ロッテ(★3対9☆)楽天 =リーグ戦2回戦(2019.03.30)・ZOZOマリンスタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
00302310091002
ロッテ
0100200003611
勝利投手:美馬 学(1勝0敗0S)
敗戦投手:ボルシンガー(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】オコエ 瑠偉(1号・3回表3ラン),嶋 基宏(1号・7回表ソロ)
【ロッテ】レアード(2号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆楽天は1点を先制された直後の3回表、オコエの3ランが飛び出し、逆転に成功する。そのまま迎えた5回には、ウィーラーと銀次の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・美馬が5回3失点で今季初勝利。最後は、松井が3者連続三振で締めた。敗れたロッテは、投手陣が振るわなかった。

◆ロッテのマイク・ボルシンガー投手(31)は昨季13勝2敗だったが、黒星はナイターで行われた4月6日の金曜日と7月29日の日曜日。 デーゲームは12試合で10勝、土曜日も15試合で11勝と、デーゲームと土曜日は負けなし。

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)が、逆転の1号3ランを放った。 1点を先制された直後の3回無死二、三塁からロッテ・ボルシンガーが投じた初球の外角高め直球を右翼席に放り込み、右腕を突き上げてダイヤモンドを1周。「追い込まれる前に最低限の仕事をしようと思って打席に入りました。いい結果につながって良かったです」とニッコリ。ベンチの平石監督もガッツポーズの一撃でベンチは大盛り上がりだった。

◆元プロレスラーの小橋建太氏(52)がANYTIME FITNESSプレゼンツ「がんの子どもを守る会」スペシャルデーで始球式を務めた。 背番号「584」を背負いマウンドへ。投球は左に大きくそれ、自慢の"剛腕"披露とはいかなかったが「このような舞台で投げるのは初めてでしたが、気持ち良く投げることができました。たくさんのマリーンズファンの皆さんの前で投げることができてうれしかったですし、とても投げやすかったです」と満足した様子だった。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手が2試合連続となる2号ソロを放った。 4点を追う5回無死、楽天先発美馬の直球を左翼のホームランラグーンに放り込んだ。恒例のすしポーズとリールを回すつりポーズをきめ「クイックで投げてくると思って遅れないように準備した結果、しっかり対応することができたよ。幕張スシ、サイGO!(最高)」と喜んだ。

◆ロッテ藤岡裕大内野手(25)が今季初安打となる適時内野安打を放った。 3点を追う5回1死三塁、二塁への内野安打で1点を返した。「打ったのはカーブかスライダーです。セカンドとショートが後ろに下がっていたので、何とか転がして、最低でも1点と思っていました。いいところに飛んでくれて、結果ヒットになって良かったです」と話した。

◆楽天美馬学投手(32)が5回5安打3失点でマウンドを降りた。 2回に連打で先制を許したが、直後にオコエの3ランが出て味方打線が逆転。5回にレアードに2戦連発となるソロを浴びるなど2点を失ったが、何とか踏みとどまった。 昨年8月に右肘のクリーニング手術を受けており、同8月2日のオリックス戦以来となる1軍公式戦での登板。「久々にマウンドに立てたことが何よりうれしかったです」とホッとした表情を見せつつ「ランナーを出した時がやっぱり課題ですね。もう少し安心して見てもらえるように次は頑張りたいです」と誓った。

◆昨季13勝を挙げたロッテの先発右腕、マイク・ボルシンガー投手が左脇腹痛を訴えて5回途中に降板した。 制球が安定せず、3回に楽天オコエに3ランを被弾。5回2死一、二塁からウィーラーに中前適時打を許し、走者を一、二塁に残してマウンドを降りた。5安打5四球5失点(自責4)で今季1敗目。「失点したあの回がすべてだね。失投が多く、苦しいピッチングになってしまった。他のイニングも粘りのピッチングではあったけどね。カーブの制球が悪かった。思った通りにいかなかった」とコメントした。 試合後、井口監督はボルシンガーについて「脇腹を痛めた。次回登板は未定」と話したが、病院で検査を受けた結果、異状なしと診断された。

◆楽天美馬学投手(32)が、30日のロッテ戦で平石洋介監督(38)に初勝利をプレゼントした。5回5安打3失点。先制こそ許したが、最速146キロを計測した直球は力強く、そして無四球。きっちり試合をつくって援護を呼び込んだ。 6度目となる右肘手術を受ける直前の昨年8月2日のオリックス戦以来となる公式戦登板。「3失点だけど、久々のマウンドで、ちゃんと投げられたのが一番うれしい。去年つまずいた印象を何とか払拭(ふっしょく)したかった」と投手として本能的な喜びがあふれた。 記念の1球は、9回を3者連続三振で締めた松井から平石監督に手渡された。美馬が「やっと渡せました」と声を弾ませた理由がある。平石監督代行が初勝利を飾った昨年6月17日の阪神戦に先発。シーズン初白星だった自身への気遣いから「気持ちだけで十分」と受け取ってもらえなかったウイニングボールを、今度こそ贈ることができた。エース則本昂が右肘を手術し、岸も故障で登録抹消。「次はもう少し安心して見てもらえるように、ランナーを出した時がやっぱり課題。でも、去年の開幕時点よりは、間違いなくいい」。軸として投げる覚悟を示した。【亀山泰宏】

◆愛弟子が贈る、記念すべき1勝だ。楽天オコエ瑠偉外野手(21)が3回に逆転の1号3ランを放って平石監督に初勝利をプレゼントした。通算7本目で初となる逆方向への1発で進化を示すとともに、2軍時代からひときわ厳しい指導を受けるなど、誰よりも目をかけてくれていた指揮官に恩返し。4年目で初の開幕スタメンからレギュラー定着へ、期待に応え続ける。オコエの思考はクリアだった。1点を追う3回無死二、三塁。「最低でも犠飛」のセオリー通り、ストライクゾーンを上げた。オフからフラフープにヒントを得た新打法に取り組むなど、本塁打を含め最も安打になりやすいとされる時速158キロ以上、角度が30度前後「バレルゾーン」への意識は、かねてチームで突出。難しいミッションにおあつらえ向きの外寄り高め140キロという初球を逃さず「角度がついていた。最低限の結果を出したいと思って、最高の結果を出せた」とうなずいた。 平石監督もベンチで拳を振り上げていた。「(2軍監督だった)一昨年かな、あいつに費やした時間は一番長かった」。試合後に何時間も打撃投手役を務めたこともある。本人の記憶とも符合する。「2年目くらいですかね、試合前に『ガチギレ』されました。『ガチギレ』されたのは、自分くらいだと思う」。誰もがうらやむ高い能力を秘める一方、すぐにメンタルで沈み込んでしまう姿が口惜しかった。「『打てない時に一喜一憂するな』と言われたのが一番効いた。10代の時は『何でオレだけ』と思ったこともあったけど、今は期待されていたんだと分かる」と感謝を口にする。 「野球選手として、あらゆる部分で変わってきた。今までにない、成長した姿を見せてくれている」と目を細める平石監督は「彼独特のスケール感は絶対に消してほしくない。くそ真面目になるだけでは、あいつの良さは消えてしまうかもしれない」。本質を見抜いているからこその期待を口にした。まだ開幕2戦目。ドラフト1位の辰己をはじめ、ライバルはひしめく。凡退した残り3打席の反省は忘れない。「(平石監督は)絶対に人を見捨てない。結果を出せなければ、また期待を裏切ることになる」。深い恩義が生む危機感こそ、覚醒の原動力になる。【亀山泰宏】 ◆楽天の外野事情 開幕から4番を打つ左翼島内、昨季新人王の中堅田中は当確。残る右翼を争うのはオコエと辰己が中心。巨人から金銭トレードで移籍加入した橋本も控える。

◆ロッテ藤原恭大外野手(18)は2試合連続安打とはならなかった。開幕戦に続き「1番中堅」で先発出場。4打数無安打に終わった。 第1打席では楽天美馬の内角の直球に「手が出なかったです」と見逃し三振。第3打席ではいい角度で打球が上がったように見えたが右飛に倒れた。「捉えてはなかった。やっぱり打てなかったら結果として残るので嫌な感じはもちろんある」。それでも全打席ファーストストライクからスイング。「ストライクなら全部振っていこうという気持ちで」と持ち前の積極性を全面に出した。

◆楽天平石洋介監督へ、9回を3者連続三振で締めた松井からウイニングボールが手渡された。代行から正式に監督に就任しての初勝利を「(正式な監督として)1勝は1勝。うれしいです」とかみしめた。 「僕の中で印象、影響...感じることが一番多かったのは、星野(仙一)さんかもしれません」。"対立"から始まった。現役最後のシーズンになった2011年、東日本大震災が発生。「オレらは野球をやるしかないんや!」。遠征先から仙台へ戻ることを望む選手の願いを、就任1年目の星野監督は受け入れなかった。1度は溝が生まれた。 「後々(コーチとして)よくご飯にも連れていってもらって、一緒に過ごす中で分かった。震災のことだけじゃない。選手のこと、スタッフのこと、この人はこれだけ考えているんだと。震災の年のまま、星野さんと関わることがなかったとしたら、あの時のイメージというか、勘違いしたまま終わっていたと思う」 1、2軍の指導者を歴任する中で受け継いだ思いが土台にある。敬意を表すからこそ、安易な模倣はしない。「星野さんとそっくりそのまま、同じことをしようとは思ってない。無理ですから。これはできないけど、これは僕の方が上にいくっていうこともあるかもしれないじゃないですか」。ルーキーだった05年、敵地千葉マリンでの開幕2戦目が初スタメンだった。0-26の記録的大敗を喫した試合だ。14年後、新たな1歩を刻んだ。【亀山泰宏】

◆楽天オコエ瑠偉外野手(21)が3回に逆転の1号3ランを放って平石監督に初勝利をプレゼントした。通算7本目で初となる逆方向への1発で進化を示すとともに、2軍時代からひときわ厳しい指導を受けるなど、誰よりも目をかけてくれていた指揮官に恩返し。 ▼オコエが3回に逆転3ラン。オコエのV打点は16年6月9日ヤクルト戦以来2度目。16年は勝ち越し犠飛で、Vアーチはプロ入り初。逆転打もプロ入り初めてだ。この日は右方向への1発。オコエのプロ1号からの方向を出すと、16年左→17年左→左→中→18年左→左→19年右。右方向へ打った本塁打は通算7本目で初めてになる。

◆昨季最高勝率のタイトルを獲得したロッテのボルシンガーが、4回2/3、5安打5四球5失点で降板した。「外角一辺倒すぎた。(右打者に)踏み込まれてセンターから右のヒットが多かった」。 降板後、左脇腹の違和感を訴え病院に直行したが異常は見られず「診断も問題ない。シリアスな状況じゃないよ」と軽症を強調。吉井投手コーチは「本人が大丈夫と言っても明日トレーナーと話してみないと分からない」と次回登板は未定とした。

◆ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が30日、開幕2戦目の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)にも「1番・中堅」で先発出場することが決まった。試合前に井口監督が明かした。  前日29日の開幕戦は、球団(前身を含む)では1965年の山崎裕之以来、54年ぶりとなる高卒野手の開幕スタメン。さらに七回の第4打席に遊撃への内野安打を放ち、プロ初安打をマーク。高卒新人が開幕戦で安打を放ったのは、13年の日本ハム・大谷(現エンゼルス)らに並び、球団では史上初の快挙となった。  チームも3本塁打の鮮やかな逆転勝ちで、開幕白星発進。黄金ルーキーとともに勢いに乗る。

◆ロッテは30日、楽天との2回戦(ZOZOマリン)を行い、試合前に、公益財団法人がんの子どもを守る会の活動をサポートしている元プロレスラーの小橋建太さん(51)が始球式を行った。  「このような舞台で投げるのは初めてでしたが、気持ちよく投げることができた。たくさんのマリーンズファンの皆さんの前で投げることができてうれしかったし、とても投げやすかったです」  マウンド手前の人工芝から投じた1球は、右へ大きくそれて、捕手のミットに収まった。  この日は、ANYTIME FITNESSプレゼンツ『がんの子どもを守る会』スペシャルデーとして開催された。  小橋さんは、1990年代後半からプロレスラーとして一世を風靡(ふうび)。がんや数々のケガに悩まされ、リング内外で壮絶な戦いを繰り広げてきた。2001年1月に膝の手術のため欠場するも、翌年2月にアスリートでは前例のない復帰を果たす。また、06年6月には腎臓がんが発覚。546日の闘病生活を経て、07年10月に復帰。レスラーとしての実績も高く、数々のタイトルを取得し、特にGHCヘビー級王座にあった2年間は、13度の防衛に成功し、いつしか「絶対王者」と呼ばれるようになった。戦線復帰を果たした後も活躍を続けたが、13年5月に現役を引退。現在はがんやさまざまなけがを乗り越えた経験を背景に、夢やチャレンジ、諦めない大切さについて語っている。

◆ロッテのケニス・バルガス内野手(28)が30日、楽天2回戦(ZOZOマリン)に「7番・DH」で出場。二回の第1打席に来日初安打となる先制の右前適時打を放った。  「打ったのはスライダーかな。レアードが塁に出てくれたので、打点をあげること、まず先制したい気持ちだった。初ヒットがタイムリーになってくれてよかった。次もガンバルガス!」  二回2死二塁、2ボール2ストライクと追い込まれてからの5球目、楽天先発・美馬の変化球をしぶとく右前に運んだ。  二塁からレアードが生還し、来日初打点も記録。攻守交代でダッグアウトに戻ると、記念球を手渡され、笑顔でボールにキスをして、大切そうにベンチ裏へと持ち帰った。  球界最重量の体重133キロを誇る大砲。オープン戦では42打数4安打、打率・095と苦戦し、前日29日の開幕戦も2打数0安打に終わっていた。

◆ロッテの昨季、チームトップ13勝を挙げたマイク・ボルシンガー投手(31)が30日、楽天との2回戦(ZOZOマリン)で今季初先発も、五回途中5安打5四球4失点でマウンドを降りた。  「失投が多く、苦しいピッチングになってしまった。カーブの制球が悪く、思った通りにいかなかった」  一回は、2つの空振り三振を奪って三者凡退でスタート。しかし、1点の援護をもらった直後の三回、先頭打者に四球を与えると、続く犠打を一塁へ悪送球でピンチを拡大、9番・オコエに右越え3ランを浴びてあっさり逆転を許した。  五回は2四球で二死一、二塁のピンチを招くと、ウィーラーに中前適時打を浴び、さらに1失点。ここで吉井投手コーチがトレーナーとともにマウンドに駆けつけ、降板となった。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が30日、楽天2回戦(ZOZOマリン)に「6番・三塁」で出場し、五回に2試合連発となる左越えのソロを放った。  「クイックで投げてくると思って、遅れないように準備した結果、しっかり対応することができた。幕張スシ、サイGO!(最高)」  1ー5の五回無死、1ボール2ストライクからの4球目、楽天先発・美馬の直球をジャストミート。今季2号は、新設されたホームランラグーンに飛び込んだ。  ダイヤモンドを1周したレアードは、ダッグアウト前でチームメートとハイタッチを交わすと、「すしをつくるためにはまず魚を釣らないといけないからね」と前日から編み出した魚を釣りあげるような新ポーズとともに、おなじみの"すしポーズ"を何度も披露した。

◆ロッテの鈴木大地内野手(29)が30日、楽天との2回戦(ZOZOマリン)の七回に代打で登場し、今季初打席で初安打を放った。  3-9の七回2死走者なし、8番・田村の代打で登場した鈴木は、楽天3番手・森原の2球目を鮮やかに左前に運んだ。  8年目の今季は、日本ハムから加入したレアードと三塁の定位置争いを展開。オープン戦では29打数9安打、打率・310の活躍を見せたが、2016年本塁打王・レアードに開幕サードの座を譲った。  そのレアードは、開幕2試合2本塁打と絶好調。前日29日の開幕戦では鈴木の出番はなく、15年以来続いていた連続試合出場が「532」でストップした。  それでも迎えた開幕2戦目、ファンの大歓声に迎えられた選手会長が、限られたチャンスで意地を見せた。

◆ロッテの昨季、チームトップ13勝を挙げたマイク・ボルシンガー投手(31)が30日、楽天との2回戦(ZOZOマリン)で今季初先発も、五回途中5安打5四球4失点でマウンドを降りた。  「失投が多く、苦しいピッチングになってしまった。カーブの制球が悪く、思った通りにいかなかった」  1点の援護をもらった直後の三回、先頭打者に四球を与えると、続く犠打を一塁へ悪送球でピンチを拡大、9番・オコエに右越え3ランを浴びてあっさり逆転を許した。  五回は2四球で二死一、二塁のピンチを招くと、ウィーラーに中前適時打を浴び、さらに1失点。ここで吉井投手コーチがトレーナーとともにマウンドに駆けつけ、ボルシンガーが左脇腹に痛みを訴えたため、降板となった。  右腕はそのまま病院へ直行したが、幸いにも診断結果は「異常なし」だった。

◆ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が30日、楽天2回戦に「1番・中堅」で、2試合連続出場。4打数0安打に終わったが、最後までフルスイングを貫いた。  「変わらず真っすぐ一本狙って、ストライクは全部振っていく気持ちでいた。よくも悪くもない感じで、ヒットが出なかった」  一回は楽天先発・美馬の内角低めの直球に手が出ず見逃し三振。三回の第2打席は左飛、五回の第3打席は右飛、八回の第4打席はハーマンから中飛と、いずれも外野まで打球を運んだが「打てなかったら結果として残る」と自己評価は厳しかった。  2試合連続安打とはならなかったが、井口監督は「(打順は)とりあえずこのままで」と31日の楽天3回戦でも藤原の先発起用を示唆した。

◆ロッテのドラフト1位ルーキー藤原は2試合連続で先発出場したが、無安打に終わった。チームも大敗し「(打撃は)良くも悪くもなく、ヒットが出なかった」と言葉少なだった。  一回は美馬に対して内角直球で見逃し三振に倒れ「手が出なかった」と脱帽。三回の左飛や八回の中飛は悪い当たりではなかったが「打てなかったら結果として残る。嫌な感じはもちろんある」と悔しさをにじませた。

◆ロッテのボルシンガーは5四球と制球に苦しみ、五回途中5失点で黒星を喫し「失投が多く、苦しい投球になってしまった」と肩を落とした。左脇腹痛を訴えて病院で検査を受けたが、異常なしと診断された。  昨季13勝を挙げ、今季も先発陣の軸として期待される。井口監督は「先頭打者への四球が多かった。リズムに乗って投げられなかった」と厳しい表情だった。 レアード(2戦連発の2号ソロ) 「クイックで投げてきたので、遅れないように心掛けた」 バルガス(二回に来日初安打となる適時打) 「レアードが塁に出てくれたので、打点を挙げたかった。初安打が適時打になって良かった」

◆昨年8月に右肘手術を受けた楽天の美馬が復帰後初登板で5回3失点と粘り、白星を挙げた。5-1の五回に2点を返されたが、藤原、加藤を打ち取ってリードを守って降板。「マウンドに立てたことが何よりうれしかった。勝てたのが良かった」と安堵していた。  則本昂、岸の二枚看板が故障で離脱し、先発陣は苦しい状況。周囲の期待が高まるだけに「走者を出したときが課題。もう少し安心して見てもらえるように次は頑張る」と反省を忘れなかった。 平石監督 「監督としての1勝に特別な思いはない。1勝は1勝なので」 ウィーラー(2安打4打点) 「シーズン1勝目だったので役に立てたのは良かった」 辰己(九回の守備でプロ初出場) 「守備だけでは何とも。打席に立ったら楽しいと思うので、そのときには楽しんでやりたい」

◆美馬が5回3失点で今季初白星。平石監督に初勝利を捧げ、自身は昨年7月17日のロッテ戦以来の白星を飾った。同8月に右肘のクリーニング手術を受けて離脱しており「久々にマウンドに立てたことが何よりうれしい」と笑顔。平石監督が昨季の監督代行時代に初勝利した際の勝利投手も美馬。当時は指揮官に勝利球を渡したが、丁重に辞退されただけに「やっと渡せた」と目尻を下げた。

◆昨季、チームトップの13勝を挙げたボルシンガーが先発し、五回途中5失点。5四球や自らの悪送球などで自滅した。「失投が多く苦しい投球になってしまった。カーブの制球が悪く、思った通りにいかなかった」。五回は左脇腹の痛みを訴えて降板し、病院へ。診断の結果、異常はなかったが、昨季11勝無敗だった土曜日に初黒星を喫した。

◆ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)=大阪桐蔭高=が「1番・中堅」で2試合連続の先発出場。4打数無安打で2戦連続安打を逃したが、持ち味のフルスイングを貫いた。  「(狙いは)真っすぐ一本で、ストライクは全部振っていく気持ちでいた」  一回は美馬に対して内角直球で見逃し三振に倒れ「手が出なかった」と脱帽。第2打席以降は左飛、右飛、中飛と、いずれも外野まで打球を運んだ。悪い当たりではない打球もあったが、「捉えてはいない」と自己評価は厳しかった。  注目ルーキーについて井口監督は「(打順は)とりあえず、このままで」。31日の楽天戦も先発起用する方針を示した。 (浜浦日向)

◆楽天・オコエ瑠偉外野手(21)が、三回に逆転の1号3ラン。昨年6月途中から監督代行を務め、今季から正式に就任した平石洋介監督(38)に初勝利をプレゼントした。  「試合で逆方向に打てたのは初めてです。打球に角度があって、最低(犠牲フライ)にも最高にもなるいい形でした」  オコエが胸を張った場面は、1点を追う三回無死二、三塁。ボルシンガーの初球、140キロの外角直球をたたき、ロッテファンが陣取る右翼席にほうり込んだ。  29日の開幕戦から2戦連続となる「9番・右翼」で先発。指揮官は「野球に取り組む姿勢、言葉ひとつを取っても、ものすごく成長した」と21歳の起用を決断した。  絆は固い。平石監督が2軍監督時代の16-17年に熱血指導。オコエは「同期の中で目をつけられていて、一番ガチ切れされました。18歳の時はなんで俺だけと思った」と苦笑いで当時を振り返った。  厳しくも、優しかった。2軍試合後の居残り特打。指揮官が打撃投手を買って出て、ほぼ毎日、1、2時間も投げ続けてくれた。「今、1軍の舞台にいられるのは監督のおかげ。感謝しかないです」と頭を下げた。  「オコエがいい仕事をした。チームが楽になった」と指揮官は絶賛。平石チルドレンが開幕2戦目に、頭角を現してきた。 (広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
200 1.000
(-)
-
(-)
141
(-1)
11
(+6)
9
(+5)
2
(+1)
2.000
(-)
0.000
(-)
1
(-)
日本ハム
101 1.000
(-)
0
(-)
141
(-1)
11
(+4)
7
(+4)
2
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(2↓)
ロッテ
110 0.500
(↓0.5)
0.5
(↑0.5)
141
(-1)
8
(+3)
13
(+9)
4
(+1)
0.000
(-)
0.000
(-)
3
(1↑)
楽天
110 0.500
(↑0.5)
0.5
(↓0.5)
141
(-1)
13
(+9)
8
(+3)
3
(+2)
0.000
(-)
0.000
(-)
5
(1↓)
ORIX
011 0.000
(-)
1
(-)
141
(-1)
7
(+4)
11
(+4)
1
(+1)
5.000
(↑2)
0.000
(-)
5
(1↓)
西武
020 0.000
(-)
1.5
(↓0.5)
141
(-1)
9
(+5)
11
(+6)
3
(+2)
0.000
(-)
0.000
(-)