阪神(☆7対3★)西武 =オープン戦2回戦(2019.03.17)・阪神甲子園球場=
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西武
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阪神
00700000X71011
勝利投手:西村 健太朗(1勝0敗0S)
敗戦投手:松本 航(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】金子 侑司(1号・7回表2ラン)
【阪神】福留 孝介(2号・3回裏3ラン)

  DAZN
◆阪神は、先発・西が5回1失点の好投。ローテーションの柱として期待される右腕が、順調な仕上がりを見せた。対する西武は、先発・松本航が3回途中7失点。ドラフト1位ルーキーが、開幕へ向けて不安を残す結果となった。

◆阪神福留孝介外野手(41)が追加点となる2号3ランを放った。 3番糸井の中犠飛で1点を先制、4番大山の左前適時打で2点目を奪い、イケイケムードとなった甲子園。3回1死一、二塁から福留の一振りで、一気に突き放した。 ゆったりとダイヤモンドを回ると表情を変えることなく、ベンチ前で祝福のハイタッチ。今季42歳となる頼れるベテランが、シーズン開幕に向けて、順調な調整ぶりを見せている。

◆西武ドラフト1位松本航投手(22=日体大)が炎上した。 初回から四球を出し、制球に苦しんだ。試合前から断続的に雨が降り、悪天候の中で3回につかまった。先頭から連続四球でピンチをつくり、無死満塁で糸井に犠飛を打たれ先制点を献上。さらに4番大山に打たれ、一、二塁の場面で福留に3ランを浴びた。 打順一巡し、雨で中断したタイミングで降板。2回1/3、7失点という結果に終わった。 プロ入り初めて打ち込まれ「変化球が抜けていた。指にかかっていなかった。修正できなかったことが1番課題」と振り返った。すでに開幕ローテーション入りは確定。次回登板は24日横浜戦(メットライフ)の見込み。

◆阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)が追加点のタイムリーを放ち、ビッグイニングを呼んだ。 3回、大山の適時打、福留の3ランなどで5得点し、なおも続いた2死満塁のチャンス。木浪は内角高めのチェンジアップを振り抜き、右前2点適時二塁打を放った。二塁に到達すると、ベンチに向かって笑顔でガッツポーズ。ベンチの矢野燿大監督(50)らも、ガッツポーズで返した。 5回の第4打席でも右前打を放ち、木浪はこれでオープン戦15安打。阪神ルーキーのオープン戦最多安打も射程圏内にとらえた。現在の最多安打は、16年高山の17本。01年沖原の16本、04年鳥谷の15本と続く。

◆阪神西勇輝投手(28=オリックス)が先発し、5回4安打1失点で降板した。カーブやスライダーなどの変化球を織り交ぜながら、4回まで二塁を踏ませないピッチングをみせた。 しかし5回無死一塁から栗山の打球を打ち取るも、二塁へ自ら悪送球。ピンチを招いたが、最少の1失点にとどめた。 試合後、西は「今の時期は結果でなく内容がすごく大事。その中で自分がした重大さをしっかり受け止めて、この1週間自分なりに考えて練習していきたい」と反省しきり。開幕までの残りの期間で、納得のいく投球ができるよう準備していく。

◆頼れる男や! 阪神福留孝介外野手(41)が17日、西武とのオープン戦(甲子園)の3回に2号3ランを放ち、「甲子園初勝利」に導いた。この回打者12人の猛攻で7得点。今季42歳を迎えるベテランがその中心だった。3月29日ヤクルト戦(京セラドーム)の開幕オーダーを想定した1戦で打線がつながり、得点力アップの課題克服に期待をもたせた。失投は逃さない。福留が高めに浮いた内角球をとらえた。舞い上がった打球は、右翼席に着弾。オープン戦2号となる3ラン。完璧なスイングに、虎党は酔い知らせた。「(本塁打は)よろしいことですね」。本番はまだ先の話だ。サラリと話して、クラブハウスへと消えた。3回に見せた打者12人、一挙7得点の猛攻。今年42歳を迎えるベテランがその中心にいた。矢野阪神を「甲子園初勝利」に導いた。 主力選手にとっては、調整段階の時期だが、福留は衰えを見せるどころか、ますます盛んだ。セ・リーグ野手最年長となる42歳シーズン。日々の準備に手を抜くことは決してない。甲子園での試合では若手よりも早く球場入り。黙々とランニングを行い、体を温めるのが日課だ。初対戦の投手が気になれば、担当スコアラーから情報を収集。試合前でも、試合中のベンチでも聞きたいことはすぐに聞く。 この日、対決した西武ドラフト1位の松本も「初顔合わせ」だったが、第1打席でも右中間二塁打を放った。2打数2安打。新人投手にプロの洗礼を浴びせた。ベテラン健在に、矢野監督も「ずっと孝介らしい、しっかりした内容の打席ができている。今日の本塁打も追い込まれてから見事な打球。ほかの打席もまったく問題なし。いつ開幕してもいい感じに見える」と全幅の信頼を寄せている。 甲子園でのオープン戦3試合で2敗1分と未勝利だった。この日が開幕まで本拠地最終戦。昨年は大きく負け越した地元で嫌なイメージを引きずりたくなかった。そういう意味では大きな1勝だ。指揮官は「形としては開幕に近づいた形」と開幕戦を想定したオーダーを組んだことを示唆した。木浪&近本の新人1、2番コンビが先陣を切り、主軸につなぐ。福留がポイントゲッターぶりを発揮する場面は何度も見られそうだ。【真柴健】

◆阪神2番手で登板した能見篤史投手が好投した。1安打許したが、森、栗山から2三振を奪った。1イニングを投げ、オープン戦2戦連続の無失点。「いろいろ、試しながら。これからだから」と穏やかに話した。 頼れるベテラン左腕が、今季もチームを背負って腕を振る準備を整える。

◆西武ドラフト1位松本航投手(22=日体大)が阪神戦に先発、オープン戦2試合目にしてプロの洗礼を浴びた。3回先頭から連続四球でピンチを広げ、無死満塁で糸井に先制犠飛。さらに福留に3ランを浴びた。 雨中の試合で打者一巡し、なお満塁の状況で2度目の中断となり、そのまま2回1/3で降板。この回だけで7失点を喫し「修正できなかったことが一番の課題」と振り返った。 プロ入り初めての炎上だった。9日の楽天戦は4回2安打無失点。しかし「変化球が抜けていた。指にかかっていなかった」と5四球も記録した。2回に投手強襲の打球が右足つま先に直撃。直後に大乱調とあって、辻監督は「当たると、どこかおかしくなるよね。体が自然と防衛反応起こすというか」と不運を認めた。すでに開幕ローテ入りは決まっており、敵地での31日ソフトバンク戦が最有力。松本は「準備も含め、またしっかりやっていきたい」と切り替えた。

◆西武の1番金子侑司外野手が好調を維持したまま本拠地に戻る。6点を追い敗戦濃厚の7回、右翼ポール際へ2ランを放つなど2安打をマーク。 オープン戦では全10試合で出塁しており、打率3割6分4厘、出塁率は4割8分8厘を誇る。新オーダーのキーマンは、しっかりと役割を果たし「使ってもらえているのでシーズンに向けてしっかり準備したい」と引き締めた。

◆阪神大山悠輔内野手も4番の仕事だ。糸井の犠飛で1点を先制した3回なお1死一、二塁の場面。「昨日(好機で)打てなかったので」。燃えた24歳が松本航の変化球に食らいついた。左前タイムリーで、続く福留の3ランにつなげた。 オープン戦とはいえ19年の甲子園初勝利。4回にも内野安打を放った4番は「全て勝つのは厳しいけど、1試合1試合内容と結果を求めてやっていきたい」と引き締めた。

◆西武が46日間に及ぶ長期遠征を終えた。1月31日のキャンプインから遠征が続き、九州から北上しながら対外試合17試合をこなした。 辻発彦監督は「やっと帰れる」と一息。19日から本拠地で5試合を予定しており、右足首痛の中村が合流。左小指痛の山川も復帰を果たしており「中村も大丈夫。メンツが戻ってくる」とフルメンバーで仕上げに入る。

◆阪神のドラフト3位木浪聖也内野手(24=ホンダ)が、オープン戦の球団新人最多安打(80年以降)更新を射程圏内にとらえた。西武戦で4度目のマルチ安打をマークし、通算安打数は04年鳥谷に並ぶ15本に到達。16年高山の球団新人最多17本に残り2本に迫り、開幕1番にも大きく前進した。 「塁に出るということが1番打者の仕事、役目だと思ってるんで。そのことに関してはよかったんじゃないかなと思います」と2安打2四球による4度の出塁を振り返った。3回無死一塁で選んだ四球が、ビッグイニングにつながった。2死満塁で回ったこの回2度目の打席で、左腕の斉藤大から2点二塁打。5回は斉藤大にスライダー2球を空振りして2-2と追い込まれながらも、5球目の真ん中に入ってきた逆球を逃さず右前打。2試合連続で左腕を攻略した。 開幕戦に1番・木浪、2番・近本が並ぶ可能性を問われ、矢野監督は「もちろん、あり得ます。最後に変えることもあり得るんですけど、楽しみにしてほしい」と否定しなかった。3失策を猛省した翌日に遊撃、三塁で堅守を見せ、打っても貢献。「(前日から)切り替えてこういう形になった。それを続けられるかだと思うんで、そこを大事にしていきたい」。失敗も糧にする。プロで生き抜くすべを身につけ、木浪が開幕に向かう。【堀まどか】

◆阪神新外国人のピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)が3連続三振を奪った。 8回に4番手で登板。先頭に四球を与えたが、山野辺、栗山、木村と三振に抑えた。「本当に厳しい状況とか矢野監督が求める時に投げる準備をしていきたい」。ここまでオープン戦4試合に登板し、防御率0・00。勝利の方程式入りへ、アピールした。

◆阪神糸井嘉男外野手が打率10割をキープだ。第1打席に四球を選ぶと、3回には先制の犠飛を放ち、チームを勢いづけた。 今季初実戦だった16日も2打席で四球、中前打で"打率10割"。19日からの関東3連戦には「行かないよ? 行ってらっしゃい」と不敵な笑みを浮かべた。

◆開幕3戦目は任せろ! 阪神西勇輝投手(28=オリックス)が「山賊斬り」で上々のリハーサルを行った。 17日に西武とのオープン戦(甲子園)に先発し、5回4安打1失点(自責点0)と安定した投球を見せた。「どういう球でストライクを取るか。普段投げない変化球も投げたかった」。スライダーにカーブやスプリットを効果的に使い、強力打線相手に凡打の山を築いた。 5回無死一塁から7番栗山を打ち取るも、二塁へ自ら悪送球。ピンチを広げたが、最少の1失点で切り抜けた。「自分がした重大さをしっかり受け止めて、この1週間自分なりに考えて練習していきたい」。好投に浮かれず、反省は忘れなかった。前回の巨人戦を合わせ、甲子園では2戦で計8回を自責点0。移籍間もないが、早くも本拠地のマウンドになじんでいる。 仮想ヤクルトで結果を残した。この日の西武打線はほぼベストメンバー。本塁打王に輝いた4番山川を2打数無安打に封じるなど、昨季は球団新の1351安打、792得点を稼いだリーグ王者に仕事をさせなかった。西は開幕3戦目となる3月31日のヤクルト戦に先発する予定。青木や山田、バレンティンが並ぶ強力打線が相手になる。この日の投球を見た虎党は、快投をイメージしたはずだ。矢野監督は「文句ないというか、西らしい。球数ももちろん少なかったし、ゴロを打たせるところはしっかり打たせて。打ち取っている内容のレベルが高い」と絶賛した。 マウンドの西には、常に笑顔が輝いていた。12日の中日戦(ナゴヤドーム)からナインが塁上でガッツポーズを始めるなど、チームに明るい雰囲気が漂う。「笑顔でやるのは悪くないと思う。チームの代表として、自信と責任をしっかり持って上がるのが大事」。次回は24日の古巣オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する。開幕に向けた最終登板で、ファンを笑顔にする。【磯綾乃】

◆阪神糸井が打率10割をキープだ。 第1打席に四球を選ぶと、3回には先制の犠飛を放ち、チームを勢いづけた。今季初実戦だった16日は2打席で四球、中前打で"打率10割"。19日からの関東3連戦には「行かないよ? 行ってらっしゃい」と不敵な笑みを浮かべた。

◆阪神新外国人のピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)が3連続三振を奪った。 8回に4番手で登板。先頭に四球を与えたが、山野辺、栗山、木村と三振に抑えた。「本当に厳しい状況とか矢野監督が求める時に投げる準備をしていきたい」。ここまでオープン戦4試合に登板し、防御率0・00。勝利の方程式入りへ、アピールした。

◆阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)が3回にセーフティーバントを決め、打線に火を付けた。 無死一、二塁で初球を三塁線に転がした。「気持ち的にもランナーを進めるのが大事なので、コースを狙ってました」。チャンスを広げ、この回7得点の猛攻につなげた。この日は5打数1安打に終わった。

◆阪神・福留孝介外野手(41)が17日の西武戦(甲子園)で今季2号となる3ラン。チームの"甲子園1号"を右翼スタンドにほうり込んだ。  阪神の先発は西勇輝投手(28)、西武の先発はD1位・松本航投手(22)=日体大。一回表に雨が強まり一時中断するコンディション不良の中、阪神は三回、先頭から2者連続四球などで好機を作ると無死満塁から3番・糸井の中犠飛で先制。さらに4番・大山の左前適時打でリードを広げ、1死一、二塁から福留がアーチを描いた。1ボール2ストライクからの5球目、139キロを完璧にとらえると右翼スタンド中段まで運んだ。これが今季の本拠地・甲子園でチーム1号となった。  阪神はこの回、打者12人の猛攻で5安打7得点とオープン戦最後の甲子園で打線が爆発。西武は松本から斎藤に投手交代した。

◆阪神の西は5回1失点。低めに集めて強打の山川、森には仕事をさせなかったが、失点した五回は自らの悪送球でピンチを広げ「最後が悪過ぎますね。今の時期は結果より内容が大事」と反省が口を突いて出た。  雨が強くなるなどし、2度の中断を挟んだ。それでもオリックスから加入した実力者は、屋外球場を本拠地とするチームでプレーするとあって「悪天候はウエルカム。なかなか体験できないこと。いい勉強になった」と前向きに捉えていた。 矢野監督(西に) 「文句ない。内容のレベルはすごく高い」 木浪(2安打2打点。オープン戦で初めて四球を選び) 「四球を取れたのが良かった。ちゃんとボールを見られた」 近本(三回、バント安打でチャンスを広げ) 「大量得点につながって良かった」 能見(1回無失点) 「いろいろ試しながらやりたい」 ドリス(九回に登板し無失点) 「自分の投球を心掛けた」

◆西武のドラフト1位新人、松本航(日体大)は乱調で、三回途中7失点で降板した。立ち上がりから制球に苦しみ、二回までは何とか無失点で切り抜けたが、三回に4四球と4安打で一気に崩れ「変化球が抜けていて、あまり球が指にかからなかった。修正できなかったところが一番駄目」と肩を落とした。  プロ入りしてから初の苦しい内容だったが、首脳陣は開幕ローテーション入りの方針は変えない。辻監督は「本人もショックだったでしょう。向かっていく気持ちを出してくれれば」と奮起を促した。 金子侑(七回に2ラン) 「いいタイミングでしっかり自分のスイングができた」 西武・小野投手コーチ(7失点の松本航に) 「こう崩れるんだということが見られた。いい面も悪い面も見られたのは収穫」

◆この日の紙面総括は整理部長政道高史といいます。好きな食べ物は「うな丼」。苦手なのは「しいたけ」。あの独特のぬめり感がどうにもうけつけられないらしい。  だが...今の阪神タイガースにはその"ぬめり感"が最も必要で、しかもうな丼であろうが鍋料理には「しいたけ」は独特の存在感があって、しかもけっしてド派手な自己顕示欲は皆無だ。  つまり新聞編集でいうところの「整理部」という立場。つねに沈着冷静で、微動だにしない。  その相棒役が運動部野球デスクで本日は白石大地。あの数日前にわざわざ「東京マラソン」にエントリーして家族をひきつれて自己ベストを出して(別にそれがどうしたってわけじゃないが...)とにかくこれまた自己陶酔にひたっているヤツ。  それに現場の甲子園記者席のトラ番キャップ大石豊佳は前日の久しぶりの休日に3歳の長女と5カ月の長男をひきつれて大阪のUSJにでかけてヘトヘトになって...連日これでもかこれでもかと"じゃじゃ馬"みたいな虎軍団にふりまわされているのに、わざわざ眠い目をこすって家族サービス。そしてこの日は電話の向こうで「木浪ですか。昨日3エラーでも彼は元気でしたョ。こんなことぐらいでへこたれてませんョ...ねぇ」という。  ねぇとは誰に賛同をもとめているんだろ。とにかくこういうあやふやなトリオがスクラムをくんで「きょうこそは勝ちますョ」という気構えなのだから、いくら編集局の窓際族とはいえ「虎ソナ班」としてはなかばあきらめの境地でいたんだ。  それが午後1時。プレーボールがかかりわずか3分後に甲子園はヒョウが降った。トラじゃないぞ、ヒョウだ。寒いしこのままならどんなてんやわんやがまっているんだろうと難波の窓の外をみながら舌打ちばかりしてしまった。  しかも我が若手トラ番軍団はいつゲーム中止となるかわからないからベンチの裏側で臨戦態勢をとってみつめている。そこに「虎ソナ爺ィ」から電話をかけたって相手にしてもらえない。かといってモニターテレビではさすがに西が130キロ台のストレートを"出し入れ"して、それも変化球を撒き餌にしておいてズバッだから西武の豪打者たちがアッという顔で料理されていく。この絶妙の"出し入れテク"は藤浪に参考にしてもらいたい。  で、まぁ三回はご覧のとおりの「打者一巡」どころか高山の四球から始まって打者12人で一挙7点! 福留の右翼へ一直線の3ランはもう編集局中ハァハァ。  「おい、今日は阪神で一挙に5面から6面までいこか!」と政道しいたけ部長がヨーデルのように裏返った声だ。でもまぁそれほどものすごかった。「マルテも右足をいためて大事をとり、ほとんどヤングタイガースにベテランがからむというスタイルですからスカッとしました」と新里公章の声も弾む。  実は...あえて思い出させるつもりはないが、ちょうど1年前の2018年3月17日のナゴヤドームでの試合は初回に3番糸井が1号! そしてアノ...アノ...ロサリオ砲が中日の開幕候補の小笠原から141キロの速球を実戦31打席ぶりに初アーチを放ったのです。初回にいきなり...。  このアーチにサンスポ編集局の"狂騒曲"はどれだけのものだったことか...ああだがしかし、終わってみるとその2点だけ。虎は12失点...。オープン戦最下位のまんま。  むしろこの日の試合はがむしゃらな若虎にベテランが呼応したのが素晴らしい。中国の歴史書『晋書』には「快犢(とく)、車を破る」(元気のいい子牛は暴れて車をこわすぐらいがいい)というではないか。

◆西とバッテリーを組んだ梅野は「意図を伝えることでテンポがよくなったと思う。ジェスチャーだったりで伝えることをきょうは自分の中でのテーマにしていました」と振り返った。打席でも三回に四球を選び、五回に右前打を放つなど存在感を発揮。「継続して、空振りを怖がらずにシーズンに向けて余裕を持って戦っていけたら」と話した。

◆鳥谷が少ない出番で結果を残した。六回2死に代打で登場。外角の130キロを左中間に弾き返す二塁打を放った。「与えられたところでやるしかないので」。その後は指名打者として出場し、八回は遊ゴロ。遊撃での出場は9日の日本ハム戦(甲子園)から遠ざかっているが、実戦の中で少しずつ感覚を研ぎ澄ませていく。

◆ドリスが4点リードの九回に5番手として登板し、1回無安打無失点。「セーブがつくとか、つかないとかは関係ない。自分の投球を心がけた。甲子園で投げられてよかった」と笑顔をみせた。昨季32セーブをあげたものの、守護神の座を藤川らと競う立場。「順調にきている」と力こぶだ。

◆高山が「9番・左翼」で先発し、中堅にまわっていた九回2死走者なしの守備で大ファインプレーをみせた。熊代が右中間に放った飛球にダイブ。「1歩目がよかったです」。打撃では三回先頭で四球を選び、先制のホームを踏んだ。12日の中日戦(ナゴヤドーム)では昇格即2安打2打点と結果を出した。1試合1試合アピールする。

◆--雨で2回中断した中、選手も集中して甲子園で初勝利となった  矢野監督「今年、甲子園で勝つことは目指すし、やっていかないとあかんけど。そうやってきょう中断もありながら、甲子園で勝つことだったり、ファンを喜ばせることだったりができてきていると思うんでね。俺らは前を向いてね。去年は甲子園でそういう(悲しい)思いをさせている分というのは俺らの気持ちの中で持ちながらいかないといけないとは思うけど。プラスにできるように頑張ります」  --救援陣について、能見もよかった  「順調にいってるし、桑原も点は取られたりしても別にそんな心配することはないと思うし。ジョンソンの中ではそんなよくなかったかな。球数みてもファウルの数みても。それでも、絶好調でなくても、あれぐらいのことは逆に言うとやれるということやし。ドリスもしっかり腕振って投げられたんで。みんな順調に来ているかな」  --マルテは京セラ3連戦での復帰を目指す  「とりあえず今のところは最後の3つに合わせる形で調整してね。その中でどうなるかは流動的なところだからね」

◆八回に登板したジョンソンは1四球3奪三振。雨中のマウンドも「難しい中でしたがそれに対応することができました」とうなずいた。これでオープン戦は登板全4試合無失点。許した安打もわずかに1本と安定している。矢野監督は勝ちパターンの八回を任せることに「それは十分に」と可能性を示唆。ジョンソンも「きつい状況とか、監督が求めたときに投げられるように準備していきます」と力を込めた。

◆「100%」宣言はホンモノだった。  三回無死満塁。高山&木浪の連続四球と近本のバントヒットで得た好機で3番・糸井が豪快に打ち上げた。ネット裏の男性ファンが思わず飛び上がるほどの快音だったが、中飛。それでも飛距離十分の先制犠飛となり、オープン戦2試合目にして初打点をマークした。  お役ご免となり、クラブハウスへ歩を進めていると、福留の打席で沸いた歓声に「ホームラン? ホームラン?」と、うれしそうに逆質問する場面も...。  前日16日には実戦初出場で初安打を放ち、「走塁とか全部、100%できたので。体の面は100%でいけるように」と宣言。一回2死で西武のドラフト1位・松本航投手(日体大)からの四球については「手が出なかった」とポツリ。この日も超人節がさえていた。 (阿部祐亮)

◆D3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=がオープン戦7戦連続安打。3失策を犯した前日のミスを払拭する活躍で開幕スタメンにまた1歩近づいた。  「昨日ああいう形だったので、きょうはとにかく切り替えてやろうと。四球もとれてよかったです」  2安打2四球と存在感を発揮した。一挙7点を挙げた三回無死一塁では四球を選び好機を拡大。さらに、打者一巡してまわってきた2死満塁では右翼へ2点二塁打と勝負強さを発揮した。五回2死一塁ではカウント2-2から内角直球をうまくさばいて右前へ。「来た球を一発で仕留められています」と振り返った。  阪神新人のオープン戦最多安打は2017年の高山の「17」。この日ですでに15安打とし、記録まであと2本に迫った。「塁に出ることが一番の役目なので」。記録も期待も超えていく打棒を見せ続ける。

◆4番が猛虎打線を加速させた。三回、糸井の中犠飛で先制し、なおも1死一、二塁。大山の一打が追加点を生み、完全に流れを引き寄せた。  「昨日も同じような場面で打てなかった。自分としてもチームとしてもよかったと思います」  2球で追い込まれながらも粘り、カウント2-2からの6球目だ。133キロの速球をはじき返すと、痛烈ライナーは三遊間を真っ二つ。左前適時打となり、一塁上でチーム恒例となった両手上げガッツポーズで満面の笑みを浮かべた。前日16日は同じ三回、先制してなお1死満塁で最悪の三ゴロ併殺に倒れていたが、同じことを繰り返すわけにはいかなかった。  ここまで2本塁打はあったが、オープン戦でタイムリーは初。四回には全力疾走で投安として、13日の中日戦(ナゴヤドーム)に続いて2度目のマルチ安打。出場全8試合で4番をつとめてきた男は打率・250に満足することはないが、開幕に向けて着実に調子を上げてきた。  「すべて勝つのは厳しいかもしれないけど、1試合1試合で結果、内容も求めていきたいです」  前日に続いて5回の守備からは一塁について長いシーズンを見据えた準備もしたが、『4番・三塁』が指定席。開幕まで残り6試合。形が見えてきた矢野虎の打線の中心には、背番号3が座る。 (大石豊佳)

◆阪神・西勇輝投手(28)が西武戦(甲子園)に先発し、5回を散発の3安打1失点。降雨による2度の中断を挟みながらのマウンドも、悪天候の場合を想定した"予行演習"として動じることはなかった。先発が予想される開幕3戦目、31日のヤクルト戦(京セラ)に向けて準備を整えていく。  悪天候も、中断も、準備OK!! 西が雨の甲子園で"予行演習"を行い、5回3安打1失点。五回に自らの悪送球などから失点を許したが、それ以外は何の危なげもない投球で試合をつくった。  「雨だからとか寒いから投げづらいとかは関係ない。その中でいかに良い状況を探っていくかが大事。きょうは雨が降ってくれたり、たまに雹(ひょう)とかもあったので。そういう悪天候、全然ウエルカムだと思っています。むしろ試合があることに感謝したい」  試合開始から降りしきっていた雨は、1球投げるごとに強まった。一回1死一塁、3番秋山の打席で土砂降りに。3球目を投げたところで、試合が中断した。開始わずか3分-。「気持ちを切りかけそうになるんですけど、しっかり自分で考えながら待つ時間も大切なのかなと思いました」。オリックス時代の本拠地は京セラドーム。パ・リーグ全体でもドーム球場が多く、降雨やそれによる中断、再開はなかなかなかった。三回の攻撃中にも中断が挟まるなど、貴重な経験を積み「屋外球場なのでこういうことも全然あると思う。インターバルが長い中でも自分のできることを。いい勉強になりました」と前向きにとらえた。  矢野監督は「文句ないというか、西らしい。打ち取っている内容のレベルが高い」とコーナーをきっちり突いた投球を絶賛。さらに「いいテンポで打線にもつながりが出たのはあると思う」と投球リズムにもうなった。  順調に段階を踏み、次戦は24日のオリックス戦(京セラ)に先発する。その次にはいよいよ開幕3戦目、ヤクルト戦(京セラ)が待ち受ける。  「今のプロセスが大事だと思うので、全てが自分のためになるように。捕手とのコミュニケーションも数少ないマウンドで呼吸の合わせをできるようにやっていきたい」  あと2週間。西が万全の準備を尽くして開幕を迎える。 (箭内桃子)

◆これが理想の2番!! 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が「2番・中堅」で出場。三回無死一、二塁でセーフティーバントを成功させ、一挙7得点を呼び込んだ。8試合連続の2番起用に応える最高の結果に矢野燿大監督(50)も「セーフにもなれるっていうのは近本のプラス」とうなずいた。本拠地・甲子園で披露した俊足で、開幕スタメンまで突っ走る。  一塁を駆け抜けると、ちょぴり恥ずかしそうに両手を掲げた。バットを寝かせ、白球を転がす。黒土を全力で蹴る度に、聖地は熱を帯びた。近本が絶妙なセーフティーバントを決めてチャンス拡大。一挙7得点の口火を切り、甲子園初勝利を呼び込んだ。  「気持ち的に、ランナーを進めることが大事だったので。コースを狙ってやりました」  聖地を沸かせたのは三回無死一、二塁。バントのサインに初球を三塁線に転がすと、アクセル全開で快足を飛ばした。三塁手の送球もそれ、内野安打。無死満塁とし、大量得点の呼び水となった。8試合連続での2番起用。最高の結果で応えたチルドレンに、先発を託し続ける矢野監督もニッコリだ。  「近本のバントはまたこれうまく最高のところにいって、セーフにもなれるっていうのは近本のプラスやし。ああいう風に出塁すること、つなぐことで野球っていうのは点入ると思うから」  足の速い左打者を常々、2番の理想像に掲げてきた指揮官。打率・3割(40打数12安打)に、チームトップの5盗塁。存在感を増すルーキーの活躍に、自然と目尻は下がった。  足元には、"憧れ"がたっぷりと詰まっている。大阪ガス時代に使用していたアシックス社のスパイクは、かつてイチローが使用していたものと同じ型。現在はその"イチローモデル"をベースにリニューアルした改良型を履き、グラウンドを目いっぱい駆け抜けている。  「イチロー選手のようにプレーや動作ひとつで球場内にフラッシュがたくような。ファンの方々に楽しんでいただけるような選手になっていきたい」  入団会見ではっきりと口にしてから、4カ月-。東京ドームに凱旋しているレジェンドにも届きそうな快足で、聖地の虎党を喜ばせた。憧れに近づく第一歩だ。  「(大量点になり)よかったです」  迷いは必要ない。チームの勝利だけを祈り、近本は走り続ける。 (竹村岳) D1位・近本のバントヒットについて阪神・清水ヘッドコーチ 「あそこで最高のセーフティーをね。2番の価値があると思う。これからも難しいピッチャーが出てくると思うけど、そういうピッチャーからも決めてほしい。そしたら、いい2番になれる」

◆矢野虎、聖地初星や!! 阪神・福留孝介外野手(41)が17日、西武戦(甲子園)に「5番・DH」で先発し、三回に今季甲子園チーム1号となる3ランを右翼席中段にたたき込んだ。3番・糸井嘉男外野手(37)、4番・大山悠輔内野手(24)とともに今季オープン戦初のクリーンアップ全員打点。7-3で甲子園初勝利をあげた猛虎打線がお目覚めだ。  雨で冷えきった虎党の体を、クリーンアップが熱くさせた。糸井、大山、そして福留の一撃でボルテージは最高潮。頼れる41歳のベテランが今季甲子園チーム1号の3ランをかっ飛ばし、矢野虎を聖地初勝利に導いた。  「よろしいことですね」  試合後、ファンを沸かせたことを問われると、表情を変えることなくクラブハウスへ消えた。本番はシーズンだからといわんばかり。聖地4試合目でようやく届けた勝利にも冷静だった。  三回だ。先頭の高山、D3位・木浪が2者連続四球で無死一、二塁とし、D1位・近本のバントヒットで塁が埋まった。糸井が中犠飛で先制点をあげると、大山も左前適時打で続く。なおも1死一、二塁。福留はカウント1-2と追い込まれながら、西武のD1位・松本航(日体大)の内角高め139キロを振り抜いた。  甲子園の空にキラキラと輝く放物線は右翼席中段に一直線。今季オープン戦初となるクリーンアップ打点そろい踏みで、電光石火の5得点だ。さらにこの回2点を加え、一挙7点のビッグイニングとなった。チームはオープン戦ここまで5得点が最高と貧打ぶりが目立っていたが、開幕前最後となった聖地の試合でクリーンアップが打線に火をつけた。  シーズンでも期待される3人。なかでも、福留はオープン戦打率・400(15打数6安打)、2本塁打、4打点と絶好調ぶりが際立つ。矢野監督も「ずっと孝介らしいしっかりした内容ができていると思うし。ホームランも追い込まれてからやけど見事な打球やったし。いつ開幕してもいい感じに見える」と褒めちぎった。  チーム力アップのために種をまき、水をやってきた。主将の座を譲った糸原へ「お前の好きなようにやれよ」と声をかけ、必要以上のプレッシャーを取り除いた。2月のキャンプ中は、若手投手陣に投球時のクセをアドバイスするなど"福留塾"を何度も開いた。胸のCマークは外れても、唯一無二の存在感はチームに欠かせない。  新人コンビの1、2番が塁をにぎわし、糸井、大山、5番にどっしり構えた福留が打点をあげれば矢野阪神2019年版打線は迫力満点。昨季は甲子園で球団ワーストの39敗を喫したが、クリーンアップが打てば強さを発揮する。虎将は「孝介のいいホームランが出て、それがよりいい形になった。つなげていくっていう部分ではうちの目指すとこ」と大きくうなずいた。  福留は特大弾にも、好不調の目安には「なりませーん」と意に介さない。一喜一憂せず、見据えるのは3・29のみ-。頼もしすぎる男のバットとともに、虎の下克上は成し遂げられる。 (新里公章)

◆三回の近本のバントヒットには驚いた。初めから自分も生きようというものではなく、まずはしっかりと転がそうという姿勢が感じ取られた。  構え、特に膝の使い方がうまい。狙ったところに落とした上で、足で内野安打にもできる。元近鉄の新井宏昌現ソフトバンク2軍打撃コーチの現役時代を思い出した。  この日、近本が巧みなバント力を証明したことで、今後、同じような状況であれば、相手の内野陣はさらなるチャージをかけてくるだろう。となればヒットゾーンが広がるため、バスターに切り替えることだってできる。攻撃パターンとしても、より幅が出てくる。  その直前の木浪の打席内容も目を引いた。1-2と不利なカウントからボールを見極め、ファウルで粘り、最後は四球を選んだ。木浪、近本の1、2番コンビがこれだけしつこさを出せば、相手投手の集中力はそがれる。得点機を演出するには適任の2人といえる。  5番・福留も対戦がない松本航に対し、二回は積極的に打ちにいって二塁打、三回は狙って一発と、さすが。足を痛めているマルテの状態は心配だが、今の打順が理想。上位がチャンスメークし、中軸が仕事を果せばこういう試合展開もできるということだ。 (サンケイスポーツ専属評論家) ★新井宏昌という男  PL学園高、法政大を経て1975年にD2位で南海に入団。86年に近鉄に移籍すると翌年には、当時のプロ野球記録(130試合制)となる184安打を記録し、打率・366で自身初となる首位打者、最多安打を獲得した。巧みなバットコントロールと状況に応じたシュアなバッティングで活躍し、92年には通算2000安打を達成。通算300犠打も記録し、同年に現役を引退した。引退後はオリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチを務め、今季からソフトバンクで2軍打撃コーチを務める。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
621 0.750
(↑0.036)
-
(↓0.5)
45
(+4)
29
(+2)
7
(-)
6
(+2)
0.259
(↓0.005)
2.670
(↑0.08)
1
(-)
広島
622 0.750
(-)
0
(-)
47
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.239
(↓0.011)
3.500
(↑0.39)
3
(-)
ソフトバンク
730 0.700
(↑0.033)
0
(↓0.5)
39
(+7)
34
(+5)
9
(+2)
6
(+2)
0.238
(↑0.014)
3.400
(↓0.18)
4
(1↓)
ORIX
632 0.667
(-)
0.5
(-)
47
(-)
36
(-)
8
(-)
15
(+1)
0.276
(↓0.011)
1.910
(↑0.19)
5
(-)
巨人
750 0.583
(-)
1
(-)
46
(-)
48
(-)
9
(-)
8
(-)
0.232
(-)
3.860
(-)
6
(-)
西武
451 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
45
(+3)
46
(+7)
5
(+1)
12
(+1)
0.243
(↓0.008)
3.180
(↓0.47)
7
(1↑)
日本ハム
342 0.429
(-)
2.5
(-)
41
(-)
32
(-)
12
(-)
7
(-)
0.279
(-)
3.580
(-)
8
(1↓)
ヤクルト
570 0.417
(↓0.038)
3
(↓0.5)
55
(+5)
56
(+7)
11
(+1)
15
(+3)
0.251
(↑0.003)
3.970
(-)
9
(1↓)
ロッテ
351 0.375
(↓0.054)
3
(↓0.5)
35
(+4)
37
(+7)
4
(-)
8
(+1)
0.229
(↓0.001)
3.940
(↓0.44)
10
(1↑)
DeNA
363 0.333
(↑0.083)
3.5
(↑0.5)
39
(+7)
54
(+4)
9
(+2)
4
(-)
0.232
(↑0.002)
4.190
(↑0.02)
10
(-)
中日
481 0.333
(↓0.031)
4
(↓0.5)
33
(+2)
46
(+4)
6
(-)
5
(+2)
0.204
(↑0.005)
3.490
(↓0.07)
12
(-)
阪神
371 0.300
(↑0.078)
4
(↑0.5)
29
(+7)
47
(+3)
5
(+1)
11
(+1)
0.223
(↑0.009
4.020
(↑0.22)