日)、元木大介(巨人)がいた。東邦のエースは山田喜久夫(中日)である。両校の当時の監督も鮮明に記憶していた結実の終焉の明暗は延長十回表に上宮の4番元木がつないで5番岡田が三塁手のグラブをはじき上宮に2点目が入った。  その裏、東邦は2死走者なしと切羽詰まる。あと一人...で明暗はけりがつく...。上宮のエース宮田には連投と感情の高揚でドドッと熱いものがあふれてきた。それが16歳の青春のほとばしりなのである。  極度の緊張...。宮田は四球を出す。でも"あと一人"なのだ。2番高木が遊撃の内野安打...。でもあと一人だ。この時、東邦の阪口監督がニコッと笑った...。鬼の阪口がみせた笑顔...エッという空気。次の原の打球は中前同点打となる。  その次の瞬間、一走・高木が二塁をオーバーラン。二、三塁間に挟まれたが、三塁・種田の二塁送球がそれる。消えた...いやイレギュラーバウンド...つまり「ボールが遠い。ボールが逃げていく...」という実況アナの絶叫となって...平成元年の選抜の優勝は東邦に女神がほほえんだ。  そして...この日、30年後の『平成ラストの春』にも東邦は栄光の桜吹雪のなかで甲子園を行進した。堂々たる「1球の重み」を若者たちは我々に教えてくれたのである。  それと東京ドームの虎の戦いとを比べてとやかくはいいたくない。  この日の試合前に編集委員上田雅昭は「梅野捕手の左足指の骨折?が心配や。それで今日は欠場するらしいヮ。イッキにベンチの空気が痛々しい。まぁこういう突発的なアクシデントはそれだけ何とか現状の劣勢ムードをやり返そうと無理をする。好意的にとればそれだけ梅野捕手も必死なんやが...ここは冷静に捕手という重要なポジションなんやから焦るな! とは思うが...どうしてもなぁ」と沈痛な声を重ねてきた。  それにしても...ピヨピヨ記者の頃に頑固一徹の闘将西本幸雄さん(阪急・近鉄監督)がトツトツと筆者にこんな話をしてくれたのを思い出す。  「野球という競技はボールの大きさはせいぜい22・9センチから23・5センチぐらいのちっぽけなもんや。それが野球場というだだっ広いエリアで大の男がつねに18人が目の色をかえて突きかかっていく...こんな細かい球体に大の男が人生をホンの一瞬で左右される。ソレを想うとこんなアンバランスな球技はあらへん...。それだけに"1球の重み"に逆に命を懸けなアカンのや...。おい、聞いてるンか?」  ハッとした。ところが誰もがふるえ上がった西本幸雄という監督はニヤリとしてこう付け加えたのである。「とかく1球に苦しんできた俺が言うんやから間違いないヮ」  「江夏の21球」の悲運の将。そして何度も1球のスクイズに日本一がスルリと逃げた。しかしいつも西本幸雄という鉄の監督はその1球を曖昧にする選手を許さなかった。この夜の東京ドームでチラリとその"鬼迫ぶり"の片リンを若虎たちはみせてくれたではないか。次は矢野監督の"鬼"がいつ奔流となってはじけるのかを待ちたい...。

◆上本が八回先頭で代打で出場。今季初安打となる左前打を放ち、反撃をお膳立てした。九回にも無死二塁から四球を選んで好機を拡大。「ちゃんと仕事をして、塁に出ていこうと思ってやっています」と振り返った。2打席とも出塁して存在感を発揮し「(途中出場でも)準備をするのは当たり前のことなので」と表情を引き締めた。

◆えらいこっちゃ! 阪神・梅野隆太郎捕手(27)が3日、左足指の骨折の疑いがあり、チームドクターの診断を受けるため緊急帰阪した。  梅野に代わって、坂本が今季初出場&初スタメンマスク。七回には吉川尚の二盗を刺せずに悪送球して三進を許し「考えながら次に生かせるようにやっていきたい」。緊急昇格した長坂は八回から出場し、藤川とのバッテリーで三者三振に斬り、「急でしたけど、自分にとってはチャンスなので。3人で抑えられてよかった」と胸をなで下ろした。

◆糸井が意地の一打だ。八回に2点を返し、なお2死一、二塁の好機で初球の変化球を右翼線に運ぶ適時打。四回1死一塁でも右前打を放ち、今季初のマルチ安打を記録した。それでもチームは3連敗となり「あしたは何としてでも勝ちたいです」と必勝を誓った。3番に座る超人が、もっと打線を引っ張る。

◆――青柳は立ち上がりから彼らしい投球を  矢野監督「そうやね。いいボールが行ってたし、まあ調子も良かったと思う」  ――丸に本塁打された1球も低めにはいっていた  「うーん...まあねえ。決めに行ってるボールやからね...。やっぱりもっとこう、厳しく行けたと思うし。もったいないというか」  ――いろいろ考えての「1番・北條」だったと思うが  「まあ...。チーム状態としてはなかなか苦しいような状況の中で、どうやって点を取っていくかはこれからも考えていかないといけないと思うし。ちょっと考えてやっていこうかな、と思います」  ――今回、木浪を外したのは状態もあってか  「外したっていうか...。北條とすごい力の差があるのかって言われたらね。周りはいろんなこと言うやろうけど、別に。勝つためにどうするかということと、もちろん選手のためにどうなるか、っていうことを考えてやっているだけのことだから。それ以上はないです」

◆バットが砕けても、闘争心だけは真っ赤に燃えた。右手を目いっぱいに伸ばす。D1位・近本光司外野手(大阪ガス)が難敵メルセデスから2点打だ。満面の笑みで両手を突き上げ、宿敵を相手に堂々とファイティングポーズを取った。  「ゼロできていて、絶対に完封で負けられないと思っていた。何としてでも、四球でもいいと思いながら打席に入っていたので。1点というのを入れたかったです」  0-6の八回。上本、中谷ら代打陣が口火を切り、2死満塁で打席へ。粘りに粘った8球目。外角135キロに必死にバットを伸ばすと、バットは折れ、打球はふらふらと左翼前へポトリ。ゼロ行進が続いていたスコアボードに「2」を刻み込み、虎党のボルテージを一気に上げてみせた。  メルセデスは昨季、阪神戦に4戦2勝で防御率0・61の"虎キラー"だ。一回1死には左前打を放ち、プロ初のマルチ安打を記録。もちろん、ルーキーの近本は初対戦の左腕だったが「いいピッチャーです。でも僕、そういうの(過去のデータは)知らないので。きた球を打つ、ランナーがいたら返すだけ」とどこまでも頼もしい。3試合連続安打と、どんどん勢いは加速していく。  既婚者として虎に入団。入寮はせず、鳴尾浜で行われた1月の新人合同自主トレも自宅から通った。そんなルーキーには、家庭的な一面も。プロ入り前、ある取材が西宮市内の大阪ガスグラウンドであったとき。各選手の取材が済んでいく中、近本だけは違う方向から姿をみせたという。  「時間があったので、先に夜ご飯を作ってきました」  夫人のために、ひと足先に家事をしてきた。10月のドラフト会議前日にはぎょうざとポトフを作った一家を支える亭主。応援してくれる人たちへ、倍以上の愛情を返していく。  「(1打席目の)三遊間と、(2打席目の)ショートゴロ(記録は敵失)がきょうの中では一番よかったと思います。あれが思うようにいけたから、最後にも結果に出たのかなと」  凡打の内容にもうなずいた。止まることはない。願った場所に向かって、近本は真っすぐに走る。 (竹村岳)

◆4番の重圧か、責任感か-。好機で打席が回ってきても一本が打てなかった大山は試合後、悔しさを押し殺しながら、自らの結果に反省した。  「あの流れで打てなかったというのが...。そういう大事なところ(4番)を任せてもらっている自分のせいです」  四回、1死からD1位・近本光司外野手(大阪ガス)が相手の失策で出塁。続く糸井が右前打でつなぎ、一、三塁で迎えたが、メルセデスの真ん中の直球を打ち損じて右飛に。犠飛にもならず、次の福留も凡退して無得点に終わった。  最大のチャンスを迎えたのは八回の第4打席。近本の2点打と糸井の適時打で3点を返し、なおも2死一、三塁で打順は大山へ。一打が出れば、汚名返上できる場面だったが...。内角高めの直球にバットが出てしまい、空振り三振。東京ドームに駆けつけた多くの虎党のため息がこだました。  これで開幕5試合で18打数2安打、打率・111。この成績以上にチャンスで打てず、得点圏では5打数無安打。打点は「1」で3月31日のヤクルト戦(京セラ)で記録した犠飛のみだ。  思うような結果が出せていない状況に矢野監督は「乗り越えていかなアカン部分やと思うし。前を向いてやっていくしかないと思うね」と話した。さらに「明日(4番を)動かすことはないと思う」と明言。爆発してくれることを信じて今後も4番で起用していく覚悟を示した。  もちろん本人も指揮官からの大きな期待と中軸を打つ責任は重々承知している。  「流れを止めていることも分かっているし、結果が勝利に直結することも分かっている。やり返さないといけないし、明日やり返せるように頑張りたいです」  次こそ若き4番が期待に応えて反撃の一打を放つ。そしてチームの3連敗を自らのバットで止める。 (織原祥平) 大山について阪神・清水ヘッドコーチ 「プレッシャーは感じているみたい。顔を見ると、何とかしようという思いは伝わってくる。まわりが打つと、楽に打てるのかも」

◆えらいこっちゃ! 阪神・梅野隆太郎捕手(27)が3日、左足指の骨折の疑いがあり、チームドクターの診断を受けるため緊急帰阪した。前日2日の巨人戦(東京ドーム)で二回に三塁内野安打を放った際、一塁ベース付近で転倒して負傷。この日の巨人戦は3-6で敗れ、矢野虎初の3連敗&借金1。選手会長の長期離脱となれば大きな痛手となる。  開幕カード勝ち越しの勢いも、その"立役者"も、東京ドームのグラウンドにはもう残っていなかった。扇の要の梅野がまさかの離脱。初の3連敗を喫した矢野監督の表情も、曇りっぱなしだった。  「うーん...。きょうでどうなるのか、とか。いろんなことも含めて。うーん...。まあまあ(出場選手登録を抹消せず)残れる可能性というかね、それをまあ探しながらどうかね。俺らにもちょっと、結局、分からない部分でもあるから」  前日2日に幕を開けた「伝統の一戦」平成最後の東京ドームラウンド。圧倒的な強打を見せつけられ初戦を落としたが、失ったのは白星だけではなかった。  この日の試合前、球団広報が報道陣を集めた。「昨日の試合中に左足の指を負傷しました。骨折の疑いがあり帰阪しております」。梅野についてまさかの発表。前夜の2点を追う二回2死一塁。三塁内野安打で、一塁を駆け抜けようとした際に、一塁手・岡本と交錯して転倒していた。その際に、左足の指を痛めていたという。  3月29-31日のヤクルトとの開幕3連戦(京セラ)でのカード勝ち越しも、梅野あってのものだった。「2-1、1-0、1-2」というロースコアのしびれる展開の中、懸命なリードだけでなく、体を張ったワンバウンドのストップ、邪飛のガッツあふれる捕球、本塁タッチプレーでの好捕、けん制アウトなどなど。昨季ゴールデングラブの実力を見せつけていた。開幕から4戦、許した盗塁も、企てられた盗塁もゼロだった。  要が外れた扇は、やはりバラバラになってしまうのか-。代わって坂本が今季初出場し、先発青柳を導いたが、三回に丸の3ラン、2者連続の岡本のソロで4失点。今の虎打線に、その劣勢をはね返す力はなかった。七回には、二盗を許した際の坂本の悪送球も絡み、飯田が2失点。0-6から初戦と同じように3点返したが、遅かった。  梅野は昨季に自己最多の132試合に出場し、今季は開幕から全4試合フル出場。プロ6年目で「全試合出場」を目標に掲げたのも、2005年以来遠ざかるリーグ優勝への近道となるから。そんなどこまでも熱い選手会長が、長期離脱となれば痛すぎる。  午前中に都内の病院で診察を受けたが、この日はチームドクターの診察には至らなかったという。関係者の話を総合すると、4日の患部の状態によっては、痛みを押してのプレーが可能な場合もあるという。  3連敗で、矢野虎は一気に借金生活。正妻抹消か、それとも「残れる可能性」はあるのか。虎に早くも大きなヤマ場が訪れた。 梅野について阪神・藤井バッテリーコーチ 「心配です。痛いです。(今後は報告を)聞きながら、聞いてからですね」

◆令和は"OM砲"の時代だ!! 巨人は3日、阪神2回戦(東京ドーム)に6-3で勝利。広島からフリーエージェント(FA)で新加入した3番・丸佳浩外野手(29)と、4番・岡本和真内野手(22)が三回に2者連続本塁打を放ち、4連勝を飾った。V9時代のON、平成のMKにも負けないOMの初アベック弾が早くも実現。貯金3で単独首位を守った。  みどころ満載の試合にG党の声もかすれそうだ。三回、オレンジ色に染まったスタンドへ、2本のアーチがかかった。丸、岡本の新3、4番コンビが初の2者連続本塁打を放った。  「(丸の3ランで)気楽になった。(打席に入る前にすれ違った坂本)勇人さんに『どさくさに紛れて打て!』といわれて...。打ててよかった」。お立ち台に呼ばれた岡本が、最高の笑顔を見せた。  球場のボルテージが最高潮に達したのは三回だ。2死一、三塁、まずは丸が青柳から低めの直球を右中間席へ。2試合連発の2号3ランを放つと、4番の岡本も外角低めの直球をバックスクリーン右に運び、今季1号だ。  ベンチでは「岡本さーん!」と叫ぶ丸とハイタッチを交わし、大盛り上がり。七回2死満塁では、4番が左翼線に2点二塁打。ともに3打点で、チームの全得点をたたき出した。  移籍後初の猛打賞を獲得した丸は「後ろに和真がいるから、自分で決めなくてもいいと思えている。お互い支え合いながら」と若き主砲への信頼感を口にした。新生・原巨人の看板となる"OM"が4連勝に導いた。  グラウンドを離れても息ぴったり。開幕前の3月25日に開催された応援組織「燦燦会」の総会では、壇上で丸が7歳下の岡本をイジった。  「(岡本から)『60本塁打の170打点を俺はするんや。そのためにはお前らが出塁しないと170打点にいかんから、しゃんとせえ』といわれている。僕も全力でサポートをしていきたい」と広島弁でのジョークに会場は大爆笑。名コンビが誕生した瞬間だった。  プロ野球史で3、4番コンビといえば、V9時代にアベック弾106度の王貞治と長嶋茂雄の「ON」、同86度の広島の山本浩二と衣笠祥雄、西武黄金期を支えた秋山幸二と清原和博の「AK」、そして松井秀喜と清原の「MK」が有名。岡本&丸は昨季、計72(岡本33、丸39)本塁打と破壊力は劣らない。1968年に「ON」が記録した計88発も決して夢の数字ではない。  「主導権を握って戦えたのは、中心選手たちが打ってくれたということ」と原監督もニンマリ。昭和、平成から新元号の「令和」へ-。日本球界を彩った主砲コンビの歴史を"OM"が継承する。 (谷川直之) ★丸ポーズ定着!  丸が本塁打を放つと、ベンチでチームメートが両腕で頭上に円を作る「丸ポーズ」が定着しつつある。野手最年長の40歳、阿部が考案したもので、丸は「まだ少し照れくさいですね」と笑った。一方、丸の直後に打席に入る4番・岡本はベンチでの出迎えに参加できず。この日も生還した丸とハイタッチで終わり、「僕もバットを持って、(丸ポーズをやるか)迷ったんですよ...」と頭をかいた。

◆丸の3ランは、外角低めの難しいボールを右翼席に運んだもの。引っ張ろうという意識はなかったはずだ。カウント1-2と追い込まれていたため、いろいろな球種をマークし、ついていった結果。技術力と対応力の高さといえる。  広島との開幕戦から11打席連続無安打だったときも、心配はしていなかった。安打ほしさにボールを追いかけることがなく、四球を選んでチームに貢献していた。  自分のストライクゾーンを信用し、自分のバッティングを貫いている。この2戦での爆発も、当然といえば当然だ。  しかも、相手バッテリーにすれば簡単に歩かせるわけにもいかない。4番の岡本が昨年、打率3割、30本塁打、100打点をマークしたため、丸と勝負せざるをえない状況も多くなる。その岡本も丸に引っ張られる形で、本塁打。これぞ相乗効果。  2番・坂本勇も打率を上げてきた。接戦の終盤以外は打順のことを考えず、このまま普段通り、打てばいい。  巨人打線はインパクトもつながりもある、怖い状態に仕上がってきた。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆梅野のけがの状況ははっきりしないが、長期離脱となれば、矢野阪神にとってはかなりの痛手となる。先発投手陣個々の特性を理解し、良さを引き出せるリードができるようになっていた。本人も祈るような心境だろう。  代役は坂本しかいない。坂本の良さは梅野以上に内角を思い切って攻めること。肩、打撃は梅野に一日の長があるが、リードは遜色ない。制球のいい西などにはピッタリかもしれない。  しかも、矢野監督はいかにも捕手出身らしい選手起用をオープン戦から見せてきていた。昨年まではメッセンジャーに対しては梅野がマスクをかぶるケースが圧倒的に多かったが、今季は坂本を2軍戦に派遣するなどして2試合連続でメッセンジャーと組ませていた。けがの多いポジションを知り尽くした危機管理はできていた。  バッテリーミーティングでも梅野と一緒に準備してきただろうから、坂本に不安材料は少ない。  ただ、心配なのは捕手の選手層。原口が病から復活半ばの現状では、岡崎(この日抹消)、長坂、小宮山しかいない。長期離脱となれば、捕手の層が響いてくる可能性はある。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
138
(-1)
26
(+6)
16
(+3)
5
(+2)
2.000
(↑2
0.000
(-)
2
(-)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
138
(-1)
13
(+5)
10
(+4)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(3↑)
広島
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
138
(-1)
17
(+3)
20
(+2)
6
(+1)
2.000
(↑1)
0.000
(-)
3
(1↓)
DeNA
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
18
(+4)
22
(+5)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↓)
中日
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
21
(+2)
19
(+3)
1
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↓)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
10
(+3)
18
(+6)
1
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
  DAZN
◆巨人は3回裏、丸と岡本の2者連続本塁打で4点を先制する。そのまま迎えた7回には、2死満塁から岡本の2点適時二塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・メルセデスが8回8安打3失点の力投で今季初勝利。敗れた阪神は、終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆巨人のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(25)は昨年、阪神戦に4試合登板し2勝0敗、防御率0・61。 被打率が1割5分7厘で、29回1/3を投げ4失点だったが、そのうち3点は内野ゴロと失策。 許した適時安打は10月9日大山の1本だけ。

◆阪神梅野隆太郎捕手が3日、左足の指を負傷していたため帰阪した。 前日2日の巨人1回戦(東京ドーム)の2回に三塁内野安打を放った際に、一塁ベースで巨人岡本と交錯して転倒。左足の指を負傷した。骨折の疑いがあり、この日に帰阪。 この日は午前中に都内の病院に向かった。出場選手登録は抹消せず、様子を見ることになりそうだ。

◆阪神青柳晃洋投手(25)が5回5安打4失点で降板した。 3回2死一、三塁から3番丸に、141キロシュートを右翼スタンドへ運ばれ、先制の3ラン。続く4番岡本には真ん中に入った初球の138キロシュートをバックスクリーン右横へ運ばれた。今季初登板でオープン戦のような好投を見せることができなかった。

◆巨人丸佳浩外野手と岡本和真内野手が、2者連続本塁打を放ち、初のアベック弾をマークした。 まずは3番丸。3回2死一、三塁、カウント3-1から阪神青柳の真ん中低めの141キロ速球を右翼席上段へ運んだ。2戦連発の2号3ランで先制点を挙げ、ベンチでは阿部、炭谷、中島らに「丸ポーズ」で出迎えられた。「インコースの低めですね。追い込まれていたけど、しっかりとしたスイングができました」と振り返り、丸ポーズで迎えられたことに「まだ少し照れくさいですね」とコメントした。 4番岡本も続いた。青柳の初球、138キロの真ん中速球をバックスクリーン右横へ運び、今季19打席目での1号ソロとした。ベンチではチームメートからおじぎで迎えられ、笑みがはじけた。「打ったのはシュートですかね。丸さんの後に続けて打てて、よかったです。今シーズンの1本目は素直にうれしいです。もっと打てるように頑張ります」と振り返った。2人はベンチ内でがっちりと握手して喜んだ。

◆巨人が3回、丸が2戦連続本塁打となる3ランを放ち先制。岡本が今季初アーチで続いた。岡本は7回にも2点二塁打を放ち3打点。メルセデスが8回3失点で勝ち星を挙げた。巨人が4連勝。阪神は先発の青柳が踏ん張れず、8回に反撃したが3連敗。

◆梅野の負傷離脱により緊急昇格した阪神長坂拳弥捕手が、8回の守備から出場した。 藤川とバッテリーを組み、3連続三振と好リード。この日は鳴尾浜で大阪ガスとのプロアマ交流戦に出場予定で、ベンチ入りした直後に昇格が決まった。「どんなタイミングでもチャンスはチャンスなので、つかんでいかないと」と話した。

◆阪神大山悠輔内野手が、4番の責任を背負って東京ドームを後にした。開幕5戦を終え、打率1割1分1厘と不振。得点圏でヒットは出ていない。 「大事なところを任せてもらっている。(敗戦は)自分のせいです」 この日も流れに乗れなかった。4回1死一、三塁では右飛に倒れた。犠飛にもならないフライアウトに、悔しさをにじませてベンチに戻った。3点を返した直後の8回2死一、三塁では高めのつり球にバットを出して3球三振。虎党のため息を誘った。 「流れを止めてしまっているのは分かっている。結果が勝敗に直結するので、明日やり返せるように頑張ります」 矢野監督は「乗り越えていかなあかん部分。明日、動かすことはないと思う」と若き4番の続行に期待を込める一方、「これは1日1日、いろんな状況も、いろんなことも変わっていくなかで、どうなるかまだ分からん」と現実を冷静に受け止めもした。不振が続けば、打順変更も視野に入る。

◆巨人守護神クックが3セーブ目を挙げた。9回無死一、二塁とピンチを招いたが、糸原を遊ゴロ併殺、中谷を空振り三振に抑え、3点のリードを守った。 開幕5戦で3試合に登板し、セーブ失敗はなし。「ピンチでも切り替えて投げられた。シーシー(メルセデス)の勝ちを消すことなく抑えられてよかった」と安堵(あんど)した。

◆虎の希望の光だ。阪神ドラフト1位の近本光司外野手が、6点を追う8回2死満塁で左前2点適時打を放ち、宿敵メルセデスに一矢報いた。 昨季は4度対戦し、29回1/3を投げた左腕からタイムリーを放ったのは大山の1本だけだった。 「そうなんですか? いいピッチャーですからね。ぼくはそういうの知らないので、来た球を打ってランナーがいたらかえすだけなので」 フルカウントまで粘った8球目。外角135キロ直球をはじき返した。反撃ののろしを上げる一打に、一塁ベース上で両拳を突き上げて喜んだ。「(8回まで)ゼロで来てて、完封では絶対に負けられない、なんとしても。四球でもいいと思って打席に入っていたんで。とりあえず1点というのを入れたかったですね」。 初回にも左安打を放っており、プロ入り初めてのマルチ安打を記録した。このまま足も使える近本が2番に定着できれば、攻撃のバリエーションは増す。春季キャンプ、オープン戦でも結果を残してきたドラフト1位は、本番になっても心強い存在。前日の巨人との初戦でも3点を返す足がかりとなる三塁打を放つなど、連敗の中でも、ファンに期待を抱かせる一打を重ねている。【真柴健】

◆巨人メルセデスが虎キラーぶりを発揮し、今季初先発で初白星を挙げた。 序盤からテンポよくストライク先行で飛ばし、8回を3失点にまとめた。球場にかけつけたカロリーナ夫人と息子のクリストファー・ジュニアくんの前で、昨季2戦2勝、防御率0・61と得意の虎打線を封じ「気持ちよく、楽しんで投げられたよ」と笑顔を見せた。

◆阪神坂本誠志郎捕手が「8番捕手」で今季初出場した。 先発の青柳が3回に丸に3ラン、岡本にソロと連弾を浴び、女房役として「低めという意識でしたが、しっかり持って行かれました。全体的にもっと考えながら、次に生かせるようにやっていきたいです」と反省を口にした。2打数無安打で8回に代打を送られ交代した。

◆阪神糸井嘉男外野手がルーキーの奮起に続いた。8回に近本が2点適時打を打った直後の2死一、二塁、メルセデスの初球スライダーをとらえ、右前適時打。 4打数2安打1打点と奮闘してもチームに勝ちを呼び込めず、「明日はなんとしてでも勝ちたい」と切り替えた。

◆阪神・北條史也内野手(24)が3日の巨人戦(東京ドーム)に「1番・遊撃」で今季初めてスタメンに名を連ねた。  これまでの4試合はいずれもD3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が「1番・遊撃」で先発出場していたが、14打席で快音なし。この日は相手先発が左腕のメルセデスということもあってか、調子が上がらないルーキーに変わりチャンスが巡ってきた。  北條は今季ここまで1試合に出場し、2打数無安打。初スタメンで結果を残し、定位置奪取へ前進する。

◆阪神・青柳晃洋投手が3日、巨人戦(東京ドーム)で今季初先発。二回まで無失点に抑えていたが、三回に丸に先制3ランを浴び、次の打者の岡本にもソロホームランを浴びた。  東京ドームでは平成最後となる巨人との伝統の一戦。青柳は結局、5回4失点でマウンドを降りた。

◆阪神は3日、巨人2回戦(東京ドーム)を3-6で落とし、3連敗となった。  先発の青柳が丸と岡本に本塁打を浴びるなど、5回4失点でマウンドを降りた。打線は八回にルーキーの近本、糸井の連続タイムリーで3点を返したが、反撃も及ばなかった。

◆阪神のドラフト1位ルーキー近本が0-6の八回2死満塁から2点打を放った。攻略できずにいたメルセデスの135キロを左前に運び、「完封では絶対に負けられない。何としても、四球でも、とりあえず1点というのがやりたかった」と強い気持ちを見せた。  一回にも左前に流し打っており、複数安打をマーク。反撃が及ばずに3連敗となったが、プロ初盗塁を決めて三塁打も放った2日に続いて気を吐いた。

◆巨人のメルセデスが8回3失点で白星スタート。スライダーやチェンジアップなど、キャンプから磨いてきた変化球がコースに決まり「非常に気分良く投球できた」と満足げに振り返った。  昨季に登板4試合で2勝負けなし、防御率0・61と圧倒した阪神戦の強さは今季も健在だ。打線の援護にも恵まれて快調に回を重ねたサウスポーについて、宮本投手総合コーチも「守りのリズムを攻撃に持って行ける。ストライクをどんどん先行させる」と褒めちぎった。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
138
(-1)
26
(+6)
16
(+3)
5
(+2)
2.000
(↑2
0.000
(-)
2
(-)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
138
(-1)
13
(+5)
10
(+4)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(3↑)
広島
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
138
(-1)
17
(+3)
20
(+2)
6
(+1)
2.000
(↑1)
0.000
(-)
3
(1↓)
DeNA
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
18
(+4)
22
(+5)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↓)
中日
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
21
(+2)
19
(+3)
1
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↓)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-1)
10
(+3)
18
(+6)
1
(-)
2.000
(-)
0.000
(-)