1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 11 | 1 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 7 | 1 | 1 |
勝利投手:玉井 大翔(2勝2敗0S) (セーブ:石川 直也(1勝2敗16S)) 敗戦投手:森原 康平(1勝2敗0S) 本塁打 |
◆日本ハムがシーソーゲームを制した。日本ハムは2回表、清宮のソロなどで2点を先制する。その後逆転を許すも、9回に淺間、大田泰、近藤の適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・玉井が今季2勝目。敗れた楽天は、4番手・森原が誤算だった。
◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手が、6回1失点の好投も3勝目はならなかった。 5回に味方の失策が絡み1失点も、早めに有利なカウントをつくり強気に攻めた。68球で6回3安打1失点(自責0)。1点リードを守ったまま降板したが、7回に登板したトンキンが逆転を許し、白星はつかめなかった。ロドリゲスは「今日は持ち球すべてを、低めに集めることを意識してマウンドに上がりました。持ち味である打たせて取るピッチングで、球数を少なく抑えられたのが良かったです」と納得していた。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手が"世界の王"に並んだ。 2回の先頭。楽天先発菊池の132キロのフォークを、右翼席中段に放り込んだ。24日ソフトバンク戦以来、3試合ぶりの7号ソロで先制。本塁打の世界記録を持つソフトバンク王貞治球団会長の、プロ1年目の本塁打数に並んだ。 「打った瞬間、いったなと思いました。昨日、一昨日と全然良いところがなかったので、何とかしたいという気持ちでした。守備の方も、一生懸命頑張ります」。この日は5月26日西武戦に左翼で先発して以来の守備となる「6番一塁」で先発。一塁守備は5月9日オリックス戦以来。
◆日本ハムが土壇場で逆転勝ちした。 1点を追う9回2死三塁で、4打席無安打だった浅間大基外野手が遊撃前へのゴロに俊足を飛ばした。判定は一旦セーフで、楽天側のリクエストでリプレー検証となったが、判定通りのセーフ。適時内野安打で同点となり、なお2死一、二塁で大田泰示外野手が勝ち越しの右前適時打。近藤健介捕手も左前適時打で続き、一挙3点を挙げた。 栗山英樹監督は「上2つ(西武、ソフトバンク)を倒すために、2週間くらいでチームを強くしていかないといけない」と、勝ってかぶとの緒を締めた。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手が今季7本目の本塁打。 2リーグ制後、高卒新人の7本塁打以上は93年松井(巨人=11本)以来10人目。7本は59年王(巨人)に並んだ。7号のペースを比べると、王は出場73試合目、180打席目。清宮は47試合目、159打席目で、21打席少なかった。
◆日本ハムのルーキー清宮が、滞空時間の長い、美しい放物線を仙台の夜空に描いた。楽天菊池のフォークボールを右翼席中段へ運ぶ先制の7号ソロ。「打った瞬間」確信した3試合ぶりの1発で、目標とするソフトバンク王会長がプロ1年目で放った本塁打数に並んだ。「比べられるほどの選手じゃないけど、うれしい」と照れ笑いだ。 完全復活と、言っていい。7月中旬に行われたフレッシュ球宴後に右肘を痛め、実戦復帰してからはDH専門。守備の調整が遅れていた。この日、「6番・一塁手」で先発出場し、2軍戦を含めても約3カ月ぶりに守備に復帰。「やっと野球をやっている感じがした」と、実感した。 この日、引退を発表した19歳上の矢野から「幸太郎の売りは打撃だけど、1つじゃなく、いろいろなことを極めることが大事」と助言を受けたことが、忘れられない。本塁打後のパフォーマンス"キヨダンス"を提案したのも矢野。「真剣に助言をくれた。すごく大きな存在だった」という先輩に感謝の1発を届けた。 平成以降、高卒新人で7本塁打以上は、11本塁打している巨人松井に次ぎ2人目。スーパールーキーが、伝説に1歩近づいた。【中島宙恵】 ▼清宮が今季7本目の本塁打。2リーグ制後、高卒新人の7本塁打以上は93年松井(巨人=11本)以来10人目。7本は59年王(巨人)に並んだ。7号のペースを比べると、王は出場73試合目、180打席目。清宮は47試合目、159打席目で、21打席少なかった。
◆楽天はホーム7連敗となった。1点リードの9回に4番手の森原が3失点。11年目右腕・菊池が2年ぶりの先発で、6回2失点と試合を作っただけに、痛恨の逆転負けとなった。 平石監督代行は「すいません。申し訳ないです」と渋い表情だった。
◆日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が「6番・一塁」で先発出場。二回先頭で迎えた第1打席で楽天先発の菊池から外角の変化球を弾き返し、右翼席中段に飛び込む先制7号ソロを放った。四回の第2打席は空振り三振、六回の第3打席は左飛、八回の第4打席はニゴロに倒れた。 試合は日本ハムが2-3とリードを許して迎えた九回二死三塁、浅間の打球は詰まった遊撃へのゴロ。楽天の遊撃・山崎が送球も、浅間が一塁を駆け抜け、微妙なタイミングながら判定はセーフ。楽天ベンチからリクエストが出されたが覆らず同点となった。その後、大田、近藤の適時打で勝ち越した日本ハムが2連勝を飾った。
◆楽天は抑えで起用された森原がつかまり、逆転負け。3-2の九回に登板すると、先頭打者の安打をきっかけに二死三塁のピンチを招く。ここで浅間に力のないゴロを打たせたが、遊撃への内野安打となり同点に。続く西川、大田、近藤にも安打を許し、計3失点で降板した。 九回に逆転満塁本塁打を浴びた25日の西武戦に続いて役割を果たせなかった。2年目でのプロ初セーブは挙げられず「力不足。九回を投げる難しさを感じた」とうなだれた。
◆楽天の田中が8試合ぶりに複数安打をマークした。まずは0-2の五回二死一、三塁でロドリゲスが投じた初球の変化球をすくい上げ、右翼線への適時二塁打とした。「変化球は頭にあったので、反応できた。チャンスでしっかり走者をかえせて良かった」と安堵した。 2-2の七回一死一、三塁ではトンキンの内角へのカットボールを詰まりながらも右前に落とし、この日2本目の適時打に。9月に入って成績を落としていたが、復調気配を漂わせ「今まではヒットゾーンに飛ばなかったが、打球が上がってくれて良かった」と話した。 菊池(2季ぶりの先発で6回2失点) 「二回の本塁打は甘かったし、その後の1点がもったいない。それ以降は何とか粘れた」 内田(2試合連発の11号ソロ) 「少し詰まったけど入ってくれた。使っていただいているので、結果が出せて良かった」
◆日本ハムは1点を追う九回に粘りの攻撃で逆転勝ちした。二死三塁からの浅間の内野安打は、リクエストを要求されるほど際どい判定だったがなんとか追い付く。大田も流れに乗って右前に運び勝ち越すと、近藤も左前適時打で続いた。 2試合連続の複数安打を記録した大田は「みんなでつないだし、必死に走った。残りの試合も全力で戦う」と力強く語った。 ロドリゲス(6回1失点で勝敗つかず) 「持ち球すべてを低めに集めることを意識してマウンドに上がった」
◆日本ハムは28日、楽天23回戦(楽天生命パーク)に5-3で逆転勝ち。ドラフト1位・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が先制の7号ソロを放ち、早実高の大先輩の王貞治(巨人。現ソフトバンク球団会長)がプロ1年目に放った本塁打数に並んだ。 「打った瞬間、いったなと思いました。まだ比べられるほどではないですけど、(王会長に)並んだことはうれしい」 二回の先頭として、菊池の132キロのフォークを右翼席に運んだ。右肘の炎症のため打者のみでの出場が続いていたが、この日は一塁で先発。1軍で守備に就くのは、左翼に入った5月26日以来125日ぶり、2軍を含めても7月3日以来で、「やっと野球をやっているなと感じた。流れを感じられたし、リズムがあってよかった」と充実感を漂わせた。 しかし、その後の3打席は凡退。レギュラーシーズンの勝率5割以上を確定させた栗山監督は、「まあ、普通でしょ。その後の打席で経験したけど、やるべきことはある」と、辛めの評価でさらなる奮起を期待した。 (広岡浩二)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
西武 |
84 | 50 | 2 | 0.627 (↑0.003) | M1 (↑2) |
7 | 769 (+5) | 629 (+3) | 191 (+2) | 127 (-) |
0.274 (↓0.001) | 4.28 (↑0.03) |
2 (-) |
ソフトバンク |
75 | 57 | 1 | 0.568 (↓0.005) | 8 (↓1) |
10 | 637 (+3) | 546 (+5) | 189 (-) | 78 (-) |
0.269 (-) | 3.95 (↓0.01) |
3 (-) |
日本ハム |
70 | 62 | 3 | 0.53 (↑0.003) | 13 (-) |
8 | 564 (+5) | 560 (+3) | 137 (+1) | 86 (+1) |
0.251 (-) | 3.83 (↑0.01) |
4 (-) |
ORIX |
61 | 72 | 5 | 0.459 (-) | 22.5 (↓0.5) |
5 | 515 (-) | 553 (-) | 100 (-) | 93 (-) |
0.242 (-) | 3.74 (-) |
5 (-) |
ロッテ |
56 | 71 | 3 | 0.441 (-) | 24.5 (↓0.5) |
13 | 495 (-) | 562 (-) | 67 (-) | 117 (-) |
0.25 (-) | 3.99 (-) |
6 (-) |
楽天 |
55 | 78 | 3 | 0.414 (↓0.003) | 28.5 (↓1) |
7 | 498 (+3) | 564 (+5) | 126 (+1) | 62 (-) |
0.241 (↓0.001) | 3.86 (-) |
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