ソフトバンク(☆5対2★)広島 =オープン戦2回戦(2019.03.23)・福岡ヤフオクドーム=
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広島
1100000002710
ソフトバンク
02001110X51101
勝利投手:ミランダ(3勝0敗0S)
(セーブ:森山 孔介(0勝0敗3S))
敗戦投手:九里 亜蓮(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】柳田 悠岐(3号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆広島は、先発・九里が5回7安打3失点。4四死球を与えるなど、開幕へ不安を残す内容となった。対するソフトバンクは、先発・ミランダが5回2失点。先発ローテーションの一角として期待される助っ人が、順調な調整ぶりを披露した。

◆ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(32)が1回の第1打席で左膝付近に死球を受け、途中交代した。病院には行かず、試合中はアイシングなどで治療。 試合後には元気な表情で姿を見せ「膝の少し上だったので大丈夫。そのまま試合に出たかったけれど大事を取った」と話した。 工藤監督も「膝ではなくてよかった」と安堵(あんど)の表情だった。この日、チームとともに広島に移動し、24日の広島戦(マツダスタジアム)の出場は、当日の状態を見て決める。

◆ソフトバンクは2番遊撃で先発出場した今宮健太内野手が3安打1打点と活躍した。 1、2打席目に中前打、左前打すると8回の5打席目には左中間へ快打。二塁を狙ってタッチアウトとなったが、6回には四球も選び4出塁。「力感なく打てている。昨日はいいとこがなかったので、しっかり切り替えられた」。22日は4打数無安打に終わっただけに、しっかり修正した。「明日は最後の試合なので、しっかり自分のやりたいことをして開幕に臨みたい」と気を引き締めた。

◆ソフトバンク育成川原弘之投手が6回1イニングを3人で切った。先頭の代打堂林には左前に運ばれたが、長野を二ゴロ併殺打に仕留めると、続く代打高橋大を三ゴロに打ち取った。 「ずっといい感じで投げることを継続できています」。これでオープン戦7試合に登板し、防御率0。開幕目前の支配下登録も大きく視野に入ってきただけに「イニングの途中からでもしっかり投げられるように、ブルペンでもセットを多く投げています」。10年目の苦労人は開幕切符をつかみ取るつもりだ。

◆昨季のセーブ王ソフトバンク森唯斗投手が9回をしっかりと締めた。 2死から小窪にオープン戦初被安打となる中安を許したが、曽根を内角カットボールで一ゴロに仕留めた。オープン戦5試合で5回1安打無失点、3セーブ。この日離脱したサファテから「頑張れよ」と言われ「早く戻ってこい」と伝えた。森は「デニス(サファテ)が戻ってきてもすぐに(抑えを)取られたくない。絶対に自分が一番という気持ちでいきたい」と、今季も守護神を守り抜くつもりだ。

◆広島のドラフト1位小園海斗内野手(18=報徳学園)がミスを重ねた。7回無死一塁で会沢の代走で出場も、飛び出して捕手高谷に刺された。 守備では捕手からのサインを2度間違え、佐々岡投手コーチがマウンドに駆け寄り、小園を落ち着かせる場面もあった。「練習と試合は違う」と反省の新人に、緒方監督は「いろんな失敗をしながら成長していくものだから」と背中を押した。

◆広島田中広輔内野手が甲斐キャノンをかいくぐった。1回無死一塁から菊池涼の2球目にスタートを切り、二盗を成功させた。ソフトバンク甲斐には昨年の日本シリーズでチームとして8度盗塁を刺され、田中広も3つアウトになっていた。 リベンジに「甲斐から初めて決めたわけじゃないので。公式戦でしっかり決められるようにしたい」と胸を張った。

◆先発予定だった広島のジョンソンが登板を回避した。  松原チーフトレーナーは、詳細は明かせないとした上で「体に調整が必要な箇所が出てきた。シーズンも始まるので、試合に出ることは最良でないと判断した」と説明。昨季11勝を挙げ、先発の柱と期待されているが、開幕に向け不安を残した。

◆先発枠を狙う広島の九里は5回を3失点。「四死球と無駄なものをなくし、(ストライク)ゾーンの中で勝負していかないといけない」と反省した。ジョンソンが登板を回避し、突然巡ってきた好機だったが、毎回の7安打を浴び、4四死球で95球を費やした。  それでもコースを広く使って打たせて取り、何とか試合をつくった。「どういう立場になるか分からないが、万全で(シーズンに)入れるようにしたい」と話した。

◆広島・九里亜蓮投手(27)が23日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)で先発した。ジョンソンの登板回避によって巡ってきたチャンスだったが、5回を投げて4四死球を与えるなど7安打3失点と開幕ローテ入りへアピールならず。  「初回にフォアボールを与えるなど無駄なフォアボールを出してしまった。打者の反応を見てピッチングしないといけなかった。ゾーンの中で勝負しないといけなかったですね」  一回には1死満塁のピンチを無失点で切り抜けたが、二回に先頭打者への四球をきっかけに2失点。2-2で迎えた五回先頭・柳田にフルカウントから右中間へソロを浴びて、勝ち越しを許して降板した  開幕ローテ入り当落線上の九里について、緒方監督は「去年も先発をやっていて、今年も期待している」と信頼を強調したが...。ジョンソンがコンディション不良により先発回避、九里がいまひとつのなか、開幕ローテーションがなかなか決められない。

◆走攻守で好アピールを続けていた広島のドラフト1位新人、小園(兵庫・報徳学園高)が、珍しくミスを連発した。代走で出場した七回。無死一塁から捕手の高谷にけん制で刺されると、その裏の守備では内川の飛球に目測を誤り、安打としてしまう。  サインプレーでも周囲とかみ合わず、空回り。「難しさはないけど、練習と試合は違うので。これからしっかりと確認しないといけない」と声を落とした。緒方監督は「いろんな経験、失敗をして成長していくもの」とかばった。 広島・山田内野守備走塁コーチ(ミスが出た小園に) 「人間だということ。いろいろと確認しないといけない。勉強」 バティスタ(先制の内野安打)

◆ソフトバンクの森が九回を締めくくり、オープン戦3セーブ目を挙げた。サファテがチームを離脱して調整に専念することが決まり、今季は開幕から抑えを務めることが濃厚だ。「(サファテが)帰ってきても取られたくない。絶対自分が一番という気持ちでぶつかっていきたい」と決意を新たにした。  オープン戦はこれで5試合全て無失点。24日の広島とのオープン戦最終戦を見据え「しっかりと投げる準備をしたい。(抑えの座を)確立できるように」と話した。 今宮(3安打。二回の適時打に) 「内に入ってくる球をうまく捉えられた。いい感じで反応できた」 デスパイネ(一回に左膝付近の死球で交代) 「出たかったけど大事を取った。明日(24日)はまた様子を見てから」 ミランダ(5回2失点でまとめ) 「初回はアバウトなところがあったけど、最終的には修正できた」

◆育成選手のソフトバンク・川原弘之投手(27)が23日の広島戦(ヤフオクドーム)で1回1安打無失点と好投した。オープン戦は7試合無失点で、4年ぶりの支配下登録は目の前だ。  「走者を出しても慌てることなく次の打者を抑えられてよかったです」  六回に2番手で登板。先頭の代打・堂林に左前打も、続く長野を二ゴロ併殺に仕留めた。代打・高橋大も三ゴロ。最速153キロを計時して、工藤監督は「よく投げている。力のある直球で、多少甘く入っても力で抑えられる」と評価。「(打者の)右左は関係なく投げてもらうイメージがわいてきた」と起用法まで言及しており、開幕1軍は濃厚だ。支配下登録とイコール。左肩と左肘の手術を乗り越えた左腕は「結果は気にするけど、こだわらずに自分のできることを精いっぱいやろうと思っています」ときょう24日の最後のオープン戦に備えた。

◆柳田が五回、右翼席からせり出すテラス席へ勝ち越しの3号ソロ。「体はいい。感覚的には慣れてきたかな」と万全な調整ぶりを示した。6試合ぶりに4番ではなく3番に座った。工藤監督は「開幕が近づいて試合モードになったときの彼の3番を見たかった」とその意図を説明。柳田は「何番でも頑張るだけ」と、変わらぬ勝負強さを発揮して首脳陣の期待に応えた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
843 0.667
(↓0.06)
-
(-)
64
(+2)
52
(+5)
12
(-)
7
(+1)
0.234
(-)
3.380
(↓0.07)
2
(2↑)
ORIX
952 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
61
(+4)
51
(+2)
11
(-)
19
(-)
0.261
(-)
2.030
(-)
2
(2↑)
ソフトバンク
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
52
(+5)
49
(+2)
13
(+1)
9
(+1)
0.251
(↑0.007
3.430
(↑0.11)
4
(2↓)
楽天
742 0.636
(↓0.064)
0.5
(-)
59
(+3)
43
(+4)
12
(+1)
8
(-)
0.246
(↓0.007)
2.970
(↓0.11)
5
(2↓)
巨人
960 0.600
(↓0.043)
0.5
(-)
70
(+5)
61
(+8)
16
(+2)
12
(+2)
0.252
(↑0.003)
3.950
(↓0.29)
6
(-)
ロッテ
661 0.500
(↑0.045)
2
(↑1)
57
(+8)
48
(+5)
10
(+3)
13
(+1)
0.248
(↑0.013)
3.520
(↓0.12)
7
(1↑)
西武
671 0.462
(↑0.045)
2.5
(↑1)
57
(+4)
73
(+3)
8
(-)
18
(+1)
0.249
(↓0.004)
4.150
(↑0.09)
8
(1↑)
中日
792 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
50
(+4)
58
(+3)
10
(+1)
10
(+1)
0.214
(↑0.001)
3.020
(↑0.06)
9
(3↓)
DeNA
574 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+3)
64
(+4)
14
(+1)
5
(-)
0.251
(↓0.001)
3.640
(↑0.03)
10
(1↑)
ヤクルト
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
71
(+5)
77
(-)
16
(-)
19
(-)
0.255
(↑0.001)
4.300
(↑0.29)
11
(1↓)
日本ハム
363 0.333
(↓0.042)
3.5
(-)
46
(-)
45
(+5)
14
(-)
8
(-)
0.259
(↓0.015)
3.810
(↓0.12)
12
(-)
阪神
4111 0.267
(↓0.019)
5.5
(-)
47
(+2)
66
(+4)
11
(-)
16
(+1)
0.226
(↑0.004)
3.820
(↑0.13)