ヤクルト(☆8対5★)巨人 =リーグ戦25回戦・明治神宮=
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巨人
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ヤクルト
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勝利投手:小川 泰弘(8勝5敗0S)
敗戦投手:吉川 光夫(6勝7敗0S)

本塁打
【巨人】阿部 慎之助(10号・7回表ソロ),坂本 勇人(18号・8回表ソロ),亀井 善行(13号・9回表ソロ)
【ヤクルト】大引 啓次(3号・2回裏2ラン),大引 啓次(4号・4回裏ソロ),雄平(11号・5回裏3ラン)

  DAZN
◆ヤクルトは2-0で迎えた4回裏、大引の2打席連続本塁打となるソロと、坂口の適時打で追加点を挙げる。続く5回には、雄平に3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・小川が7回1失点の力投で今季8勝目。敗れた巨人は、終盤に追い上げを見せるも、及ばなかった。

◆ヤクルト小川泰弘投手(28)は16年4月30日から巨人戦に7連勝中。 ヤクルトで巨人戦に8連勝すれば57~58年に10連勝した金田以来2人目だが、金田は先発6勝、救援4勝。小川が球団初のオール先発での8連勝を狙う。

◆ヤクルト小川が巨人打線を7回1失点に抑え、8勝目を挙げた。これでオール先発で球団初の巨人戦8連勝とした。ヤクルトはCS進出を決めた。

◆巨人がヤクルトに痛恨の黒星を喫し、DeNAと入れ替わり、4位に転落した。先発吉川光が相次いで被弾した。2回、大引に3号2ラン。さらに4回にも2打席連発を浴びるなど、試合前まで2本塁打だったベテランにいいようにやられた。 2番手アダメスが5回に3失点し、8回にも野上、池田とつないだが、手痛い8失点目。打線も終盤に猛追を見せ、9回も亀井の13号ソロ、坂本勇の適時打で3点差まで追い上げたが、不要な失点が最後まで響いた。高橋監督は「もう振り返ってもしょうがないので。また次頑張るよ。次の試合に向けてね。次の試合を勝つこと。それしかない」と残り2戦だけに目を向けた。

◆巨人阿部慎之助内野手(39)が入団以来18年連続の2桁本塁打をマークした。 7回無死、ヤクルト小川の143キロ直球を右翼スタンドへと運び、10号ソロ。新人の01年からの18年連続で2桁本塁打を記録し、長嶋の17年を抜いて、球団新記録を打ち立てた。

◆ヤクルトが3位以上を確定させ、3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。 先発の小川泰弘投手が7回6安打1失点と好投し、巨人戦8連勝を達成。打線も大引啓次内野手の2打席連続本塁打などで効果的に加点し、巨人の追い上げを振り切った。 昨季は96敗を喫したチームが70勝に到達し、CS進出の大躍進。小川淳司監督は「去年と一概に比較はできないと思うが、去年の結果の悔しさからスタートしたのは事実。狙うのはそこ(CS)じゃなくて2位にあるので。ここまできたら、本拠地でCSができるように」と勝ってかぶとの緒を締めた。

◆ヤクルト小川泰弘投手が、球団では金田正一以来60年ぶりの巨人戦8連勝を飾った。 前回登板を腰の張りで回避していたが、初回からとばした。7回を阿部のソロ本塁打による1失点と粘り、チームに3年ぶり5度目のクライマックスシリーズ(CS)進出をもたらした。小川は「大事な試合だったので、自分の役割を果たせて良かった。先制点を与えないように粘って投げようと思っていた。先制点を取ってくれて、リズムよく投げられた。最後はスタミナが切れてしまったけど、何とか自分の投球はできた」と納得の表情。 小川淳司監督は「本当によく頑張ったと思う。最初からとばして行ったと言っていた。全快アクシデントで登板がずれたけど、そういう思いで良く投げてくれた」とエースの力投をねぎらった。

◆終盤の追い上げも"空砲"に終わった。巨人が8失点で敗れ、再び4位に転落した。先発吉川光が4回4失点でKO。伏兵大引に2被弾が痛恨だった。2回無死一塁、内角へのスライダーを左翼席に運ばれ2点を先行されると、4回無死から高めに浮いた直球を狙われてソロ弾。今季ここまで2本塁打だった大引に1試合2発は誤算だった。 5回から継投に入ったが、アダメスも痛打を重ねた。1死から山田哲に二塁打、四球をはさみ、雄平に3ランでリードを大量7点に広げられた。村田ヘッド兼バッテリーコーチは「(アダメスは)抑えてほしかった。3点は大きい」と指摘。中盤までに絶望的な点差を突きつけられた。 打線は相手先発の天敵小川に屈した。6回まで散発4安打無得点。7回に阿部のソロで一矢報いるも、昨季からの連敗が8に伸びた。小川の降板後の2イニングで4得点も及ばず、ヤクルトに7年ぶりの負け越しが決まった。CS争いは、3位DeNAに0・5ゲーム差でひっくり返された。高橋監督は「もう振り返ってもしょうがないので。2試合というか、次の試合を何とか勝てるようにしないと。それしかない」と前だけを向いた。残り2試合。まずは人事を尽くす。そして天命を待つしかない。【広重竜太郎】

◆ヤクルトが3年ぶり5度目のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。先発の小川泰弘投手(28)が「巨人キラー」ぶりを発揮。7回1失点で8勝目を挙げ、巨人戦8連勝を飾った。チームも70勝に到達し、7年ぶりに巨人戦で勝ち越した。13日開幕のファーストステージ(3試合制)進出が決定し、今日2日のDeNA戦(神宮)に引き分け以上なら、本拠地開催となる2位が確定する。 ホッとした表情で、小川が勝利のハイタッチの列に加わった。7回を阿部のソロによる1失点に抑えて8勝目を挙げ、球団では金田正一以来60年ぶりの巨人戦8連勝。チームも70勝に到達し、3位以上を確定させた。「大事な試合だったので役割を果たせて良かった」と頬を緩めた。 気合の入り方が、いつも以上だった。9月24日の中日戦に先発予定だったが、前日練習で腰の張りを訴えて登板を回避。「初めての感覚というか、やばいなと正直思ったのもありました」。軽症で離脱は避けられたが、表情は曇ったまま。巨人戦の好相性の話題にも「過去の結果なので関係ない。巨人も意地になってやってくる」と一蹴した。「アクシデントで迷惑をかけた。勝利に貢献できるよう目の前の打者に集中する」。エースの責任感で、闘志がたぎっていた。 だからこそ、後先考えずに初回からとばした。左足を高々と上げる"ライアン投法"で、腰の不安を一掃。1回2死三塁のピンチでは、4番岡本を145キロのカットボールで空振り三振に仕留めた。その後も力強い直球とキレのあるカットボールを軸にアウトを重ねた。「この一戦に懸ける気持ちで入った。1球1球の積み重ねで飛ばしていった」。開始からアクセル全開で踏み込み、エースとしてチームに加速度をつけた。 昨季は96敗の借金51と、チームは屈辱にまみれた。小川も配置転換された守護神では打ち込まれ、右肘を痛めて手術するなど、奥歯をかみしめ続けた1年だった。「この位置で戦えるのが幸せ。残り試合は少ないけど全力で、100%で投げられるように準備したい。(巨人戦8連勝の)イメージはお互いに絶対あると思う。次は気迫でくるので自分も成長していかないといけない」。雌伏の時をへても、まだ満足しない。勝ちに飢えた燕軍団が、今日にも2位を確定させる。【浜本卓也】

◆巨人阿部が入団以来18年連続の2桁本塁打をマークした。 7回無死からヤクルト小川の143キロ直球を右翼スタンドへと運び、10号ソロ。新人の01年からの18年連続で2桁本塁打となり、長嶋の17年を抜いて、球団新記録となった。また、通算400本塁打まで残り2本とした。「どうでもいい。負けたら意味がない」と敗戦を重く受け止めた。 ▼阿部が今季10号を放ち、プロ1年目から18年連続2桁本塁打。2桁本塁打を18年以上続けたのは9人目で、プロ1年目からは4人目。巨人でプロ入り18年連続2桁本塁打は長嶋の17年連続を抜く新記録だ。また、阿部は中大から入団。大卒で18年連続2桁本塁打は、1年目から続けた山本浩(広島)3年目からの金本(広島→阪神)に並び3人目のタイ記録。

◆「6番・三塁」で先発出場した大引が二回無死一塁から3号2ランを放った。巨人・吉川光のスライダーを捉え「初球を積極的に打ちにいって空振りしたことが、かえって気持ちが楽になり次の球を自分のスイングで捉えることができました」とコメント。貴重な先制点を生み出した。

◆巨人・吉川光夫投手(30)が1日、ヤクルト最終戦(神宮)に先発。強打のヤクルト打線につかまり、4回8安打4失点で降板した。  クライマックスシリーズ進出へ、一試合も負けられない中先発したが、仕事を果たせなかった。二回、先頭・雄平に遊撃への内野安打を許すと、続く大引に左越え2ランを被弾。さらに、四回にも先頭・大引に2打席連発となる、左越えソロを浴びた。その後、二死三塁から坂口に左前適時打を浴びて、計4失点。ヤクルトに流れを渡してしまった。  五回にマウンドに上がったアダメスも、雄平に左越え3ランを浴びた。

◆巨人・阿部慎之助内野手(39)が1日、ヤクルト最終戦(神宮)に「5番・一塁」で先発出場。7点を追う七回先頭で、右翼席への10号ソロをたたき込んだ。  メモリアルな一発となった。チームが苦手とする相手先発・小川が投じた5球目、143キロの直球を一閃。鋭い打球がヤクルトファンの陣取る右翼スタンドに吸い込まれた。  これで、1年目の2001年から18年連続の2桁本塁打。球団では長嶋茂雄の17年連続を抜く新記録となった。他球団では、同じく18年の山本浩二、20年の張本勲、21年の清原和博がいる。通算では398本塁打目。

◆ヤクルトの大引が吉川光から2打席連続で本塁打を放った。二回、スライダーを左翼席へ2ラン。初球の変化球を空振りしたことで「かえって気持ちが楽になった。次の球はしっかりと自分のスイングで捉えることができた」と自画自賛した。  四回の打席では速球に振り負けず、左越えの4号ソロ。プロ12年目で初の1試合2本塁打をマークした。

◆2位・ヤクルトが巨人を下して、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。大引の2打席連続本塁打などで序盤からリードすると、五回に雄平の3ランで突き放し、そのまま逃げ切った。先発の小川は7回6安打1失点で、8個の三振を奪う好投で今季8勝目(5敗)を挙げた。  巨人は吉川光が先発した。ヤクルトは二回無死一塁から、大引の左越え3号2ランで2点を先制した。さらに四回無死で、大引が2打席連続本塁打となる4号ソロを左中間スタンドに運び3-0とリードを広げた。なおも二死三塁から、坂口が左前適時打を放ち4-0とした。五回には一死一、三塁から、雄平が巨人2番手・アダメスから左越え11号3ランを放ち、さらに3点を加えた。  巨人は七回無死から、阿部の10号ソロで1点を返した。さらに八回先頭の坂本勇が2番手近藤から左越え18号ソロを放ち1点を加えると、一死一、三塁から阿部のニゴロの間に三走が生還し、3-7とした。ヤクルトは八回二死三塁で、川端が中前適時打を放ち8-3とした。  巨人は九回に亀井の右越え13号ソロで1点を返し、さらに坂本の左前適時打で5-8と追い上げたが、反撃及ばず敗れた。 今季8勝目・小川の話 「大事な試合だったので、自分の役割を果たすことができてよかった」

◆2位・ヤクルトが巨人を下して、クライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。大引の3号&4号となる2打席連続本塁打などで序盤からリードすると、五回に雄平の3ランで突き放し、そのまま逃げ切った。チームの大事な一戦での活躍に大引は、ヒーローインタビューで格別の笑顔を浮かべた。 --ファンもどよめいた  「自分が一番ビックリしました」 --大事なゲームで3号&4号連発  「前半戦全く活躍できてなかったし、終盤になればこうやってクライマックスがかかった試合が続きますから、そういった中で打てたのはすごく大きかなと思います」 --明日のDeNA戦に勝てば2位が決まる  「1戦1戦戦っていって、必ずこの地でクライマックスシリーズを戦えるようがんばります」

◆ヤクルトの小川が2016年から続く巨人戦の連勝を8に伸ばした。7回を投げて、緩急を使って8三振を奪うなど相手を寄せ付けず、失点は阿部のソロによる1点のみ。「自分の役割を果たすことができて良かった」と胸を張った。  9月11日以来の白星で、昨季に並ぶ8勝目を手にした。腰に張りがあったために登板予定を1度、回避して臨んだマウンド。「チームに迷惑を掛けた。この一戦に懸ける気持ちで入った」とほっとした様子だった。 小川監督(昨季最下位からCS進出) 「悔しさからスタートしたのは事実。ただ、狙いはそこじゃなくて2位」 中村(CS進出決定に) 「チームが一丸となって戦った証し」 青木(投打がかみあい3位以上を決め) 「大引の本塁打も大きいし、小川もよく投げた。次は2位」

◆巨人は1日、ヤクルト最終戦(神宮)に5-8で敗戦。DeNAが勝利したため、4位に転落した。小川に2016年4月から8連敗し、シーズン2位が消滅した。  「打線? 本当は、もっと早く取りたかったけどね。この次、頑張ります」と高橋監督。先発の吉川光、2番手のアダメスが五回までに大量7失点。打線の終盤の追い上げも実らなかった。今季のヤクルト戦は11勝13敗1分けで終え、7年ぶりの負け越しとなった。レギュラーシーズンは残り2試合。「次の試合を勝つこと。それしかない」と指揮官は言葉に力を込めた。クライマックスシリーズ進出へ、一戦必勝だ。 敗戦に巨人・村田ヘッド兼バッテリーコーチ 「5点取ってもらって勝たれへんというのは、バッテリーの責任」

◆大引がプロ12年目で自身初の2打席連続本塁打を含む3安打3打点。二回の第1打席で左越えの先制3号2ランを放つと、四回先頭の第2打席でも左翼席へほうり込み「無心でいった結果。自分が一番びっくりしています」と笑顔を見せた。CSに向けて「出られるようにアピールしていきたい」と34歳は貪欲な姿勢を見せた。

◆青木は2安打を放ち、チームを引っ張った。「大引の本塁打は大きかった。先制点を取れて楽になった」と14安打8得点の快勝に充実感を漂わせた。チームは3年ぶりのCS進出を決めたが「2位がほしいので。残り試合も、しっかり戦いたい」と本拠地でのCS開催へ向けて気を緩めなかった。

◆阿部が、七回先頭で右翼席への10号ソロを放った。入団1年目の2001年から18年連続で2桁本塁打とし、長嶋茂雄の17年を抜く球団記録。通算400本塁打まで、あと2本に迫る一発で反撃のムードをつくったが「負けたら一緒なので」と笑顔はなかった。

◆ヤクルトは1日、巨人最終戦(神宮)に8-5で勝って3位以上を確定させ、2015年以来、3年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。小川泰弘投手(28)が7回6安打1失点で8勝目(5敗)を挙げ、球団では金田正一以来の巨人戦8連勝を達成。小川淳司監督(61)は昨季球団ワーストの96敗を喫したチームを立て直し、Aクラスに導いた。  勝利が決まると、同じ名字のエースと指揮官は固く握手を交わした。小川が気迫のこもった投球で7回を6安打1失点、無四球で8奪三振。チームは3年ぶりのCS進出を決めた。  「この一戦にかける気持ちがあった。最初から飛ばしていって、一球一球の積み重ねがこの結果になった」  巨人戦は2016年4月30日から8連勝だ。球団では前身の国鉄時代に達成した金田正一以来、60年ぶりの記録。先発での8連勝は球団初の快挙となった。  エース復活の裏に、小川監督の配慮があった。指揮官は手術明けの小川のモチベーションを考慮し、開幕直前まで開幕投手の明言を避けた。最終的にブキャナンとなったが、投手陣の中心と考えるからこその気配りだった。小川は開幕こそ間に合わなかったが、5月に復帰すると、先発18度でクオリティースタートが12度。同時にチームも浮上した。  巨人戦の勝ち越しを決め、チームは70勝に到達。昨季球団ワーストの96敗を喫して最下位に沈んだチームを、小川監督はAクラスに導いた。2月の沖縄・浦添キャンプでは、青木の復帰と同時に坂口を一塁へコンバート。抑えを任せたカラシティーが不調とみるや先発に転向させ、守護神には石山を抜てきした。適材適所の用兵で、選手の能力を最大限に引き出した。  「悔しさからスタートしたのは事実。結果が出ているので(選手の)モチベーションとしては良い状態で戦えている」と指揮官。CS決定にも「狙いはそこじゃなくて2位にある。本拠地でできるかどうかは大きな違い」と表情は緩めなかった。2日のDeNA戦(神宮)に勝つか引き分けで2位が決定。必ず確定させる。 (横山尚杜) 五回に11号3ランを放ったヤクルト・雄平 「まさかの本塁打。最高の形になってよかった」 3年ぶりのCS進出にヤクルト・山田哲 「一人一人が負けられない気持ちでやっている結果」 CS進出決定に主将のヤクルト・中村 「チームが一丸となって戦えている証し。残り試合も一戦一戦、戦っていく」

◆打線は、青木の加入によってつながりができたことが大きい。主力打者にほとんどけががなく、常時フル回転で出られたのも勢いにつながった。  青木は、春先は日本の投手やストライクゾーンの違いにてこずっているように見えたが、すぐに対応したのはさすがだ。昨季まで山田哲だけにプレッシャーがかかっていた部分が、青木が一枚入ることでだいぶ軽減された。また、勝負に徹する彼の存在があることで、気を抜きがちなバレンティンも勝ちを意識してプレーするようになったり、相乗効果もあった。  山田哲に関しては、昨季は足のコンディションが良くなかったので、ランニングもできず打撃にもいろいろな意味で影響が出てしまっていた。今季は足も回復し、打撃、守備、走塁とも本来の力を発揮できたのが大きい。山田哲、青木、バレンティン、坂口ら軸になる選手を固定できた分、思い切って若い選手を起用する状況もうまく作れていたと思う。  投手陣は、後ろ(リリーフ)を固定できたことが大きいだろう。前半戦は近藤、石山、中尾を中心に、しっかりと勝ちを拾えた。後半は梅野や大下ら若手も出てきて経験を積ませることもできた。  私はチームのMVPは石山ではないかと思っている。昨季まで先発、ロングリリーフと役割は一定しなかったが、今季は早い段階で抑え不在になったことで逆に石山を九回に固定して使えた。  彼は序盤で何度も肩を作ったりすると、コンディションが安定しないタイプだったが、九回に限定し万全の準備をさせることができた。もともと直球に力があり、その直球をうまく走らせながら、落ちる球の質を上げて使っていた。僅差の試合を勝ちきれるようになったのは石山の存在があったから。間違いなくCS進出の功労者だ。  さて、CSの戦いだが投打のバランスがこのまま保てれば、短期決戦を十分に戦える。優勝した広島には嫌なイメージ(今季6勝19敗)もあるが、日本シリーズ進出へ可能性は十分ある、とみている。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
80572 0.584
(-)
優勝
(-)
4713
(-)
640
(-)
173
(-)
90
(-)
0.265
(-)
4.18
(-)
2
(-)
ヤクルト
70652 0.519
(↑0.004)
9
(↑0.5)
6638
(+8)
652
(+5)
128
(+3)
66
(-)
0.268
(↑0.001
4.23
(-)
3
(1↑)
DeNA
65702 0.481
(↑0.003)
14
(↑0.5)
6557
(+10)
627
(-)
177
(+2)
71
(-)
0.252
(↑0.001)
4.26
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
65715 0.478
(↓0.003)
14.5
(↓0.5)
2612
(+5)
571
(+8)
148
(+3)
61
(-)
0.256
(-)
3.83
(↓0.04)
5
(-)
阪神
59722 0.45
(↓0.004)
18
(↓0.5)
10554
(-)
588
(+10)
84
(-)
72
(-)
0.255
(↓0.001)
4.06
(↓0.04)
6
(-)
中日
62772 0.446
(-)
19
(-)
2590
(-)
650
(-)
95
(-)
59
(-)
0.266
(-)
4.4
(-)