中日(★4対8☆)DeNA =オープン戦1回戦(2019.02.23)・北谷公園野球場=
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DeNA
01130000381313
中日
0000201104801
勝利投手:バリオス(1勝0敗0S)
(セーブ:国吉 佑樹(0勝0敗1S))
敗戦投手:吉見 一起(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(1号・3回表ソロ),伊藤 光(1号・4回表3ラン),神里 和毅(1号・9回表2ラン)
【中日】福田 永将(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は、今季から加入したロメロが3番手で登板。2回を1安打無失点に抑える投球で、アピールに成功した。対するDeNAは、ソトが本塁打を含む2安打の活躍。昨季の本塁打王に輝いたスラッガーがバットで存在感を示した。

◆中日の新外国人エンニー・ロメロ投手(28=ロイヤルズ)が開幕投手に急浮上した。 DeNAとのオープン戦(北谷)に3番手で初の実戦登板。最速153キロを計測し、2回を1安打2奪三振の無失点に抑えた。「90%の出来だった。監督やコーチから言われれば、(開幕投手も)やる」と力強かった。マイナー時代には3度の開幕投手の経験を持つカリビアン左腕が、上々のデビューを飾った。

◆中日与田剛監督のオープン戦初采配は黒星発進になった。開幕投手候補の吉見、笠原、ロメロ、山井を並べたが、4回までに5点を失った。 「いい試合をお見せしたい気持ちはあった。それぞれ結果が悪くても課題を見つけてくれれば」と、サバサバした表情で話した。

◆中日5年目の加藤匠馬捕手がオープン戦初戦でスタメンマスクを被った。 初回、4回に自慢の強肩で二盗を阻止。5回には中前タイムリーを放ち、攻守でアピールした。「いいところもあったけど、チームが勝てなかった。悔しい」とリード面で貢献できなかったことを反省。 伊東ヘッドコーチは「点の取られ方が悪い。今のうちにミスして、次戦で修正力を見ていきたい」と辛口コメントを残した。

◆中日新外国人エンニー・ロメロ投手(28=ロイヤルズ)が開幕投手に急浮上した。 23日のDeNAとのオープン戦(北谷)に3番手で登板。来日初の実戦登板で2回を1安打2奪三振の無失点に抑えた。 6回にマウンドに上がり、大和に右前打を許したが、得点を許さなかった。圧巻は7回だった。売り出し中の2年目神里を外角低めの直球で見逃し三振。中井を左飛に打ち取った。ドラフト2位伊藤裕も直球で空振り三振を奪った。「90%の出来だった」と言いながらも、最速153キロをマーク。上々のデビューとなった。 ガルシアの阪神移籍により、代役左腕として加入。この日の投球に他球団の偵察隊の表情は険しくなった。阪神嶋田スコアラーは「要警戒だね。ストライクゾーンの中で勝負ができている。ガルシアより球も速く、制球力がある」とうなった。巨人中里スコアラーも「他の投手がピリっとしなければ(開幕投手も)あるんじゃない」と予想した。 ロメロは、マイナー時代に2Aで1度、1Aで2度の開幕投手経験を持つ。「監督やコーチから言われたら、投げるよ」。来日から約1カ月。しょうゆラーメンを好んで食べるなど、日本の生活にも慣れてきた。開幕投手に関して、与田監督は「ロメロだけでなく、みんなにチャンスはある」と話すにとどめたが、左腕の投球は「リリースポイントが大きく崩れない。安心して見ていられる」と高く評価した。くしくもこの日の相手DeNAと開幕戦で戦う。新戦力ロメロが開幕マウンドに上がる可能性は十分にある。【伊東大介】

◆中日の開幕投手候補、3年目左腕・笠原祥太郎投手(23=新津-新潟医療福祉大)が2番手で登板した。DeNAは今季開幕カードの相手。開幕投手を争う先発吉見の後を受け、0-1の3回からマウンドに上がった。3回にソト、4回には伊藤光に本塁打を浴びるなど被安打5、4失点(自責4)と乱れた。阿波野投手コーチは「(初戦で)気負いもあったのかも。次への課題が見つかったんじゃないか」と次戦での巻き返しに期待を寄せていた。 DeNAでは5年目飯塚悟史投手(22=日本文理)が3点リードの6回から5番手で登板。3回2/3を4安打、2失点(自責1)の内容だった。

◆12球団で屈指の狭き門だ。DeNAの外国人枠争いが23日、始まった。オープン戦初戦の中日戦(北谷)。ラミレス監督は支配下登録の外国人全3投手を、惜しげもなく登板させた。先発バリオスは2回パーフェクト。2番手エスコバーは1回を無安打無失点。続くパットンは1回を1安打無失点で切り抜けた。 キャンプが始まる前からラミレス監督は3投手に「2月23日のオープン戦に合わせろ」と例年以上に早い調整を求めた。オープン戦の初戦で外国人全投手の登板は「記憶にない。初めて」。特別待遇などない。その上での数字に「力強いパフォーマンス。期待していた以上の結果だった」とうなずいた。バリオスも「4つしかない。競争意識はある」と譲る気もない。 4人の外国人枠で、野手の2人は1軍が確実だ。昨季41発で本塁打王に輝いたソトは、1点リードの3回2死から左中間へ場外弾。5年連続で20本塁打以上を記録するロペスは3打数2安打の活躍。順当に2つの椅子をつかみそうだ。 こうなると3投手で残りの「2」を争う。先発候補のバリオス、最速156キロ左腕のエスコバー、2年連続で55試合以上登板のパットン。ラミレス監督は「一番いい方向に進めていく」と、仕上がりを見極めていく。"ラミちゃんテスト"のボーダーラインは、高くになりそうだ。【栗田尚樹】

◆DeNAのドラフト6位ルーキー知野直人内野手(20=BC新潟)が"プロ初安打"を記録した。 対外試合5試合目、通算5打席目となった中日とのオープン戦の9回に右前打を放った。直前の8回の守備では一塁へ悪送球、さらに二塁へのベースカバーをミス。母、姉が観戦する中で、守りのミスを払拭(ふっしょく)する一打。「狙っていました。うれしいです」と素直に喜んだ。ラミレス監督は「よくやっている。1日1日、成長している」と評価していた。

◆沖縄出身のDeNA神里和毅外野手が、豪快な1発を放った。2点リードの9回1死二塁からバックスクリーン左へ1号2ラン。4打数2安打2打点と存在感を示した。 「シーズンでも戦う相手から打てたことは良かった」と振り返った。ラミレス監督は「状態がいい」と目を細めた。

◆DeNAの外国人枠争い始まった。オープン戦初戦の中日戦。アレックス・ラミレス監督は支配下登録の外国人全3投手を、惜しげもなく登板させた。先発バリオスは2回パーフェクト。2番手エスコバーは1回を無安打無失点。続くパットンは1回を1安打無失点で切り抜けた。 「力強いパフォーマンス。期待していた以上の結果だった。一番いい方向に進めていく」 内野陣の大胆なシフトが続々的中。 「アナリストがいい仕事をしてくれて、成果が出ている」

◆DeNAの2年目、神里が1番定着に強烈にアピールした。一回に中前打、四回は四球で出塁。九回は「手応えがあったし風も強かった」と中越えへ特大の2ランを放った。11日の紅白戦、21日のヤクルトとの練習試合でも本塁打を放っており、オフの肉体改造の成果を印象づけている。  昨季15盗塁した俊足にパンチ力が加わり、首脳陣の評価もうなぎ上り。ラミレス監督は「打球のスピンが去年とは違う。そこが飛ぶ要因かな」と絶賛した。

◆DeNAが今季試している大胆な守備シフトが次々と成功した。二回はビシエドの打球が二塁ベースの真後ろにいたソトの正面へ。左打席に立ったアルモンテ、高橋には三塁手の宮崎が三遊間の中央に来るほど右に寄せた布陣を敷き、ともに内野ゴロに打ち取った。  昨季までの打球方向のデータを基とした戦略。ラミレス監督は「DeNAのアナリストが良い仕事をしてくれて、その成果が出ている」と得意げだった。 ラミレス監督(外国人3投手が好投)の話 「力強いパフォーマンスだった。みんなが良ければ外国人枠の悩みも出てくる」 ソト(昨季の本塁打王がいきなり一発)の話 「キャンプに来て、最初の2週間の練習の成果が出た」

◆昨季41本塁打を放ちタイトルを獲得したDeNA・ソトが豪快な場外弾で沸かせた。中日とのオープン戦初戦(北谷)の三回無死無走者の場面で、笠原の直球を左中間席の"ソト"まで運んだ。  「キャンプでしっかり練習した成果が出ていると思う。状態が良くて、しっかり前で捉えることができている。前で捉えられれば遠くへ飛ばすチャンスも増える」とソト。17日の巨人との練習試合(那覇)に続き、開幕戦で対戦する中日にもアーチを見舞い、昨季の活躍がフロックではないことを見せつけた。  『3番・二塁』で先発したこの日の試合は、打撃で3打数2安打1打点の活躍に加えて二塁の守備も難なくこなしたソト。「すごくいい状態で入ることができている」と充実の表情だ。

◆来日2年目のソトが豪快な場外弾で沸かせた。昨季41発の本塁打王は、三回に中日2番手、笠原の直球を左中間席の"ソト"まで運び、「キャンプでしっかり練習した成果が出た。しっかり前で捉えることができている」とにっこり。二塁守備も難なくこなし、「すごくいい状態で入ることができている」と充実の表情だった。

◆ラミレス監督がデータを駆使した変幻自在の守備シフトで中日の攻撃陣を翻弄した。二回は右打者、ビシエドの打球が二塁ベースの真後ろにいた二塁手の正面へ。左打席に立ったアルモンテ、高橋には三塁手が三遊間の中央に来るほど右に寄せた布陣を敷き、内野ゴロに打ち取った。昨季までの打球方向を基とした戦略で、「アナリストがいい仕事をして、そのデータを使ってやっている。成果が出ている」と指揮官は会心の表情だった。

◆DeNAは23日、中日とのオープン戦(北谷)に8-4と快勝した。「1番・右翼」で先発出場した2年目の神里和毅外野手(25)が、九回に今季オープン戦1号となる会心の2ランを放つなど2安打2打点をマーク。紅白戦、練習試合に続き、実戦3本目のアーチを描き、チームの懸案である1番打者の有力候補として実力を存分に発揮した。  故郷・沖縄の空に気概のあるアーチを描いた。6-4で迎えた九回1死二塁。神里が初対戦となったロドリゲスの直球を捉え、バックスクリーン左へ1号2ランを運んだ。  「真っすぐがシュート(回転)していたので、詰まらないようにタイミングを取って前で打とうとしていた。手応えはありました」  2019年の"チーム1号"となった11日の紅白戦(宜野湾)、21日のヤクルトとの練習試合(浦添)に続き、俊足巧打が持ち味の左打者が早くも今季3本目。今オフから本格的に取り組んできたウエートトレーニングの成果を発揮し「積み重なってきたものがいい形になってきた」と端正な顔をほころばせた。  バットを寝かせ気味に構える新しい打撃フォームもフィットしている。NPB通算380本塁打のラミレス監督は「当たったときのボールのスピンが去年とは違う」と証言する。  宮崎、ソト、筒香、ロペスにつなぐ1番打者の固定は、チームの懸案事項だ。昨季、計133本塁打をマークした4人がいながら得点はリーグ最低の572だった。昨季15盗塁を記録するなど脚力も持つ神里が打撃で存在感を見せれば、課題は一気に解消される。  昨季はルーキーながら開幕戦に先発出場し、8月に死球を受けて右足甲を骨折するまで86試合に出場した。外野の定位置取りへ「負けたくない」と意気込む25歳が、リーグ屈指の破壊力を持つベイ打線の中で、日に日に存在感を高めている。 (佐藤春佳)

◆昨季1軍出場がなかった中日の5年目、加藤が持ち味の強肩で一回は神里、四回は大和の盗塁を阻止し、正捕手争いで存在感を示した。「自分のアピールポイントは肩の強さ。そこに関してはしっかり準備ができた」とうなずいた。五回は中前適時打も放った。  一方、乱調の笠原をうまくリードできずに4失点したのは課題となった。加藤は「球がずっと浮いていたところで修正させるのが捕手の仕事。僕の責任がほとんどだった」と悔やんだ。捕手育成を担う伊東ヘッドコーチは「まだまだ勉強するところはある」と語った。

◆中日の新外国人、エンニー・ロメロ投手(28)=前ロイヤルズ=が23日、DeNA戦(北谷)で実戦デビューし、2回1安打無失点。最速は153キロをマークした。阪神に移籍したオネルキ・ガルシア投手(29)の代役と期待される左腕で、視察した虎の嶋田宗彦スコアラー(57)は「実力はどっちが上って? それは僕の口からは言えんやろ...」と言葉を濁した。  相手打者が最速153キロの伸びのある直球に振り遅れ、変幻自在に動く変化球に戸惑った。制球も抜群...。ロメロが圧巻の日本デビューだ。  「90%のデキだったよ。でも、まだ日本の小さいボールにまだ慣れていない。開幕までに、しっかり練習するよ」  相手は3月29日の開幕戦(横浜)でぶつかる。開幕投手候補の1人、笠原が3回4失点と打ち込まれた直後の六回にマウンドに向かった。「相手のことは考えていなかった」。2死から大和に中前に運ばれたが、後続を打ち取ると、七回は売り出し中の神里を見逃しで、D2位・伊藤裕季也内野手(立正大)は空振り三振。ともに迫力満点の直球で、この日の最速は153キロ。カーブ、チェンジアップ、カットボールも効果的だった。  昨季チームでただ1人2桁勝利(13勝)を挙げたガルシアが阪神に移籍。中南米リーグを視察した前監督の森SDが「日本で成功する可能性を秘めている」とほれ込んだ左腕だ。驚きの声をあげたのはネット裏にいた阪神・嶋田スコアラーだった。「中日は外国人を獲るのがうまいね。ガルシアよりも球威、制球力ともに上」。さらに「実力は(ガルシアと)どっちが上か?」と問われると「それは僕の口からは言えんやろ...」と言葉を詰まらせた。  「3・29」でロメロを起用する可能性について与田監督は「ロメロだけじゃなく、みんなにチャンスがある」と話すにとどめたが、助っ人は「監督、コーチが『開幕に投げてほしい』といえば、投げるつもりだ」と鼻息が荒い。  日本に向かう飛行機の機内食で出されたしょうゆラーメンを食べて「すっかりはまった」という順応性抜群のカリビアン。虎の007に腰を抜かせた勢いで、ジャパニーズドリームをつかむ。 (三木建次) ロメロについてDeNA・ラミレス監督 「1つ言えるとしたら『球が速いな』いうのが目についた」 ロメロについて、巨人・中里スコアラー 「余力はまだあると思う。直球、変化球ともに、要所要所で(投げ分けて)抑えられていた。他の投手がピリッとしなければ開幕投手もあるんじゃないですか」