日本ハム(★3対7☆)西武 =リーグ戦25回戦・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
西武
10330000071112
日本ハム
0200000013410
勝利投手:髙橋 光成(2勝1敗0S)
敗戦投手:加藤 貴之(5勝8敗0S)

本塁打
【西武】浅村 栄斗(31号・3回表2ラン),木村 文紀(3号・4回表3ラン)

  DAZN
◆西武が3連勝。西武は逆転を許した直後の3回表、浅村の2ランとメヒアの適時打が飛び出し、再びリードを奪う。続く4回には、木村が3ランを放ち、追加点を挙げた。投げては、先発・高橋光が8回2失点の力投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・加藤が試合をつくれなかった。

◆日本ハムのオフィシャルファンクラブの「名誉師匠」に就任した、お笑い芸人の明石家さんま(63)が試合前、日本ハム木田GM補佐とともにグラウンドに登場し、スタンドのファンの前で"トークショー"を行った。 背中に「笑」の文字が刻まれた日本ハムのユニホームを着用して登場。約10分間、木田GM補佐との絶妙な掛け合いトークで球場を笑いの渦に巻き込んだ。また、先月6日に北海道を襲った大地震で被災した道民へ向け「笑える日まで頑張って下さい」とエール送った。 さんまは昨秋のドラフト会議前に、木田GM補佐に「左手で行け」と助言を送り、7球団が競合となった清宮をドラフト1位で引き当てた。その縁もあり、昨年12月に球団ファンクラブに入会。今回の観戦に至った。グラウンドに登場する前には、清宮との対談も行われ、ゴールデンルーキーへ激励を送った。

◆日本ハムの先発加藤貴之投手(26)が、西武打線の猛打に泣いた。 味方の逆転を受けて登板した3回、浅村に31号2ランを浴びるなど3失点。4回には途中出場の木村に3点本塁打を献上した。前回対戦した9月18日西武戦(メットライフドーム)では、3被弾するなど6失点で7敗目を喫し、リベンジに燃えていた。しかし強力山賊打線を抑えきれず、5回9安打7失点(自責6)と、またしても課題を残すマウンドとなった。 「2回にチームが逆転してくれたんですけど、すぐに失点しまい、良い流れを作ることができませんでした。迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちです」と反省しきりだった。

◆日本ハム宮西尚生投手(33)が、16年以来2年ぶり2度目となる最優秀中継ぎ投手を確定させた。 残り試合数から、オリックス山本、ソフトバンク加治屋が上回る可能性がなくなったため、現在40ホールドポイント(HP)でタイトル獲得が確定となった。 プロ11年目の左腕は今季、プロ入りから11年連続50試合登板を果たすなど、中継ぎ投手陣を支えてきた。9月27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では、プロ野球最多記録となる325HPの日本新記録を達成し、巨人山口鉄と並んでいた歴代最高記録を塗り替え、単独1位に躍り出るなど、その鉄腕ぶりを発揮し続けてきた。 タイトル確定に宮西は「よかったです。優勝するためにタイトルを狙う目標はあった。優勝できなかったですけど、価値のある賞を取れたと思います。今年はリリーフ陣が一掃されて、経験のないメンバーの中でいった。優勝争いをしていた夏場にほぼゼロ(無失点)でいけた。1年間、監督やコーチが(自分に)求めている結果は残せたのかなと思う。だから満足のあるタイトルかなと思います」と話した。

◆3位日本ハムが、リーグ制覇した西武に3連敗を喫した。 1点を追う2回に杉谷が一時逆転となる2点適時二塁打を放ったが、3回に先発加藤が浅村に31号2ランを献上して再びリードを許した。4回にも木村に3号3ランを浴びるなど大量リードを奪われた。 これで今季の西武戦は全て終わり、25戦で10勝15敗。西武とは2位ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを勝ち上がれば、再び対戦できる。栗山英樹監督は「正直、こういうやられ方を、ずっとしてきた1年。このまま終わってはいけない」と前を向いた。

◆頼もしい男が戻ってきた。左腹斜筋の張りが回復した西武外崎修汰内野手(25)が、日本ハムとの今季レギュラーシーズン最終戦をマルチ安打で締めた。「2番右翼」でスタメン出場し、3回先頭で左前打。浅村の逆転31号2ランをお膳立てすると、8回にも左前打を放って復調をアピールした。強打の山賊打線に欠かせないピースが加わり、リーグ優勝から3連勝。死角なく勝負の秋に向かう。 待望のHランプがともった。先頭で迎えた3回。外崎は3球目の高めの直球を振り切った。三遊間を破る左前打。1軍復帰10打席目で出た"初"安打に「1本出てホッとしてます。気持ち的には楽になりました。ヒットは収穫です」と静かにうなずいた。 左腹斜筋の張りで9月4日に登録抹消。チームが優勝争い佳境の中で離脱を余儀なくされた。シーズン途中での負傷抹消は初めて。同中旬の西武第2で、焦りを必死に抑えて言った。 外崎 テレビで上の試合を見ていると「勝ってくれ」と思うのと同時に、早く戻りたいと思ってしまう。でも(抹消時に)監督から「100%振れるようになったら戻ってこい」と言われた。その言葉を信じてじゃないですけど、そうなって戻ると決めたので。 今回の北海道遠征からチームに同行。1軍未登録ながらも優勝の瞬間に立ち会えた。1日からはスタメンに連ねたが「振れていると思うんですけど、力が入りすぎちゃってる」。打席に立つと無意識に出る力みと向き合った。「CSまでに1本でも出しておかないと、自分の居場所はないですから。やっぱり結果がほしいからだと思う」。2戦無安打で生まれたリハビリ時とは異なる焦り。必死にブレーキをかけ、肩の力を抜いた。1球に集中し、8回には再び直球を左前に運んだ。 辻監督は「あいつが戻って来たら打順に頭を悩ますことになるけど、それもうれしい悩み」と復帰を待った。外崎はマルチ安打に満足せず「今は自分の打撃にしか取り組めていない。早く取り戻してチーム打撃。チャンスで確率を上げるようにしていかないと」と足元を見つめた。完全復活まであと少し。CSに向け、力強い男のバットが戻ってくる。【佐竹実】

◆笑いの神様がチームに強烈な"活"を注入だ。今季から日本ハムの公式ファンクラブで「名誉師匠」を務めるお笑いタレントの明石家さんま(63)が札幌ドームに来襲。ルーキー清宮幸太郎内野手(19)はじめ選手や監督を激励し、来季ファンクラブの会員継続も約束した。試合直前には西武ナインも巻き込んで約10分間の爆笑トークを繰り広げ、最後は「早く笑える日が来るよう頑張って下さい」と先月の大地震で被災したファンに元気を届けた。 親交のある日本ハム木田GM補佐を従えマウンドに立ったさんまは、不満げだった。「西武と優勝争いしていると聞いて来たのに、今日、消化試合だよね? あと、オレは清宮を見に来たんや」。昨年のドラフト会議で、清宮の交渉権を巡るクジ引き役を務めた木田GM補佐に「左手で」と助言した。この日の清宮はベンチスタート。8回1死から代打で出場も、西武高橋光のスライダーを打ち損じて遊ゴロに倒れ、チームも3連敗となった。"生みの親"の前でいいところを見せられなかった清宮は「当たりは悪くなかった。もったいない打席にはしたくない」と口元を引き締めた。 別室では初対面が実現。「うまくいかないこともたくさんありましたけど、いろんなことを勉強させてもらった」と神妙に1年目を振り返る清宮に、さんまは「19歳やろ? 大人やなぁ」と感心し「もっと間違った人生を歩んで、いいんやで」とアドバイス。木田GM補佐に「(今年のドラフトのクジは)口で引け」「大谷が米国で投げられない間は、こっちで投げてもらおう」と矢継ぎ早に"迷"提言を残した。清宮は「おもしろい。あんなにしゃべる人に会ったことないです」。受け取った"陽"のパワーを、今後の戦いに生かす。【中島宙恵】

◆高卒3年目で両打ちの日本ハム姫野が、プロ初出場を果たした。 8回の右翼守備から途中出場。9回無死満塁でプロ初打席が回り、左腕小川に対し右打席で遊ゴロ併殺打に倒れた。「満塁で回ってきて、もっているなあと思った。それで打てたらよかったですけど。初球から真っすぐが来たら行こうと決めていた。悔いはないですし、楽しかったです。守備は本当に緊張しました」と、デビュー戦を振り返った。

◆日本野球機構の山田繁公式記録員(55)が3日の日本ハム-西武最終戦(札幌ドーム)で通算1000試合出場を達成した。

◆西武の浅村が1-2の三回無死一塁、左中間に逆転2ランを放って今季の打点を124に伸ばし、2001年のカブレラ、15年の中村がマークしたシーズンの球団最多記録に並んだ。「素直にうれしい。ここまで来たら球団記録を抜きたい」と貪欲だった。  打点王争いでもチームメートの山川に2打点差をつけ、単独トップに立った。心優しい主将は「一緒に取りたい気持ちが強い」と話した。 木村(四回に3号3ラン) 「うまく反応できたと思う」 外崎(復帰後初安打を含む2安打) 「安打は収穫。状態は徐々に上がってきている」

◆日本ハムは先発の加藤が5回7失点と西武に打ち込まれ、完敗した。このカードは最終戦で、今季は強力打線にのみ込まれて10勝15敗となった。  クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜けばファイナルステージで再戦できる。栗山監督は「現実的にやられた。悔しさを持ってやっていくしかない」と雪辱を誓った。

◆日本ハムの加藤は5回9安打7失点で8敗目を喫した。2-1と逆転した直後の三回に浅村に2ラン、メヒアに適時打を許して3点を失うと、四回にも木村に3ランを浴びた。  西武には9月18日に六回途中まで6失点と打ち込まれたのに続く黒星。「いい流れをつくることができなかった。迷惑を掛けてしまい申し訳ない」と反省した。 姫野(八回から右翼の守備に入りプロ初出場) 「本当に緊張した。地面に足がついていなかった。ふわふわしていた」

◆高橋光が8回4安打2失点で2勝目。7四球と制球に苦しんだが、142球を投げ「疲れた。ストライクが入らなくてやばいなと思ったけど、何とか粘り強く投げられた」と笑った。プロ4年目は右肩の不調などで出遅れ、前半戦は登板なし。チームは10年ぶりにリーグ優勝したが「何もしていない」と悔しい気持ちもあった。「大事な試合を任せてもらえるように、いい投球をしたい」との言葉通り、意地は見せた。

◆西武は3日、日本ハム最終戦(札幌ドーム)に7-3で快勝した。1点を追う三回に浅村栄斗内野手(27)が、左中間へ逆転の31号2ラン。同僚の山川穂高内野手(26)を抜き、リーグトップの124打点とした。  「打ったのは真っすぐです。打ててよかったです」  1点を追う三回無死一塁、カウント2-2から加藤の133キロの真っすぐを完璧に捉え、左中間席に運んだ。124打点は2001年のカブレラ、15年の中村に並ぶ球団記録だ。  9月30日に10年ぶりのリーグ優勝を達成。主将としてチームを引っ張った背番号3の次なる目標は、球団の日本選手では初となる「3割、30本塁打、100打点」だ。1日以降は、疲労なども考慮され序盤で交代。この日も三回の守備から退き「3割は打ちたい。そこも考えながら(辻)監督もやってくれている」と感謝する。  残り2試合となり打率は・306。さらに打点の新記録を樹立する可能性も十分にある。「ここまで来たら、球団の記録をできれば抜きたいと思う」。浅村が、球団史に名を刻む。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
87522 0.626
(↑0.003)
優勝
(-)
2783
(+7)
642
(+3)
195
(+2)
131
(+2)
0.273
(-)
4.22
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
78591 0.569
(↑0.003)
8
(-)
5656
(+10)
566
(+2)
195
(-)
80
(+2)
0.267
(↑0.001)
3.95
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
71663 0.518
(↓0.004)
15
(↓1)
3575
(+3)
575
(+7)
138
(-)
94
(+5)
0.251
(↓0.001)
3.79
(↓0.01)
4
(-)
ORIX
64725 0.471
(-)
21.5
(↓0.5)
2532
(-)
558
(-)
105
(-)
97
(-)
0.244
(-)
3.69
(-)
5
(-)
ロッテ
58743 0.439
(↓0.004)
25.5
(↓1)
8515
(+2)
585
(+10)
76
(-)
119
(-)
0.249
(-)
3.99
(↓0.02)
6
(-)
楽天
56803 0.412
(-)
29.5
(↓0.5)
4504
(-)
575
(-)
129
(-)
63
(-)
0.241
(-)
3.85
(-)