ロッテ(1対1)中日 =オープン戦4回戦(2019.03.10)・ZOZOマリンスタジアム=
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中日
0000100001711
ロッテ
0010000001301
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【中日】高橋 周平(1号・5回表ソロ)
【ロッテ】江村 直也(1号・3回裏ソロ)

  DAZN
◆ロッテは3年目・有吉が先発。6安打を浴びるも、粘りの投球で5回を1失点にまとめた。一方の中日は、新外国人・ロメロが5回1安打1失点の好投。両軍の開幕ローテーション候補がそろって結果を残した。

◆ロッテ江村直也捕手(26)が、オープン戦初本塁打を放った。3回1死、中日先発のロメロから左翼に増設された「ホームランラグーン席」に飛び込む先制ソロ本塁打。ベンチではチームメートがサイレントトリートメントで祝福した。 ZOZOマリンスタジアムでは、今季から外野フェンス際に観客席を増設。右中間、左中間では以前より最大4メートルもせり出しており、より本塁打が出やすくなっている。

◆ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が、本拠地初安打を放った。 6回から中堅の守備で出場。9回1死走者なしで迎えたこの日の2打席目に、中日鈴木博の外角直球をたたきつけて遊撃への内野安打を決めた。得点圏に走者を置いて迎えた7回は、中日福の高めボール球に手を出して3球三振に倒れたが、自慢の快足でホームのファンを沸かせた。

◆ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が本拠地初安打を放った。 6回の守備から途中出場。9回1死、中日鈴木博の外角低め151キロ直球をたたきつけ、ショート内野安打とした。「足を使った自分らしいヒット。内野ゴロがヒットになれば気持ちも打率も上がってくる」。イケメンルーキーの泥臭い仕事に井口監督も「真っすぐに振り負けないで頼もしいね」と評価した。

◆中日高橋周平内野手がオープン戦1号を放った。1点を追う5回、先頭でロッテ有吉優樹投手の内角高め直球をとらえ「うまく反応できました。それにつきます」と、右翼スタンドへの同点弾。 正三塁手の筆頭候補で、今季は主将の重責も担う。プレーも姿勢もチームの先頭に立つことを期待される立場。強く引っ張る打撃をチームのテーマに置く与田剛監督は「最近、全体的に振り遅れてる、という状態が多かったので、周平のバッティングは(他の選手への)参考になった」と喜んだ。

◆中日に新加入したエンニー・ロメロ投手(28=ロイヤルズ)が、開幕ローテーション切符を手中に収めた。 オープン戦3試合目の登板となったロッテ戦で自身最長の5回を投げ、江村にラグーン1号を浴びるも被安打1、失点1と好投。課題のクイックも向上し、開幕先発陣の一角を占めることはほぼ確実になった。 初回2死。藤岡をカウント0-2から空振りさせた球を「セットポジションで静止しなかった」と、反則投球とされた。ベンチに帰りかけていたロメロだが、動じなかった。遊飛に仕留め、先頭への与四球から失点した前回3日のロッテ戦先発とは違う姿を見せた。 心のよりどころがあった。「前回投げてから1週間、投手コーチと一緒にクイックの練習をした。そういうのがうまく出来たと思う」と胸を張った。日本の"足攻"にかき回されないよう改善に取り組んできた。 与田監督は「この1週間でスライドステップも向上したりだとか、対応能力はあるのかなと思います」と認めた。阿波野投手コーチも「何事にも前向きに取り組む外国人選手を獲得してくれたのはありがたいです」と姿勢を評価する。 「速球も変化球も、遜色はない。十分、ガルシアの穴を埋められる」とセの他球団も警戒を強める。大野雄、笠原らとともに先発の核になる。【堀まどか】

◆伏兵が新装本拠地で「ラグーン1号」! 公式戦0本塁打のロッテ江村直也捕手(26)が、今季から外野に新設された「ホームランラグーン」に飛び込むオープン戦1号を放ち、存在感をアピールした。 3回1死、中日先発ロメロの6球目、高め148キロ直球を捉えた。昨年までならスタンドに届かなかった打球は、従来より最大4メートルせり出した特別席に吸い込まれた。「届いてビックリです。1軍で打ったのも初めてでうれしい。振り負けないようコンパクトにと思っていました」。この日は観客を入れていなかったため、手元に戻った記念球を手に笑顔を見せた。 通算192試合で本塁打のなかった9年目の1発をベンチはサイレントトリートメントで祝福。本来は冷たく出迎えた後、一転して祝福するものだが、この日のナインは終始無言。それでも「『サイレント・サイレント』でしたけど最高。ありがたいです」と笑顔。井口監督も「まさかの江村でみんなビックリしたけど自信になったと思う。捕手は田村だけじゃないところを見せたね」と笑った。 「シーズンでも打てたらいいけど、調子に乗らずにやっていきたい」と引き締める大阪桐蔭出身の26歳。この日ばかりは後輩ルーキー藤原に替わりマリンの主役となった。【鈴木正章】

◆ロッテは10日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで中日とのオープン戦を行った。  ZOZOマリンスタジアムは、オフの改修工事で外野フェンスが最大4メートル手前にせり出す「ホームランラグーン」が誕生。改修後2試合目となったこの日、ついにラグーン席へ飛び込む本塁打が飛び出した。  記念すべき「ラグーン1号」は、まさかの伏兵のひと振りだった。0-0の三回1死走者なし。この日オープン戦初スタメンの江村直也捕手(26)が、1ボール2ストライクと追い込まれてからの6球目の速球を左中間へ運んだ。  大阪桐蔭高から11年ドラフト5位で入団。今年のドラフト1位・藤原恭大外野手(18)の先輩は、プロ8年間で1軍公式戦192試合に出場し、250打席で打率・163、本塁打はなし。ファンも予想外? の一撃は、どよめきとともに鮮やかな放物線を描いた。昨年までならフェンスを直撃すると思われる打球だったが、新設された「ラグーン席」に見事スタンドイン。ダイヤモンドを1周し、ベンチへと戻った江村は、ハイタッチを求めるも仲間からは愛のある? 無視をされ、照れ笑いを浮かべた。

◆ロッテは10日、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで中日とのオープン戦を行い、先発の有吉優樹投手(27)が5回を6安打1失点と好投した。  「まだ寒いので、ここから2、3週間で(状態を)上げられる。やりたいことはやれている」  三回に2安打で1死一、二塁とされたが、1番・平田をツーシームで詰まらせて三ゴロに仕留め、この日2つ目の併殺。無失点で切り抜けた。  「右打者へのツーシームは、普段は使わないボール。自分の可能性を広げるためにも、試合前に江村と話した。あの場面でバッティングカウントから平田さんをゲッツーにとれたことはよかった」  このオフ、本拠地・ZOZOマリンスタジアムには改修工事で、外野フェンスが最大4メートル手前にせり出す「ホームランラグーン」が誕生。「あそこに入れられるまでは気にしない」と語る右腕だが、「狭くなったこともあって、できることはしておこう」とゴロアウトを取ることを目的に、これまで左打者へのカウント球として使っていたツーシームを、右打者にも効果的に投じた。  開幕ローテ入りを目指す27歳は「まだ真っすぐもスライダーもツーシームも精度を上げられる。自分の体と向き合って、やっていきたい」と次回登板を見据えた。

◆先発ローテーションの軸になることを期待されている中日のロメロが5回1失点にまとめた。三回、江村に唯一の安打となる本塁打を許した。3日の前回登板は3回3失点だっただけに「一球一球、落ち着いて打者に攻めていけた」と手応えを口にした。  1週間の準備では投手コーチとともにクイック投法やけん制球の特訓を積んだ。一回に反則投球を宣告されても崩れることなく「細かいところももっと練習して修正していきたい。投球数を増やしていきたい」と開幕へ意気込んだ。

◆ロッテの有吉は右打者へのツーシームを有効に使い、5回1失点と好投した。三回1死一、二塁で平田を迎えた場面では、2ボール1ストライクからの4球目に投げ、三ゴロ併殺に仕留めた。昨季6勝を挙げた技巧派の右投手は「ゴロアウトを増やしていこうと思って」と狙いを語った。  本拠地は今季から外野に「ホームランラグーン」が新設され、外野フェンスが最大4メートル前に出た。打者有利となる中、有吉は「今までゴロアウトかフライアウトかは、あまり考えたことがなかった。球場が狭くなった分、できることはやろうと思った」と新スタイルに手応えをにじませた。

◆開幕ローテ入りを目指す有吉が先発し、5回6安打1失点。三回1死一、二塁では「普段は使わない」という右打者へのツーシームで1番・平田を三ゴロ併殺打に仕留めた。3年目の28歳は「自分の可能性を広げるためにも、あの場面でバッティングカウントからゲッツーにとれたことはよかった」と好感触を口にした。

◆今季から主将を務める高橋が、オープン戦1号ソロ。五回、有吉の内角高めの直球を右翼席へ運んだ。強く振ることを目標にチームが動く中、与田監督は「全体的に振り遅れが多かったので、他の選手の参考になった」と評価。オープン戦打率・333と好調な高橋は「状態はいい」と話しつつ「ただ自分のことをやっていくだけ」と表情を崩さなかった。

◆六回から中堅の守備に入ったD1位・藤原(大阪桐蔭高)が、九回の第2打席で遊撃へ内野安打。2ストライクから鈴木博の151キロの直球をたたいた打球が高く弾む間に、一塁を駆け抜けた。これが本拠地初安打。「きれいなヒットではなかったけど、自分らしい。内野ゴロでヒットになれば打率も上がりやすい」と、1軍生き残りへアピールを続ける。

◆ファンのどよめきとともに、打球はグングン伸びて「新名物」に着弾した。ロッテのプロ9年目・江村直也捕手(26)が、本拠地ZOZOマリンスタジアムに誕生した「ホームランラグーン」へ1号アーチを放った。  「振り負けないようにコンパクトに打った。届くか分からなかったので、びっくりです」  公式戦どころかオープン戦も含めて1軍では初の本塁打。三回1死走者なしで、1ボール2ストライクから148キロの直球を左中間越えに運んだ。  オフの工事で、外野フェンスが最大4メートル手前にせり出した本拠地での改修後2試合目。プロ8年間で打率・163、250打席0本塁打の伏兵が、今季初の先発出場で初めてラグーンにほうり込んだ。日本代表に選ばれた正捕手・田村が不在の中、開幕1軍入りを大いにアピールした。  明るい性格で、誰からも愛される存在だ。この日はダイヤモンドを1周した後、仲間からの手荒い祝福が...なかった。米大リーグで流行する、わざと無視を決め込むサイレントトリートメント...と思いきや最後までサイレント。「サイレントサイレント。でも、最高でしたね」。愛ある"いじり"にムードメーカーは満面の笑みを浮かべた。  大阪桐蔭高出身。8学年下の後輩、D1位・藤原とは誕生日(5月6日)も同じだ。年俸では既に藤原に300万円上(1500万円)をいかれているが「一番元気に、一番声を出して」をモットーにチームを盛り上げる捕手が、記念の一打で意地を見せた。 (浜浦日向) ★ホームランラグーン  ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアムに今季新設された席種の一つ。昨年11月に改修工事が始まり、今月4日に完成、同9日の中日戦でお披露目となった。既存のフェンスから最大で4メートル前にせり出し、選手目線で試合を楽しめるのが特長で座席数は両翼計302席。足下には人工芝が張られ、全席テーブル付き。1人席、4人席、6人席の3タイプが用意され、価格は2600円から。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
401 1.000
(-)
-
(-)
36
(-)
15
(-)
5
(-)
0
(-)
0.313
(-)
3.000
(-)
2
(-)
ソフトバンク
410 0.800
(-)
0.5
(-)
20
(-)
18
(-)
4
(-)
2
(-)
0.233
(-)
3.600
(-)
3
(-)
ロッテ
311 0.750
(-)
1
(-)
23
(+1)
13
(+1)
3
(+1)
6
(-)
0.228
(↓0.026)
2.400
(↑0.35)
3
(-)
楽天
310 0.750
(-)
1
(-)
26
(-)
15
(-)
5
(-)
1
(-)
0.299
(-)
3.500
(-)
5
(-)
ORIX
420 0.667
(↑0.067)
1
(↑0.5)
31
(+7)
22
(+5)
5
(+2)
10
(+4)
0.309
(↑0.013)
2.330
(↓0.33)
6
(-)
巨人
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
28
(+3)
33
(+1)
6
(+1)
5
(-)
0.249
(↓0.004)
4.110
(↑0.46)
7
(1↓)
中日
341 0.429
(-)
2.5
(-)
19
(+1)
30
(+1)
4
(+1)
2
(-)
0.193
(↑0.005
3.750
(↑0.39)
8
(-)
DeNA
232 0.400
(-)
2.5
(-)
25
(-)
31
(-)
6
(-)
3
(-)
0.269
(-)
4.350
(-)
8
(-)
西武
230 0.400
(-)
2.5
(-)
26
(-)
29
(-)
4
(-)
2
(-)
0.274
(-)
4.090
(-)
10
(-)
ヤクルト
350 0.375
(-)
3
(-)
30
(-)
36
(-)
8
(-)
7
(-)
0.236
(-)
3.820
(-)
11
(-)
日本ハム
132 0.250
(↓0.083)
3
(↓0.5)
23
(+5)
24
(+7)
8
(+2)
3
(+1)
0.267
(↓0.007)
3.980
(↓0.71)
12
(-)
阪神
061 0.000
(-)
5
(↓0.5)
12
(+1)
33
(+3)
3
(-)
5
(+1)
0.183
(↓0.004)
5.120
(↑0.39)