中日(★0対2☆)オリックス =オープン戦2回戦(2019.03.20)・ナゴヤドーム=
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ORIX
0020000002600
中日
0000000000510
勝利投手:山本 由伸(2勝0敗0S)
(セーブ:岩本 輝(0勝0敗2S))
敗戦投手:吉見 一起(0勝3敗0S)
  DAZN
◆中日は、吉見が7回無四球2失点。対するオリックスも山本が7回途中4安打無失点と、両チームの先発が好投。ローテーションの一角として期待される両右腕が、それぞれ万全な調整ぶりを見せた。

◆中日与田剛監督(53)監督が遊撃レギュラーの中日京田陽太内野手に「懲罰交代」を命じた。 3回表の中継プレーの動きやその裏の3球三振などを問題視。5回の守備からベンチに下げた。「動きが悪かったから、代えただけ」と指揮官は説明。 京田も「見ての通りじゃないですか。中継プレーもそう。三振もあっけなかった」と受け止めた。打線は1~3番の並びを模索中で、この日は2番に平田を起用。それでもオリックス投手陣に対し5安打無得点に終わった。オープン戦のチーム打率は、12球団ワーストの2割5厘。与田監督は厳しい姿勢で、カツを入れる形になった。

◆オリックス新外国人のジョーイ・メネセス内野手(26=フィリーズ3A)が決勝の2点適時打を放った。 3番左翼で先発。0-0の3回2死二、三塁で吉見の低め変化球を捉え左前へ。「バットの先だったけど、ラッキーなヒットになってくれた。2アウトだったので、本塁打よりも打点を意識しました」。これまで5番でも出場したが、西村監督は「やっぱり3番がいいのかな」。得点圏の4打席で2打数2安打2四球と打率10割を維持している。

◆オリックス先発の山本由伸投手(20)が今季最長の6回2/3を投げ4安打無失点と好投した。 最速153キロの直球に切れ味鋭い変化球を交え、中日打線を翻弄(ほんろう)。4回に2死満塁のピンチを背負うも、後続を断ち無得点に封じるなど、4三振を奪った。 球数は79球で、当初予定されていた80球程度に達したため、途中降板した模様。7回にこの日の最速を計測するなど150キロ越えを連発。課題とされていたスタミナ面のアピールにも成功した。

◆オリックス西村徳文監督が今季の「勝利の方程式」に沢田圭佑投手、岩本輝投手を起用する意向を示した。守護神増井につなぐ7、8回を任せる候補に2人を挙げ「勝ちパターンのところで現状の考えとしてはそこの2人になってくるんじゃないかな」と説明。 沢田は中日戦の7回2死から登板し、1/3を無失点。9回に登板して1四球も無安打無失点の岩本は「いいところで投げたいのはあった。言われたところで毎試合ベストを出すことを意識してやりたい」と力を込めた。

◆34歳のベテランが元気だ! 中日吉見一起投手(34)が20日のオリックス戦に先発し、7回を6安打2失点(自責点1)に抑えた。「求めているゴロアウトが増えてきた。高さが、低くなっている。メカニック的にも順調過ぎるかな」。21個のアウトのうち、12個がゴロ(犠打は除く)。低めを丁寧に突いた結果で、手応えを隠さなかった。 この日は発奮材料があった。オリックスは20歳の右腕山本が7回途中まで無失点の快投。14歳年下に刺激を受けた。「いいピッチャーだな、と思った。20歳でしょ? 負けたくないと思ったら、2点取られた。いい投手と投げ合うのはしんどいが、楽しいですよ。モチベーションになる」。3回に2点を先制されたが、投手戦を心から楽しんだ。 昨年8月のヤクルト戦で6年ぶりの完封勝利を挙げた。今季も開幕ローテーション入りが内定しており、かつての存在感を放ちつつある。栄光と苦難を知る男は達観した表情で言った。「この歳なので、後悔ないようにすることが1つのモチベーション。考えて投げての結果なら責任は取れる。ただ投げてのボールは後悔しかない」。1球ごとに考えを張り巡らし、集中して投げる。その繰り返しによる産物がこの日の投球だった。 「あとはゲームに入っていく集中力。なぜ野球をするのかを考えれば、モチベーションは上がる。試合の日に100%できるようにするだけ」。4月3日、広島戦(ナゴヤドーム)の登板が濃厚。仕上がりに自信を深め、あとは心を整えていく。【田口真一郎】

◆オリックス先発の山本由伸投手が中日戦で今季最長の6回2/3を投げ、4安打無失点と快投した。立ち上がりから150キロ前後の直球を軸に打者の胸元を攻め、凡打の山を築いた。 最終イニングとなった7回にこの試合最速の153キロを計測。予定した80球に迫ったため、7回途中でお役御免。「スタミナのことを言われていたので、『しっかり投げられるんだぞ』というのはあった。最後まできっちりいこうという意識でいきました」と振り返った。 昨季の中継ぎの経験を生かし、ピンチの場面を切り抜けた。4回無死から平田、大島に連打を浴びるなど得点圏に走者を背負ったが、「あの場面は去年の中継ぎで経験したところだなと思って、1つギア上げました」と強気に攻めて後続を断ち切った。先発の役割を全うした20歳右腕に、西村監督は「(スタミナが)心配だったけど今日に関しては問題ない。今日みたいな投球なら相手もそんな簡単に打てない。チームとしては大きいですね」と絶賛した。このまま4月3日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発する予定だ。

◆今季先発に再転向したオリックス・山本由伸投手(20)が20日、中日戦(ナゴヤドーム)に先発。今季最長となる6回2/3を投げ、4安打1与四球4奪三振無失点だった。  最速152キロを計測した直球やキレのある変化球、118キロのカーブと緩急差も使って、中日打線を翻弄。2-0の四回には2死満塁のピンチを迎えるが、井領を152キロの直球で遊邪飛に打ち取った。七回に2死を奪ったところで球数は79球。予定されていた80球に近くなったところで、降板した。  高卒3年目の山本は今年、昨季のセットアッパーのポジションから先発に再転向。五回以降のスタミナが課題とされていたが、球数70球を越えても152キロをマークするなど、問題なしをアピール。開幕後は4月3日のソフトバンク戦(京セラ)で先発する見込みだ。

◆オリックスは犠打で好機をつくり、決勝点につなげた。19日の中日戦は失敗が目立っただけに、西村監督は「きっちりバントを決めてくれた」と喜んだ。  三回は無死一塁で安達が初球で送りバントを成功。1死二塁から福田が右前打を放つと中日・平田の悪送球も絡んで二、三塁とした。2死から3番メネセスが左前に2点適時打を打った。監督は「決めるか決めないかはゲームの流れに関係する。(19日も)やってくれたら良かった」と話した。

◆6安打を許した中日の吉見は粘り強く投げ、7回2失点にまとめた。体力面、精神面で調整がうまくいっているようで「先制点を与えているので反省するところはあるが、だんだんと(相手打者を)支配できている」とうなずいた。  三回に2失点した後は直球と変化球を織り交ぜて制球良く投げ、点を与えなかった。オリックスの山本が好投したことに影響を受け「負けたくないと思った。モチベーションになる」と力を込めた。

◆大野奨が2安打。リードでもベテラン吉見を導いて2失点にまとめ「今できることをやりながら抑えていくことを心掛けた」と、はきはきと話した。2016年に正捕手として日本ハムの日本一に貢献し、ゴールデングラブ賞も受賞。18年に中日へ加わったが、17年の右肘手術の影響もあって昨季はレギュラーの座をつかめなかった。定位置確保へ「結果を残すだけ」と見据えた。

◆西村監督が今季の勝ちパターンの構想を明かした。この日、先発の山本の後を沢田、増井、岩本がゼロ封リレー。試合後、「九回は増井と決まっているので、七、八回は沢田、岩本になってくるのかな。残り4試合あるけど、そろそろ決めないと」と説明した。昨季まで勝利の方程式を担っていた吉田一や近藤はビハインドでの起用に。抜擢された岩本は「あまり意識せず、自分のベストを毎試合出せるよう準備したい」と気合を入れた。

◆新外国人のメネセス(前フィリーズ3A)が決勝打。三回2死二、三塁から左前へ2点打を放った。得点圏打率はいまだ10割(3打数3安打)をキープしているが「それは自分では分からない。打てることもあれば、打てないこともあるから」と控えめに話した。打順に関して、3番か5番で悩んでいた西村監督は「メネセスがよく打ってくれた。3番がいいんじゃないですか」と考えを口にした。

◆今季先発に再転向したオリックス・山本由伸投手(20)が、中日戦(ナゴヤドーム)に先発。今季最長の6回2/3を投げ、4安打無失点(1与四球4奪三振)と好投した。課題とされていたスタミナ面も問題なし。開幕投手の山岡泰輔投手(23)と並ぶ若きエース候補が、西村オリックスに誕生だ。  疲れを一切、感じさせなかった。コンスタントにたたき出す152キロ。球数が70を超えても、それは変わらなかった。先発した山本が今季最長の6回2/3を4安打ゼロ封。課題とされていたスタミナ面の不安を、快投で吹き飛ばした。  「最初の方、力みがあってボールをうまく操れなかった。最後の方に球速が出たときはいい感覚だったので、その感覚で長くいられるようにしたい」  涼しい顔で振り返った。初球からこの日最速の152キロを計測。147キロのシュートや118キロのカーブと変化球を織り交ぜ、中日打線を翻弄した。2-0の四回に2死満塁のピンチを迎えたが、井領を152キロで遊邪飛。七回2死で球数がメドの79球に達し降板したが、西村監督も「今年のゲームで一番多い79球。この球数で球速も出ていたし、きょうに関しては問題はない」とうなずいた。  ルーキーイヤーの2017年は1軍で5試合に先発するも、最長イニングは5回。5試合で計14失点し、そのうち10失点が四回以降だった。そのためスタミナが課題とされてきたが、右腕は1年目のオフから体力アップに着手。この日、成果を出し「スタミナのことを言われるので、しっかり投げれるぞと。最後もキッチリいきました」と自信を見せた。  開幕後は4月3日のソフトバンク戦(京セラ)で先発予定。山岡に続く柱となる存在に、指揮官は「チームとして大きい。きょうみたいな投球なら相手は点を取れない」と期待を寄せ、右腕も「最後の感覚をトレーニングとかで覚えて維持していきたい」と気合を入れた。  金子(日本ハム)、西(阪神)に頼っていたのは過去の存在。もう心配いらない。西村オリックスには、新エース候補が2人もいる。 (西垣戸理大)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
830 0.727
(↑0.027)
-
(↓0.5)
43
(+4)
37
(+3)
10
(+1)
6
(-)
0.242
(↑0.004)
3.270
(↑0.13)
2
(1↓)
広島
732 0.700
(↓0.078)
0.5
(↑0.5)
51
(-)
40
(+1)
7
(-)
5
(+1)
0.232
(↓0.006)
3.280
(↑0.17)
3
(1↓)
楽天
631 0.667
(↓0.083)
1
(↓0.5)
48
(+3)
33
(+4)
7
(-)
7
(+1)
0.251
(↓0.008)
2.830
(↓0.16)
4
(-)
ORIX
742 0.636
(↑0.036)
1
(↑0.5)
50
(+2)
40
(-)
8
(-)
15
(-)
0.262
(↓0.006)
1.940
(↑0.16)
5
(-)
巨人
850 0.615
(↑0.032)
1
(↑0.5)
52
(+6)
51
(+3)
10
(+1)
10
(+2)
0.236
(↑0.004)
3.790
(↑0.07)
6
(2↑)
DeNA
563 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
48
(+1)
58
(-)
11
(-)
4
(-)
0.247
(↑0.001)
3.790
(↑0.31)
6
(2↑)
西武
561 0.455
(↑0.055)
3
(↑0.5)
51
(+3)
57
(+1)
6
(+1)
16
(+2)
0.254
(↑0.005)
3.580
(↑0.24)
8
(2↓)
ロッテ
461 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓0.5)
46
(+1)
43
(+3)
7
(+1)
10
(+1)
0.238
(↓0.003)
3.710
(↑0.03)
9
(2↓)
日本ハム
352 0.375
(↓0.054)
3.5
(↓0.5)
44
(+3)
38
(+6)
13
(+1)
7
(-)
0.271
(↓0.008)
3.870
(↓0.29)
10
(-)
ヤクルト
590 0.357
(↓0.028)
4.5
(↓0.5)
59
(+1)
70
(+10)
13
(-)
17
(+1)
0.249
(↓0.006)
4.410
(↓0.44)
10
(-)
中日
591 0.357
(↓0.028)
4.5
(↓0.5)
37
(-)
49
(+2)
6
(-)
6
(-)
0.205
(↓0.003)
3.090
(↑0.15)
12
(-)
阪神
481 0.333
(↑0.06)
4.5
(↑0.5)
43
(+10)
56
(+1)
10
(+5)
13
(-)
0.231
(↑0.007)
4.050
(↑0.36)