DeNA(2対2)日本ハム =オープン戦3回戦(2019.03.21)・横浜スタジアム=
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日本ハム
00101000021101
DeNA
10000000121102
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【日本ハム】王 柏融(1号・5回表ソロ)
【DeNA】楠本 泰史(2号・1回裏ソロ),佐野 恵太(1号・9回裏ソロ)

  DAZN
◆DeNAは、楠本が本塁打を含む2安打をマーク。開幕スタメンを手繰り寄せる活躍を見せた。一方の日本ハムは、3番・王がオープン戦第1号を放つなど猛打賞を記録。自慢のバッティングで中軸として存在感を示した。

◆日本ハム王柏融外野手(25=台湾・ラミゴ)が5回にオープン戦1号ソロを放った。DeNA今永から右中間スタンドへ運んだ。「まだ調整している段階だけど、打席の内容はよかったと思う」。 初回の第1打席は中前打、3回の第2打席は右前打を放ち、3打数3安打1打点でお役御免。「振ってる感じもよかったし、手応えのある3打席だった。2打席目もうまく反応して打てたよ。開幕まで残り少ないけど、しっかり自分の調整をしていきたい」と振り返った。

◆日本ハムの大胆な守備シフトに場内がざわめいた。 DeNA筒香が走者なしで打席に立った4回と6回の守備は、三塁手の浅間が左翼へ回り、外野が4人体制で三塁はがら空きというシフトで臨んだ。4回は空振り三振、6回は左前打という結果だった。栗山監督は「打球のデータが出ているなら、そこを守るだけ」と説明。開幕後も相手打者によって守備位置を動かし、失点を防ぐ考えだ。

◆DeNAリリーバーの国吉佑樹が、自己最速をまた更新した。 日本ハム戦の9回から登板し、159キロを計測。19日の阪神戦で自己新の158キロをマークしたばかり。オープン戦6試合で防御率2・84と安定した数字も残した。ラミレス監督は「与えたチャンスにしっかり応えてくれる。すごくうれしい」と満足そうだった。

◆日本ハム王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25=台湾・ラミゴ)がオープン戦1号を放った。 DeNA戦(横浜)の5回。すでに2安打を放っていた台湾の大王は「前の打席と同じように積極的に行こうと思って打席に入った」。1ボールからの2球目。甘く入ってきた今永のスライダーを完璧にとらえ、打球は右中間スタンド中段へ到達した。対外試合では初の1発に「感触は良かった」。3打数3安打1打点と打ちまくった。 開幕へ向けて、状態が上がってきた。下半身の張りのため、7日から15日までは実戦から離れた。16日ロッテ戦で復帰後も指名打者での出場が続いていたが、この日は左翼守備にも就いた。「守りに行くことでリズムができる」。台湾ラミゴ時代は指名打者で出場した時は、打撃成績が良くなかったという。栗山監督も「守るとリズムが違うんだろうね」と違いを実感した。 試合前練習では、金子打撃チーフ兼作戦コーチや城石打撃コーチに積極的にアドバイスを求めた。下降気味だった状態を上げるために、必死に考えながら取り組んできた成果も出た。開幕へ向けて「今日みたいな結果が続けられれば最高ですね」と笑顔も戻った。「本当に楽しみです」と新天地でのシーズン開幕を心待ちにしている。【木下大輔】

◆開幕投手を務める日本ハム上沢直之投手(25)が、最高の手応えをつかんで初の大役へ向かう。開幕前最後の調整登板としてDeNAとのオープン戦(横浜)に先発。ここまで直球の質、軌道に悩んできたが、志願で続投した6回に投げた直球に「これだ」と、求めていた感覚をよみがえらせた。不安を一掃して、開幕戦の29日オリックス戦(札幌ドーム)に臨む。上沢はホッとした。ようやく思い描いた真っすぐが、決まった。6回先頭の楠本へカウント3-1からの5球目。145キロの直球。「これだ。こうやって投げていたんだ」。マウンド上で忘れていた感覚が戻った。初回にソロ本塁打、3回に右前打を浴びていた楠本を、最後はフルカウントから146キロ直球で見逃し三振。「バッターの反応が明らかに変わった」と手応えは確信に変わった。 5回で降板する予定だった。「シーズンに入ったら、もっと長いイニングを投げたいので『6回も投げさせて下さい』と。本当に言ってよかった」。米アリゾナキャンプ中から真っすぐだけがイメージ通りにいかなかった。登板間は昨季の投球の映像を見返し、キャッチボールなどでも感覚を探したりと苦心してきた。 この日も序盤は、しっくり来なかった。中堅を守る西川からは、いい時との違いをアドバイスされていた。「体重移動の時に猫背になってしまうとか、いつも見ていてくれて教えてくれる」。指摘されたポイントをイニング間のキャッチボールで意識するなど、試行錯誤を繰り返し、徐々に感覚と体現がフィット。「自分の感覚とすり合ってきたら、抑えられるんだなと思った」と、続く中井も直球で空振り三振。不安は一掃された。 これで、29日の開幕戦へ堂々と向かうことができる。「最後は完全に体重がのったボールが投げられていた。こうやって腕を動かして、こうやって体重移動していたなぁと、試合中にハッとした感じだった。本当に良かった」。日本時間2月13日に米アリゾナで開幕投手を発表した栗山監督も「信頼しているから早い段階で言っている。大丈夫」。万全を整えた上沢が、自信を持って開幕投手の大役を全うする。【木下大輔】

◆日本ハムの王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)が21日、DeNAとのオープン戦(横浜)でオープン戦1号となる勝ち越しの右越えソロを放った。  1-1の五回先頭で迎えた第3打席。1ボールから今永の投じた134キロを右翼スタンド中段に運んだ。一回の第1打席は中前打、三回の第2打席は右前打をマーク。「まだ調整している段階だけど、打席の内容は良かったと思う。振っている感じも良かったし、手応えのある3打席だった。2打席目もうまく反応して打てたよ」と白い歯をのぞかせた。  下半身の張りなどで調子を落としていただけに「開幕まで残り少ないけど、しっかり自分の調整をしていきたい」と意気込んだ。

◆日本ハムは王柏融がオープン戦1号を含む3安打と調子を上げてきた。開幕投手の上沢は5回2/3を1失点にまとめた。DeNAの今永は球威があり5回2失点。楠本が3戦連続で複数安打をマークし、佐野が九回に同点ソロを放った。

◆DeNAの国吉が自己最速を更新する159キロをマークした。九回に登板し、杉谷から空振り三振を奪った高めの速球でマーク。2死で谷口を三振に仕留めた球も155キロを出し「球が荒れていたけど抑えられて良かった」と息をついた。  16日のソフトバンク戦で157キロを記録し、19日の阪神戦で158キロの自己新をマークしていた。プロ10年目でオープン戦の計6回1/3で11三振を奪った。ラミレス監督は「投げるたびに良くなっている」と目尻を下げた。

◆横浜スタジアムはオープン戦ながら3万992人を集め、実数発表後の最多観客動員となった。今季から右翼後方に3500人収容の「ウィング席」が新設されたことで最多となった。球団によると、これまでの最多は2013年シーズンに2試合で記録した3万92人だった。

◆この日はDeNA球団創設70年の記念試合として行われ、選手は当時の復刻ユニホームを着用。横浜スタジアムには過去最多の3万992人(これまでは2013年の3万39人)のファンが詰め掛けた。10日に球団誕生の地、下関で予定していたが雨天中止となり順延となっていた。試合前には下関市出身の歌手、山本譲二が「みちのくひとり旅」を熱唱した。

◆29日のオリックス戦(札幌ドーム)で開幕投手を務める上沢は、5回2/3を投げて6安打1失点。ここまで調子が上がらずに苦しんでいたが、開幕前最後の登板で結果を残した。志願して続投した六回は「最後に体重がかかったボールが投げられた。試合中に、はっとした」と手応えを得た。プロ8年目での初の大役に向けて「それなりに自信を持っていける」と意気込んだ。

◆DeNA・今永昇太投手(25)が、4年目で初の開幕投手を任された。試合後に横浜赤レンガ倉庫で行われた出陣式。約3000人のファンの前で、現役時代に大役を7度務めた三浦投手コーチが「僕みたい(7戦全敗)にならないように」とジョークを交えて発表し、左腕は「今年こそ監督の期待に応えられるようにしたい。必ず勝ちます!!」と力強く宣言した。  通達されたのは休養日の16日。「取材」と呼び出され、横浜市内の中華料理店の個室のドアを開けるとラミレス監督、三浦、木塚両投手コーチが円卓を囲んでいた。三浦コーチから「準備はできているか?」と問われ、左腕は「やらせてください」と背筋を伸ばした。  昨季は左肩痛の影響もあり、4勝11敗、防御率6・80に終わった。オフはオーストラリアリーグで武者修行し、この日も日本ハムを相手に5回7安打2失点と好投。地獄を見た左腕は「意気に感じて、1年間これでいくんだということをマウンドで表現したい」と意気込んだ。 (佐藤春佳)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
楽天
731 0.700
(↑0.033)
-
(↓1)
54
(+6)
37
(+4)
10
(+3)
7
(-)
0.257
(↑0.006)
2.940
(↓0.11)
1
(1↑)
広島
733 0.700
(-)
0
(↓0.5)
58
(+7)
47
(+7)
11
(+4)
6
(+1)
0.239
(↑0.007)
3.570
(↓0.29)
3
(2↓)
ソフトバンク
840 0.667
(↓0.06)
0
(-)
47
(+4)
43
(+6)
12
(+2)
6
(-)
0.243
(↑0.001)
3.500
(↓0.23)
4
(1↑)
巨人
950 0.643
(↑0.028)
0
(↓1)
65
(+13)
53
(+2)
14
(+4)
10
(-)
0.249
(↑0.013)
3.660
(↑0.13)
5
(1↓)
ORIX
752 0.583
(↓0.053)
1
(-)
54
(+4)
47
(+7)
8
(-)
17
(+2)
0.255
(↓0.007)
2.100
(↓0.16)
6
(2↑)
ロッテ
561 0.455
(↑0.055)
2.5
(↑1)
49
(+3)
43
(-)
7
(-)
12
(+2)
0.235
(↓0.003)
3.400
(↑0.31)
6
(-)
DeNA
564 0.455
(-)
2.5
(↑0.5)
50
(+2)
60
(+2)
13
(+2)
5
(+1)
0.252
(↑0.005
3.670
(↑0.12)
8
(2↓)
西武
571 0.417
(↓0.038)
3
(-)
53
(+2)
70
(+13)
8
(+2)
17
(+1)
0.253
(↓0.001)
4.240
(↓0.66)
9
(1↑)
中日
691 0.400
(↑0.043)
3.5
(↑1)
44
(+7)
53
(+4)
8
(+2)
6
(-)
0.213
(↑0.008)
3.150
(↓0.06)
10
(1↓)
日本ハム
353 0.375
(-)
3
(↑0.5)
46
(+2)
40
(+2)
14
(+1)
8
(+1)
0.274
(↑0.003
3.690
(↑0.18)
11
(1↓)
ヤクルト
591 0.357
(-)
4
(↑0.5)
66
(+7)
77
(+7)
16
(+3)
19
(+2)
0.254
(↑0.005)
4.590
(↓0.18)
12
(-)
阪神
491 0.308
(↓0.025)
4.5
(-)
43
(-)
59
(+3)
10
(-)
14
(+1)
0.228
(↓0.003)
4.010
(↑0.04)