楽天(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦2回戦(2019.04.03)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
0000000202600
楽天
00000102X31001
勝利投手:ハーマン(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝0敗2S))
敗戦投手:浦野 博司(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】ウィーラー(4号・8回裏2ラン)

  DAZN
◆楽天が4連勝。楽天は6回裏、2死一三塁の好機からウィーラーの適時打で先制する。その後は逆転を許すも、8回にウィーラーが2ランを放ち、再びリードを奪った。投げては、4番手・ハーマンが今季初勝利。敗れた日本ハムは、4番手・浦野が痛恨の一発を浴びた。

◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が欠場する見込みとなった。 開幕から4試合全て「7番指名打者」でスタメンに名を連ねていたが、前日5回に日本ハム・バーベイトから左手甲に死球を受けていた。一夜明け、本人は「ダイジョウブ」と笑顔で話したが、平石監督は「特別悪くない。たぶん(骨は)大丈夫だと思うけど、無理はさせない可能性が高い」と説明。試合前練習ではティー打撃のみ行い、フリー打撃は回避した。

◆広島からトレード移籍後初登板となった楽天福井優也投手(31)は5回4安打無失点でマウンドを降りた。 5四死球で3者凡退は3回の1イニングだけ。1回は2者連続四球などで満塁のピンチも日本ハム王を遊ゴロ併殺に仕留めた。5回にも2死満塁を切り抜けるなど、粘りの94球だった。 新天地で初勝利は次回登板以降に持ち越しとなったが「何とか最低限の仕事ができました。リズムが良くなかったので、次はストライク先行のピッチングをしたいです。あとはチームが勝つようにベンチで応援します」とホッとした表情で話した。

◆楽天ゼラス・ウィーラー内野手(32)が、本拠地開幕カードに入っても好調をキープしている。 6回2死から浅村が四球を選び、島内が右前安打でつないで一、三塁とし、ツーシームを詰まりながら中前に運んだ。「2アウトからチャンスをつくってくれたからね。何とかかえそうと集中していたよ。ピッチャーもゼロに抑えてくれていたし、いいところで打てて良かったよ」と笑顔で振り返った。 打率4割6分2厘、3本塁打、8打点と打ちまくった開幕3連戦に続く貴重な1打。今季9打点としてソフトバンク柳田、日本ハム中田とリーグトップを走る2人に並んだ。

◆今季初登板の日本ハム先発ロドリゲスが、6回6安打1失点と試合を作った。 「5回を過ぎて風が強くなり、目がぼやけて気になった」。6回2死から先制点こそ許したが「直球以外でもストライクが取れるようになった」とチェンジアップを有効に使い、最小失点でしのいだ。来日1年目の昨季、長い2軍暮らしで地道に苦手のクイックを練習した努力家は「今日の試合は自信になった」と、手応えを口にした。

◆8回2死一、二塁で、一時逆転となるフェンス直撃の中越え2点二塁打を放った日本ハム代打横尾俊建内野手は「(カウント3ボール1ストライクとなり)四球で出られればいいなと思っていた」と、無欲の一打を強調した。 球を引きつけて振り抜く意識を徹底。代打の役割をまっとうしたが、カード負け越しが決まり「チームが負けてしまったので悔しい」と、表情は晴れなかった。

◆日本ハムは楽天2回戦(楽天生命パーク)で継投策が実らず、今季初の連敗&カード負け越しとなった。 栗山英樹監督(57)は1点リードの8回1死、打者浅村の場面で浦野博司投手(29)を起用。2日同戦で本塁打を浴びた浅村を二ゴロに抑えてリベンジを果たしたが、直後にウィーラーに決勝4号2ランを献上した。4日は斎藤佑樹投手(30)を「ショート・スターター」とし、上原健太投手(25)との継投で同一カード3連敗を阻止する。浦野は思わず両手を両膝に置き、打球の行方を見つめた。1点リードの8回2死一塁。ウィーラーへの3球目、115キロのカーブが高く浮いた。開幕3連戦で8打点と好調の相手は見逃してはくれない。決勝の4号2ランが左翼席中段へ吸い込まれると、細身の右腕はうつむいた。「なんとしても抑えないといけないところだった。ああいう場面で投げている以上、必ずゼロに抑えないと」。自らを責めるように、痛恨の場面を振り返った。 満を持して、マウンドへ向かっていた。3番手の宮西が代打渡辺直を打ち取ると、栗山監督はすぐに浦野を投入。打席には2日同戦で1号2ランを浴びた浅村がいた。フルカウントから143キロ直球を外角低めにきっちり投げ、二ゴロに抑えた。リベンジには成功したが、続く島内に四球を与えた直後に悲劇が待っていた。「昨日やられてしまったのに、今日、監督がチャンスをくれた。でも、その期待に応えられなかった」と肩を落とした。 本来は宮西を1イニング投げさせたい場面でもあった。栗山監督は「体のことも含めて(この日の出番は)少なくと思っていて」と説明。昨年11月に左肘を手術した宮西に気温の低い状況下で無理をさせず、さらに浦野に雪辱の機会を与える選択も結果は裏目に出た。浦野、玉井がチーム5戦目で4試合に登板するなど、早くもブルペンがフル稼働の中、4日は先発を斎藤に託す。「いけるところまでいってもらう」。上原も出場選手登録される予定。登板過多になりつつある中継ぎ陣を休ませる快投で、同一カード3連敗は阻止したい。【木下大輔】

◆宮城県出身の6人組ボーイズグループ、ぜんりょくボーイズが来場し、代表して遠藤大斗(22)が始球式を行い、104キロの見事なノーバウンド投球を披露した。 2016年結成で、仙台市を中心に活動中。日本初、週2回午前7時スタートの「早朝ライブ」を開催している。

◆7番ショートで今季初スタメンの楽天藤田一也内野手(36)が、打っては3安打猛打賞、守っては8度の守備機会をノーミスでこなし、チームの4連勝に貢献した。浅村栄斗内野手(28)の加入で今季は、これまでのセカンドからショートに転向したベテランが、本拠地2戦目で安定した存在感を示した。藤田がプレーをする度に沸き起こる一際大きな歓声が、その存在感の大きさを象徴していた。移籍後初登板の福井が、1回表に1死満塁といきなりのピンチ。迎えた5番・王が遊ゴロを放つと華麗にさばき、初コンビの二塁・浅村との好連係で併殺を完成させた。7回表1死では西川のセンターへ抜けそうな打球に追いつき、体をクルリ1回転させて一塁に送球。計8回の守備機会を完璧にこなし投手陣を支えた。 平石監督は「今日は一也ですよ。本当に投手を助けてくれた」と絶賛。2日に死球を受けたブラッシュが欠場。DHにウィーラーが入り、ショートの茂木が三塁に回ったことで出番が訪れた。「いっぱい飛んできたけど集中してできた。できすぎですと書いておいて下さい!」と謙遜したが、頼りになる男は今年も健在だった。 過去に二塁手で3度ゴールデングラブ賞に輝いた名手も、浅村の加入でショート転向を余儀なくされた。「残りあと何年できるかわからない。13年の優勝を経験している身としては、もう1回日本一を味わいたい気持ちが強い。(浅村が)楽天を選んで来てくれたことは本当にうれしかった。自分は苦しくなるけど、どう考えてもチーム力が上がるんですから」大歓迎した。「不安もありましたが早い時期に使ってもらって何とか結果を出せた。これから、どんどん自信をつけていきたい」と36歳にして、なお進化を求めるベテランが、楽天の快進撃を支えている。【野上伸悟】

◆日本ハムは手痛い逆転負けで2連敗となった。 1点リードの8回に浦野がウィーラーに決勝の4号2ランを浴びた。「昨日やられてしまったのに、今日、監督がチャンスをくれた。でも、その期待に応えられなかった」。浦野は2日にも浅村に1号2ランを献上。この日はワンポイント起用となった宮西をリリーフする形で浅村と再対戦。二ゴロに抑えてリベンジも、直後に悲劇が待っていた。 本来は宮西を1イニング投げさせたい場面でもあった。栗山監督は「体のことも含めて(この日の出番は)少なくと思っていて」と説明。昨年11月に左肘を手術した宮西に気温の低い状況下で無理をさせないこと、さらに浦野にもやり返すチャンスを与えることを選択も結果は裏目に出た。浦野や玉井はチーム5戦目で4試合に登板するなど、早くもブルペンがフル稼働の中で4日は先発を斎藤佑樹に託す。「いけるところまでいってもらう」。上原とともに中継ぎ陣を休ませるような快投を期待した。

◆楽天ゼラス・ウィーラー内野手(32)の勢いが止まらない。 6回に先制適時打を放つと、逆転を許した直後の8回には左越え4号2ランで試合をひっくり返した。本塁打と打点でリーグトップの数字をマークし、4連勝&2カード連続勝ち越しと好調なチームをバットでけん引。例年スロースターターぶりを発揮していた春先から打ちまくる。直前のイニングで「勝利の方程式」ハーマンが逆転を許したショックを、ウィーラーがひと振りでかき消した。8回2死から4番島内が粘って四球を選んだ。「自分で終わるわけにはいかない。必ず後ろにつなぐ」。高校球児のようにけなげな心で日本ハム浦野のカーブを打ち砕いた。 11打点はリーグ単独トップに浮上。4本塁打はロッテ・レアードと並ぶ同トップタイ、4割ジャストの打率でも4位につける。過去4年、開幕から間もない3、4月の月間成績は散々だった。 15年 打率1割7分2厘、1本塁打、3打点 16年 打率2割8分4厘、2本塁打、19打点 17年 打率1割9分1厘、1本塁打、6打点 18年 打率2割3分2厘、2本塁打、5打点 昨季終了後、平石監督に「春先から体を作ってきてくれ」と課題を出されていた。「自分が期待されているんだと思って、ちゃんと準備していた」。意気に感じた助っ人は、例年以上のキレを感じさせるボディーでキャンプイン。圧倒的な数字で効果を証明し「初年度から本当に優しく、信頼関係は強い。これ以上いい人は、いないんじゃないか」と指揮官へのリスペクトを口にした。 1軍でともに戦うブラッシュ、ハーマン、宋家豪だけでなく、2軍ではセットアッパー候補として獲得したブセニッツも昇格の時をうかがう。2年契約の最終年というタイミングに加え、激しい外国人4枠を巡る争い。「数字は何も考えていない。一生懸命プレーして、チームが勝つことだけを考えている」。好調楽天の中心には、間違いなくこの男がいる。【亀山泰宏】

◆楽天が強い。広島から移籍した福井優也投手(31)が、5個の四死球を与えながらも5回4安打無失点の粘投。逆転された直後の8回には、ゼラス・ウィーラー内野手(32)が4号2ランを放ち再逆転した。投打のかみ合った4連勝の裏に潜む、平石洋介監督(38)のマネジメント術を深掘りする。平石監督の硬軟自在の引き出しが、4連勝と2カード連続の勝ち越しを呼び込んだ。 (1)寛容 移籍後初先発の福井は3回を除いて毎回走者を背負うも、必死にゼロを並べた。平石監督は「無駄な四球はなくせと言われるけど、攻めて攻めての四球は福井の『持ち味』でもある」と見ていた。福井は「これまで『四球は減らせ』としか言われてこなかった。本当はダメだと自分でも分かってる。でも、監督が『持ち味』と言ってくれることで、気持ちが『陰』に入らず、前向きに課題を直視できる」と感謝する。メンタル面での後押しが、ピンチでの粘りを生む。 (2)厳格 例年スロースターターのウィーラーが、開幕3連戦で打率4割6分2厘、3本塁打、8打点と打ちまくり、この日も決勝弾を含む全3得点をたたき出した。昨季終了後に「春先から体を作ってきてくれ。春、しっかりやらないかんぞ」と伝えていた。助っ人は第2次キャンプ地の金武町で合流するパターンが多かったが、今季は久米島の初日から参加させた。「キャンプイン時点で体が締まっていた。いい準備をしてきてくれた。ジー(ウィーラー)からも危機感を感じる」と目を細める。 (3)貫徹 殊勲のウィーラーを敬礼ポーズで出迎えるなど、盛り上がるベンチにあって、ひときわアクションが大きい。「監督はポーカーフェースで構えるイメージがあるかもしれないけど...」と前置きした上で「僕は喜ぶ時は思いきり喜ぶし、褒める時は褒める。現役時代からこのスタイル。監督になっても、ありのままでいこうと決めた。プラスの感情を我慢する必要はないと思う」と言った。 自分を客観視している。「最初は喜怒哀楽をそのまま出そうとも思っていた。マイナスな感情をどう出すかは少し考えないといけない」。心根にある優しさの手綱を、引いたり緩めたりしながらチームを前に進めようと考えている。 青年監督が多彩な色を描き、楽天が開幕から踊る。【亀山泰宏】

◆楽天の福井は先発で広島から移籍後初登板し、5回4安打無失点と踏ん張った。5四死球と制球に苦しみながらも持ち前の球威で押し「何とか最低限の仕事ができた」とほっと息をついた。  楽天での初勝利はお預けとなったが、期待を抱かせる投球。「リズムが良くなかったので、次はストライク先行の投球をしたい」と課題を挙げた。 平石監督(福井に) 「四球は福井の持ち味。攻めて出る四球は仕方ない。いい投球だった」

◆日本ハムは2試合連続で八回に浦野が一発を浴びた。逆転負けした栗山監督は「チームの状態はいいときも悪いときもある。勝てないのはこっちが悪い」と責任を背負った。  同一カード3連敗を阻止するためにも4日に今季初先発する斎藤に期待が懸かる。栗山監督は「行けるところまで。こっちが判断を間違わないようにしたい」と話した。 ロドリゲス(6回1失点) 「いい感じで試合に入ることができたし、守備などでチームも支えてくれた。いい投球ができたのも野手のおかげ」 横尾(八回に代打で2点二塁打) 「チームが負けたので悔しい。四球を選べればいいと思っていた。本当に打てるところだけを狙っていた」

◆36歳の藤田が「7番・遊撃」で今季初先発し、4打数3安打。「出来過ぎ」と照れた。守備でも2季ぶりの遊撃で好捕を連発。計8度の守備機会を機敏にこなし、「スタメンで使っていただいたので、しっかりやろうと思った」と汗をぬぐった。平石監督は「きょうは一也です」と持ち上げた。

◆今季初の連敗を喫した。2-1と逆転した直後の八回に3番手・宮西を投入。渡辺直を一ゴロに抑えて4番手・浦野に交代も、ウィーラーに逆転2ランを浴びた。栗山監督は「チーム全体として状態が良いとき、悪いときがある。どんな状況でも勝つためにやっている。こっちが悪い」と自身を責めた。昨年11月に左肘の手術を受けた宮西には無理をさせられず、苦しい状況だ。

◆破竹の開幕ダッシュだ! 楽天は3日、日本ハム2回戦(楽天生命パーク)に、3-2で逆転勝ち。4連勝を飾った。絶好調のゼラス・ウィーラー内野手(32)が、八回に逆転の4号2ランを放った。来日5年目の助っ人が、球団では最多タイとなる開幕から5戦4勝の快進撃に貢献した。  4連勝に導く一発が、楽天ファンが待ち構える左翼席中段に突き刺さった。1点を追う八回2死一塁。ウィーラーが日本ハムの4番手、浦野が投じた115キロの甘いカーブを強振した。  「ツーアウトから(島内が)チャンスを作ってくれた。自分がアウトになって、チェンジにしてはいけない。何とか、かえそうと思って集中した」  起死回生の4号2ランを放った助っ人を平石監督は最敬礼で迎えた。  気温6度と寒風が吹いたスタンドもお祭り騒ぎだ。球団史上初となる開幕から5戦4発。ロッテ・レアードと並んで、リーグ本塁打1位に躍り出た。絶好調の5番は、六回2死一、三塁でも中前適時打。チームの全打点をたたき出した。チームも開幕から5戦で4勝。2年ぶり4度目の開幕ダッシュに成功している。  熱い友情が発奮材料になった。昨年12月下旬、指揮官から「お前が必要だ。頼むぞズィー(ウィーラーの愛称)」と激励された。オフは何度もメールのやりとりをし、若き指揮官の思いに、突き動かされた。  昨年は2月18日の沖縄・金武キャンプから合流。体も太めで4月終了時点は打率・232、2本塁打、5打点と低迷していた。今年は1日からキャンプに参加。「期待されていると感じとった。監督とは5年の付き合いになる。初年度から優しくしてくれた。強い信頼関係で結ばれているんだ」とフォア・ザ・チームの舞台裏を明かした。  「ダメージのある一発。素晴らしかった。キャンプから体にキレがあったし、いい準備をしてきてくれた」と平石監督もご満悦だ。底冷えする杜の都を頼りになる助っ人が熱くした。(広岡浩二) 八回に一時逆転の2点二塁打を放った日本ハム・横尾 「(カウント3-1で)四球でもいいと考え、本当に打てるところだけを狙っていた。チームが負けてしまって悔しい」 広島から移籍後初登板、先発で5回4安打無失点と踏ん張った楽天・福井 「何とか最低限の仕事ができた。リズムが良くなかったので、次はストライク先行の投球をしたい」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
401 1.000
(-)
-
(-)
138
(-1)
25
(-)
14
(-)
7
(-)
3.000
(-)
0.000
(-)
2
(-)
楽天
410 0.800
(↑0.05)
0.5
(↓0.5)
138
(-1)
28
(+3)
15
(+2)
8
(+1)
1.000
(-)
0.000
(-)
3
(-)
日本ハム
221 0.500
(↓0.167)
2
(↓0.5)
138
(-1)
17
(+2)
14
(+3)
2
(-)
1.000
(-)
0.000
(-)
4
(-)
西武
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑0.5)
138
(-1)
26
(+9)
21
(+3)
5
(-)
6.000
(↑4)
0.000
(-)
5
(1↓)
ロッテ
140 0.200
(↓0.05)
3.5
(↓0.5)
138
(-1)
19
(+3)
38
(+9)
8
(+1)
5.000
(-)
0.000
(-)
6
(-)
ORIX
032 0.000
(-)
3.5
(-)
138
(-1)
12
(-)
25
(-)
1
(-)
8.000
(↑3)
0.000
(-)