オリックス(☆7対5★)日本ハム =オープン戦1回戦(2019.03.10)・大阪ドーム=
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日本ハム
2011100005802
ORIX
11000221X71312
勝利投手:吉田 一将(1勝0敗0S)
(セーブ:岩本 輝(0勝0敗1S))
敗戦投手:秋吉 亮(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】大田 泰示(3号・3回表ソロ),大田 泰示(4号・5回表ソロ)
【オリックス】白崎 浩之(1号・7回裏ソロ),杉本 裕太郎(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
◆オリックスは、ドラフト2位ルーキーの頓宮が2安打をマーク。開幕スタメンへ向け、アピールに成功した。対する日本ハムは、大田が2打席連続本塁打を記録。自慢の長打力を発揮し、状態の良さを披露した。

◆高卒2年目のオリックス西浦颯大外野手(19)が、またも主力級の投手に痛打を浴びせた。1点を追う2回2死二塁から日本ハム有原の真ん中への変化球を振り抜き、右翼越えの同点適時二塁打。3戦連続タイムリーだ。 西浦は「絶対同点にするという強い気持ちを持って打席に入りました。『外野を越えてくれ』と思いながら走っていたので、越えてくれてよかったです」とコメントした。 8日の巨人戦では、4回に2年連続沢村賞の菅野から右翼3階席へ飛び込むダメ押しの3ラン。9日の巨人戦でもメルセデスの外角低め直球を逆方向にはじき返し、左前タイムリーを放っていた。開幕スタメンへのアピールが止まらない。 バットだけでなく、足でも攻めた。5回に四球で出塁すると、金子-黒羽根の日本ハムバッテリーから二盗を決めた。1回にも盗塁をマークしており、持ち味を存分に発揮している。

◆日本ハム大田泰示外野手(28)が、2打席連発でパワーを見せつけた。3回の第2打席、まずは榊原の高め144キロ直球を右中間席へ。5回の第3打席では、強烈なフルスイングで荒西の変化球を左中間の5階席へ、ぶち込んだ。 これでオープン戦は、3試合連続本塁打の4本目。「甘い球を逃さずに一発で仕留められて良かったです。(連続本塁打は)気にせず、1打席1打席集中して臨んでいますが、良い感じで(バットを)振ることができています」と話した。

◆オリックスが日本ハムに移籍した金子を攻略した。5回から2番手で金子が登板。先頭の西浦が四球で出塁するも、後続を打ちとられ無得点に終わった。3点を追う6回1死から後藤が左翼越えの三塁打でチャンスメーク。続く若月が金子の高めの浮いた変化球をとらえ、前進守備の二遊間を抜けるタイムリーで1点を返した。続く鈴木昂が高めの直球をとらえ、左中間を破る適時二塁打でさらに1点を加えた。 30日の開幕カード第2戦で金子が先発を務めることが内定しており、前哨戦で「勝利」した。

◆連続続きの大爆発だ。日本ハム大田泰示外野手(30)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)で3試合連続となる2打席連続本塁打を放った。3回に右中間席へ放り込むと、5回にも左中間の5階席へと運ぶ4号ソロアーチを架けた。ここまで絶好調で、打率は5割5分6厘。オープン戦6試合で10安打4本塁打と、安打数と本塁打数で12球団単独トップに躍り出た。     連日の大爆発だ。日本ハム大田が、また打った。3回の第2打席だった。オリックス榊原の2球目、外角高めに浮いた144キロ直球を見逃さなかった。まるでメジャーリーガーのようなアッパースイングで捉えた打球は、一直線に右中間席へ。「初球の変化球を見逃した後だったので、速い直球を捉えることが出来たのは良かった」。悠然と打球を見送りダイヤモンドを一周すると、昨季途中から始めた両腕に力こぶを作る"マッスルポーズ"でベンチを盛り上げた。 続く5回の第3打席では、荒西に2球で追い込まれてから粘った。6球目、甘く入ったスライダーを下から上へ勢い良くすくい上げ、左中間の5階席へとぶち込んだ。ボール球は見極め、厳しいコースはきっちりとファウルで逃げる。「逆らわずに、しっかり芯で捉えられている。バットの力に頼らず、体全体で振れている」。6日ロッテ戦(鎌ケ谷)、9日阪神戦(甲子園)に続く3戦連発で、持ち前の長打力が止まらない。 意識改革の、たまものだ。野球となれば生真面目な性格ゆえに、悩みもあった。「去年までは『キターッ』という球が来ると、力んでミスショットしていた」。絶好球にも、遠くへ飛ばしたい心をぐっと抑え「8割くらいの力でバットの芯に当てることを意識している」と言う。「真面目にやるとダメ。遊びの中で軽く振るといい」。打球の角度を念頭に、冬の間、黙々と打撃マシンと向き合った取り組みが、吉と出た。 今季は外野と平行して三塁守備にも挑戦中で「足腰の強化につながっている」。しっかりした土台も好調の要因か。投手との勝負で「自分が優位に立てる打席が送れている」と自信を深める背番号5の打撃は、まだまだ底が知れない。【中島宙恵】 ▼日本ハム大田は10日オリックス戦の2発でオープン戦4本塁打。この日まで出場6試合で18打数10安打4打点、打率5割5分6厘、出塁率6割3分6厘と好調だ。日本ハム移籍後のオープン戦は、17年が左脇腹痛で出遅れ1試合1打数無安打、18年は11試合24打数5安打1本塁打(打率2割8厘)だった。 ▽日本ハム栗山監督(打撃絶好調の大田に)「このまま良い状態で行きます!打順に関しては、これから考える」

◆オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手が豪快なアピール弾を放った。 1点リードの8回2死走者なしから福田に代わって代打で登場。宮西の外角スライダーをたたき、左翼スタンド3階席にぶち込んだ。「完璧でした。打席に入る前に監督から『表情が硬いぞ』って言われて、力が抜けて打てました」。昨季パ・リーグの最優秀中継ぎ投手の宮西からの1発に「すごい投手なので、自信になります。今年は(野球を)楽しみたいので」と笑顔で球場を後にした。

◆開幕ローテ候補のオリックス榊原翼投手が4回6安打4失点(自責点3)と課題を残した。 日本ハムとのオープン戦に先発。直球は最速150キロを計測したが、初回に先制され、3回にも先頭の大田に1発を食らうなど仕事を果たせなかった。「ゲームを作れなかったことが反省。先頭打者への入り方だったり、ここぞの場面での1球を大事にしていきたい」。 西村監督は「ちょっと力みすぎなところがあった。同点に追いついた後の(3回に浴びた)本塁打は防いでいかないと」と反省を促した。

◆日本ハム宮西尚生投手が今季初登板に、充実感をにじませた。 8回から4番手で登板。昨年11月の左肘手術を経て待望のマウンドは、1イニング、打者4人に17球を投げた。ソロ本塁打で1失点も「投げることに意味がある。課題も見えたので、僕からしたら最高の登板でした」と前向きに捉えていた。

◆日本ハムはラストイヤーの田中賢介内野手が"今季初安打"を放った。5番二塁でスタメン出場。3回1死走者なしの第2打席に中前打を放った。 オープン戦出場4試合目、8打席目での初安打。過去3戦はいずれも2打席ずつで、この日は打席に4度立ち、8回の守備での交代。 「安打はアレだけど4打席に立てたので、見えることもある」と納得していた。

◆開幕2戦目のオリックス戦に先発する日本ハム金子が、昨季まで在籍した古巣の事前リサーチを完了した。 2番手で登板し、2回4安打2失点。舞台はかつての本拠地で、百戦錬磨の右腕も「緊張というか力んで足元がふわふわした」と苦笑いだ。「ぶっつけ本番で(開幕2戦目に)投げるのが想像できなかった。僕のワガママでお願いしました」と志願の登板で、本番のイメージを膨らませた。

◆日本ハム・大田泰示外野手(28)が10日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム)の三回、右中間席へ3試合連続となる3号ソロを放った。  大田は「甘い球を逃さずに一発で仕留められて良かったです。(3試合連続本塁打に)そこは気にせず、1打席1打席集中して臨んでいますが、良い感じで振ることができています」と話した。  五回には左中間の5階席に飛び込む特大の4号ソロを放ち、好調を維持している。

◆日本ハム・金子弌大(ちひろ)投手(35)=が10日、古巣オリックスとのオープン戦(京セラドーム)の五回から2番手で登板。2回4安打2失点だった。  五回は先頭の西浦にストレートの四球を与え、二盗を喫した。それでも小田とマレーロから2者連続三振を奪い、頓宮を一ゴロに打ち取った。  しかし、六回は1死から後藤に左越えの三塁打を許すと、若月と鈴木に2連打を浴び、2点を失った。  「緊張というか力んでしまって足元がフワフワしていた。オリックスファンの声援は本当にうれしかったですね。そこから、もしかして抑えたいと思って力んでしまったのかもしれません。(オリックスとの)開幕2戦目に投げるので、打たれたけど、投げておいてよかった」  金子は昨季までオリックスに在籍し、今季から日本ハムへ。30日に行われるオリックスとの開幕2戦目の先発が予定されている。

◆オリックスの杉本が八回に代打で宮西の甘い変化球を捉え、左越えに運んだ。打席に向かう前に西村監督から「硬いぞ」と声を掛けられたそうで「緊張していたと思った。力が抜けた」と平常心を取り戻し、会心の一発につなげた。  前日は4番で出場し、2安打を放った。外野の1軍入りを巡る争いは激しいが、長所の打力でアピール。「周りと比べるよりも、自分がやるべきことをやりたい」と気負うことなく言った。

◆日本ハムの大田が2打席連続本塁打を放った。まず三回に「甘い球を逃さず捉えられた」と外角の直球を右中間スタンドへたたき込むと、五回には左中間に特大アーチを架けた。  ここ3戦で4本塁打と絶好調で「毎打席集中し、いい感じで振ることができている」と手応えを語る。栗山監督も「いい状態。打順はいろいろ考える」と走力もある長距離砲の起用法にうれしい悲鳴を上げた。

◆金子が五回から2番手で古巣相手に登板し、2回4安打2失点。六回に1死三塁から2者連続適時打を浴びた。登板時に相手ファンから声援を浴び「本当にうれしかった。力んでしまったのかも」。先発予定の30日の開幕2戦目は古巣が相手。そのため、この日の登板を直訴した。「オリックスを相手に1度投げておきたかった。雰囲気に慣れるのがメイン。投げておいてよかった」と振り返った。

◆先発した榊原は4回を投げて84球。球威はあったが、6安打を浴びて4失点。「球数が多かったので、修正していきたいです」と反省のコメントが多かった。西村監督も「同点にした直後の(大田の)本塁打(三回)は防いでほしかった」と苦言は呈したが、「次も見ます」と明言。17日の広島戦(マツダ)に先発する見込みで、そのまま、開幕ローテ入りして第3戦(31日、対日本ハム)の先発が有力視される。

◆京セラドームの猛牛党はとっても優しかった。「ピッチャー金子」のアナウンスに拍手&歓声。意外にもブーイングなし! でも、オリックスナインは違った。意地になって(?)攻略した。去っていった元エースに猛然と襲いかかった。  「金子粉砕劇場」は六回。2番手で登板した"去年までの仲間"に、最初の五回はゼロに抑えられたが、六回1死からまずは後藤が斬り込む。左翼フェンス直撃の三塁打で「金子さんなんで気合が入ってました」とニッコニコ。続く若月が前進守備の二遊間を抜く適時打。捕手としてエース金子の球を受けていた男も「初めて打席で見られたし、打てて良かった」。  さらに鈴木昂が左中間へ適時二塁打。三塁を欲張って憤死したが、「金子さんから打ててうれしかったです」と満面の笑みだ。4連打目は福田の中前打。その後、二盗に失敗...と思ったら、西村監督がその判定にリクエストを要求。チェンジと思ってベンチに下がりかけた金子を再びマウンドに引きずり戻す"情け容赦ない?!"さい配も。指揮官は全く意識してないだろうけれど。  オリックスより日本ハムを選んで去った因縁の投手を打った、というだけじゃない。相手は開幕2戦目の予告までされている。30日に札幌ドームで相まみえることは決まっているのだ。  「同一リーグだから意識しますよ。勝つか負けるかはえらい違い。(金子が)投げてくれたことも、うちにプラス。開幕2戦目に向けてどう対策を練っていくかですね」  プレ開幕戦で最高の景気付け成功して西村監督もニンマリだ。3・30の「粉砕劇場」再現が目に浮かぶ。 (上田雅昭)

◆日本ハムは10日、オリックスとのオープン戦(京セラドーム)に5-7で敗れたが、大田泰示外野手(28)が2本塁打と活躍。三回に右中間席へ3試合連続となる3号ソロ、五回には左中間5階席に飛び込む特大の4号ソロを放った。  「(三回は)甘い球を逃さずに一発で仕留められた。(五回は)追い込まれた後、スライダーを頭に入れながらケアした結果、甘い球が来た」  2打席連発に2四球。オープン戦は出場した全6試合で安打を放ち、打率・556(18打数10安打)。4本塁打は12球団トップだ。  巨人から移籍1年目の2017年から2年連続で2桁本塁打をマーク。進化を目指し、オフはスイング時に力む悪癖の修正に取り組んだ。「遠くへ飛ばそうとすると力む。8割くらいのスイングでバットの芯に当てるイメージ」。長打力は実証済み。ボールさえ捉えれば、打球はフェンスを越えていく。  レアード(現ロッテ)が抜け、今季は三塁守備に挑戦中。打順も3番だけでなく、1番や2番を経験した。「このままの状態でいってほしい。打順はいろいろ考える」と栗山監督。猛打を振るう大田が、チームに大きな得点力をもたらす。 (吉村大佑)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
401 1.000
(-)
-
(-)
36
(-)
15
(-)
5
(-)
0
(-)
0.313
(-)
3.000
(-)
2
(-)
ソフトバンク
410 0.800
(-)
0.5
(-)
20
(-)
18
(-)
4
(-)
2
(-)
0.233
(-)
3.600
(-)
3
(-)
ロッテ
311 0.750
(-)
1
(-)
23
(+1)
13
(+1)
3
(+1)
6
(-)
0.228
(↓0.026)
2.400
(↑0.35)
3
(-)
楽天
310 0.750
(-)
1
(-)
26
(-)
15
(-)
5
(-)
1
(-)
0.299
(-)
3.500
(-)
5
(-)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
1
(↑0.5)
31
(+7)
22
(+5)
5
(+2)
10
(+4)
0.309
(↑0.013
2.330
(↓0.33)
6
(-)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
28
(+3)
33
(+1)
6
(+1)
5
(-)
0.249
(↓0.004)
4.110
(↑0.46)
7
(1↓)
中日
341 0.429
(-)
2.5
(-)
19
(+1)
30
(+1)
4
(+1)
2
(-)
0.193
(↑0.005)
3.750
(↑0.39)
8
(-)
DeNA
232 0.400
(-)
2.5
(-)
25
(-)
31
(-)
6
(-)
3
(-)
0.269
(-)
4.350
(-)
8
(-)
西武
230 0.400
(-)
2.5
(-)
26
(-)
29
(-)
4
(-)
2
(-)
0.274
(-)
4.090
(-)
10
(-)
ヤクルト
350 0.375
(-)
3
(-)
30
(-)
36
(-)
8
(-)
7
(-)
0.236
(-)
3.820
(-)
11
(-)
日本ハム
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
23
(+5)
24
(+7)
8
(+2)
3
(+1)
0.267
(↓0.007)
3.980
(↓0.71)
12
(-)
阪神
061 0.000
(-)
5
(↓0.5)
12
(+1)
33
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.183
(↓0.004)
5.120
(↑0.39)