楽天(3対3)DeNA =オープン戦2回戦(2019.03.13)・静岡草薙球場=
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DeNA
2000000013511
楽天
1020000003710
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【DeNA】ロペス(1号・9回表ソロ)

  DAZN
◆楽天は、先発・福井が5回3安打2失点。開幕ローテーション入りへ、好投を披露した。対するDeNAは、4番・ロペスがソロを含む3安打2打点をマーク。開幕に向けて、順調な仕上がりを見せた。

◆楽天福井優也投手(31)が開幕ローテ入りへアピールした。 広島からトレード移籍後、オープン戦初先発の立ち上がりは、先頭の神里へ四球。2番楠本の打球を一塁手の銀次が捕れず(記録は失策)一、三塁とされ、3番ソトに左犠飛。無安打であっさりと1点を失った。 4番ロペスの左翼線二塁打で2点目を奪われたが、ここから粘った。2、3回を3者凡退に仕留めると、4回は先頭ロペスに左前打も、続く宮崎を二ゴロ併殺。四球で走者を背負った5回も切り抜け、5回3安打2失点(自責0)でマウンドを降りた。最速142キロ、球数は57だった。 「初回は緊張もあったり、風も強かったり、なかなかいつも通りにいかなかった。2回以降、ストライク先行でテンポよく投げられた」と納得の表情。目標とするローテ入りへ「僕は四球を出したり、よく分かんないボールを投げたりすることもあるけど、ダブルプレーだったり(で切り抜けて)、結果としてまとめたなと言われるのが持ち味。立ち上がりを修正して、もっとアピールしていきたい」と話した。

◆DeNAのホセ・ロペス内野手(35)が志願のフル出場で、同点本塁打を含む4打数3安打2打点と気を吐いた。2-3の9回2死、楽天宋家豪のチェンジアップを捉え、左越えにオープン戦第1号を放った。 「完璧だったね。練習から状態が良くて『フルで出たい』と言ったんだ」と満足そうな表情。主砲筒香が左ふくらはぎの張りで戦列を離れる中、大きな存在感を示した。

◆DeNA浜口遥大投手が先発として最低限の役割を果たした。先月21日以来の実戦で5回5安打3失点。制球に苦しみ94球を要したが、最速は前回を3キロ上回る144キロを計測。「投げ切れたのは良かった。ボール自体は悪くないので、もっと精度を上げていきたい」。 ラミレス監督も「荒れていて球数は多かったけど、スピードは最後まで落ちなかったね」とまずまずの評価だった。

◆DeNA浜口遥大投手(23)が、開幕ローテーションの一角として及第点の結果を残した。先月21日以来の実戦に先発登板。5回を5安打3四球3失点で投げきった。 強風に加え、慣れない地方球場のマウンド。序盤から制球に苦しみ94球を要したが、最速は前回を3キロ上回る144キロをマーク。「(予定の5回を)投げ切れたのは良かった。ボール自体は悪くないので、もっと精度を上げていきたい」と冷静に自己分析。ラミレス監督も「荒れていて球数は多かったけど、スピードは最後まで落ちなかったね」とまずまずの評価だった。 「左腕王国」の一員として何とか踏みとどまった。侍ジャパンでも好投した今永が開幕投手候補筆頭となるが、過去2年連続で開幕投手を務めた石田が左肘の張りで開幕絶望。昨季新人王の東も調整が遅れている、苦しい状況だ。1年目に10勝を挙げた浜口だが、昨季は制球難に苦しみ4勝に終わっただけに、今季にかける思いは強い。「信頼を得ていかなければいけない。何をすべきか自覚を持ってやっていきたい」。開幕まで約2週間。きっちり精度を高めていく。【鈴木正章】

◆楽天の助っ人右腕3人が「2枠」を巡って火花を散らす。13日に静岡で行われたDeNAとのオープン戦にアラン・ブセニッツ投手(28=ツインズ)フランク・ハーマン投手(34)宋家豪投手(26)がそろって1イニングずつ登板。3者凡退に仕留めたブセニッツとハーマンに対し、宋は1点リードの9回2死2ストライクからDeNAロペスに同点弾を浴びた。 4つの外国人枠のうち、4番候補のブラッシュと実績十分のウィーラーという野手2人は外せない状況。残る2枠を救援3投手で争う構図となっている。平石監督は「(シーズンを通して考えれば)3人とも必要」とした上で「難しいですね。最後の最後まで悩む」と開幕に向けて思考を巡らせた。 9日の西武とのオープン戦で2失点したブセニッツは、前回登板で使わなかったチェンジアップを駆使して結果を出した。「野球をやっている以上(枠の問題は)ついてくる。みんながみんな、蹴落とすような関係ではないし、自分も最後まで残れるように一生懸命やるだけ」。高い次元のサバイバルとなれば、チーム力もおのずと上がっていく。【亀山泰宏】

◆楽天福井優也投手(31)が、新天地で開幕ローテ入りに前進した。 広島からトレード移籍後、オープン戦初先発で5回3安打2失点(自責0)。初回、先頭への四球から味方の失策も絡んで2点を失った。「終わったと思った。『オレ(再調整で)仙台行きだ』って」。初めて実戦でバッテリーを組んだ嶋に対しても「立ち上がりはリードもクソもなくて、大変だったと思う」と申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 それでも、2回以降は得意のフォークに加え、徐々に感覚を取り戻したカットボールを低めに集めて粘った。「僕は四球を出したり、よく分かんないボールを投げたりすることもあるけど、ダブルプレーだったり(で切り抜けて)、結果としてまとめたなと言われるのが持ち味」。そんな風に割り切れるのは、年を重ねただけでなく、環境の変化も影響しているのかもしれない。 「昔は自分も若かったし、人のことを(過剰に)ライバル視したり、もっとピリピリしていた」。投手に関して、自主性に任せられる部分も多いという楽天キャンプでは「自分は自分」と腰を据えて課題克服に取り組んだ。岸が食事に誘ってくれるなど、チームにとけ込むまで時間もかからなかった。「楽しいですよ」。笑顔は柔らかい。 平石監督も「先発候補の1人。やってもらわないといけない1人だと思っている」と期待を口にするように、開幕ローテに近づいた形だが「開幕ローテに入ったからといって、10勝できるわけじゃない。立ち上がりを修正して、もっとアピールしていきたい」。第2の野球人生を切り開く。【亀山泰宏】

◆楽天は新加入の福井が5回を3安打で失策絡みの2失点と開幕ローテーション入りに前進した。茂木、オコエは安打を放って得点に絡み、好調を維持。DeNAは打線がつながりを欠いた。先発を担う浜口は5回を3失点でまとめた。 ブセニッツ(中継ぎ候補で1回を三者凡退) 「直球とチェンジアップを軸にした。チェンジアップが有効だと分かったことは収穫」

◆DeNAの浜口は雨天中止が続いて約3週間ぶりに登板し5回5安打3失点と踏ん張った。時折、制球を乱して3四球を与え94球を要したが、試合途中で「体のぶれをなくすように」と右脚の上げ幅を小さくして安定させるなど、実戦不足を感じさせなかった。  ラミレス監督は「間違いなくローテーションには入る」と評価。先発は石田と東が故障で離脱し、2017年に10勝を挙げた浜口への期待は大きく「最後までスピードは落ちなかったが、荒れてボール球が多かった」と注文を付けた。

◆DeNAのロペスが2-3の九回2死無走者で宋家豪の浮いた変化球を捉えて左翼席へオープン戦1号となる同点ソロを放った。  一回には左翼線へ適時二塁打、四回には左前打をマークした。3安打2打点と低調な打線の中で孤軍奮闘し「練習から状態が良かったから、フルで出たいとお願いしたんだ」と上機嫌だった。 ラミレス監督(外国人投手の回をまたいだ起用に) 「彼らだけでなく、いろいろな投手に今年はそういう形が多くなる」

◆広島から新加入の福井が先発し、5回3安打3三振2失点(自責0)。一回1死から神里に四球を与え、味方失策も絡んで2点を許した。「二回以降は修正できて、ストライク先行でいけました。次回は立ち上がりに気をつけたい」と前を向いた右腕を、平石監督は「先発枠入りに前進した。やってもらわないといけない一人」と評価した。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
511 0.833
(↑0.033)
-
(-)
41
(+5)
29
(+1)
5
(-)
4
(+4)
0.280
(↓0.003)
4.140
(↑0.53)
2
(1↓)
楽天
411 0.800
(-)
0.5
(↑0.5)
36
(+3)
19
(+3)
6
(-)
3
(+1)
0.289
(↓0.013)
2.500
(↑0.3)
3
(-)
ORIX
521 0.714
(-)
0.5
(↑0.5)
40
(+2)
30
(+2)
6
(-)
13
(-)
0.293
(↓0.006)
2.380
(↑0.05)
3
(1↑)
ソフトバンク
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(-)
25
(+3)
24
(+2)
5
(-)
2
(-)
0.226
(↓0.006)
3.430
(↑0.24)
5
(1↑)
巨人
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
34
(+2)
38
(+3)
7
(-)
6
(-)
0.239
(↓0.005)
3.620
(↑0.25)
5
(-)
ロッテ
331 0.500
(↓0.1)
2
(↓1)
28
(+5)
26
(+9)
3
(-)
7
(-)
0.218
(↑0.004)
3.430
(↓0.93)
5
(2↑)
ヤクルト
550 0.500
(↑0.056)
2
(-)
43
(+9)
41
(+5)
9
(-)
8
(+1)
0.241
(↑0.008)
3.540
(↓0.16)
8
(2↑)
DeNA
243 0.333
(-)
3
(↓0.5)
29
(+3)
41
(+3)
7
(+1)
4
(-)
0.246
(↓0.008)
4.440
(↑0.19)
8
(-)
日本ハム
242 0.333
(↓0.067)
3
(↓1)
37
(+1)
29
(+5)
10
(+1)
5
(+1)
0.279
(↓0.009)
3.650
(↓0.26)
8
(2↑)
西武
241 0.333
(-)
3
(↓0.5)
34
(+2)
38
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.263
(↓0.003)
3.360
(↑0.4)
8
(1↑)
中日
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
25
(+2)
39
(+4)
4
(-)
2
(-)
0.190
(-)
3.800
(↑0.09)
12
(-)
阪神
261 0.250
(↑0.107)
4
(-)
21
(+4)
39
(+2)
4
(+1)
9
(+1)
0.216
(↑0.013)
4.500
(↑0.34)