ソフトバンク(★0対4☆)広島 =オープン戦1回戦(2019.03.22)・福岡ヤフオクドーム=
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広島
0000400004511
ソフトバンク
0000000000900
勝利投手:大瀬良 大地(3勝0敗0S)
敗戦投手:笠谷 俊介(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(4号・5回表2ラン)

  DAZN
◆広島は先発・大瀬良が6回無失点の好投。来週に迫った開幕へ向け、万全の状態を披露した。対するソフトバンクは、先発・千賀が4回1安打無失点。自己最速の159キロをマークするなど、力投を見せた。

◆開幕投手を務めるソフトバンク千賀滉大投手が自己最速を更新する159キロをマークした。初回2死に安部への2球目。外角へ大きく外れるボール球だったが、3月2日阪神戦(ヤフオクドーム)で出した158キロを上回った。 千賀は「そんなにいってない印象でした。出たなぁ、という感じ。くそボールだったので、あまり感情はない。ストライクゾーンに投げられるようにします」と苦笑い。昨年から場内の球速表示にも導入されている「トラックマン様のおかげだと思います」とおどけた。 この日は開幕前最後の登板だった。3四球を与えたが、4回を1安打無失点。「全体的に自分が思うような投球ではなかった印象が強い。1年間の1発目にいい形で入れるように、いい準備をしたい」と話した。

◆広島ドラフト2位島内颯太郎投手(22=九州共立大)が、自己最速を2キロ更新する154キロをマークした。 大学時代に何度も登ったマウンドに、7回から2番手で登板。1死走者なしで迎えた高谷への、カウント1-2からの外角低めのボール球だった。 高谷には四球を与えたが、この回を無失点で切り抜けた。

◆開幕投手を務めるソフトバンク千賀滉大投手が自己最高の仕上がりで本番に向かう。オープン戦最後の登板で、初回に自己最速を更新する159キロをマーク。3四球を出したが、鈴木に許した二塁打1本のみで4回無失点に抑えた。「全体的に自分が思うような投球ではなかった印象が強い。1年間の1発目にいい形で入れるように、いい準備をしたい」。冷静に、昨季王者西武との開幕戦を見据えた。 2月末に指名した工藤監督も「しっかりと自覚を持ってやってくれている。いい過ごし方をしているとも聞いている。(任せて)良かったなと思っています」と、エース候補として期待する千賀の成長に目を細めた。 3月に入ってから、教育リーグ1試合を含む4戦19イニング無失点のままで最終調整を終えた。だが千賀自身は投球内容に納得していない。「ここで運を使ってしまっていると思っている。偶然、結果が付いてきている。オープン戦がいいと、シーズンが悪いと言われないように。シーズンでもしっかり投げたい」と気を引き締めた。1週間後に迫った「3・29」は、運ではなく力でねじ伏せる。【山本大地】

◆ソフトバンク嘉弥真新也投手が貫禄の新人斬りだ。7回の1イニングをピシャリと3人で切った。 先頭打者はオープン戦2本塁打している代打小園。「(ブルペン担当の)高村投手コーチから『新人と思ってなめて投げるな』と言われていたんで」と、最後は自慢のスライダーで3球三振に仕留めた。「初球から振ってきたし、いい打者」と持ち上げたが、自身も開幕へ手応えをつかんだ。「腕も振れてきたし、直球もシュートも投げきれている」。痛めていた左股関節の不安も一掃できた様子だった。

◆広島大瀬良大地投手が好投で初の開幕投手を決めた。強力なソフトバンク打線を6回6安打無失点に抑え、緒方監督から開幕投手を託された。 直球を丁寧に外角隅に投げ込んでカウントを整え、緩いカーブを巧みに使った。前回まで曲がりが大きかった得意球カットボールの切れ味も戻った。5回1死満塁で今宮に空を切らせ、続くグラシアルには内角にエグって詰まらせた。いずれも決め球はカットボールだった。「あれくらい投げられれば問題ない」。調整登板で、求めた結果と内容どちらも手にした。 オープン戦序盤は課題も多くあったが微修正を重ね、大役を務める準備はできた。「いろんな意味でチャレンジの年になると思うので、いい形でスタートを切りたい」。エース道を目指す右腕が、29日巨人との開幕戦マウンドを見据えた。

◆ソフトバンクのドラフト7位奥村政稔投手(26=三菱日立パワーシステムズ)の開幕1軍入りが内定した。6回に登板し、3者凡退に抑えた。 オープン戦6試合で通算7回1失点とし「持ち味は強気に投げるところ。気持ちの面で、しっかり勝負できている」と話した。 工藤監督は「安心して見ていられる」と戦力として評価した。ドラフト1位の甲斐野央投手(22=東洋大)も開幕メンバー入りが濃厚で、新人2人が入れば08年の大場、久米以来だ。

◆広島・鈴木誠也外野手(24)が22日、ソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)の五回に右翼側の「ホームランテラス」にオープン戦4号2ランを叩き込んだ。  「得点圏に走者がいるケースで打点をあげることができた。結果的にホームランになって良かったです」  五回に菊池涼の適時打と安部の内野ゴロの間に2点を奪って、なお2死一塁で打席へ。笠谷にフルカウントから2球ファウルで粘った8球目の高めの変化球をしっっかりとらえた。  二回には鷹の開幕投手の千賀から四球、四回には右翼へ二塁打を放つなど、1本塁打を含む2安打2打点の大暴れ。オープン戦14打点とし、打点王争いでも楽天・ブラッシュを抜き、1位に浮上した。緒方監督も「問題ない。ひとふりで決めてくれた」と絶賛した。  「もう開幕が近づいているので仕上がっていないといけない。残り(オープン戦の)2試合しっかりやりたいです」と鈴木。2年連続セ・リーグMVPの丸が巨人へフリーエージェント移籍したが、24歳の4番が重圧をはねのける活躍をみせている。

◆ソフトバンクは2年連続で開幕投手を務める千賀が、球威十分に4回無失点と好投した。松田宣が4試合連続安打と状態を上げている。広島は開幕投手が濃厚な大瀬良が6回を投げて得点を許さず、鈴木が2ランを含む2安打と好調。

◆ソフトバンクのドラフト7位新人、奥村(三菱日立パワーシステムズ)が六回から登板し、わずか7球で三者凡退とした。2者続けて初球で打ち取り、坂倉は3ボール1ストライクから速球で二ゴロ。「気持ち的にも、打者としっかり勝負できている」と堂々と言った。  26歳のオールドルーキーはオープン戦6試合に投げ1失点のみ。開幕1軍入りがはっきり見えてきた。工藤監督は「カウントが悪くなっても、動く球で打者を仕留められているところは非常にいい」と高く評価した。

◆大瀬良が6回を単打6本に抑え、無失点。オープン戦5試合目の先発で初めてスコアボードに0を並べ「球自体は悪くなかったし、何とかゼロに抑えられたので良かった」と頬を緩めた。緒方監督は「開幕に向けて入っていけるでしょう。本人には伝えてある」と開幕投手は決定的。昨季は15勝で最多勝に輝いた右腕は「いろんな意味でチャレンジの年になる」と静かに闘志を燃やした。

◆千賀が開幕前最後の登板に臨み、4回1安打無失点。オープン戦は3試合で計14回を投げ、得点を許さなかった。一回は3番・安部に投じた外角高めの2球目が、159キロをマーク。自己最速を1キロ更新する剛速球で球場のどよめきを誘ったが「すごいボール球だった。ストライクゾーンに放れるように頑張る」と満足感はなし。2年連続の開幕マウンドへ、気を引き締めた。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
833 0.727
(↑0.027)
-
(-)
62
(+4)
47
(-)
12
(+1)
6
(-)
0.234
(↓0.005)
3.310
(↑0.26)
2
(1↓)
楽天
732 0.700
(-)
0.5
(↑0.5)
56
(+2)
39
(+2)
11
(+1)
8
(+1)
0.253
(↓0.004)
2.860
(↑0.08)
3
(1↑)
巨人
950 0.643
(-)
0.5
(↑0.5)
65
(-)
53
(-)
14
(-)
10
(-)
0.249
(-)
3.660
(-)
4
(1↑)
ORIX
852 0.615
(↑0.032)
1
(-)
57
(+3)
49
(+2)
11
(+3)
19
(+2)
0.261
(↑0.006)
2.030
(↑0.07)
4
(1↓)
ソフトバンク
850 0.615
(↓0.052)
1
(↓1)
47
(-)
47
(+4)
12
(-)
8
(+2)
0.244
(↑0.001
3.540
(↓0.04)
6
(-)
ロッテ
561 0.455
(-)
3
(↓0.5)
49
(-)
43
(-)
7
(-)
12
(-)
0.235
(-)
3.400
(-)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
3
(↓0.5)
50
(-)
60
(-)
13
(-)
5
(-)
0.252
(-)
3.670
(-)
8
(-)
西武
571 0.417
(-)
3.5
(↓0.5)
53
(-)
70
(-)
8
(-)
17
(-)
0.253
(-)
4.240
(-)
9
(-)
中日
692 0.400
(-)
4
(↓0.5)
46
(+2)
55
(+2)
9
(+1)
9
(+3)
0.213
(-)
3.080
(↑0.07)
10
(-)
日本ハム
353 0.375
(-)
3.5
(↓0.5)
46
(-)
40
(-)
14
(-)
8
(-)
0.274
(-)
3.690
(-)
11
(-)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4.5
(↓0.5)
66
(-)
77
(-)
16
(-)
19
(-)
0.254
(-)
4.590
(-)
12
(-)
阪神
4101 0.286
(↓0.022)
5.5
(↓1)
45
(+2)
62
(+3)
11
(+1)
15
(+1)
0.222
(↓0.006)
3.950
(↑0.06)