広島(☆12対5★)DeNA =オープン戦2回戦(2019.03.09)・福山市民球場=
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DeNA
11001110051601
広島
00462000X121301
勝利投手:大瀬良 大地(2勝0敗0S)
敗戦投手:京山 将弥(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(2号・1回表ソロ)
【広島】鈴木 誠也(2号・4回裏満塁)

  DAZN
◆広島は4番・鈴木が3安打4打点の大活躍。4回裏にはグランドスラムを放つなど、自慢の打棒を存分に発揮した。対するDeNAは、ソトがソロを含む2安打の活躍。昨季の本塁打王が順調な仕上がりを見せた。

◆開幕投手が濃厚の広島大瀬良大地投手(27)が5回を投げ、毎回安打を浴びるなど2桁10安打で3失点を喫した。それでも球数は3月上旬のオープン戦では異例の100球目前の99球を投じた。 オープン戦3試合連続失点も、登板後の表情は決して暗くなかった。登板前日の8日に「試すのは明日が最後。やりたいことができれば」と話していた通りの投球を見せた。序盤は左打者の内角を執拗(しつよう)に攻め、同じ球種を続けるなどシーズン中とは異なる組み立て。4回までに球数80球に達したが「(予定の)5回完了したかった。代わるかと言われたけど、行かせてくださいと。投げ切れて良かった」と昨季のシーズン2試合目の投球数と同じ99球を投げきった。 同一リーグのDeNA相手にシーズンとは異なる配球で餌をまいた。次回以降は中6日で16日オリックス戦、中5日で22日ソフトバンク戦を経て、29日巨人との開幕戦に臨むとみられる。調整登板は残り2試合となり「しっかり抑えたい。自分としても結果が欲しい」と次回から本番モードに切り替える。

◆昨季の本塁打王DeNAネフタリ・ソト内野手が、開幕へ向けて好調さをキープしている。 1回2死、外角の速球に逆らわず、右翼席へ2号ソロを運んだ。左肘の張りを抱えているが、昨季の最多勝投手である広島大瀬良からの1発。「しっかりと、芯で捉えられた。肘の状態も問題ない」と笑顔だった。

◆侍の4番候補は広島にもいるぞ!! 鈴木誠也外野手(24)がDeNA戦(福山)で満塁弾を放った。2本の二塁打を含め、オープン戦初の猛打賞。大阪で19年の侍JAPANが初陣を迎えた日に、東京オリンピック(五輪)の4番候補が力強く存在感を示した。まずは広島打線をけん引する不動の4番となり、2020の中軸を目指す。    ◇   ◇   ◇ 逆風をものともしない力強い打球は、両翼90メートルの福山市民球場の左翼芝生席で弾んだ。4回、カウント2-1から鈴木は、DeNA中後の真っすぐを強振。この日3本目となる長打がオープン戦2号グランドスラムとなった。「ギリギリでしたけど入って良かった。チームもいい状態なので、いい雰囲気のまま戦っていきたい」。4番の満塁弾はチームを大勝に導くとともに、大阪で19年初戦を迎えた侍の稲葉監督に、来年の東京五輪4番候補として存在感を示す1発となった。 有言実行。今年の鈴木は目標をはっきりと口にする。自主トレ時には「打点王」と珍しく具体的な目標を挙げ、春季キャンプでは稲葉監督から直々に期待された日本の4番への意欲も言葉にした。「筒香さんであったり、4番でもっと活躍している選手がたくさんいるので、その人たちに負けないように成績を出して、みんなに認めてもらって4番を打ちたい」。広島の4番としての自覚の表れであり、日本の4番となる意思表示でもあった。 春季キャンプから長さを1・4センチ短く新調したバットの感覚も良くなり、調整も順調だ。2回。右翼線に落ちた当たりで一気に一塁を蹴り、最後は二塁へ滑り込んだ。「シーズンでもオープン戦でも変わらない。"普通"だと思います」。2回の守備でも倉本の右翼フェンス直撃の打球に二塁へのダイレクト送球。今年初猛打賞とした打撃だけでなく、走守でも、17年に骨折して手術した右足関節のボルトを抜いた昨年11月の再手術からの全快をアピールした。 シーズンに入っても、広島の打順は試行錯誤が続きそうだ。だが「4番鈴木」は不動。東出打撃コーチが「ケガしか心配していない」と言えば、緒方監督も「全然問題ない」と全幅の信頼を寄せる。侍の4番を任されるためにも、まずは広島のリーグ4連覇を目指してバットを振る。【前原淳】

◆広島西川龍馬内野手が3番アピール打を放った。1点ビハインドの3回1死二、三塁から低めチェンジアップを拾って、右へ逆転二塁打。4回は四球を選んで、4番鈴木の満塁弾をお膳立て。 3割近いオープン戦打率を残し、打撃内容も悪くない。「僕は誠也が後ろにいたら楽に入れます」と3番に好感触。東出打撃コーチも「(鈴木と)同学年だし、はまってくれれば」と期待した。

◆DeNA・京山将弥投手が9日、広島戦(福山)に先発し、3回1/3を投げ、9安打、8失点だった。  一回は三者凡退、二回は1死一、二塁からバティスタを注文通りの遊ゴロ併殺に仕留めるなど無難な立ち上がりだった。しかし、三回に安部、会沢、田中の3連続単打で無死満塁のピンチを招くと適時打や犠飛などで4失点。四回は3本の二塁打を浴びるなど2点を失って1死二、三塁としたところで、中後との交代を告げられた。  試合前、ラミレス監督は、今の時期の投手の判断材料について「結果というよりはパフォーマンスが重要。結果がなんとかよくても、体調ができあがらずに開幕を迎えるのはよくない。試していることや、継続してやってきたことを安定して出すことが重要」と語っていたが、強力打線に次々と痛打される京山の続投は厳しいと判断したようだ。

◆広島・大瀬良大地投手(27)が9日、DeNAとのオープン戦(福山)に先発し、毎回走者を許すなど5回を投げて10安打3失点でピリッとせず。佐々岡投手コーチに志願をして予定の5回を投げきったものの、球数は99球を要した。  「良いボールもあれば、あまりよくないボールもあった。相手にうまく打たれてしまった。あれだけヒットを打たれたのに、3点に抑えられたということはある程度は粘れたということかなと思います」  一回2死からソトに右越えに先制ソロを浴びて失点。二回には先頭打者の倉本に右前打、伊藤光の送りバントで一死二塁となり、柴田に左中間適時二塁打。三、四回は走者を許したものの、無失点で切り抜けたが、五回には宮本に右中間適時二塁打を浴びて、3点目を献上した。  昨季最多勝(15)と勝率第1位(・682)のタイトルに輝き、今季開幕投手最有力とみられる右腕だが、2月24日のDeNAとのオープン開幕戦(宜野湾)は3回3失点、3月3日の故郷長崎での西武戦でも4回3失点、そして、今回も含めて3試合で9失点と不本意な投球が続いてる。  「シーズンではしっかりとしたピッチングができるようにしたい」  3月29日の巨人との開幕戦(マツダ)まで調整登板はあと2試合か。次はビシッと決めて、大役をつかみとる。

◆広島・鈴木誠也外野手(24)が9日、DeNAとのオープン戦(福山)に「4番・右翼」でスタメンを飾った。6-2の四回1死満塁で中後の直球を振り抜き、左翼席へオープン戦2号となるグランドスラムをたたき込んだ。  「感触は良かった。風が逆風だったけど、ギリギリ入ってくれて良かったです」  二回先頭では京山から右翼線二塁打、三回1死一塁でも左翼二塁打を放つなど3打数3安打4打点の大暴れ。今季から背番号を51から1番に変更した若き4番は「開幕に向けて状態を上げていきたい。チームの雰囲気良く、オープン戦を戦っていきたいです」と力を込めた。

◆DeNAの先発枠入りを狙う若い2投手はともにぴりっとしなかった。3年目の京山は球威不足で9安打を浴び、四回途中で降板。「すごく課題の残る試合」とがっくり。2年目の阪口も3回で3四球と安定感を欠き「全然良くなかった」と肩を落とした。  ラミレス監督は昨季6勝の京山の出来に「もう少し期待していたが...。簡単な投手になってしまった」と険しい表情だった。野手陣は広島を上回る16安打を放ったが、開幕を見据える指揮官には痛い誤算となった。 ソト(大瀬良からオープン戦2号ソロ) 「しっかり芯で捉えられた。大瀬良の球も見ることができたし、よかった」 楠本(2安打でアピール) 「5打席立たせてもらったから安打が出ただけ。代打なら最初から集中しないと」

◆広島は3番の西川が、1安打2打点2四球と活躍した。4番の鈴木につなぐ重要な役割にも「僕は(鈴木)誠也が後ろにいたら楽に入れる。(重圧は)あまり考えていない。自分ができることをやりたい」と平常心を強調した。  昨季までは、巨人に移籍した丸が3番を務めていた。誰がその穴を埋めるかが、チームの課題。東出打撃コーチは「今、西川がはまっている。(鈴木と)同学年だし、すんなりとはまってくれれば」と期待した。 緒方監督(鈴木に) 「全然、問題ない」 大瀬良(開幕投手の有力候補。5回10安打3失点) 「自分の感覚とボールのズレを少なくして、いい形でシーズンに入っていけたら」 会沢(2安打) 「甘いところを積極的に行けた。しっかり、続けていきたい」

◆昨季の本塁打王(41本)、ソトが一回2死の第1打席で右越えに先制の2号ソロを放った。外角の直球をうまく捉え、「メッチャ、イイカゼ」と風に乗ってポール際へ運んだ。軽く合わせたような打撃だったが「そう見えるかもしれないが、しっかりと前で捉えた。大瀬良の球を見ることができたのはよかった」と相手エースからの一発に満足げだった。

◆広島・鈴木誠也外野手(24)が、満塁本塁打を含む3安打4打点をマークした。6-2で迎えた四回1死満塁。4番が左腕、中後の直球を振り抜くと、打球は瀬戸内海から吹き込む強風をものともせず、福山市民球場の左翼席で弾んだ。  「感触はよかった。風は逆だったけど、ギリギリ入ってくれた」  ベンチに戻ると、巨人から移籍した長野がチーム内ではやらせている、人さし指を口にあてた後に天に掲げる"メヒアポーズ"を決めて、笑顔いっぱい。二、三回は右の京山から右翼と左翼へ二塁打を放った。  昨年11月に2年前の夏に骨折した際に入れた右足首のボルトを抜く手術を受け、オフは優勝旅行を辞退してリハビリに集中した。キャンプも一部別メニュー調整だったが、オープン戦は打率・357、2本塁打、8打点と好調を維持。緒方監督は「問題ない」と信頼を口にする。  「開幕に向けて、状態を上げていきたい」と鈴木。けがを乗り越えた24歳の若き4番に引っ張られ、チームはオープン戦4勝1分けと負けなしで、単独首位に立った。 (柏村翔)

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
401 1.000
(-)
-
(-)
36
(+12)
15
(+5)
5
(+1)
0
(-)
0.313
(↑0.015
3.000
(↓0.5)
2
(2↑)
ソフトバンク
410 0.800
(↑0.05)
0.5
(-)
20
(+4)
18
(+3)
4
(-)
2
(-)
0.233
(↓0.011)
3.600
(↑0.15)
3
(2↓)
ロッテ
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓1)
22
(-)
12
(+1)
2
(-)
6
(-)
0.254
(↓0.05)
2.750
(↑0.58)
3
(2↓)
楽天
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓1)
26
(+5)
15
(+8)
5
(-)
1
(-)
0.299
(↑0.009)
3.500
(↓1.5)
5
(1↓)
ORIX
320 0.600
(↓0.15)
1.5
(↓1)
24
(+3)
17
(+10)
3
(-)
6
(-)
0.296
(↑0.001)
2.000
(↓0.75)
6
(2↑)
巨人
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
25
(+10)
32
(+3)
5
(-)
5
(+2)
0.253
(↑0.015)
4.570
(↑0.28)
6
(2↑)
中日
340 0.429
(↑0.096)
2.5
(-)
18
(+1)
29
(-)
3
(-)
2
(-)
0.188
(↓0.013)
4.140
(↑0.69)
8
(2↓)
DeNA
232 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓1)
25
(+5)
31
(+12)
6
(+1)
3
(-)
0.269
(↑0.024
4.350
(↓1.41)
8
(3↑)
西武
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(-)
26
(+8)
29
(+5)
4
(-)
2
(+1)
0.274
(↑0.033)
4.090
(↓0.23)
10
(3↓)
ヤクルト
350 0.375
(↓0.054)
3
(↓1)
30
(+3)
36
(+4)
8
(-)
7
(+1)
0.236
(↓0.009)
3.820
(↑0.21)
11
(3↓)
日本ハム
122 0.333
(-)
2.5
(↓0.5)
18
(+3)
17
(+3)
6
(+2)
2
(+1)
0.274
(↓0.002)
3.270
(↑0.07)
12
(-)
阪神
051 0.000
(-)
4.5
(↓0.5)
11
(+3)
30
(+3)
3
(-)
4
(-)
0.187
(↑0.001)
5.510
(↑0.56)