中日(☆4対1★)オリックス =オープン戦1回戦(2019.03.19)・ナゴヤドーム=
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ORIX
0010000001500
中日
00011002X4800
勝利投手:大野 雄大(1勝1敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝0敗1S))
敗戦投手:アルバース(0勝1敗0S)
  DAZN
◆中日は、先発・大野雄が7回3安打1失点。4回以降は走者を1人も出さない力投を見せた。一方のオリックスも、先発・アルバースが7回2失点と好投。両軍の左腕が、そろって状態の良さを披露した。

◆オリックス・アルバース投手が7回6安打2失点と粘投した。 4、5回にピンチを背負うもそれぞれ最少失点で切り抜けた。12日の西武戦では4回5失点と苦しみ「前回よりは確実にステップアップした。腕の振りも球のキレもよくなって来ている」と手応えを語った。次週は26日のウエスタン・リーグ阪神戦に先発する予定。

◆中日与田剛監督が本拠地初勝利にホッとした表情を見せた。ナゴヤドームのオープン戦は5戦全敗。ナゴヤ球場開催を含めると地元で6連敗中だった。 「実はそうなんです。地元で勝つのは、特別なものがある。ファンの思いも感じる。シーズンでドンドン、(勝ちが)増えたらいい」。8回のピンチでは谷元をワンポイントリリーフで起用するなど、開幕を意識した采配だった。

◆中日大野雄大投手(30)が7回3安打1失点(自責点0)の好投で、完全復活をアピールした。 19日のオリックス戦に先発。初回に2番西浦から外角低めの直球で見逃し三振を奪うなど、制球が安定していた。最速は140キロ台後半で、ストレートにキレがあった。オフに磨いてきたチェンジアップも手応え十分。球数は84球。理想的な投球だった。「良かったと思う。課題にしていた低めの直球が良かった。チェンジアップもよかった。7回を少ない数で投げられた」。前向きな言葉が次々と飛び出した。 心と体の両面で復調を感じさせた。15年に11勝を挙げ、翌年には開幕投手も務めた。しかし、ここから下り坂に入った。昨年は7年ぶりの未勝利。「また打たれるんちゃうか」「次のゲームをしっかり投げられるのか」とネガティブな考えに陥った。そこに、与田監督の言葉が心に響いた。「信頼しているから」。自分の本来の姿を見つめ直した。「持ち味はあまり考えないこと、だったはず...。マイナスに考えない」。3回に捕手加藤の捕逸で1点を失ったが、気持ちを切り替えた。「盗塁を2つも刺してくれてありがたい。引きずることなく、いけた」。前向きな言葉が並んだ。 開幕投手は笠原に決定。大野雄は4月2日、広島との本拠地開幕戦を任されることが濃厚だ。「心と体の調整がガッチリとはまった試合。開幕した後も続けたい」。左腕が復活すれば、これ以上ない「戦力補強」になる。先発ローテーションに、心強い2本の柱ができた。【田口真一郎】

◆オープン戦初登板の中日ライデル・マルティネス投手が9回に登板し、2奪三振無失点の好投を見せた。最速156キロの直球で押し、2番西浦からの上位打線を3者凡退に抑えた。 来日3年目で昨年に支配下登録された。1軍の外国人枠は野手がビシエド、アルモンテが確定。投手は先発のロメロ、救援のロドリゲスがおり、開幕1軍へ必死のアピールとなった。「(枠は)考えずに、自分の仕事をすることを心がけている」と目の前の試合に集中している。

◆オリックスの若月は1-2の八回無死一、二塁の好機でスリーバントに失敗し、三振した。「慌てる場面でもなかった。練習していきたい」と技術向上を誓った。  前を打つ小田も犠打をファウルにし、ヒッティングに切り替えてから結果的に安打を放った。昨季のオリックスはリーグ1位の118犠打を決め、しっかりチャンスをつくれていただけに、西村監督は「チームとしてしっかりやらないといけない」と話した。

◆中日の加藤は自慢の強肩を披露し、二回は小田、三回は西浦の盗塁を阻止した。打っては2安打で正捕手争いで存在感を示し「盗塁を刺せたのはよかった」と淡々と話した。  一方、三回は三塁に走者を背負った場面で痛恨の捕逸を記録し、1点を献上。「反省しないと次はないと思う」と悔やんだ。伊東ヘッドコーチは「あんなのありえない。もう一回やり直さないといけない」と厳しい表情だった。

◆先発したアルバースは7回を6安打2失点。球数も86球と少なく、シーズンに向けた省エネ投球を披露した。「いつも最後まで投げたいと思っているし、ブルペン陣の手を借りずに...と思っている。球数少なくいけたのはよかった」と手応え。次回は26日のウエスタン・阪神戦(オセアンBS)で登板し、4月2日のソフトバンク戦(京セラ)に備える。

◆西村監督は、相手の捕逸による1点のみに終わった打線に不満。「(先発のアルバースが)2失点で抑えているわけだから。攻撃が点を取っていかないといけない」。1-2の八回無死一塁では小田が犠打失敗(結果は左前打)し、続く若月もスリーバント失敗。「小田も結果的に打ったけど、若月のところもね。チームとしてやっていかないと」と改善を求めた。

◆9年目の大野雄がわずか84球で7回3安打1失点(自責0)と好投。四球はわずか1だった。かつて3度の2桁勝利を挙げた実力者が、昨季は1年目以来の未勝利。近年は日常的にネガティブ思考になることが多かったというが、最近は「自分の持ち味はあんまり考えないことだった。取り戻しつつある」と精神面での充実を口にした。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
722 0.778
(↑0.028)
-
(-)
51
(+4)
39
(+3)
7
(+1)
4
(-)
0.238
(↓0.001)
3.450
(↑0.05)
2
(1↓)
楽天
621 0.750
(-)
0.5
(↑0.5)
45
(-)
29
(-)
7
(-)
6
(-)
0.259
(-)
2.670
(-)
3
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(-)
0.5
(↑0.5)
39
(-)
34
(-)
9
(-)
6
(-)
0.238
(-)
3.400
(-)
4
(-)
ORIX
642 0.600
(↓0.067)
1.5
(↓1)
48
(+1)
40
(+4)
8
(-)
15
(-)
0.268
(↓0.008)
2.100
(↓0.19)
5
(-)
巨人
750 0.583
(-)
1.5
(↓0.5)
46
(-)
48
(-)
9
(-)
8
(-)
0.232
(-)
3.860
(-)
6
(3↑)
ロッテ
451 0.444
(↑0.069)
3
(-)
45
(+10)
40
(+3)
6
(+2)
9
(+1)
0.241
(↑0.012)
3.740
(↑0.2)
7
(-)
日本ハム
342 0.429
(-)
3
(↓0.5)
41
(-)
32
(-)
12
(-)
7
(-)
0.279
(-)
3.580
(-)
8
(2↑)
DeNA
463 0.400
(↑0.067)
3.5
(-)
47
(+8)
58
(+4)
11
(+2)
4
(-)
0.246
(↑0.014)
4.100
(↑0.09)
8
(2↓)
西武
461 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1)
48
(+3)
56
(+10)
5
(-)
14
(+2)
0.249
(↑0.006)
3.820
(↓0.64)
10
(2↓)
ヤクルト
580 0.385
(↓0.032)
4
(↓1)
58
(+3)
60
(+4)
13
(+2)
16
(+1)
0.255
(↑0.004)
3.970
(-)
10
(-)
中日
581 0.385
(↑0.052)
4
(-)
37
(+4)
47
(+1)
6
(-)
6
(+1)
0.208
(↑0.004
3.240
(↑0.25)
12
(-)
阪神
381 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
33
(+4)
55
(+8)
5
(-)
13
(+2)
0.224
(↑0.001)
4.410
(↓0.39)